2011/06/11 - 2011/06/13
1279位(同エリア1571件中)
ちゃおさん
弘前城。元南部藩から分離独立した小藩津軽藩は、僅かに4万5千石の小さな藩ではあるが、このお城の広大な敷地はどうだ。金沢城、岡山城、熊本城にも引けを取らない広大な面積を有している。その敷地内の樹木は所々松があるものの、大半が桜の大木で、濠に面する土手に限らず、平地でも、城門の傍にも、いや、本丸を取り囲むようにして、桜の老木が囲繞している。
今ここは公園になっていて、誰でも自由に入ることができる。無論公園だから入場料も取らない。市役所前の大手門から城内に入ると、朝の静寂の中で、玉砂利を踏む音が気持ち良い。そんな中で、あちこちから挨拶の掛け声が聞こえてくる。「お早うございます。」と。
夫婦連れ、或いは何人かの小グループで、朝の公園内を散歩している。桜の大木の下、青々と茂った若葉が枝をいっぱいに広げ、その下をサッササッサと歩いて行く姿は気持ち良い。見知らぬ当方にまで朝の挨拶を交わしてくれる。ここでは誰も彼も皆等しく朝の散歩者だ。いつの頃から続いている風習だろうか・・。
長い冬、雪に閉ざされた長い冬から漸く開けて、待ちに待った春がこの本州最北の地にもやってくる。それを代表するのが春一斉に咲く桜であり、東北地方の多くの名城で桜の大木を見てきた。秋田久保田城、盛岡城、横手城・・。その春を代表する桜の木をいっぱいに植えたこの弘前城の玉砂利の道を人々は気持ちよさそうに朝のウオーキングをしている。待ち遠しかったに違いない。
さてその桜並木の小径を歩くこと10数分、前方にベンガラの真っ赤な橋が見えると同時に、3層の立派な天守閣が見えてきた。この北の国の小藩でよくぞこれ程の見事な天守を造営できたか・・。幕末、国防がやかましくなり、このお城に来る途中、吉田松陰もこの城下に長逗留していた時の旧居も見たが、この最北の藩も重要視されることになり、一挙に10万石に加増された。この本丸にはそうした矜持も見え隠れているようだった。
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