2011/07/29 - 2011/07/30
21位(同エリア138件中)
前日光さん
なにしろ、メガネを忘れてしまったのだった…(>_<)
最初から言い訳がましいが、今回の旅は大雨とメガネ無しの最悪の状況が重なり、ただでさえ下手な写真がさらにヒドイものとなってしまった。
視力そのものは1.0~1.2程度なのに、遠視(言うところの老眼というものです!)と乱視が微妙に混じっているので、常時メガネをかけていると気分が悪くなってしまうのだ。
必要な時だけメガネを使用するから、普段はメガネはバッグの中にある。
滅多に忘れることはないのに、今回に限って、バッグの中にメガネが入ってなかったのだった…
ピンボケ写真が多いのは、以上の理由もあったということを考慮なさっていただけましたなら幸いです。
今回は高速は利用せず、一般道で芦野に向かい、芦野から福島入りすることにした。
天候は思わしくなかったものの、高速道路を往復するだけの旅とは違って、思いがけない発見があり、久しぶりに旅らしい旅ができたように思う。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
国道293号線から国道4号線に出て、矢板・大田原を経て「旧陸羽街道」を芦野の里に向かって進んで行くと、黒川(鹿沼市にも同名の川があるが、それとは別)という川がある。川を渡ってすぐ左の山道を登って行くと、眼前に現われるのが、この「芦野温泉」である。
-
かなり交通不便な地に立地しているにも関わらず、なんとこの温泉には、鳩バスだって来てしまうのである。
駐車場には、この大雨にも関わらず、鳩バスの他にも観光バスが駐車していた。
いつだったかテレビでやっていたのを見たことがあるが、ここの支配人は隣接する温泉劇場で、田舎芝居の役者まで演じてしまう働き者である。
この温泉で神経痛が治ったなどという口コミが次第に広まるにつれて、彼をはじめとするスタッフが大いに奮闘した結果、今では東京周辺からバスに乗って押しかける常連客を獲得し、信じられないような繁盛ぶりをみせているのだ。 -
温泉に至る道には、このようなオブジェが点在している。
日帰り入浴でもしてみようかと入口に向かったが、料金が1,500円とあり、お高い上に時間もないので、やめておいた。
しかし、もう一度訪ねてみたいような気分にもさせられたのだった。
そんなに遠方から、この僻遠の地に来ようという気にさせるものが何なのか、ぜひ見てみたいと思った。 -
温泉入口付近に祀られた観音様?
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芦野宿に入り、郵便局を東に進み苔むした石段を登ると、「揚源寺」という寺がある。
境内には「芦野小学校」の前身「亮道館」の記念碑や、樹齢600年と推定される「アスナロウ」の木があった。
雨が強く降ったため、すぐに中に入ってしまったので、写真は撮りそびれてしまった。
その代わりに、この江戸時代に製作されたと思われる地蔵尊を見ることができた。 -
衣の色などがかなり残っていて、貴重な文化財となるべきところを、小学校として使われていたために、子どもたちが左手に載せられていた宝珠で遊んでどこかに紛失したり、右手の小指が欠けていたりと、損傷が激しいため、その価値が認められていないのは、残念なことである。
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寺の近くには「那須歴史探訪館」があったが、その入口の門は「東日本大震災」の時に損傷した屋根部分が、まだ改修されていない。
ブレているのは分かっているが、震災後既に5ヶ月近く経っても、このように多くの所でまだその傷跡が残っているということを知っていただきたいので、アップした。 -
歴史探訪館は、平屋建てで収蔵品は少ない。
しかし展望台からは、芦野の町並みと、遠く茶臼岳を主峰とする那須連山を一望できるという。
雨のために残念ながら、すばらしい眺望は望めなかった。 -
旧奥州街道に面して、仲町郵便局の反対側に「那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA]という総石造りの美術館がある。
設計は、隈研吾建築都市設計事務所の手になるものだ。
昭和初期に建てられた石蔵を再生したもので、芦野石・白河石を使ったそうだ。 -
1 エントランス&カフェ 2 石と光のギャラリー
3 茶室 4 石の学習室
5 石蔵ギャラリー 6 石と水のギャラリー
といった6つに分かれた館内には、それぞれ外に出ないと入れないようになっている。建築に興味のある人だったら、惹かれる施設に違いない。 -
芦野はおもしろいところである。
鄙と現代が同居しており、それがうまくバランスが取れている。
もう少し近かったなら、何度も訪れたい場所だ。
石の美術館で購入した「デザートローズ(砂漠のバラ)」と呼ばれる、砂漠の中に染みこんだ水分が周囲のミネラルを溶かして、貝殻状の結晶を形成したという石は、奇妙な形をしているが、誠に興味深いものである。 -
ところで、芦野といえば、芭蕉の「奥の細道」である。
縁の「遊行柳」近くの「遊行庵」で昼食。
ランチ(蕎麦、トマト、掻揚げ天、おむすび)で、800円はお得感あり!
