2010/11/06 - 2010/11/06
28位(同エリア519件中)
エンリケさん
エジプト旅行4日目。
ルクソールから夜行列車に乗ってカイロの隣町ギザへ。
早朝からお決まりの三大ピラミッドとスフィンクスの観光へくりだします。
ピラミッドをバックに砂漠を進むラクダは乗りごこちも快適で、定番観光ながらおもしろく過ごせました。
<旅程表>
2010年
11月3日(水) 成田→関空→
11月4日(木) ドーハ→ルクソール
11月5日(金) ルクソール→(夜行列車)
○11月6日(土) →ギザ、カイロ
11月7日(日) ギザ、カイロ→ドーハ
11月8日(月) ドーハ→関空→成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
11月6日(土)
早朝5時20分、ルクソールから夜行列車に乗ってギザにやってきました。
降り際に、配食やベッドメイクなどをしてくれた若い乗務員(高校生くらい?)からチップを要求されます。
1ドル渡すと、“隣のアメリカ人は5ドルくれた”とか言って、チップの上乗せを要求してきました。まったく・・・。
あまりに屈託のない表情をしていたのでしょうがなく思い、もう1ドル払うと、“Good Luck!”などと気前のいいことを言って笑顔で送り出してくれます。ほんとにまったく。
列車を降りてみると、どこにいたのかと思うほど日本人がたくさんホームに集まっていました。こんなに一緒に乗っていたとは・・・。
まだ辺りは夜明け前で薄暗かったですが、迎えに来てくれていた現地アシスタントと合流し、ワゴン車に乗ってホテルへ向かいます。
ホテルはピラミッド近くのエコノミーホテル“デルタ・ピラミッド”。ギザ駅から20分ほどで到着です。
チェックインは本来なら午後からなのですが、現地アシスタントの交渉の結果、部屋に入ることができました。
ここで、アシスタントが“交渉がたいへんだったな〜”とか言って暗にチップをねだってきます。アーリーチェックインについてはすでに日本で要求しておいたのに(しかもパッケージツアーなのに)、ネクタイ締めたいい格好の大人がさもたいへんなふりをしてチップをねだるなんて、ここでもがっかりです・・・。いくら“文化の違い”とはいえ、これくらいはねえ・・・。
ちなみに部屋は10階の最上階。まあいい部屋でした。あいにくこの日は霧がかかっていてピラミッドはかすかに輪郭が見えるだけ・・・残念。 -
部屋に荷物を置いて少しくつろいだ後、今度はルクソール(エジプト紀行(3)参照)とは打って変わっていい感じの若いおにいちゃんの現地ガイドにバトンタッチし、早速ピラミッド観光へ。
今回のガイドはカイロの国際交流センターで日本語を勉強した後、You Tubeで“古畑任三郎”や“1リットルの涙”といった日本のドラマを見ながら勉強を続けているとかで、田村正和のものまねをしてくれたりとかなり気さくなお兄さんでした。
こういう人なら何も言わなくてもチップを払いたくなりますね。
また、You Tubeのグローバル性にあらためて感じ入りました(日本で○○ビデオ流出事件が話題になっているとはつゆ知らず・・・。)。
車で少し移動し、7時40分、チケット売り場に到着。
8時の開館前だというのに、日本人の団体客も含めたくさんの観光客が並んでいます。やはいピラミッドの人気はすごい・・・。 -
8時になり、ゲートの中へ入場。
現地ガイドの力で優先的に中に入れてくれます。こういうところはパッケージツアーの利点です。
そしていきなり目の前にクフ王(在位BC2589-BC2566年?)のピラミッドが(すでにチケット売り場から見えてましたが)。
高さ137m(創建当時は146m)、底辺の長さ230mの巨大建造物で、四角錐の各面は正確に東西南北を向いています。
ピラミッドの頂上には、創建当時の高さを示す避雷針のような9mの棒が建てられています。
ガイドによると、ピラミッドを形成する赤い花崗岩(御影石)は遥か南のアスワンから、現在失われている白い化粧石に使われていた石灰岩はナイル川を挟んで東側、現カイロの石切り場から運んできたそうです。 -
クフ王のピラミッドに近づくと、もう全体がカメラに収まりきれなくなります。
早くも日本人など団体観光客がピラミッドの中に入り始めています。 -
