東日本大震災ボランティア活動その一

2011/04/29 - 2011/05/08

毎年この時期東北地方へ遊びに行くのですが今年は3月11日の地震による災害のためお世話になっている人や同期生や元の会社の同僚らが被災しているため少しでも力になれればと思い個人で可能な限りの物資や衣食住は自己責任ということなのでテント、長靴、水、食料、カセットコンロ、カセットボンベなどを車に搭載し出発。
元々暑さ寒さも余り気にならず、どこでも寝られるしまた食事も一日一食主義なので災害ボランティアには適していると思いつつ後は年齢からくる体力かなあと・・、何とかなるだろうと気楽に出かけました。
目に入ってきた状況は今まで災害ボランティア活動に参加した状況やＴＶや新聞などでの報道を遙かに超えていました。
本当は４月１０日から予定していましたが７日の余震の影響や元の会社の同僚の死などがあり月末出発そして一週間位の活動と思っていましたが結局約三週間と不眠不休ならぬ有眠不休？となりましたが体力は持ちこたえました。

エリア 石巻(宮城)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

最初に訪れた宮城県登米市の避難場所及びボランティアセンター。
廃校になった鰐淵小学校の体育館にＲＱ東北現地本部を設置して活動されている。知人が自ら主宰しているくりこま自然学校も数年前の地震で被害を受け立ち直った経験や地元の友人知人の人脈を生かし活躍されています。

http://blog.canpan.info/master_kkns

http://www.rq-center.net/kyoten_tohoku

仙台のJapan Heart仙台事務所に立ち寄り指示を受けボランティア活動拠点の石巻渡波小学校へ向け三陸道を北上、途中のパーキングエリアの観光マップには道路情報が印刷された張り紙で知らされている。

石巻市立渡波小学校の避難場所としての立て札。
今回の大震災以前から指定されていたのか、それとも震災後指定されたのでしょうか分かりませんが避難場所と指定されていた場所や防災云々の建物が相当被災し避難してこられて方々が犠牲になった報道がありますがどこへ悔しさをぶつければ良いのでしょうか・・・。
この学校も一階まで津波が押し寄せています。

校内の黒板には３月１１日の日付がそのままに、そして日付の下に津波の跡がくっきりと残っている。

避難場所の一カ所でもある石巻市立渡波小学校の立て看板には卒業式のお知らせが張ってありましたが実際は・・・・。

津波による被害で渡波小学校グランドに散乱している車や瓦礫の山。

学校の校庭では避難している子供たちがボランティアの人たちとクリケットで遊んでいた。地震、津波の被害や避難場所のつらさを忘れて欲しいと願うばかりです。

学校の正門付近には津波による車や瓦礫の山が・・・。

校庭にずらっと並ぶ仮設トイレ。

仮設トイレのいくつかには・・・。

海からかなり離れている田んぼにカモメの群れが・・・。

渡波地区にある宮城県水産高等学校も大震災の被害を受けている。

津波に負けずしっかりと生き残った一本の桜の木に咲いていた桜の花。

どこかのお宅から流されてきて疲れたのでしょうか？眠っているぬいぐるみ。

避難場所でもある体育館の入り口のドアには注意書きやその周囲の壁には各地からの激励文に混じって「探しています」「連絡待っています」などの張り紙が・・・。
この扉の内側体育館内には５０人あまりの被災者の方々が隣との衝立等もなく全くプライバシーが保たれていない状態で避難生活を余儀なくされています。

JR石巻駅前には市役所らしからぬ色彩の石巻市役所が建っていました。

市役所内にはこういう張り紙も・・・。

JR石巻駅前商店街も・・・・。

駅前商店街で唯一開店していた学生服のお店。四月という時期だけに開店営業されていることに心から応援したくなりました。

渡波小学校の裏門のすぐそばには二宮金次郎の銅像が地震や津波の影響も受けずしっかりとその存在感？を残していました。

渡波小学校内のトイレ。

そのトイレの中。水道は復旧していません。

今日は自衛隊による物資提供の日ですが被災している方々は９時開始にもかかわらず早い方は朝５時から並んで順番を待っていました。
因みにお一人袋一杯にお好きなものを制限時間１０分以内に選んでお持ち帰りが可能という厳しいものでした。

在日パナマ大使館からの提供でパナマコーヒーが振る舞われていて「おいしい」と大評判でした。
私も呼び込み？のボランティアをしました。

こどもの日の今日いろいろな催し物あり。
映画祭は
１．子供には映画「ジャングル大帝」
２．大人には映画「男はつらいよ」

映画の後乙武洋匡さんが子供さんらに講演をし、その後サッカーをしたのですが、動きの早さやボールを蹴るなどみんなビックリしていました。

漁船が津波により陸に上がった様子。

石巻港付近の様子・右後方は被災し、機能を失っている石巻市立病院。

港付近の被災状況。

港付近の被災状況。

瓦礫の山。行方不明者の捜索が終了したのでしょうか、「検査済」の張り紙が貼られていた。

地盤沈下による満潮時の注意書き。

路面冠水状態

土嚢を積み上げるしか今のところ防ぐ方法はないのでしょうか？

この旅行記へのコメント （2）

• ３８うさぎさん 2011/05/30 07:48:36

  お疲れ様でした

  ボランティアお疲れ様です
  ＧＷに会社の後輩が帰郷していたが
  普通の生活に戻るには
  当分掛かりそうだと言っていたが
  こうやって映像で見ると
  復旧が遅れているのが良く分かりますね
  
  福島とかは更に放射能の影響で
  近づくことも困難な状況なので
  自分が住む東海地方も近いうちに
  確実に大きな地震が起こるので
  人事では有りませんが
  とりあえず基礎体力はいつも必要ですね
  
  旅行記の続きを
  楽しみにしています
  今後の参考のためにも・・・
  
  ３８うさぎ

  南極狂の放浪者さん からの返信 2011/06/02 00:47:08

  RE: お疲れ様でした

  > ボランティアお疲れ様です
  お久しぶりです。コメント並びに投票ありがとうございます。
  災害ボランティアは趣味ですから(^o^)
  10日くらいの予定が約3週間に延び又行く機会を狙っていますが・・・。
  > 復旧が遅れているのが良く分かりますね
  政府も駄目だけれど県や市の行政も全く駄目ですね。
  政府が駄目だから県も市も動けないのかもしれませんが
  2ヶ月以上経過するのにお金も受け取っていないようで皆さんが寄付したお金は
  どこへ行っているんでしょうかね。
  分配額や分配方法も大変でしょうが・・・。
  
  > 福島とかは更に放射能の影響で
  宮城の人たちも福島に比べれば・・が口癖でした。
  
  > とりあえず基礎体力はいつも必要ですね
  未曾有とか想定外とかの言葉はいりませんよ。
  今回のようなのが首都圏に来ると日本沈没？になりかねませんね。
  それも食事時だと火災で消火活動も無理だから丸焼けに？
  地震もですがそれ以上に津波の脅威は半端じゃないですね。
  東京医科歯科大からボランティアで来ていたある教授は東京直下型の地震対策をやられているようで電気が使えないと医療関係はお手上げだと言ってました。会話の中で電気に関して助言を求められたのですが小電力ならば何とかなるのですが大電力だと非常に難しいとしか答えようがなかったです。
  昔野外通信では手回しとか足で電気を起こして通信をやりましたが・・・。
  今回あっちこっちから現場の写真を頼まれて約4,000枚位撮ってきてＤＶＤ2枚に焼いていますがご希望ならば差し上げましょうか？
  では