蕎麦がおいしかった(~o~) -
遊行庵の裏手の田の畦に見えるのが「遊行柳」
-
芭蕉は元禄2年(1689)4月20日(陽暦6月7日)立ち寄る。
また、清水流るるの柳は、芦野の里にありて、田の畔(くろ)に残る。
この所の郡守戸部某(こほうなにがし)の「この柳見せばや」など、をりをり(折々)にのたまひ聞こえたまふを、いづくのほどにやと思ひしを、けふ(今日)この柳の陰にこそ立ち寄りはべりつれ。
田一枚 植ゑて立ち去る 柳かな
〜 芭蕉「奥の細道」より
左下は、俳句の書かれた石碑。 -
「遊行柳」についての説明。
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暗く映ってしまったが、柳の枝越しの稲の緑をご覧下さい。
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遠くからだと、この鳥居があるのが見えない。
この柳のそばまで来て、初めて気づいた。
この奥にも行きたかったが、時間が気になり、今回はパス。 -
芦野の里は、おそらく今も江戸時代とあまり変わらぬ静けさなのかもしれない。
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稲ももう、こんなに成長していた。
稲の緑って、本当に美しいですね! -
芦野を後にし、旧陸羽街道を進むと、県境に「境の明神」なる神社があったが、写真は撮れず、福島県白河市に突入。
矢吹、鏡石等を通過し、4号線を北進。 -
郡山市西部に向かって、磐越西線に沿うように進む。
雨は、この頃一時的に止んできて、太陽さえ顔を出しそうな勢いだった。
この西の方は大豪雨で、避難を余儀なくされた人さえ出ているというのに、本当にこの所の雨は局地的であったらしい。 -
〒963−1309
福島県郡山市熱海町熱海4−161
? 024−984−2115
今夜の宿は、磐梯熱海温泉 「四季彩 一力」
震災の影響は、ほとんど無かったという奇跡的な旅館である。
実はGWに予約してみたところ、「ありがとうございます。おかげさまで満室なんです」と断られ、逆にホッとしたのだった。
駐車場には「徳島県警」のワゴン車が駐車していた。
災害復旧の援助にあたっているのだろうか?
旅館の廊下を、揃いのTシャツ姿で歩く屈強そうな若者を見かけたが、おそらくそれが彼等であろう。
今回宿泊した2F「214号室」からは、食事処がよく見えた。 -
これも、部屋からの眺め。
「水月園」と名付けられたこの旅館の庭は、なかなかみごとである。 -
麦茶と和菓子の接待。
和菓子皿がオシャレですね。 -
お風呂に行く途中のガラス戸越しに眺めた庭。
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ここには4度ほど宿泊しているが、最初新しすぎた風呂枠も、今や良い具合に朽ちてきている。
この長方形のお風呂と。。。 -
この六角形のお風呂は繋がっている。
ここは時間によって、ジャグジーにもなる。 -
いちおう露天風呂だが、屋根がついていて上品過ぎるかな?
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しかし、木々の向こう側を時々電車が走って行くのが見えるのだ。
もちろんスピードが早いから、電車からこちらが見えるということはあるまいが。
ここのお湯は透明であるが、少し粘り気がある。
夏とはいえ、さほど暑くなかったため、温泉の暖かさはちょうどよかった。 -
露天風呂の周りの木や花は、客の目を楽しませてくれる。
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前回は椿が咲いていたように思うが、今回は紫陽花だ。
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まだみずみずしい花もあった。
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夕食は「ミニ会席コース」
要するに、品数控えめのものを選んだ。
あまりたくさんの量は食べられない年齢となってしまった(T_T) -
冷酒は、曙酒造の「天明」があったので、もちろんいただいたが、その後飲んだ「花泉辛口」が、またおいしかった。
こちらの方がさっぱり系で、好みに近いかもしれない。 -
鮎の塩焼き
この他にも、冷シャブ等出てきたのだが、白っぽくなりすぎたり、ブレたりしていて、残念ながらアップできるものではないのだ。
(メガネを忘れたせい?(^_-)) -
天麩羅が登場する頃には本当に満腹で、だいぶ残してしまった。
-
今年は西瓜がお高いそうだが、今最も多く登場するデザートは西瓜だろう。
とても甘いものに当たることが多い。
今回は食べ物の写真が、どうも上手く撮れなかった。
ここの旅館の名誉のためにひとこと。
食事は、たいへんおいしいですよ! -
ただし今回の部屋は、お風呂から相当に遠くて、長い廊下や階段を昇ったり下りたり、辿り着くまでが大変だった。
ま、何もしないで、食べてばかりいたわけなので、ちょうど運動のためには良かったかも。 -
廊下のコーナーには、こんなのが飾ってあったり。。。
-
オシャレな透かし彫りがあったりして、楽しむことはできたのですが。
さあ、明日は「いわき」に向かいます!
