2010/07/17 - 2010/07/17
421位(同エリア522件中)
ロク69さん
各1週間ずつ滞在したジナール、エヴォレーヌ拠点のハイキングで眺めたアルプスの名峰、秀峰群のまとめ。眺めた場所、時間帯、天候などさまざまの要素によって変化する山々の素顔、その素晴しさをもう一度確認しておきたい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まずトップはジナールの象徴的な山、ベッソ(Besso、3667m)。村のメイン道路から眺めるこの山は、特徴的な2つのピークを持って聳えている。黒い鎧のような山肌と奇怪な山容が一度見たら忘れられぬ印象を与えてくれる。
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雲が去ったベッソの偉容、左後方の白いピークはブラン・ド・モマン(Blanc de Moming、3661m)でベッソと対照的な優しさが特徴だ。
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ジナールから1時間ほど南へ歩いたル・ヴィシエッソ(Le Vichiesso)付近からの朝のベッソ、山に近付いているため岩肌の様子が克明に分る。
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グラン・モンテ小屋へ向う途中、ベッソの西側斜面をトラバースするルートからの眺め。まるで巨艦の横顔を見るような威圧感がある。
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イチオシ
ソルボアのゴンドラ駅付近からのベッソとジナールロートホルンの眺め(昼過ぎ)。ロートホルンの高さと鋭いナイフリッジに負けていないベッソの存在感は偉大だ。
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同じくソルボアのゴンドラ駅近くからの大展望。雪を纏った高峰群をバックにベッソの黒い山容が特異でとても目立つ存在になっている。右端に見えているマッターホルンの頭がいじらしい。
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お花畠とベッソ、こうした組合せも意外と調和している。ベッソの右側は、オーバーガーベルホルン、モン・デュラン、マッターホルンと続いている。
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ジナールのアパート付近からのベッソ。ジナールの村は建物、施設、旅行者などの密度がとても小さく、滞在していてストレスがなくとてもリラックスできる環境だった。
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夕焼けのベッソ、夜9時過ぎにやっと日暮れを迎える。いつもはもっと早く寝てしまうのでこういう光景に出会うのは稀であった。
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アパートの窓(キッチン)から見るベッソの朝。いつもこの方向を眺めてその日の天候を確認していた。建物はあまり建て込んでおらず長閑な光景に安らぎを覚える。
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イチオシ
ジナール南東の景勝地、ロック・ド・ヴァッシェからのベッソとロートホルン(昼前)。のどかな草原と山々の対比が美しい。手前にある柵を取り付けられた梯子を上って越えていこうとするグループが見える、右下方に下っていくとアルピテッタ湖に行ける。
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アルピテッタ湖から望むベッソ(左)とジナールロートホルン。ロートホルンがやや奥にあるため、ベッソの姿がクローズアップされたように堂堂としている。
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第2番目の山は、グラン・コルニエ(Grand Cornier、3961m)にしよう。ジナールのアパートから毎朝眺めた光景、奥のダン・ブランシュと重なるその優雅な姿は心に安らかさを与えてくれる。ダン・ブランシュが赤く染まったしばらく後に、グラン・コルニエにも陽が当たってくる。
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モンテ小屋へ向うルートから見たコルニエ。そのなで肩のような優雅な稜線と抱いた氷河の荒々しさが対照的だ。左奥には、ポアント・ド・ジナールが顔を見せている。
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同じルートをさらに進んだ地点からの眺め。重なり合っていたコルニエとダン・ブランシュは徐々に分離し始め、それぞれの山容が特徴的に対比している。
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モンテ小屋まであと30分の立て札地点からの眺望。コルニエ、ブランシュ、ド・ジナールの三山は完全に独立した姿を見せている。ここから先の眺めでは、ダン・ブランシュに主役を譲ることになる。
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モンテ小屋の夜明け前、中央のダン・ブランシュがほのかに色づき始めるとき、右のグラン・コルニエはまだひっそりと夜の中にたたずんでいる。
