2011/11/20 - 2011/11/27
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Bachさん
「トルコ」といえば、「飛んでイスタンブール」と「カッパドキア」くらいの認識しかありませんでしたが、今回トルコを旅して見て、とんでもない深い歴史のある国であることが分かりました。
トルコは、ヨーロッパ大陸とアジア大陸の両方にまたがる国なので、紀元前の大昔にはギリシャやペルシャなどに支配されてギリシャ文化とオリエント文化が融合したり、シルクロードではアジアからの終点として又ヨーロッパへの入り口として西洋文明と東洋文明が入り交ざったりその流れの中で数々の歴史が刻まれています。
今回の旅では、その痕跡の一端しか見れていませんが、ヨーロッパの文化とアジアの文化が混在する「不思議の国・トルコ」の魅力を歴史中心にまとめました。
(1)トロイ〜ベルガモン〜エフェソス〜ヒエラポリス〜コンヤまで
トルコの歴史は約1万年前にさかのぼり、中央アナトリアのコンヤ近くに世界で最初の集落が作られましたが、メソポタミア、エジプト文明が起きた頃の紀元前3000年頃にはギリシャ都市国家として「トロイ」に都市建設が始まり、吟遊詩人ホメロスの叙事詩からその壮大な遺跡が発見され黄金の財宝が見つかったそうです。今では、トロイの木馬がなかったらただの草原です。
「ベルガモン」は、紀元前500年ごろヘレニズム文化を基盤に発展し、その後ローマ帝国の自由都市として繁栄を続けた都市なのでヘレニズム文化とローマ時代の多くの遺跡が無数に残されています。ヘレニズム文化を象徴する「ゼウスの祭壇」は基礎部分しか残されていませんが、現在ベルリンの「ベルガモン博物館」の象徴になっているというのは、歴史の複雑さを象徴しています。
「エフェソス」は、紀元前1100年ごろ、ギリシャの植民都市としてアルテミス神殿を中心に栄え、その後もローマ帝国の政治と経済の中心地として繁栄し、またキリスト教が公認された4世紀以降には教会行政の中心でもありました。今では柱が1本しかない「アルテミス神殿」や、イエスの母マリアと聖ヨハネが暮らしたという「聖母マリアの家」などギリシャ、ローマの痕跡がいっぱいです。
「ヒエラポリス」は紀元前190年に造られ、温泉と石灰棚の中にある聖なる都市と言われるだけあって、ここの「聖なる夕日」は目に焼き付けられます。
「コンヤ」は、11世紀にモンゴルから進出してきたトルコ民族が初めて興したセルジュク・トルコ帝国の首都で、「踊るイスラム神秘主義教団」メヴレヴィー教団のメッカであり、イスラム教でありながらそれまで住んでいたキリスト教徒やユダヤ教徒も融合した文化や、ローマと中国・長安を結ぶ「シルクロード」の架け橋として栄えた名残りが数多く残っています。
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