2009/08/24 - 2009/09/09
618位(同エリア993件中)
さんしぇさん
アルザス地方、2日目にして最終日の今日は、
ストラスブールに移ります。
・ウンターリンデン美術館
・ストラスブール移動
・大聖堂前でランチ
・ロアン宮殿美術館
・プティット・フランス散策
・パリ帰着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今日はお昼にはストラスブールへ。
11hにはチェック・アウトします。
そこで、急ぎ、昨日の内に見学できなかった
ウンターリンデン美術館へ。
1時間は見学できるでしょうか。
このドイツの香り高い名前は、ベルリンにも
同じ名前の通りがあると言い、“菩提樹の下”
を意味します。
菩提樹はドイツでは、憩い、安らぎを象徴
するのでしょうか。
シューベルトの美しいリート「菩提樹」は
安らぎに満ちた静かな世界を歌い上げます。
一方、仏教では悟りの樹、お釈迦様が悟りを
開いたのが菩提樹の下。
洋の東西を隔てていてもどこか相通ずるものを
感じます。
さて、その名前にふさわしくかつての僧院跡に
美術品はじめこの地方の民芸品、発掘品などが
住まう場を得て、憩う様です。
入場するとそこは、フランスのあちこちで目に
する僧院と同じ。
中庭を中心に巡る回廊、静謐な空間。 -
彩色の美しい箪笥。
他に、家具や鍵など金工細工などに場所を
割いて、さしづめ民族博物館の趣です。 -
ガレやドームなどが無造作に廊下に展示。
-
こちら、美術館としての面目躍如は、
クラナッハ描く、「磔刑図」 -
同じくクラナッハ、「メランコリー」
-
そしてデューラー「女性の肖像」
-
どうにも暗い画像で失礼します。
さて、ここはもともとの聖堂でしょうか。
吹き抜けの大きな空間の中心にかの祭壇画です。
先ほどのクラナッハやデューラーと時を同じくした、
グリューネヴァルト描く“イーゼンハイムの祭壇画”
キリスト世界に縁の無い者にとって、宗教の裏付け
あっての西洋美術は謎解きに似た難解さがありますが、
こうした祭壇画はその最たるもの。
そもそも祭壇とは、、内部に聖者の像を安置する厨子。
ここら辺は、我々のお仏壇と同じです。
像の周りを扉で幾重かに取り巻き収納、扉のそれぞれに
宗教場面を描いたものが祭壇画だそうです。
まずは、厨子の中央にご本尊、聖アントニウス様。
もともと流行り病だった「聖アントニウスの火」から
患者を守護する聖人様。
イーゼンハイム村にあった修道院付属施療院に
患者への救済として置かれていたものですが
修道院では通常は、祭壇画に二重に覆われて
唯一、聖人暦の聖アントニウスの祭日だけに
公開されたとか。
そして、その外側には日曜だけ開くと言う、
キリスト降誕をテーマにした絵画。 -
そして平日こそが、キリストの磔刑図を
中心に右翼のここにも聖アントニウス様、
左翼に聖セバスティアヌスの絵。
この磔刑に処されているイエス様の
苦悶の状態を見た患者が自分に重ね、
救済を得る為に描かれたものだとか。
この病は、ライ麦中毒から来るもので
末端が壊疽し、遂には死に至るとか。
同様に死の苦しみを受け止めている
イエス様の姿を日々、目の当たりにする事で
患者達が、進行する病状のなか癒しを得たと
言うのでしょうか。
周りは仏独の人々でしょうか、彼らは多分
美術上の興味に留まらず、静謐な祈りの場
として共感できるのでしょう。
真摯なまなざしや、頭を垂れる姿に音を立て
まいと静かにその場を去る我々でした。
近接画像が撮れないので、絵葉書拝借です。 -
かいつまんでの見学に若干の不満を残しながら、
ホテルを畳み、とんとんと駅到着。
そして30分、早くもストラスブール到着です。
アルザス地方全体の州都だけあって大きな、
歴史を物語るような駅舎。
その、もともとあった駅舎の外側を大きくドームで
覆ってしまい、木に竹を接いだようでいて、それ
なりにしっくり。 -
全天候対応の気持ちの良い空間ができていて、
フランスが往々にして仕出かす(?)大英断に
感心してしまいます。 -
