上海の夢の四馬路・福州路・夜霧のブルース

2009/02/17 - 2009/02/17

上海の夢の四馬路、戦前の上海には、英米仏や日本の租界があり、アジア随一の国際都市でした。租界は、中国の弱体化につけ込んで各国が強制的に借り上げた居留地で、中国の統治権が及ばない独立地域でした。四馬路（スマロ）は、蘇州河の南側にあった歓楽街で、現在は福州路と呼ばれています。ディック・ミネのもう１つの上海にも『夜霧のブルース』や、戦後はやった『上海帰りのリル』にも出てきます。蘇州河の北側には、虹口（ホンキュ）という街があり、そのあたり一帯に日本人が多く住んでいました。虹口と四馬路を結ぶのがガーデンブリッジ（中国名は外白渡橋）です。

上海ブルース: 二木紘三のうた物語・リンクフリー
https://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/09/post_f24b.html
夜霧のブルース: 二木紘三のうた物語・リンクフリー
https://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/08/post_a2ff.html
上海帰りのリル: 二木紘三のうた物語・リンクフリー
https://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/03/post_05dc.html

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

黄浦江の埠頭から競馬場（人民広場）を結ぶ馬路。大馬路（南京路）、二馬路（九江路）、三馬路（漢口路）、四馬路（福州路）と呼ばれた。四馬（上海語・スマ）、路（日本語・ロ）合わせて日本人はスマロと呼んでいた。阿片、賭博、売春と新宿の歌舞伎町のようだ。

福州路に會楽里、福祥里、天蟾舞台、群玉坊、久安里の文字が見える。横書きの文字は右から左へ読んでください。１区画２０軒前後の妓楼があったとすると全部で何軒あったのだろう。

旧上海の大旅館の一つ。鉄筋コンクリート７階建。１９２７年１２月開業、現在改装中、人民広場側の福州路の入口。

２７軒の妓楼が集まる横丁だった。取り壊されて現在はラッフルズと呼ぶ商業施設が建っている。昔の面影は何所にも残っていません。人民広場側の福州路の入口。

妓楼が集まる横丁だった。雲南中路と広西北路の間。現在はショッピングビル。

妓楼が集まる横丁だった。甬江状元楼。現在はビジネスビル。

茶館兼遊芸場のあった建物だが昔の名残りは何もありません。

茶館兼遊芸場がここにあった事を示しています。

１階に老上海コーナーがある。１９３２年の上海地図と上海経典歴史建築遊（中国語、英語、日本語の説明文付き）を買い求める。

古本ではなく古書です。福州路は沢山の書店が並ぶ。

茶館兼遊芸場だったが今は書店。

「時報」は１９０４年創刊の日刊紙。望平塔と言う仏塔式の建築を屋上にそびえさせた１９２１年落成の社屋は取り壊された。福州路山東中路角。現在ビジネスビル。

１８２７年上海最初の華字紙としてイギリス人により創刊。現存建築は１９１８年建造の５階建。漢口路山東中路角

昔の福州路を偲ばせる建物が並ぶ。

筆、硯の四宝を扱う専門店。

近代中国を代表する二大出版社。北側の棟が１９１５年の中華書局大楼。１９７８年から科学技術、工業関係の専門書店。南側の棟が１９０１年の商務印書館大楼。南北２棟を連結した5階建鉄筋コンクリート建築。

現存建築は１９２６年竣工の７階建。外壁はすべて花崗岩貼り。旧上海の代表的銀行建築の一つ。

アメリカ人の社交場として１９１７年に設立。現存建築は１９２４年竣工。焦げ茶色の煉瓦が美しい外壁。

共同租界の警察本部。工部局警務処のもとで租界内の１２の巡捕房（警察署）を統括。１０階建ての新屋が１９３５年に完成。

共同租界工部局。１９２１年竣工４階建。花崗岩の外壁のどっしりとした外観。工部局は英米仏三国によって組織された租界の最高行政管理機構。

漢口路まで続く大きな建物です。

メトロポールホテルと同時期に同じ設計者によって建てられ、同様な階段状の塔頂部をもって双子のように向き合う姿が印象的。米の上海領事ハミルトンの会社が入った。

メトロポール・ホテル、ハミルトンハウスと良く似たスタイルで、福州路と江西路の交差点を円形に囲んで建つ。１９３６年７月竣工、１７階建。

１９０３年建造、３階建榑木構造のドイツ・ルネッサンス風建築。福州路広東路角の部分には、２，３階に半円形のバルコニーを張り出し、屋根はドーム状。天使とビーナスのレリーフで飾られる。

１９２０年建築、外観は充分レトロだが、内部は２００２年開業のホテルで新しい。ドミトリー（６０元〜）の人気は浦江飯店をしのぐ勢い。

１９１０年着工。全面花崗岩の外壁、大理石のホール床を採用した中国最初の建物と言われる。入口ホール窓の華麗なローマ風ステンドグラスとドーム内壁のレリーフがすばらしい。

昔からこの形をしていました。

上述した匯豊銀行の通用門。表示の「HSBC」の４文字を組み合わせたマークは、「Hon Kong & Shanghai Banking Corporation」の略である。

新しい上海ヒルズが見える。今やビル、ビルが建ち並んでいます。

外灘から見た福州路、右が香港上海銀行上海分行です。

福州路入口の外灘、中山東路に二層式の自動車道路の工事中。