早春の中部イタリアー古代から歴史を紡いできた町を巡る旅ー　９．シエナ

2011/03/23 - 2011/03/24

シエナは、トスカーナで、フィレンツェと
商業・文化などにおいて双璧をなしていた町・・
というより、まずは、絵の具のシエナ色を思い浮かべる。
黄褐色で、生のローシエナ、焼いたバーントシエナ・・
きっと、シエナ色に統一された、町なのだろうと想像できる。
気持ちの高ぶりを覚えながら、シエナの町に足を踏み入れる・・

エリア イタリア

モンタルチーノから２時間弱、

陽はとっぷり暮れてしまったが、ガーミン

（ナビ）に導かれ、迷うことなくホテルに。

夕食は、中心街に歩く気力もなく、

ホテルのレストランで。

ランチが少なかったこともあり、たっぷり♪

とっても美味しく、リーズナブルな価格。

加えて、ホテルマンの気のきくサービスが

心地いい〜

翌朝、ホテルの部屋から。

この朝も快晴　イタリアに入って、連日の好天♪

ホテルは城壁のそばにあり、

窓からは、門・城壁の外、

はるか遠くまで見渡せる。

駐車場があり、町の中心に歩ける距離と

いうことで決めたホテル。

ホテルから中心に向けて

ブラブラ町歩きスタート♪

う〜ん・・　シエナ色も古色蒼然って感じ！

扉が塗り固められた“死者の扉”

死者を運び出すために利用された扉で、

その死者が家に戻ってこないように

塗り固めたといわれる。

古代エトルリア人の習慣からのものだそう。

複雑な作りの住居兼門。

縞模様のドォーモの鐘楼が、

建物の向こうに・・

結局そばまで行けなかったのだが・・

シエナ色だなぁと思いながら進んで・・


12世紀に自治都市として

フィレンツェと並び繁栄。

13，14世紀に最も栄え、公共の建造物、

聖堂が出来たのもこの頃という。

陽射しが強くなり始め、光の落ち方が

面白い〜

小さな広場の噴水を飾るのは、

自分たちの町の起源がローマにある、

ということで、狼の彫像。

この向こうの空間は町の中心カンポ広場

この人々、

さすが今までの町と違って・・　観光地！

ギャラリーをみつけて・・

絵を描いているポーズをとってくれました・・

だって・・連れは３枚も買っていたもん〜

インパクトある店・看板

迷子にならないね、こんな目印があると。

ここもカンポ広場に向かう路地

塗り変えられたばかり（？）の

緑の雨戸がポイント、というより多すぎる？

先のギャラリーで、絵の具など売っている

画材屋さんが、近隣にあると教えてもらって・・

ペーパー類の店でした〜

でも、マダムのスタイルに目を奪われて〜〜

思わず写真をとっていいですか？　

おいしそう〜〜

でも、午前中で余り食べる気がしないなぁ。

ローマを建国したロムスの息子達が

シエナを造ったという・・

この建物が何だったのか不明。

この階段を下りて

シエナの町の中心“カンポ広場”

ゆるやかな坂になったホタテ型の特徴ある広場。

夏には、名物のパリオ（地区対抗競馬）があるところ。

市庁舎である、プッブリコ宮殿と、

マンジャの塔。

きりっとした威厳ある建物ですね。

このキャフェに座ってスケッチ

結局　小一時間費やし、時間がないと

いうことで、美術館、ドーゥモなど

見ないで終わる。

バックシャン（死語ですかね）のお姉さん

たちとカンポ広場

感じのいい路地

携帯のおじさん、カメラを向けているのに〜

立ち止まっちゃたよ。

14世紀後半、ペストによる人口の半減、

内乱・戦争を経、15世紀には衰退が始まり

自治体制も崩壊。16世紀半ばに

トスカーナ公国に編入され、

イタリア統一までその支配は続いたという。

キュートな陶器のお店。

賑やかな色彩にもかかわらず

落ち着いた雰囲気はどこからくるのでしょう？

かって繁栄したという町を髣髴とさせる

街角のかなり古い、すすけたフレスコ画。



画材屋さんを見つけ、シエナ色の絵の具を

買い、心満たされながら、町をあとにし、

人里離れたいにしえの教会を訪ねる。

この旅行記へのコメント （6）

• マリアンヌさん 2015/03/16 12:59:42

  こんにちわ

  こんにちわ、パルファンさん。
  
  ６月のトスカーナ、マレンマ地方のチェックしてたら
  パルファンさんのシエナが出て来ました。
  やっぱりパルファンさんのアングル、素敵ですねぇ♪
  
  シエナは３度？位訪れてますが、フィレンツェほどの喧騒はなく
  長期滞在候補地のひとつです。
  夢が叶うやら？
  
  では、また。
  マリアンヌ

  パルファンさん からの返信 2015/03/19 00:06:11

  RE: こんにちわ

  こんばんは〜　マリアンヌさん
  
  6月には又イタリアなのですね。
  
  マレンマ地方ってわからなかったからMapでみてみました。
  大自然が荒らされることなく残り、丘陵にある村々も
  いい感じで・・　素敵なショットの写真楽しみにしてます。
  