下から5段目にある、盗賊があけたという入り口からピラミッドの中へ入れます。
ちなみに正規の入口はさらに上の階の割れてへこんでいる部分だそうです。
今回のツアー日程ではメンカウラ王のピラミッドに入ることになっていて、クフ王のピラミッドには残念ながら入れませんでした。
盗掘口からは急傾斜の通路になっていて、下っていくとクフ王が埋葬されていたと考えられている王の玄室に出るとか。 -
クフ王のピラミッドの大きさを十分観賞した後は、車に乗ってメンカウラ王のピラミッドへ。
途中、カフラ王(在位BC2558-BC2532年?)のピラミッドを眺めて行きます。
高さ136m(創建当時は143m)、底辺の長さ215mでクフ王のピラミッドより若干小さいですが、頂上付近にはたいへん貴重な化粧石が残っています。
カフラ王のピラミッドを含む三大ピラミッドの化粧石は、モスクなど後世の建築物の材料に使われたとかで、その大部分が失われています。
残っていたらさぞ美しかったんでしょうね。
ちなみに、このピラミッドの東側にある葬祭殿からは河岸神殿(かつてはこの付近までナイル川がせまっていた。)へと通じる参道が伸びており、河岸神殿の横にはスフィンクスがカフラ王のピラミッドを守るようにはべっています(後で見学)。 -
メンカウラー王(在位BC2532-BC2504年?)のピラミッドまでやってきました。
高さ62m(創建当時は65.5m)、底辺の長さ105mで、クフ王、カフラ王のピラミッドの半分くらいの大きさです。
クフ王のピラミッドに比べ観光客が少なく、ややゆったりと観賞できます(カフラ王のピラミッドは入場停止中)。
さっそく入口から中に入ると(撮影禁止なのでカメラはガイドに預けます。)、天井が低くて何回か頭をぶつける始末・・・。狭い通路をかがんで下っていくので腰が痛くなります。
たどりついた玄室はがらんとしていてレリーフも何もなく、前日にルクソールで新王国時代の色鮮やかな王家の墓を見ているだけに、ちょっと物足りなく思えてしまいます。
またピラミッドの中は蒸していて、上着を着ていると汗がだらだらになるほど。一気に暑くなりました。 -
続いて三大ピラミッドの西側のパノラマスポットへ。
ちょっと遠いので車で移動します。
車を降りて歩いて行くとそこには・・・砂漠の中に4つのピラミッド(左からクフ王、カフラ王、メンカウラ王、王妃のピラミッド)が浮かび上がる壮大な景色が。
右下の人やラクダと比べるとその巨大さがお分かりになると思います。 -
遠くのピラミッドから近くに目を向けると、ラクダ引きに連れられたたくさんのラクダたちが。
老若男女、国籍問わず、たくさんの観光客がまるで子供のようにラクダに乗って遊んでいます。
なんだか子どもがいない、しかもラクダしか乗り物がない“ミニ遊園地”のようです(笑)。 -
せっかくなので自分も童心に返って(笑)ラクダに乗ってみることにしました。
ガイドがついているので、悪名高き百戦錬磨のラクダ引きではなく、おとなしそうな子どものラクダ引きを選んでくれました(この日は休日ですが、ちゃんと学校行ってるのか??)。
5ドルということで乗せてもらいます。
ラクダも恥ずかしがり屋なのか、男の子の向こうに顔を隠しています(笑)。 -
背中に突き出ている取っ手につかまり、ぐいっと背にまたがってから、ラクダに立ちあがってもらいました。
けっこう高くて眺めはよいです。
男の子に連れられ、ゆっさゆっさと歩き始めます。
かなり揺れますが、ラクダの足はショックアブソーバーになっているのか、それとも地面が砂漠でやわらかいせいか、体への衝撃はほとんどありません。 -
緑の草をおいしそうに食べているラクダもいました。
野菜不足のカラダにはおいしそう・・・。
ちなみにエジプトのラクダは中央アジアのラクダと違ってひとこぶラクダで、鞍の中にはいろいろなものが詰められており、盛り上がった背中は平らになっていて人を乗せやすいようになっています。 -
ふと顔をあげて向こうを見ると、ピラミッドをバックに何頭ものラクダが観光客を乗せ、連なって歩いています。
これぞピラミッド観光、という感じのなかなかいい絵です。 -
砂漠を進むラクダ引きたち。
-
このラクダは何を見ているのでしょう?