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頂上部に陽が当たりだした三山、左側の2つのピークに比べてコルニエの優しさが印象的だ。
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小屋の泊まった部屋の窓から見えるコルニエの朝。
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イチオシ
グラン・コルニエ(左端)から続く稜線と黒いシルエットで浮かぶ人。山歩きの中で感じる幸せな瞬間である。
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ジナールの奥、ロック・ド・ラ・ヴァッシェからのコルニエ、ブランシュ、ド・ジナール。角度的にはモンテ小屋ルートのものとほぼ同じになる。
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アルピテッタ湖から眺めたコルニエ(右)。
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眺める場所が変わって、モアリ湖から登ったセ・ド・マリンダから見たコルニエ(左)とブランシュ(右)。ジナールの谷からの眺めとは山々の位置が左右逆になる。ブランシュに寄り添うようなコルニエのいじらしさ。
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今度は、エヴォレーヌからラーナ経由で登ったピック・ダルジノールからの眺め。左端のグラン・コルニエはその優美な山容のためか、右横のダン・ブランシュの三角形に比べておとなしい。この山は遠くから眺めるとその優しさゆえ目立たない。グラン・コルニエがあと100m高く、もっと独立したピークであったならさらに惹きつける山になっただろう。
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第3番目の山は、オーバーガーベルホルンにしよう。ジナール側から初めて見えたガーベルホルン(右端)は、ソルボアのロープウェイ駅付近からだった。雲が多くジナールローとホルン、ベッソがピークを隠す中、この山だけがかろうじて全容を見せている。
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ズームアップしたオーバーガーベルホルン、左右対称の均整の取れた姿は端正で律儀な印象を与えている。左右の白黒の配色の対比も興味深い。
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グラン・モンテ小屋へのルートから眺めたガーベルホルン。ベッソの西斜面の長いトラバース道が終わり、進路が大きく左へ回りこんだ時のこの山の突然の出現は、「はっ」とさせる驚きを伴う感動のシーンだった。右手はモン・デュランさらにポアント・ド・ジナールと続く。
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ルートをさらに進んで、「小屋まで30分」の看板のある地点からの眺め。左にヴェーレンクッペを従えたガーベルホルンの高貴な佇まいは気品と落ち着きを与えてくれる安定感がある。
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モンテ小屋がやっと見えてきた。風にひらめくスイス国旗と堅牢な造りの小屋を見たときは、長かったこのコースのフィニッシュを感じる瞬間だ。左のピークはトリフトホルンだ。
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小屋から眺めるピーク付近。涌きあがるガスで幻想的な光景になった、雲の流れも早く山の厳しさを垣間見るような印象だった。
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オーバーガーベルホルンの朝焼け。4000m級のピークに周りを囲まれたこの小屋では、まずダン・ブランシュが色づき、ついでこのガーベルホルンが2番目に染まってくる。次々と山のピークが点灯していくような大自然のドラマが繰り広げられる。
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再びソルボア駅付近からの眺め、今度は快晴だ。ジーナルロートホルン、ベッソ、ヴェーレンクッペ、オーバーガーベルホルン、モン・デュランと続き、右端にマッターホルンの穂先が覘いている。手前の黄色いお花畑と厳しいアルプスの表情の対照が面白い。
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モアリ湖から北西にあるセ・ド・マリンダから眺めた大展望。ワイスホルンからダン・ブランシュまでのパノラマの中央右手(雲の右の端下)にガーベルホルンが鎮座している。遠くからの眺めなので個々の山の印象より全体の連なりの見事さに魅せられる。
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参考までに、ツェルマット側(ヘルンリ小屋へのルート)から見たオーバーガーベルホルン、ヴェーレンクッペ、チナールロートホルンの眺め(左から)。1年前に眺めたこの景観から、これらの山の向こう側に行ってみたいと思ったのがジナール行きのそもそもの始まりだった。オーバーガーベルホルンのツェルマット側の峻厳な山容とジーナールから見るたおやかな姿に山々の多様な美しさや感動を実感したのです。
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