ドゥーブル橋　　PONT AU DOUBLLEE（３３橋巡りの１３）

2010/08/23 - 2010/09/01

セーヌを描いた御三家はマルケ、マティス、ピサロだ。

彼等はそのためにセーヌ左岸に専用のアトリエを持っていた。

描いた対象はやはり「ポン・ヌフ」が多い。

ドゥーブル橋の前身は１６２５年に完成している。

橋は半円二個のアーチ形式で、その上に三階建ての家が作られていた。

この家はノートルダム寺院の斜め前にある「慈善病院」の増築病室の
ひとつであった。

木橋はやがて落下、その後再建されたが、橋の上の病室の撤去、鉄製単径間アーチへ変更されて１８８２年に完成、それが今日目にする橋である。

この別館病棟の真ん中を通っていた通路（橋）はもとは病院関係者用だったが、そこを抜ければ島に渡れる。

地域住民も通させてほしいと要求したが、病院側にしてみれば私有地なのだからスムーズにはいかず、すったもんだのあげく、ようやく通行権が認められた。

もちろん有料であった（当時）。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5

この絵はマルケの「ノートルダム大聖堂、７月の陽光」（１９２２年）。　昼ころだろうか、まだノートルダムの正面に光が回らず逆光になっている。

ノートルダムの前から右側に伸びる橋は「ドゥーブル橋」だ。橋の左側にセーヌ河岸に降りる階段があるが、それは次の写真で見ても分かる。

ドゥーブル橋は単径間アーチで船の航行には問題ないが、この先にあるアルシュヴェシェ橋は三連のアーチ橋なので気を引き締めねばならない。


アルシュヴェシェ橋　 PONT DE L'ARCHEVECHE （３３橋巡りの１２） 参照。