ワディ・ラム旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 5日目、この日は南部に僕と、マヘルと、アーメルの3人で1泊2日の小旅行の予定である。午前中にアンマンを出発した。この日はイスラムの休日にあたり街中では人も車も少なく静かであった。マヘルの説明によると午後あたりから家族で出かけたり、モスクにお祈りにいくのだそうだ。<br /> 目的はワディ・ラムにて砂漠で一泊とぺトラ観光である。この2ヶ所はヨルダン観光のハイライトとも言える場所であり、人気も非常に高い。しかし、途中に立ち寄ったバプティズム・サイトが今回の旅で僕にとっては最も印象深い場所となった。<br /> イエスが洗礼を受けたとされるバプティズム・サイトがあるヨルダン川は現在イスラエルとヨルダンの国境にもなっている。近年、その遺跡がヨルダン川で見つかり観光客も訪れることが出来るようになったのである。宗教的に非常に重要な意味を持つであろうこの場所では宗教とはなんであるかを考えさせられた。クリスチャンでもムスリムでも仏教徒でもないが。元を辿ればユダヤもキリストもイスラムも同じ兄弟のようなものであるのに今なお宗教が様々な争いの種になっている。マヘルによると日本人にはヨルダンに来たら1番訪れてもらいたい場所であるという。感化された訳ではないが、確かにここは宗教に対する認識が薄い僕達は訪れる価値のある所だろう。<br /> 舗装された道を奥まで進むとヨルダン川へと出る。ほんの5メートル程先にはイスラエルが見える。ここがボーダー、つまり国境である。川の向こうは言語も習慣も違う文字通り異国の地である。簡単に向かえる距離なのに心理的には遠く感じた。<br /><br /> 僕にとって馴染みの薄い宗教と国境。2つを肌で感じる事が出来たのは良い経験であった。そのバプティズム・サイトを後にし、車は死海沿岸を進む。途中、海抜0メートル地帯で記念撮影をして車は延々と荒野を進み山を登り、さながらラリーである。この道は観光バスが行くような正規のルートではなく裏道らしい。いくつもの山を越えてワディ・ムーサという町に着いた。ここは旧約聖書においてモーセが泉を発見したと伝えられる場所であり町の中にいまでもその泉のモニュメントがある。<br /><br /> 所々、寄り道をしつつ夕暮れの少し前にワディ・ラムのベドウィンの村に到着した。ここからジープに乗り換え広大な砂漠の真ん中のテントで1泊する予定だ。ベドウィンとはこの辺りに古くから暮らす遊牧民族である。羊を飼いながら砂漠を放浪し生活を営んでいた。現在は政府により定住させられ、この辺りのベドウィンは観光を生業としているようである。しかし、今でも昔ながらの生活をするベドウィンを少しだが存在するようだ。<br /> キャンプ地は辺り一帯砂漠で岩山が周囲にそびえている。紅い砂と紅い岩が美しく雑音が一切ない静かな場所であった。僕ら3人とベイルートから来たというスペイン人夫妻とベドウィンのガイド2人。わずか7人ばかりのためにこの砂漠は星が瞬き夜空と流れ星を用意してもてなしてくれた。ランプの小さな灯かりを頼りに言葉もルーツも違う7人が喋り、唄い、それぞれの夜を過ごした。<br /><br /> 翌朝、スペイン人夫妻と別れた後、砂漠をクルージングし、ワディ・ラムを発った。この日はぺトラに向かう予定である。

ヨルダン 005

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2011/09/25 - 2011/10/02

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maco

macoさん

 5日目、この日は南部に僕と、マヘルと、アーメルの3人で1泊2日の小旅行の予定である。午前中にアンマンを出発した。この日はイスラムの休日にあたり街中では人も車も少なく静かであった。マヘルの説明によると午後あたりから家族で出かけたり、モスクにお祈りにいくのだそうだ。
 目的はワディ・ラムにて砂漠で一泊とぺトラ観光である。この2ヶ所はヨルダン観光のハイライトとも言える場所であり、人気も非常に高い。しかし、途中に立ち寄ったバプティズム・サイトが今回の旅で僕にとっては最も印象深い場所となった。
 イエスが洗礼を受けたとされるバプティズム・サイトがあるヨルダン川は現在イスラエルとヨルダンの国境にもなっている。近年、その遺跡がヨルダン川で見つかり観光客も訪れることが出来るようになったのである。宗教的に非常に重要な意味を持つであろうこの場所では宗教とはなんであるかを考えさせられた。クリスチャンでもムスリムでも仏教徒でもないが。元を辿ればユダヤもキリストもイスラムも同じ兄弟のようなものであるのに今なお宗教が様々な争いの種になっている。マヘルによると日本人にはヨルダンに来たら1番訪れてもらいたい場所であるという。感化された訳ではないが、確かにここは宗教に対する認識が薄い僕達は訪れる価値のある所だろう。
 舗装された道を奥まで進むとヨルダン川へと出る。ほんの5メートル程先にはイスラエルが見える。ここがボーダー、つまり国境である。川の向こうは言語も習慣も違う文字通り異国の地である。簡単に向かえる距離なのに心理的には遠く感じた。

 僕にとって馴染みの薄い宗教と国境。2つを肌で感じる事が出来たのは良い経験であった。そのバプティズム・サイトを後にし、車は死海沿岸を進む。途中、海抜0メートル地帯で記念撮影をして車は延々と荒野を進み山を登り、さながらラリーである。この道は観光バスが行くような正規のルートではなく裏道らしい。いくつもの山を越えてワディ・ムーサという町に着いた。ここは旧約聖書においてモーセが泉を発見したと伝えられる場所であり町の中にいまでもその泉のモニュメントがある。

 所々、寄り道をしつつ夕暮れの少し前にワディ・ラムのベドウィンの村に到着した。ここからジープに乗り換え広大な砂漠の真ん中のテントで1泊する予定だ。ベドウィンとはこの辺りに古くから暮らす遊牧民族である。羊を飼いながら砂漠を放浪し生活を営んでいた。現在は政府により定住させられ、この辺りのベドウィンは観光を生業としているようである。しかし、今でも昔ながらの生活をするベドウィンを少しだが存在するようだ。
 キャンプ地は辺り一帯砂漠で岩山が周囲にそびえている。紅い砂と紅い岩が美しく雑音が一切ない静かな場所であった。僕ら3人とベイルートから来たというスペイン人夫妻とベドウィンのガイド2人。わずか7人ばかりのためにこの砂漠は星が瞬き夜空と流れ星を用意してもてなしてくれた。ランプの小さな灯かりを頼りに言葉もルーツも違う7人が喋り、唄い、それぞれの夜を過ごした。

 翌朝、スペイン人夫妻と別れた後、砂漠をクルージングし、ワディ・ラムを発った。この日はぺトラに向かう予定である。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
航空会社
エティハド航空
旅行の手配内容
個別手配
  • ヨルダン川

    ヨルダン川

  • バプティズム・サイト

    バプティズム・サイト

  • 対岸はイスラエル。洗礼をしている。

    対岸はイスラエル。洗礼をしている。

  • 死海を望む

    死海を望む

  • 塩の結晶が白く輝く

    塩の結晶が白く輝く

  • 一路、ワディ・ラムへ

    一路、ワディ・ラムへ

  • 山の上から

    山の上から

  • 野生のラクダ

    野生のラクダ

  • 夕食

    夕食

  • 紅い砂と白い砂

    紅い砂と白い砂

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