2010/07/09 - 2010/07/19
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korotamaさん
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ソールズベリへやって来るまでは、こんな遺跡があるとは知りませんでした。
Old Sarum オールド・セーラムは、ソールズベリから北に3km程の所に位置する遺跡です。
1220年にソールズベリ大聖堂が今の場所に建てられるまでは、この地に王宮、大聖堂、集落がありました。
ソールズベリの前身、なわけですね。
堀がめぐらされた城跡。
なんだかわくわくした気分で訪れました。
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行程
7/09(金) Narita - Dubai
7/10(土) Dubai
7/11(日) Dubai - Salisbury
7/12(月) Salisbury
7/13(火) Salisbury - Cardiff
7/14(水) Cardiff
7/15(木) Cardiff - Cheltenham
7/16(金) Cheltenham
7/17(土) Cheltenham - Windsor
7/18(日) Windsor - Dubai -
7/19(月) Narita
(145.04円/£)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
Salisbury Cathedral ソールズベリ大聖堂の回廊に、korotamaたちの興味を引くジオラマがありました。
中心にお城があり、その周囲に庶民の暮らす家々や大聖堂。
ここはソールズベリ大聖堂の中なのだから、このジオラマは過去のソールズベリか?
けど、なんだか、町の地形とは違うなぁ、と、首を傾げながら覗いていました。 -
堀はあるし、城壁もある。
とても興味引かれるジオラマです。
名札には、12世紀後半のオールド・セーラムの城と大聖堂 Castle & Cathedral of Old Sarum と記されています。
このあと、町のスーパーのガラス窓に貼られていた観光ポスターを見て、分かりました。
そう、ここから3km程離れたところに、昔のソールズベリの遺跡がある、と。 -
これが、現在の Old Sarum オールド・セーラム。
建築物は何一つ残っておらず、城壁の一部と昔の建物の基礎部分あどが残る程度で、あとは緑です。 -
11世紀初頭には、既に深い堀と城壁が備わっていたようです。
木造だった建物も、12世紀にはウィリアム征服王により石造りに立て替えられたのだとか。
ノルマンディ公でありながら、イングランドも征服したイングランド初代王ウィリアム1世 William the Conqueror(ウィリアム征服王)が最後のサクソン王からこの地を引き継いだのだそうです(在位:1066年〜1087年)。
と言われても、イギリスの歴史はよく分からないkorotamaですが(^^ゞ -
城内への入り口。
日本のどこかのお城みたい。ありますよね、こんな橋。 -
横から見ると、お堀にかかっているんだー、というのがよく分かります。
往時は緑もなく、もっと深かったのでしょうね。 -
今は緩やかなカーブを描き、花も咲く、長閑な雰囲気の堀です。
犬が喜んで走り回りそうな感じ。 -
12世紀初頭はこんな様子だったそうです。
門の詰め所が木造から石造りに変わりましたが、城壁はまだ木造だったのだとか。
この頃は、ウィリアム征服王の息子、Henry I ヘンリー1世がこの城を使っていました(イングランド王 在位:1100年〜1135年)。 -
内堀に架かる橋を渡って城内に入ると、このような車が。
遺跡巡りをするのなら、お得なパスがありますよ、ということで、購入しました。
外国人観光客向けの Obersas Visitor Pass。
7日間有効で£19.50、約2,600円。
English Heritage という、イングランドの歴史的建造物を保護するために英国政府によって設立された団体が発行しています。
ちなみに、ごく普通にチケットを買うと、ここは £3.50、約500円。 -
すべての遺跡(観光地)が入場料無料になるわけではないけれど、とりあえずこの近隣は対象になっているし、悩まずにスルッと入れるからいいかな、と思って買ったけど・・・。
この地図。
パッと見、グレートブリテン島をほぼ網羅、と思ったのですが、見間違った!
