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「京都名庭100選」の一覧リストはコチラをご覧下さい。<br /> →http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/<br /><br />京都郊外南部の大阪に接するところに、平安京の守護神として、また源頼朝以降は武家の守護神として信仰が篤かった「岩清水八幡宮」がありますが、江戸初期にその社僧であった「松花堂昭乗」が晩年に隠棲するために建てたという「松花堂」と、すぐ近くにある歌人・吉井勇の住まい「宝青庵」(非公開)、さらに八幡宮の検校職の娘で足利義満の生母・良子の菩提寺である「善法律寺」を巡ります。<br />いずれも「岩清水八幡宮」絡みの、素晴らしい紅葉スポットです。<br /><br />松花堂(しょうかどう)は、<br />「寛永の三筆」と評された書の名人で書画・茶道・作庭などにも通じた文化人である「松花堂昭乗」の住まいを、明治になって岩清水八幡宮の境内から移設したもので、園内には昭乗の草庵茶室「松花堂」をはじめとして、小堀遠州の「松隠」(閑雲軒)、千宗旦好みの「梅隠」、竹に覆われた「竹隠」の4つの茶室と書院が建っています。<br />庭園は、亀甲竹・金明孟宗竹など40種の竹と笹や、胡蝶侘助など200種類の椿が自慢ですが、注目は殆どの種類が揃っていて専門業者も見に来るという建仁寺垣、金閣寺垣など20種類を超える竹垣です。<br />まさに四季を通じて竹を中心にまとまった日本庭園といった感じの庭園です。<br />また、今では名の知れた「松花堂弁当」は、松花堂昭乗が薬や絵具などの小物入れに使っていたものを、京都の料亭「吉兆」の創業者が見て料理の器に使ったのだそうで、ここにも出店している「吉兆」で庭を見ながら、3,859円でランチが食べられます。<br /><br />善法律寺(ぜんぽうりつじ)は、<br />石清水八幡宮の検校(寺社管理)職であった善法寺宮清が建立した寺で、足利2代将軍義詮の側室で、足利義満の生母である娘・良子の菩提寺です。<br />義満は石清水八幡の信仰に熱心でたびたび参詣し、母・良子は、善法律寺に大好きだった紅葉を寄進したことから別名「紅葉寺」と呼ばれています。<br /><br />京都はどこ行っても歴史が満載で、紅葉や桜がセットになって、いつ行っても楽しめるところが一杯です。<br /><br />*吉井勇は、明治から昭和にかけての歌人で52歳から亡くなる74歳までは京都を第二のふるさととして過ごし、「かにかくに祭」でも有名なように「都おどり」の復興など祇園のために力を尽くしましたが、59歳から62歳までの3年間はここ八幡に居住し、松花堂に谷崎潤一郎や志賀直哉などを招いて親交を深めていたといいいます。「命短し恋せよおとめ・・・」の「ゴンドラの唄」の作詞で知られますが、八幡の風物や暮らしを詠んだ歌集や地元八幡音頭の作詞もあるらしい。<br />

京都名庭100選プラス>2010晩秋の京都郊外(2) 「松花堂」、「善法律寺」

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2010/12/02 - 2010/12/02

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Bach

Bachさん

「京都名庭100選」の一覧リストはコチラをご覧下さい。
 →http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/

京都郊外南部の大阪に接するところに、平安京の守護神として、また源頼朝以降は武家の守護神として信仰が篤かった「岩清水八幡宮」がありますが、江戸初期にその社僧であった「松花堂昭乗」が晩年に隠棲するために建てたという「松花堂」と、すぐ近くにある歌人・吉井勇の住まい「宝青庵」(非公開)、さらに八幡宮の検校職の娘で足利義満の生母・良子の菩提寺である「善法律寺」を巡ります。
いずれも「岩清水八幡宮」絡みの、素晴らしい紅葉スポットです。

松花堂(しょうかどう)は、
「寛永の三筆」と評された書の名人で書画・茶道・作庭などにも通じた文化人である「松花堂昭乗」の住まいを、明治になって岩清水八幡宮の境内から移設したもので、園内には昭乗の草庵茶室「松花堂」をはじめとして、小堀遠州の「松隠」(閑雲軒)、千宗旦好みの「梅隠」、竹に覆われた「竹隠」の4つの茶室と書院が建っています。
庭園は、亀甲竹・金明孟宗竹など40種の竹と笹や、胡蝶侘助など200種類の椿が自慢ですが、注目は殆どの種類が揃っていて専門業者も見に来るという建仁寺垣、金閣寺垣など20種類を超える竹垣です。
まさに四季を通じて竹を中心にまとまった日本庭園といった感じの庭園です。
また、今では名の知れた「松花堂弁当」は、松花堂昭乗が薬や絵具などの小物入れに使っていたものを、京都の料亭「吉兆」の創業者が見て料理の器に使ったのだそうで、ここにも出店している「吉兆」で庭を見ながら、3,859円でランチが食べられます。

善法律寺(ぜんぽうりつじ)は、
石清水八幡宮の検校(寺社管理)職であった善法寺宮清が建立した寺で、足利2代将軍義詮の側室で、足利義満の生母である娘・良子の菩提寺です。
義満は石清水八幡の信仰に熱心でたびたび参詣し、母・良子は、善法律寺に大好きだった紅葉を寄進したことから別名「紅葉寺」と呼ばれています。

京都はどこ行っても歴史が満載で、紅葉や桜がセットになって、いつ行っても楽しめるところが一杯です。

*吉井勇は、明治から昭和にかけての歌人で52歳から亡くなる74歳までは京都を第二のふるさととして過ごし、「かにかくに祭」でも有名なように「都おどり」の復興など祇園のために力を尽くしましたが、59歳から62歳までの3年間はここ八幡に居住し、松花堂に谷崎潤一郎や志賀直哉などを招いて親交を深めていたといいいます。「命短し恋せよおとめ・・・」の「ゴンドラの唄」の作詞で知られますが、八幡の風物や暮らしを詠んだ歌集や地元八幡音頭の作詞もあるらしい。

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