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この旅行記へのコメント (7)
-
- 旅猫さん 2011/10/06 09:41:39
- 磐梯熱海
- 前日光さん、こんにちは。
ご無沙汰しています。
夏ごろからずっと忙しくて、先週末も休日出勤。。。
夏は会津へ行かれたのですね。
田圃の緑が綺麗です。
磐梯熱海温泉は、一度だけ訪れたことがあります。
でも、短い時間で散策しただけで、肝心の温泉には入れず。
粘り気のある湯ですか。
透明な湯でも、温泉力があるといいですよね。
旅猫
- 前日光さん からの返信 2011/10/06 23:42:59
- RE: 磐梯熱海
- 旅猫さん、こんばんは。
こちらこそ、 ご無沙汰しております。
> 夏ごろからずっと忙しくて、先週末も休日出勤。。。
同感です。
休日出勤も度々。
その他にもetc。。。
全く浮き世はままならぬものです。
10月いっぱいくらいは、私も大忙しです。
ゆっくりと旅猫さんの旅行記を拝読したいと思っているのですがねぇ。
> 夏は会津へ行かれたのですね。
> 田圃の緑が綺麗です。
天気は良くなかったのですが、田んぼの緑は本当にきれいでした。
放射能騒ぎがうそのようです。
> 磐梯熱海温泉は、一度だけ訪れたことがあります。
> でも、短い時間で散策しただけで、肝心の温泉には入れず。
磐梯熱海の温泉は、風景の美しさには欠けるところがあるのですが、何度か行って感じがよいので気に入っています。
> 粘り気のある湯ですか。
> 透明な湯でも、温泉力があるといいですよね。
そうなんですよ。
このぬるぬる感はなかなかです。
ぜひ一度ゆっくり訪れてみてください。
前日光
-
- たらよろさん 2011/08/03 20:26:11
- お蔭様で満室です♪
- こんばんは〜前日光様。
最近でも、まだまだ余震というのか、
結構激しい地震もあって、まだまだ地震の恐怖がありますね。
その上、土砂災害や熱中症なども相成って、
早く落ち着いた元の日本になりたいなぁ〜と思うのですが。
そういうなか、GWのお蔭様で満室です!!の言葉は嬉しいですね。
今もずっとそのままだと嬉しいのですが・・・
雨とめがねなしの2重の苦しみ。。。。
これは、写真を撮影するには厳しい条件ですね。
でも、全然綺麗に撮れてます。
大丈夫!!
「那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA」の雰囲気いいですね。
お天気のいいときに、この石の上を歩いてみたいなぁ。
たらよろ
- 前日光さん からの返信 2011/08/04 00:19:30
- RE: が、画面が〜(>_<)
- こんばんは〜たらよろさん。
さっき、かなり長く書いたのに、もう少しというところで、なんと画面が消えてしまいました。(T_T) あんまりだ〜
それで、またあしたコメントしますね。
明日もいつも通り仕事なので、ごめんなさいね!