イングランドだけなんですね。
English Heritage という団体がどういうものかが分かっていればよかったのでしょうが・・・。
今回の旅のルートに入っているウェールズは対象外。
結局、元は取れなかったかな、という感じでした。
ただ、かなりの遺跡が対象となっているので、イングランドのみに的を絞り、これに合わせたルートを回ると、相当のお得感があるだけでなく、歴史にどっぷり浸かれる旅ができると思います。
それに、該当施設の詳細を紹介したハンドブックも貰えるので、これは結構重宝。 -
すみません・・・(^^ゞ
どうでもいい写真ではありますが。
城内に入ってすぐのところに、 ̄(=^ー^=) ̄ の糞だまりがありまして。
土手には大きな穴。
覗き込んだけど、勿論、何も見えませんでした(^_^;)
人間が去った夕方から明け方までは、ぴょんぴょんたちの楽園になるんですね〜〜〜(*^。^*) -
12世紀前半にはヘンリー1世のために立派な宮殿が建てられました。
大広間に宴会場、寝室に礼拝堂などがありました。
奥に見えている石の塔が先程渡ってきた橋の部分です。
城壁のところどころに物見の塔が造られていたのですね。 -
宮殿の中にあった聖マーガレット礼拝堂跡。
小さい石がいっぱい積み上げられています。 -
石の中にはこんな綺麗なものも。
アクセサリーになりそうですね〜。 -
城内にも堀のようなものと石垣が詰まれていました。
まるで、日本の山城の天守台を見ているような錯覚がー。 -
宮殿跡を眺めますー。
日本の城で言うところの、本丸でしょうか(^_^;) -
オールド・セーラムは遺跡ではありますが、自然も楽しめます。
-
足元には可憐な花々が咲いています。
キンポウゲのような花です。
Lesser Spearwort ?
小さいイトキンポウゲ? -
7月ではありますが、もう、なんとなく秋の気配が漂っています。
-
地べたにしゃがみこんで、こんにちは〜〜〜(^.^)
Daisy ? -
クロウタドリさんもやって来ました〜〜〜(^。^)
-
宮殿跡に、大きな井戸のような穴が開いていました。
これはなんだ? -
なんと、あの穴の上にはトイレがあったそうです〜。
宮殿には幾つかのトイレがありましたが、そのほとんどはこの辺りに集中していたそうで、王ご不在の合間に、誰かが穴の中に入って(?)、溜まったものをかき出していたのだとか・・・。
大変だぁ。
この絵は13世紀の頃の様子を表していて、お座りになっているのはヘンリー3世(イングランド王、在位:1216年〜1272年)。
部屋をこのように装飾するのがお好きな方だったそうです。 -
宮殿跡を、ちょっと離れたところから眺めました。
(二の丸から本丸を望む?)
それにしても、オールド・セーラムの周りには目障りとなるものがなく、ここに立つだけでほっくりするし、在りし日の姿も、このままの景色の中にポッと想像できてしまいます。
遺跡のみならず、景観までが守られているのですねー。 -
解説に読み入るおじさんとおばさん。
仲睦まじそうな光景に、思わずカメラを向けてしまいました。
korotamaも、こんなふうに年を重ねて、旅を続けたいなぁ。 -
お孫さんのお守をするおばあちゃん?
決して雰囲気を損ねない遊具がちょっとだけ置いてあります。
ゆったりとした時間が流れるオールド・セーラム。 -
ただ単純に、でこっぱちに乗りたいだけでやってきたイギリスだけど、オールド・セーラムの心地よさに、でこっぱちもドバイも彼方へ行ってしまった感じ(^_^;)
-
シロツメクサも咲いているー。
White clover -
この季節は黄色い花が多いのですね。
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近づいてみると、鮮やかな紫も。
虫さんも、お食事中です。 -
マツムシソウに似ているけれど、ちょっと違うね。
-
確か、ソールズベリとオールド・セーラムとの間ぐらいにある住宅地だったかな。
屋並みが揃っていて、大きな木も茂っていて、落ち着く風景です。 -
ソールズベリ大聖堂もよく見渡せます。
この大聖堂があそこへ移ったから、オールド・セーラムの歴史が終わったのですねー。 -
こちらは、オールド・セーラムの大聖堂跡です。
内堀と外堀の間に建てられていました。 -
橋を渡って、大聖堂跡へと向かいます。
欄干にとまる Common Wood Pigeon モリバト。 -
内堀脇にもたくさんの花が咲いていました。
Lady's Bedstraw セイヨウカワラマツバ でしょうか。 -
ハチさんもからだにいっぱい花粉を付けて、食事に専念。
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Field Bindweed セイヨウヒルガオ かな。
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ピンクが濃い目の花も咲いていました。
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犬連れで、憩いの場なんですねー。
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写真の上は11世紀後半の、初代大聖堂。
下は12世紀に拡張された2代目大聖堂。
いずれにせよ、立派な建物だったのですね。 -
1220年に、今のソールズベリの街に大聖堂ができるまで、これがこの地域の神の家だったわけですね。
回廊も備え、堂々たる構えです。
図面を見ると、今の大聖堂のレイアウトもなんとなくこれに似ているように思います。 -
今は、基礎の跡だけを見ることができます。
けど、それだけでも、かつての存在感を味わうことができます。
ちょうどクロッシング(建物が十字に交差している部分)だったと思いますが、柱の基礎がとても大きなことに感心しました。 -
大聖堂跡から宮殿が建っていた本丸? を眺めます。
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最後は外堀沿いを散策。
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清楚だなぁ。
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気持ちよさげに鳴く鳥さん発見。
お堀の向こうは畑が広がっていますからねー。
気持ちいいんだろうなぁ。 -
ちょっとこっちも向いてくださいよぉ、のリクエストにお応えして、お顔を見せてくれました(^.^)
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のちに、トラベラーの潮来メジロさんから「ゴシキヒワではないか?」とのご教示をいただきました。
元画像を拡大し、確認したところ、確かにそのようです。
Europian Goldfinch
ゴシキヒワ
スズメ目アトリ科 -
鳥さんが眺めていた風景です〜
-
畑の中の一軒家〜
-
これまでは草花ばかりだったけれど、ここで樹木に咲く花に出会いました。
お年を召したイギリスの貴婦人を連想します〜。 -
再び遠くに目をやると、遊牧民のテントのようなものが目に入りました。
よーく見ると、地べたに点在している黒いのはカラス、テントの周りにグテ〜ッとのびているのは豚さんであることが分かりました!
