ヴェネチア日記 03・・そして、コンタリーニ・デル・ボーヴィロ（かたつむり）館へ

2010/09/18 - 2010/09/23

今回の旅では、日本で準備をしているときに、偶然、いいガイドブックに図書館で巡り合えました。「同朋舎出版　望遠郷５　ヴェネツィア」です。ガリマール社のものを1994年翻訳出版したもので、現地のレストラン情報、ホテル情報などがない分、自然＝ラグーナ、養魚場、標識、アクア・アルタ（高潮）、歴史と言語＝レバントの海戦、お召し船、職人芸と庶民の伝統、建築＝都市とカンポ（広場）、貯水槽と端、教会、鐘楼、スクオーラ、パラッツォ、住居・・ありとあらゆる、そこにあるもの、の情報を得ることができました。それでは、ボーヴィロに会いに行きましょう。

エリア ベネチア(イタリア)

上記ほどのガイドブックでなくても、ガイドブックは、時として親切で正しい！ことがあります。「午前９時に鐘楼に上がる、それ以降だと団体客が増えて、待ち時間が多くなります」とあったので、９時前に行った私は、サン・マルコ広場の鐘楼に並ぶこともなくエレベータで上がれましたが、降りた9時45分には、もう20人待ちの行列が。

もちろん、地上96.8mという鐘楼からの眺めも素晴らしいのですが、私は、1902年７月に突然崩れ落ちてしまった後、建て替えられた今の鐘楼の、鐘とそれを支える木の彫刻に魅せられました。

サン・マルコ寺院のドームは、上から見ると、小たまねぎ。よーく見ると、ドームというより余程、お碗が縦長（縦下？）になっています。

それにしても、翼のある獅子というこの町の守護聖人の紋章は、いたるところに見られます。

では、コンタリーニ・デル・ボーヴィロ（かたつむり）館へ歩きましょう。これは、ほとんどのガイドブックには載っていません。まず、マニン広場を目指します。サン・マルコ広場からは、北へテクテク歩いたなと思ったら、ちょっと西へ行くと探せます。そのマニン広場を背に南へ向くと、この小路の標識がみつかります。

その小路は、本当に狭く、先も見通せません。観光客もいないほどです。

突き当たりを左へ折れたら、すぐに看板をみつけましょう。こんな小さな看板です。

そこを右へ折れたら、その先に、光に満ちた何か、が見えるはずです。

やっと、のようですが、マニン広場からは３分とかかりません。観光客は皆無で、地元の高校生でしょうか、引率の先生が、この建物の由来を説明していました。

この旅行記へのコメント （2）

• 真@tokyoさん 2010/10/04 00:33:58

  望遠郷　ヴェネチア

  プイイ フュイッセさん
  こんにちは
  ご無沙汰しています
  
  今年はヴェネチアですか
  旅の気分が出る町ですね。
  初めてのイタリアはツアーで回ったので、ヴェネチアは半日、自由行動は1時間だけというバカみたいなものでした。次回のために地図を買って、後はリアルト橋からサンマルコ広場まで船に乗るのが精一杯でした。（ブログ有り）
  
  そんなわけで次回のためにと「望遠郷　ヴェネチア」図書館から借りたのが手元にあります。早速カタツムリを見ています。階段がミソですね。
  いつになるか分かりませんが、行く機会があれば寄って見ましょう。
  
  望遠郷シリーズは気がついたときは絶版になっていました。
  ヴェネチアはAmazonでも高値がついているので図書館から借りております。このシリーズは借り手が無く、ほぼ私だけの図書のようです。
  ありがたいことです。
  
  では又
  
  
  
  

  プイイ フュイッセさん からの返信 2010/10/10 11:40:44

  望遠郷（ヴェネチア）買ってしまいました

  真@tokyoさん
  
  こんにちは
  こちらこそ、ご無沙汰と遅い返信で申し訳ありません
  
  年に２回の建築の旅、はコンスタントに続けているのですが、
  ブログに上げている体力がなく、遠ざかってしまってました。
  「望遠郷」いいですね。中古で2100円だったので買ってしまいました。
  届いたら、まったくページを開けた形跡もなく、モッタイナイ！
  ウィーンも出ているようなので、買っておこうと思っております。
  
  今月は、薬師寺へ行ってきます（陛下も行かれたようですが）。
  １１月から１０年がかりの大修理に入るとのことで、
  今月中、と思い立っての急ぎ旅です。
  
  では、また。
  
  プイイフュイッセ