前日光
- 前日光さん からの返信 2011/08/05 00:43:00
- RE: お蔭様で満室です♪
- たらよろさん、 こんばんは〜
今、やっと福島編2をアップしました。
あすから出かける予定なので、福島編を終了させてからと思いまして。
昨日申し上げましたように、せっかく書いたコメントが途中で消えるのって悲しいですよね。
もう同じことは書けないし。
> 最近でも、まだまだ余震というのか、
> 結構激しい地震もあって、まだまだ地震の恐怖がありますね。
福島の現在の様子、そのほんの一部ですが、ご覧になってみてください。
まだまだのようですが、それでも毎日一歩ずつ頑張っているようです。
> その上、土砂災害や熱中症なども相成って、
> 早く落ち着いた元の日本になりたいなぁ〜と思うのですが。
これは全くその通りだと思います。
できることがあれば、何でもしたいと思いますよね。
> そういうなか、GWのお蔭様で満室です!!の言葉は嬉しいですね。
> 今もずっとそのままだと嬉しいのですが・・・
本当にこの時には、断られたのにうれしかったです。
多くの人が福島に行ってほしいものです。
> 雨とめがねなしの2重の苦しみ。。。。
> これは、写真を撮影するには厳しい条件ですね。
> でも、全然綺麗に撮れてます。
> 大丈夫!!
ホントですか?
見苦しい写真ばかりのような気がして、ご覧になった方のお目汚しをしているのではないかと、いつも気になっています。
でも、たらよろさまにそう言っていただけるとうれしいです〜
> 「那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA」の雰囲気いいですね。
> お天気のいいときに、この石の上を歩いてみたいなぁ。
石の美術館!
きっとたらよろさんがお好きなんじゃないかと思ったんですよ。
設計者が隈研吾氏というのも、どうしてこの芦野に、こんな有名人の設計した美術館があるの?っていう気分になって(芦野町のみなさん、気を悪くしないで!)そのギャップがいいのかも。
ぜひお出かけ下さいな。
いろんな石も置いてありますよ。
それでは〜
前日光
-
- まつじゅんさん 2011/08/02 17:14:15
- 落ち着いた大人の旅ですね
- 前日光さん、毎日暑い日が続きますが、お元気そうで何よりです。
私達の旅行はどうしても、アレも見たい此も見たい、彼処に行きたいだの、途中何かあったら直ぐ寄り道となってしまいますので、前日光さんのような落ち着いた「旅」にはならないんですよね。
拝見しているだけで、落ち着いた大人の旅という感じがします。
そろそろ、夏の山陰路への旅立ちでしょうか?
先週末は米子のガイナ祭。
来週、8/6,7は松江の水郷祭と、倉吉の打吹祭りです。
水郷祭の8/6の花火は7日に比べて半分位ですが、翌日の打吹祭りとダブルで花火を楽しむ予定で居ます。
山陰各地は祭りの時期です。
花火と共にお待ちしております。
matujyunn
- 前日光さん からの返信 2011/08/02 21:58:28
- RE: 落ち着いた大人の旅ですね
- まつじゅんさん、こんばんは〜
毎日暑い日が続きますが、お元気そうで何よりです。
そちらの方は、やはり暑いのですか?
実は、こちらはここ数日寒いくらいの天気です。
7月27日以来、晴れた日がありません。
31日の日曜日が一番寒かったです。
また昨日も今日も、職場では冷房を使用していません。
節電のためではなく、寒くて必要がないからです。
> 私達の旅行はどうしても、アレも見たい此も見たい、彼処に行きたいだの、途中何かあったら直ぐ寄り道となってしまいますので、前日光さんのような落ち着いた「旅」にはならないんですよね。
私達の旅も、思いつきが多いですよ。
今回の旅も、帰途突然思いついて、袋田の滝を見てきました。
後半の旅行記をご覧いただければ分かりますよ(笑)
> 拝見しているだけで、落ち着いた大人の旅という感じがします。
というか、動きが鈍いだけです。
すばやくあちこち行けないだけなんですよ(T_T)
> そろそろ、夏の山陰路への旅立ちでしょうか?
8月6日朝には米子空港にいると思います。
台風が心配です。
> 先週末は米子のガイナ祭。
ガイナ祭りは先週でしたか?
いつか見てみたいものです。
> 来週、8/6,7は松江の水郷祭と、倉吉の打吹祭りです。
> 水郷祭の8/6の花火は7日に比べて半分位ですが、翌日の打吹祭りとダブルで花火を楽しむ予定で居ます。
松江の水郷祭は、偶然に見たことがあります。
何年前だったかな?
打吹祭りもあるのですねぇ〜
6日は、大山方面で、7日は浜田に行ってしまいます。
その日は有福温泉泊なので。
今回は祭り見物は考えていませんでしたが、この頃には色々なところで祭りがあるのですね?
> 花火と共にお待ちしております。
ありがとうございます。
3月のリベンジもありますので、山陰の夏を満喫したいと思います。
前日光
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