  パルファンは4月に、エミリヤ・ロマーナ州からヴェネト州に・・
  
  マリアンヌさんのヴェネチア旅行記、たくさんの館を調べ
  紹介しているのは素晴らしいですね。
  
  なんと言ってもヴェネチアの宿がいい！
  僅か一日の滞在ですが参考にさせて頂きます！
  
  パルファン
  

• yunさん 2011/06/23 22:26:36

  憧れの響き　シエナ

  パルファンさん　　こんばんは〜
  
  「シエナ」って　とても響きがステキですよね。
  
  傾斜しているカンポ広場の写真を本で見て
  シエナ色と云う色が存在すると知った時から
  何故だかその町の名の「響き」が気になっています。
  
  晴天のシエナ、観光地として賑わう様ですね。
  でも、一歩静かな通りへ踏み入れば…
  何とも大人色、上品な石の色という印象で拝見しました。
  
  カンポ広場でゆっくりスケッチされたのですね。
  ご自分だけの「表現方法」をお持ちで、とても羨ましいなっ♪
  
  無芸な私だと…　カンポ広場で「ジェラート！」が関の山(・・。)ゞ
  
  それでも、いつかイタリアを巡る日が来たら
  シエナへは絶対行きたいな！と改めて思うyunでした。
  
  

  パルファンさん からの返信 2011/06/25 20:57:57

  RE: 憧れの響き　シエナ

  yunさん、こんばんはぁ〜
  
  世界の町の名って、響きによってイメージが膨らみますね。
  ましてや、そこにキーワードがあると・・
  更に他の方の旅行記をたぐり、もう、行く気満々になってくる・・
  さて、そんなことでこの秋にはどういうコースを行こうかと思案中。
  もう、決まっていて良い頃なのに〜〜
  
  カンポ広場の近くのジェラードのお店
  おいしそうだったよ！
  でも、朝食後じゃぁね。　そこが“年寄り〜”って言われそう（；_・）
  若い人と旅行する時は気をつけなくっちゃぁ・・
  
  無芸だなんて・・あれだけステキなショットで写真をとり
  “よませる“コメントを入れているではないですか〜
  とっても期待される妹君です！
  
  最後のボルドーアップ待ってますね！！
  
  ありがとうございました。
  
  パルファン
  

• コクリコさん 2011/06/20 21:30:38

  シエナ懐かしい!

  パルファンさん、こんばんは。
  
  シエナ、行きましたよ〜アッシジに行った時の旅行で。
  シエナ色という色があるなんて知りませんでした。
  実際どんな色なのかしら?
  シエナの町の色?
  私のあやふやな記憶ではピンクっぽいベージュという感じでしたが。
  シエナに泊まれたなんてステキですね。
  町全体、イタリアの他の町と違う魅力がありました・・・カンポ広場は夏だったのでほこりっぽくて少しがっかりしたけれど。
  
  ご主人さまは絵を3枚もお買いになったのですか。
  とっても気に入られたのですね。
  絵描き氏のポーズもステキです。
  マダムのポーズも良いわ〜
  
  パルファンさんの前だと皆さん、とっても粋なポーズをつくるのですね。
  

  パルファンさん からの返信 2011/06/21 11:34:53

  RE: シエナ懐かしい!

  こんにちは〜　コクリコさん♪＾＾
  
  むか〜し、フィレンツェには4日滞在したのにシエナには　足をのばさずでした。
  （ピサ・サンジミニャーノには行ったんですよ）　
  コクリコさんは、その時の旅行では　あとフィレンツェ、ベネチアと　続いたのですか？
  
  シエナ色は黄褐色、と言われるけれど　もともとは　あの領域で
  とれた土の色で焼かれたレンガの色。　故に均一な色はないようです。
  でも、ヨーロッパの建物を描くのには欠かせない色！
  今回買ってきたのは、透明感があり気に入ってます〜〜
  
  カンポ広場は季節柄か気持ちのよい空間でしたよ。人もほどほどにいて・・
  小さな町の広場を見てきてたので、とっても爽快でした。
  
  「写真を撮らせてもらえますか？」はスムースに出てくる言葉ですね。
  嫌がる人に出会ったことないのが面白い〜
  
  さて、また、紫陽花の時期ですね。
  花だよりも旬が必要となると追われてしまいますね。
  
  この旅行記のしめっくりは、パリの“早春”なのに、なんか真夏に
  アップとなってしまいそう〜〜
  
  もう少し続きますので又いらっして下さいね。
  
  パルファン