放し飼いの養豚なんですね〜\(◎o◎)/ -
秋だなぁ。。。
Rosebay Willowherb。
ヤナギランのようです。 -
赤い虫、発見。
白の中で、目立ってるよ〜。
Hogweed ハナウドのようです。 -
高原を散歩しているような気分になるオールド・セーラムです。
-
外堀沿いを歩いていたら、家畜脱走防止のゲート。
向こうは放牧場にもなっているんですね。 -
初めてのイギリス旅行で、
一番印象に残った Old Sarum でした。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 潮来メジロさん 2011/01/13 20:52:56
- ゴシキヒワのオスだと思います。ヾ(^o^)
- korotamaさん、こんばんは! ヾ(^o^)
毎日、寒い日が続いていますね。
冬だから仕方ないけど、どうも寒いと古傷が痛んで・・・。(T-T)
> ちょっとこっちも向いてくださいよぉ、のリクエストにお応えして、お顔
> を見せてくれました(^.^)
この写真の鳥さんは、一つ前の写真の鳥さんと同一個体ですね。
ヨーロッパの鳥図鑑で調べてみたら、和名ゴシキヒワ(英名:Europian Goldfinch)のオスだと思うのですが、いかがでしょうか。
私は残念ながら見ていません。
ヨーロッパに広く分布しているようですね。
珍しいゴシキヒワに一票・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
- korotamaさん からの返信 2011/01/13 22:01:54
- RE: ゴシキヒワのオスだと思います。ヾ(^o^)
- 潮来メジロさん、今晩は。korotamaです。
古傷が痛む…。どうぞ、無理はなさらずにぬくぬくしてくださいね。
ご教示ありがとうございます!
元の画像を拡大し、確認いたしました。
それを見る限り、両翼の黄色、額部分の赤茶色など、お教えいただいたゴシキヒワの特徴を示しています。
ありがとうございまーす(^O^)/
調べている過程で面白い記述を見つけました。
ゴシキヒワはキリストの受難を象徴する鳥だそうで、ラッファエロの「Madonna del Cardellino ひわの聖母」という絵画に描かれているのだそうですー。
ご訪問や投票、諸々、いつもありがとうございまーす!
-
- ちょんたさん 2010/09/16 16:43:10
- このコメントに心惹かれて・・・
- korotamaさん
初めまして、ちょんたと申します。
このコメントに、korotamaさんの優しさが滲み出しているような気がして、思わず書きたくなってしまいました。
そのほかの写真もとてもきれい。
いいですね〜、この景色と、時間がゆ〜〜ったりと流れている感じ。
イギリス、とても好きです。
こういうところに今度行って見たいですね・・・。
またお邪魔致しますね!
ちょんた
- korotamaさん からの返信 2010/09/16 19:54:57
- RE: このコメントに心惹かれて・・・
- ちょんたさん、初めまして。korotamaです。
ご訪問にメッセージ、どうもありがとうございます〜(^o^)丿
貴婦人さんにはお会いしたことなどないのですが、この花を見たときに何故か心に浮かんでしまいました。
ちょんたさんはイギリスにしばらく暮らしておられたのですね。
korotamaは今回が初イギリスでしたが、郊外しか訪れなかったせいだと思いますが、時間がゆったりと流れている感じがして、とても心が落ち着きました。
素敵な国ですね。
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