息子あっつんの、ストラスブール在の大学先輩と
これから待ち合わせ、お昼をご一緒する約束。
その後は、先輩の許であっつんはもう1泊お
世話になり、私は単身パリに戻ります。
約束の時間まで駅前をうろうろ、右側に見える
のは、トラムの入り口です。 -
先輩方には無事落ち合え、ランチに向かいます。
わやわやおしゃべりしながら、いつの間にやら、
大聖堂へ歩いて到着。
大聖堂前の広場にはレストランがひしめいてます。
その一つに席を占め、ここでは観光地の真っ只中の
賑々しさが一番のご馳走でしょう。 -
テーブルに並んだこの地の名物、
シュークルートに、
ピザのようなタルトフランベ、
それと粒胡椒風味のステーキ。
ワインもご当地、名前からしてまんまドイツの
ゲヴュルツトラミネール。
どの料理もシンプル故に、当たり外れがないのか
どうか、べたな観光名所にしては、とてもおいしい。
ワインは、辛口なれど深い味わい、飲めないなりに
思いました。
先輩はまもなく帰国予定、の慌しいさ中、
今日明日あっつんを引き受けて下さり、
感謝しつつ大聖堂前で右と左に別れました。 -
ただ今時刻は13h、TGVの19hまで
時間はあるようで無く。
思えば、ここは世界遺産の真っ只中。
指定地域は街を蛇行するイル川の丁度中州地区に
あたり、大聖堂や明媚なプティット・フランス
など名所の多くは中州に立地している事になります。
セーヌ川の中州だったシテ島から展開して行った
パリと似て、水運が街を支えていたそうです。
ちなみに日本では“旧市街”と言われる登録名称
のグランディル地区とは“偉大なるイル”と言う
意味です。
ともあれ、まずは大聖堂でお参り。 -
からくり時計。
-
オルガン。
-
ロアン宮へ向かいます。
大聖堂の裏手にあたるここ、18世紀に建てられた
ものの、今や宮殿の機能は失われ、
考古学博物館
美術館
装飾美術館の
3館を収めています。
どうやらフォルフェ券(3館一括券)はないよう。
取りあえずまずは美術館に。
それと、実はホテルを引き払った後は持参の
手荷物を預ける場所が見当たらず。
フランスの多くの駅ではコインロッカーが無く、
ここでも無いとの事前情報。
あっつんから受け取った後、持って歩くに困って
いたのですが幸い、地下にロッカー式のクローク在り。
大いに助かりました。
リッピやジオットの宗教画から始まり
ラファエロ、ボッティチェリ、ヴェロネーゼ、
ティントレット、カラヴァッジョ、ティエポロ、
カナレット等々こうして見るとイタリアの巨匠が
勢揃いです。
館内、存外暗くて画像はなし。
近代のものでは、ドービニーやクールベが見られ
嬉しい。
また、チケットからこの館の一推しらしい、
“美しいストラスブールの女性”
著しく横長な帽子がこの地の特徴でしょうか、
なるほど麗しいストラスブルジョワ−ズです。
作家はラルジリエール、寡聞にして存じませず。 -
結構な重量感を感じつつ美術館を出ると15h
過ぎ、他の2館は残念ながらスルーです。
再度、聖堂前を横切ってすぐ西にある、
お菓子のネゲルへ。
ここは、土地の名物パン、クグロフで有名。
今夜は私一人なので、小さなクグロフが
欲しかったけれど、遅い時間で既に売り切れ。
日持ちはするので迷った末、結局
お勧めの小さなお菓子を一つだけ購入して、
イル河畔でおやつです。 -
ロアン宮近くのイル川遊覧船、船着場。
川沿いにぶらぶら。
旧市街グランディルを囲むようなイル川、
かなた、コルマールの運河は親密な狭さに和み、
こなた、広々した河畔に心弾みます。
4年前訪れた際に乗ったクルーズ船、今回は抜きつ
抜かれつ、歩きながらクルーズのご案内をしてみようと
思います。 -
出航後、15分もすれば行く手を阻むのが、
閘門(こうもん)。
異なる水位をならす為のしくみ。
パリでは、サン−マルタン運河で見られます。 -
しずしずと狭い水路に侵入。
-
船の前後を門で遮蔽して進行方向の水位に
揃うよう船ごと水位を上げ(下げ)ます。
その時間、およそ10分ほどでしょうか。 -
水満ちて、やがて開門。
-
そこは、美しいプティット・フランス地区の