“オレもあんなふうに引っ張られたりしてかまってもらいたいな〜”
ラクダというとどうしてもドMなイメージが(笑)。 -
5分ちょっとのお散歩から戻ってきました。
愛嬌のある顔をしたラクダに混じって子どもたちがいっぱい働いていますね。休日だからでしょうか。
ラクダは本当におとなしくてかわいらしい動物でした。
降り際に男の子がチップを要求してきたので10£E(150円)渡してあげます。満足なのか不満足なのか、特に何の反応もなかったです。 -
最後にピラミッドをバックにおすまししたラクダをパチリ。
ガイドがついていたせいか、写真を撮ることについてのチップ要求もなく、いろんな表情のラクダの写真が撮れて記念になりました。 -
次はいよいよスフィンクスへ。
カフラ王のピラミッドをバックにすると少し小さく見えますが、テレビや本で何度も見た光景が目の前に。
ちょっと感動です。
周りでは時刻も9時半を過ぎて、カラフルなスカーフを巻いた現地の観光客(学校の遠足?)が増えてきました。 -
さらにスフィンクスに近寄ってパチリ。
ド定番の光景ですが、古代からの悠久の時間を感じさせるこの姿にやっぱり感動です。
ピラミッドのみではそれほど感動しませんでしたが、こうしてスフィンクスが出てくるとなぜか感動です。
やっぱり自分は単なる直線形より生物的な造形が好きなんだな〜。 -
スフィンクスにもっと近づくには、カフラ王河岸神殿を通っていかなければなりません。
この河岸神殿は、カフラ王のピラミッド建造時に(当時この近くまで流れていた)ナイル川からの石材積み下ろし基地として整備されました。
そしてピラミッドの完成後、死せるカフラ王を死者の世界に送り出すための儀式の場としてこの神殿が建てられたのだそうです。 -
現在の河岸神殿は天井もなく廃墟のようになっていますが、建設当時はピラミッドと同様に地元産の石灰岩とアスワンから運ばれてきた赤い花崗岩で壁面が装飾され、天井を支える列柱のそれぞれの間のくぼんでいる部分には、明かり取りから差し込んでくる淡い光に照らされた23体ものカフラ王像が並んでいたのだそうです。
この河岸神殿は、硬い花崗岩を“ほぞ”と“ほぞ穴”ですき間なく組み合わせるという当時最新の建築技法をとっており、現存する古王国時代の神殿建築物の中でも白眉となっています。 -
列柱をくぐり、石で囲まれた通路を抜けていくと・・・門の先、正面にカフラ王のピラミッドが見えてきました。
この先はカフラ王の葬祭殿跡そしてピラミッドへと続く参道となっていますが、少し先に柵がありそれより前へは進めないようになっています。 -
石の門をくぐって右側を見ると、そこには足をそろえて優雅に座るスフィンクスが待ち受けていました。
これもド定番の写真ですが、感動せずにはいられません。
全長73m、高さ20m、幅6m、頭部の長さ5mのその巨体は、ひとつの巨大な石灰岩の岩山を掘って造られた胴体に頭部を載せて造られたもので、長い間砂に埋もれながらも、こうして現代までその芸術的な姿を伝えています。 -
後ろにまわってスフィンクスのおしりをパチリ。
なんと、スフィンクスのおしりにはシッポが生えていて、サイヤ人のように体に巻きついていました(笑)。
スフィンクスの視線の先にはギザの街並みが広がっています。
逆に言えば、スフィンクスの目前までギザの街がせまってきており、スフィンクスと言うと砂漠にポツンとたたずむ姿を想像していただけに、これもまた驚きです。 -
横からもワンショット。
鼻がないのは中世イスラム教徒に異教の象徴としてそぎ落とされてしまったからだそうです。
そしてあごには立派なヒゲがついていたそうですが、落ちてしまって大英博物館に持ち去られてしまったとか。
いろんな被害にあっていながらもたくましく生きてきたんですねえ。 -
ピラミッドとスフィンクス観光を満喫した後はお決まりのパピルスのお店に案内されます。
お店では、日本語のできるお兄さんにパピルスの木からパピルスの紙が作られるまでを実演してもらいました。
