東山・祇園・北白川旅行記(ブログ) 一覧に戻る
7月16日は一ヶ月続く京都祇園祭の宵山である。<br />そして翌17日は山鉾巡行へと繋がり祭のハイライトとなる。<br />去年も見物していたのではあるがやはり今年もワクワクしていた。<br /><br />ところがである、この16日夜に名古屋の友人達がライブを行うと云う。<br />しかも三組もの同時多発・・・・・。<br />『義』を重んじる気持ちが『好奇心』に勝った。<br />千年続く祭は多分来年もあるだろうが彼らの祭は今しかない。<br />云ってみればどちらもお祭なのだと京都は諦め名古屋に向かった。<br />場所は名古屋市千種区今池にあるライブハウスのボトムライン。<br />ポップありジャズありロックありの満席状態の賑やかしい夜であった。<br />出演メンバ〜でもないのに打ち上げに乱入し寝たのは午前3時位か?<br /><br />それでもいつもの通りに爽やかな朝を迎えてしまう悲しい習性。<br />目覚めてしまえばTVを点けるのも哀れな習慣だ。<br />ニュ〜スで祇園祭の山鉾巡行がスタ〜トしたと知らせている。<br />完全に目が覚めた。<br />今からならまだ間に合うか。<br />急いで諸々片付け京都に戻った。<br /><br />四条河原町到着時刻14:00であった。<br />ギリギリ間に合ったのかどうか収納作業風景であった。<br />車両の進入して来ない路上を行き交う人々も既に散って少ない。<br />頭上では先頭を飾ったであろう長刀鉾の撤収で人が行き来している。<br />急いで何枚か画像に収めこちらも日陰に退散した。<br /><br />終わってしまった。<br />さてどうしたものか?<br />何の策も無く高瀬川沿いに歩いた。<br />二条大橋辺りで鴨川を渡り更に散歩を続けた。<br />すると『ひやしあめ』なる看板に吸い寄せられた。<br />あの何とも云えない懐かしいニッキと生姜の中途半端な味。<br />元気を取り戻し更に哲学の道まで脚を伸ばしてみようと云う気になった。<br />意外にも道行く人は他には居らず哲学の道を貸切で散策し北上した。<br /><br />この夕刻には八坂神社より神輿渡御がスタ〜トする。<br />総勢1000人もの男衆によって担ぎ出される3基の大神輿が暴れ狂う。<br />朝には都の大路を豪華絢爛に山鉾が巡行しその夜には勇壮豪快な神輿が荒々しく練り歩く。<br />まさにハイライト対クライマックスを成す祭りのセット。<br />去年はここまで見物していない。<br />それまでに祇園に戻れば良いかと時間を考えての散歩だった。<br />徒歩終着の銀閣寺からは折り返しタクシ〜で戻ろうと単純に考えた。<br />ちょうどタクシ〜が来たので停め目的地を告げた。<br />するともう多分規制が始まっており着けないだろうとの事。<br />行ける所まで入って貰い八坂神社目指して駆けた。<br />目指す先にはちょうど神社から現れ出た白装束の男衆。<br />地響きかと思える程の怒号と歓声で今まさに祭りが始まった。<br />間に合った。<br />興奮した男衆があちこちで転倒している。<br />お構いなしに神輿は荒れ狂って先へと進んで行く。<br />喧騒の中あっと言う間に神輿は見えなくなった。<br />次に人の流れに揉まれながらなんとか川端通りまで抜け出る。<br />今度は此処で折り返してやって来る神輿を再び見送った。<br /><br />祭りは終わってしまった。<br />何とも云えない脱力感に包まれ京都駅まで歩いた。<br />疲れて果ててはいるものの食事は喉を通りそうに無い。<br />祭りの後とは本当にこの事でありよく云ったものである。<br /><br />いやはや祭の夜には辛いものがある。<br />

京都祇園祭りの後 漂流

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2011/07/16 - 2011/07/17

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midnightrambler

midnightramblerさん

7月16日は一ヶ月続く京都祇園祭の宵山である。
そして翌17日は山鉾巡行へと繋がり祭のハイライトとなる。
去年も見物していたのではあるがやはり今年もワクワクしていた。

ところがである、この16日夜に名古屋の友人達がライブを行うと云う。
しかも三組もの同時多発・・・・・。
『義』を重んじる気持ちが『好奇心』に勝った。
千年続く祭は多分来年もあるだろうが彼らの祭は今しかない。
云ってみればどちらもお祭なのだと京都は諦め名古屋に向かった。
場所は名古屋市千種区今池にあるライブハウスのボトムライン。
ポップありジャズありロックありの満席状態の賑やかしい夜であった。
出演メンバ〜でもないのに打ち上げに乱入し寝たのは午前3時位か?

それでもいつもの通りに爽やかな朝を迎えてしまう悲しい習性。
目覚めてしまえばTVを点けるのも哀れな習慣だ。
ニュ〜スで祇園祭の山鉾巡行がスタ〜トしたと知らせている。
完全に目が覚めた。
今からならまだ間に合うか。
急いで諸々片付け京都に戻った。

四条河原町到着時刻14:00であった。
ギリギリ間に合ったのかどうか収納作業風景であった。
車両の進入して来ない路上を行き交う人々も既に散って少ない。
頭上では先頭を飾ったであろう長刀鉾の撤収で人が行き来している。
急いで何枚か画像に収めこちらも日陰に退散した。

終わってしまった。
さてどうしたものか?
何の策も無く高瀬川沿いに歩いた。
二条大橋辺りで鴨川を渡り更に散歩を続けた。
すると『ひやしあめ』なる看板に吸い寄せられた。
あの何とも云えない懐かしいニッキと生姜の中途半端な味。
元気を取り戻し更に哲学の道まで脚を伸ばしてみようと云う気になった。
意外にも道行く人は他には居らず哲学の道を貸切で散策し北上した。

この夕刻には八坂神社より神輿渡御がスタ〜トする。
総勢1000人もの男衆によって担ぎ出される3基の大神輿が暴れ狂う。
朝には都の大路を豪華絢爛に山鉾が巡行しその夜には勇壮豪快な神輿が荒々しく練り歩く。
まさにハイライト対クライマックスを成す祭りのセット。
去年はここまで見物していない。
それまでに祇園に戻れば良いかと時間を考えての散歩だった。
徒歩終着の銀閣寺からは折り返しタクシ〜で戻ろうと単純に考えた。
ちょうどタクシ〜が来たので停め目的地を告げた。
するともう多分規制が始まっており着けないだろうとの事。
行ける所まで入って貰い八坂神社目指して駆けた。
目指す先にはちょうど神社から現れ出た白装束の男衆。
地響きかと思える程の怒号と歓声で今まさに祭りが始まった。
間に合った。
興奮した男衆があちこちで転倒している。
お構いなしに神輿は荒れ狂って先へと進んで行く。
喧騒の中あっと言う間に神輿は見えなくなった。
次に人の流れに揉まれながらなんとか川端通りまで抜け出る。
今度は此処で折り返してやって来る神輿を再び見送った。

祭りは終わってしまった。
何とも云えない脱力感に包まれ京都駅まで歩いた。
疲れて果ててはいるものの食事は喉を通りそうに無い。
祭りの後とは本当にこの事でありよく云ったものである。

いやはや祭の夜には辛いものがある。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
新幹線 JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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