ノートルダム橋　　LE PONT NOTRE DAME（３３橋巡りの１６）

2010/08/23 - 2010/09/01

この橋はグラン・ポン（大橋）と呼ばれ、シテ島と右岸を結んでいた。

プチ・ポンと同様にその歴史はローマ時代にまでさかのぼる。

ローマ人がグラン・ポンと呼んだ橋は、ノルマン人の攻撃によって８８６年に
壊されてしまう。

８８７年には要塞を目的とした橋が架けられたとされている。

１４１３年に再建された橋は、その上に建てられた家の美しさで人々の
関心を集め、このころから現在の名前で呼ばれていた。

１４９９年の洪水に落橋し、多くの人命と財産が失われた。この橋の再建は
石造橋として７年の歳月をかけた後、１５１２年に完工し、相変わらず橋の
上には以前にもまして豪華な家が並んだ。

橋の上の豪華な家には金文字の番号が付けられ、パリで初めて番地を
与えられた。


１７８７年の勅命により橋の上から建物が撤去された。

１９１２年に長さ１０６ｍ、幅２０ｍの三径間のアーチ橋となって今日その姿を見せてくれている。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5

１７５１年にジャン・バティスト・ニコラ・ラグーネが描いた「ノートルダム橋の槍試合」。


毎年、パリの船頭たちは、ギルド（組合）の守護聖人を守るため、水上槍試合を行っていた。

小舟の舳先に立ち、長い棒を手にした参加者は、すれ違いざまに相手を水中に突き落とそうとする。

１６世紀に架けられたノートルダム橋には軒並みが高くそびえ、また画面中央にはセーヌの水をくみ上げるノートルダム取水場（１６７０年ころに建造された）が描かれている。

シテ島から見たノートルダム橋、右側にサン・ジャックの塔がのぞく

右岸から見たノートルダム橋、左側にノートルダムの塔が僅かにのぞく。

この場所はパリで初めて橋が架けられたところだ。

アルコル橋からのノートルダム橋、コンセルジュリーが中央に見える