2010/10/16 - 2010/10/16
714位(同エリア843件中)
ソフィさん
2010年10月16日(土)
ハイデルベルクの街の見晴らしがだんだん良くなって、シャッターポイントを探しているうちに、バス駐車場に着いた。
微かな雨模様で、敷石に降り散っている赤、緑、黄の落ち葉が美しい。
この城に来るのはもう何回目かであるが、来るごとに何か新しい発見がある。
今回は何であろうか。
期待に胸を膨らませながら、城門をくぐる。
先ず感じたのは、この城の持つ重みだった。
今通って来た門を、どれだけ多くの人がくぐったものだろうか。
ある人は、まなじりを決し命をかけて、死ぬ覚悟でくぐっただろう。
その時には、忠誠を誓い、自分の人生に忠実ならんとした人もあろうし、一攫千金を夢見た人もあろう。
ある人は、明るい夢に胸を膨らませ、天にも昇る心でくぐっただろう。
城と言う場は、そうした人生劇の舞台なのだ。
だから今ここで感じる重さは、たくさんの人間の魂の重なりなのだ。
この城を造り始めたのは、12世紀と考えられている。
日本に元が押し寄せて来た、ほぼその時代である。
その後豊かさを争い、考え方の正しさを争い、どれほどの血がここに流されたものだろうか。
目を閉じれば、兵士たちの歓声が聞こえ、同時に宮廷生活の、妙なる音や香りが漂っても来る。
12世紀以降次第に積み重ねられてきたこの城の形を、大きく揺るがせたのは、17世紀の三十年戦争だった。
三十年戦争では、国内の争い、そして外国からの攻撃と、二度にわたって壊滅的な打撃を受けた。
ようやく復興したものの、続いて王位継承をめぐり、再度破壊された。
今ここで私の眼前に展開しているのは、そうした破壊の姿を残しながらも、往時の立派さを彷彿とさせる、観光的価値を目指ししたその復興の妙である。
人間の魂が積み重なった重圧を、他に比類のないこの恵まれた環境で、「いかに深く演出し尽くすか」。
ハイデルベルク城の演出しつつあるテーマを、見つけた気持ちになる。
この記事の写真は「ソフィーさんのマイページ」(訪問59カ国、文章1,750件 写真8,000枚)、にあります。
http://4travel.jp/traveler/katase/
マッターホルンは、ゴルナーグラート鉄道の各駅で下車しながら、移りゆく姿を捕らえました。
「片瀬貴文さんのマイページ」http://4travel.jp/traveler/takafumi/
ブログの作成日順に並んでいる、文章主体の「片瀬貴文の記録」(文章1,800件)
http://blog.alc.co.jp/d/2001114
は、最近訪問者が最大です。
(片瀬貴文 2011.01.13)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 船
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