商品は小さいものでも200£E(3,000円)と、かなりの観光客価格でしたが、ジョークもおりまぜながら実演してくれたのと、買うことを強要しない都会的な態度に感心し、おまけもつけてもらって2点230£E(3,450円)でお買い上げ。 -
11時になり、レストランへ向かいますが、お昼どきで渋滞が激しくなってきました。
三輪車のトゥクトゥクも走っています。カイロでは全く見かけなかったので、ピラミッド周辺の観光用なのでしょう。フロントガラスにいろんなものがぶら下がっていて走りづらそうですし・・・。
そんな渋滞の中を、地元の女の子たちが平気で横断していきます。
ギザやカイロにはほとんど信号機がなく、歩行者は車の隙を見て道路を渡るのが日常の光景となっています。
まあヴェトナムに比べたらたいしたことはないので、ヴェトナムに行ったことのある方なら簡単に横断できるでしょう。 -
昼食は観光客用の普通のレストランでしたが、窓からはこんなふうにピラミッドが見られます。
本当にピラミッドは砂漠にポツンとあるわけではなく、街中からそれほど遠くないところにあるのがよく分かります。 -
昼食はそれなりといったところです。パッケージツアーだからしょうがない。
ただ、マンゴージュースは他の方の旅行記にもあるように、果肉がたっぷり入っていて絶品でした。
日本でも発売されないかな〜。
午後はナイル川を渡ってエジプトの首都カイロへ。
古代遺跡と並んで楽しみにしていたイスラム教の建築物を巡ります。
また、これまで田舎続きだっただけに、大都市としてのカイロの観光も楽しみです。
→TO BE CONTINUED...
(カイロ観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- きーちゃんさん 2010/12/11 16:42:39
- たくさんのらくだ!
- エンリケさん、こんばんは!
いつも私のブログにご訪問ありがとうございます!
エジプト紀行、楽しく拝見しています。
雄大なピラミッド、壮大なエジプトの景色!すごいですね〜
ラクダも一生懸命観光客相手に、お仕事しているな〜って感じですね。
たくさんのエジプトのようすがわかったような気がします。。。
でも、チップの要求が多すぎ・・・?のような、ずうずうしいというか・・・
観光客の足元見ているような感じですね〜チップだけでも結構な金額になるのでは?
でもなんだか、エジプトに行きたくなりました〜^_^
きーちゃん
- エンリケさん からの返信 2010/12/12 00:35:24
- RE: たくさんのらくだ!
- きーちゃんさん
こんばんは。こちらこそいつもご訪問いただきありがとうございます。
ピラミッドやスフィンクスは本やテレビで何度も見ていましたが、やはり原物を見るとその大きさに圧倒されます。
特にスフィンクスは、4500年も昔につくられたものなのに、顔のかたちがはっきり残っていて、人間の永遠への願いが込められているようで感動しました。
エジプトは最初は値段交渉やチップの要求に辟易しましたが、慣れてしまえばおもしろいと感じられるようになるものですよ。
きーちゃんさんも機会がありましたらぜひエジプトに行って、古代遺跡の観賞や異文化体験をしてみてください!
-
- 吉備津彦さん 2010/12/09 06:12:00
- 初めまして
- 懐かしや スフィンクスが 笑ってる
わたしも駱駝に乗りました。またエジプトに行きたくなりました。
- エンリケさん からの返信 2010/12/11 23:19:21
- RE: 初めまして
- 吉備津彦さん
こんばんは。こちらこそ初めまして。
吉備津彦さんもエジプト行かれてたんですね。
しかも当時は考古学博物館が撮影可だったとは・・・。
うらやましい限りです。
ツタンカーメンの黄金のマスクもきんきらきんで・・・やっぱり写真があると思い出も鮮明になりますよね。
エジプトは最初は値段交渉やチップのやり取りに苦労しましたが、慣れてしまえば物価は安いし、人々は味があるし、いいところですよね。
またいつか機会があれば訪れてみたい国のひとつです。
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