バリ島の１週間（４７）夕暮のクタ浜辺。

2011/04/28 - 2011/05/06

バリは海洋の島だから、カンボジアとかラオスで見るようなカッと赤く燃えた太陽、真っ赤な夕日を見ることはできないのか。低く垂れ込めた雲間の間から漸く陽が差し込んでくる程度である。それでもこの広いクタのビーチは夕方から集まってくる人々によって、埋め尽くされる感じだ。

浜辺に出ている人の何割かは外人もいるが、その殆ど、８割、９割の人はインドネシア人だ。多分観光でジャワ島からやってきた人々だろう。泳ぐでもなく、普段着で浜辺にやってきて、砂浜で賑やかに遊んだり、ただ茫然と海を眺めていたり、座り込んで波打ち際で寄せる波と戯れている人もいる。

実に彼等は海洋民族の末裔なのだ。ジャカルタやスラバヤの都会地に住んでいても、何年に一度かはこうして海と夕日の見える浜辺にやってきて、潮の匂いを嗅ぎ、海に落ちる夕日を眺め、祖先のこと、家族のこと、自身の行く末を考えているに違いない。彼等にとっては母なる海かも知れない。

喧騒の浜辺、といっても良い位に大勢の人々が集まって来ている浜を後に、一旦、更に又喧騒の「通り・ジャラン」に戻り、夕食を取ることにする。道路に出たすぐのところにフードコートがあり、何を食べるか選ぶのに苦労する程の写真付きメニューがあったが、結局無難なところで、ナシ・チャンプルと魚スープを食べ、又再び道路を横断して、浜辺に出ることにした。

エリア バリ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.0

太陽は西に傾きつつあるが、真っ赤には燃えてくれない。

人々はいつまでも海を眺めている。

少し明るんできたが・・。

沖では夕方の波乗りを楽しむ若者もあちこちに見える。

又、大勢の人が遠浅の海に入り込み、波と戯れる。

夕方にかけ、どんどん人が増えてくる。

海に来ること、海を見ること、それだけで十分の楽しみだ。

白人も混じっているが、圧倒的な数はインドネシア人。

頭にベールをかぶり、ズボンを穿いて肌を露出していないイスラム教徒も、大勢見られる。

インドネシア人は実に海の好きな民族だ。

この旅行記へのコメント （2）

• TOKOMASさん 2021/02/03 20:01:48

  楽しいバリ島

  初めまして!
  Tokomas と申します。
  バリ島は外国人のみならず、特に年末年始や、ラマダン明けの長期休暇には、ジャカルタやスラバヤなどのジャワ島から、大挙して航空機のみならず、バスや車で押しかけます。
  私はジャワ島東部のスラバヤ郊外にある子会社に1988年から頻繁にインドネシアに訪れました。たまには、車で10数時間かけてバリ島に行きました。
  最近はリタイアして専ら航空をでバリ島に訪れてます。バリ歴３０数回になりました。これからも宜しくお願いします。

  ちゃおさん からの返信 2021/02/03 20:43:35

  RE: 楽しいバリ島

  いやー、インドネシアの大ベテランですね。当方、２‐３回しか行ったことがないので、全くの素人見聞記です。御覧いただき、どうもありがとう御座いました。中国、タイ方面はじめ、アジアをよく旅行していました。過去形になったのは、もう旅行する元気も無くなりました。
  インドネシア以外にも関心がありましたら、又、どうぞ。
  
  
  > 初めまして!
  > Tokomas と申します。
  > バリ島は外国人のみならず、特に年末年始や、ラマダン明けの長期休暇には、ジャカルタやスラバヤなどのジャワ島から、大挙して航空機のみならず、バスや車で押しかけます。
  > 私はジャワ島東部のスラバヤ郊外にある子会社に1988年から頻繁にインドネシアに訪れました。たまには、車で10数時間かけてバリ島に行きました。
  > 最近はリタイアして専ら航空をでバリ島に訪れてます。バリ歴３０数回になりました。これからも宜しくお願いします。