真っ只中です。
プティット・フランス地区を見上げた後は、
分流した一つに分け入り、
俄然狭くなった川幅をしばらく。
やがて一転、広々したエリアに出ます。 -
分流が再び集まる辺り。(借用画像)
ここまでは遡行して来たクルーズ船、全行程の半分
くらいでしょうか。
後は流れに沿って下ります。 -
再び元の川幅に戻れば、やがて川辺に立つモダンな
建築物、欧州議会本会議場が見られます。
会議場はもう一つ、ベルギーにもあり
欧州連合本部そのものが
ベルギーに置かれている事でもあり、
いずれ議場のブリュッセル1本化も有り得るとか。
テープガイド(独仏英など。日本語求む。)の
説明の中、ぐるりと出発点までクルーズ、
約1時間半で終了です。
後半は、見た目に平板でいささか冗長ですが
気候の良い頃のクルーズはお勧めです。 -
さて、お話をプティット・フランスに戻します。
小さなフランスとはまた、どんな愛すべき由来か
と調べたら、かつて“フランス病”の病院があった
のだとか。
フランス病なるもの、それは、らい病、あるいは梅毒。
命名は16世紀のアルザス人。
自虐的でも何でもなく、かつてドイツ(神聖ローマ)
だった頃のアルザスから見たお隣のフランスを揶揄
しての事。
イタリア人のフランス病もやはり性病でしたか。
フランス人に言わせるとイタリア病が性病らしいし。
お隣同士って、こんなもんかも。
もっともその頃には、水辺のこの界隈は
製革業者が密集していたとか。
革を洗うのに多量の水を使うのに適して
いた為ですが、そんなところに治療の術ない
忌み嫌われた、らい病院を置くとは思えず、
そう考えると梅毒でしょうか。
あるいはその昔、もともと革なめし業は
卑しまれた職業ではありました。そこで
同じ地域に疎まれる両者を押し込んで
しまったかどうか。
その後、フランス領になった後も動じず使い続け
られたこの名前。
今や由来はいずくかに置き忘れ、かくも美しい、
立ち寄る観光客の後を絶たない名所です。 -
そろそろ帰り支度、バッグを引き取りに
ロアン宮に向かいます。
先を急ぐ内、橋の向こう側、何やら賑やかな声が。
何かと思ったら、いわゆるパイ投げです。
シェービングクリーム状の何かを
アルミ皿にてんこ盛りにスプレー、
「やってみない?」と当のお皿が目の前に。
「お幾らなんですか?」
「いらないよ〜。」ですって。
実はパイに模した、シェービングクリーム。
いや、ホイップクリーム缶もフランスにはあるので
甘いクリームだったかも。 -
投げ返されそうで(笑)お断りしてしまって
ちょっと後悔。
せめて、舐めて確かめればよかった。^^
そう言えば土曜日の今日、あちらでこちらで、
催しがあるようです。
そう頷く端から、風に乗って聴こえてきたのが
ブラスバンド。 -
決して上手ではないのですが、野外での演奏は
お祭り気分が盛り上がって後ろ髪を曳かれながら、
足は先に。 -
バッグを引き取り、足はトラムへ。
行きは歩いた道ですが、帰路はトラムで楽をします。
歩行者専用ゾーンや景観整備などと一括して行われた
トラム導入がまち造りの先進例として高く評価されて
いるそうです。
メトロと違い地上の景観を楽しみつつかつ、目的地まで
確実で早い。
パリの場合、市街は無理でも、郊外へは早い設置が
望まれます。
1回券は停留所ごとに自動販売、私、あやうく刻印
しないまま乗るところ、すんでで気が付き、よかった。 -
まっすぐ駅まで10分ほどでしたか。
鉄道駅停だけは束の間地下へもぐります。 -
帰りのTGVも定刻発車。
-
1等が格安であったので、
奮発して初めての1等乗車。
当初、窓枠の邪魔な席だったのを、
空いているのを幸い席移動。
検札の際も、大らか、
一切咎められる事無しにパリ帰着。
2回目のストラスブールは
季節の良さで街歩きも最高。
次回があるなら、国境の辺り
ライン川の向こう、
ドイツを眺めてみたいと思いました。
明日は再びパリ、晴れて“独身”^^となり
存分に楽しみます♪〜
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