2010年7月世界遺産ベルニナ線開通100周年記念ベルニナ急行と氷河急行 スイス・イタイア鉄道の旅(1) ICEスイス･バーゼル到着編

2010/07/10 - 2010/07/19

今回は12年前に行ったスイス・イタリア鉄道の旅を紹介します。
フォートラベルの会員となり初めての投稿しようとしたのが今回の旅行でした。

ところが、帰国４日後に氷河急行で信じれれない脱線事故があり、日本人の方も被害に遭われてしまいました。
当時はとても投稿できる状態ではありませんでしたが、今回（2022年）12年経過している事もあり、ベルニナ線開通100年の年に世界遺産となったベルニナ線とベルニナ急行乗車・同じく世界遺産となったアルブラ線と氷河急行乗車をメインにスイスとイタリアの鉄道旅行を計画しました。

旅行形態は個人旅行です。往復はJALの特典航空券、鉄道はスイスパス（１等）を利用。
計画は直接飛行機でスイスに入るのではなくドイツ・フランクフルトから国際列車でスイスに入る事が条件でした。
国際列車はドイツ・スイス間だけではなく、イタリアの鉄道にも乗車したかったのでスイス・ジュネーブからイタリアに入りしイタリアの高速列車にも初乗車をしました。
今回の計画ではドイツからスイスに入るルートは決まったのですが、スイス国内のルートがなかなか決まらず、旅行の３ヶ月前にやっとルートが決まりました。その甲斐があってレーティッシュ鉄道のベルニナ線・アルブラ線を往復する素晴らしいルートとなりました。

第１回は乗り鉄の旅がメインです。JAL便でドイツ・フランクフルトに到着後うれしい催しが有り幸先良い旅のスタートが切れました。
鉄道の旅はフランクフルトからドイツの誇る高速鉄道ICEでスイス・バーゼルに入るまでを紹介します。

今回の世界遺産
2008年 世界文化遺産 レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観
1983年 世界文化遺産 ベルンの旧市街　世界文化遺産
1980年 世界文化遺産 ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂（今回はフォロ・ロマーノ、コロッセオ、コンスタンティヌスの凱旋門）
1982年 世界文化遺産 フィレンツェ歴史地区
1997年 世界文化遺産 ポンペイ、エルコラーノおよびトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域

全日程（◎は今回の旅行記）
◎2010年7月10日（土）　
福岡7時10分発→ JL3052→ 成田8時55分着
成田12時15分発→ JL407→ フランクフルト17時20分着

◎7月11日（日）
フランクフルト(Frankfurt Main Hbf)6時50分発→ ICE271→ バーゼル （BaselSBB)9時47分着
バーゼル（Basel SBB)10時07分発→ TGV9207→ チューリヒ(Zurich HB)11時00分着
チューリヒ(Zurich HB)11時37分発→ IC569→ クール（chur)12時52分着
クール（chur)12時58分発→ RE1141→ サンモリッツ(St.Moritz)14時58分着
サンモリッツ(St.Moritz)15時22分発→ ベルニナ急行975→ ティラーノ(Tirano) 17時27分着
ティラーノ(Tirano)17時40分発→ 4672→ サンモリッツ(St.Moritz) 20時00分着

7月12日
サンモリッツ(St.Moritz)10時02分発→ 氷河急行909→ シェルマット(Zermatt)17時52分着
7月13日
シェルマット(Zermatt)7時20分発→ ゴルナグラード鉄道→ ゴルナグラード（Gornergrat)7時43分着
ゴルナグラード（Gornergrat)→ シェルマット(Zermatt） 　
シェルマット(Zermatt）11時13分発→ 240→ フィスプ（Visp)12時22分着
フィスプ（Visp)13時26分発→ EC52→ ベルン(Bern)14時23分着

7月14日　
ベルン(Bern)10時42分発→ RE1873→ ビール／ビエンヌ(Biel/Bienne)11時08分着
ビール／ビエンヌ(Biel/Bienne)11時19分発→ ICN518→ジュネーブ (Genève)
ジュネーブ(Genève)13時42分発→ EC39→ミラノ（Milano C.LE)17時35分着
ミラノ（Milano C.LE)18時00分発→アルタベロチタ(AV) Fast 9635→ ローマ(Roma TE)20時59分着

7月15日　
ローマ市内観光

7月16日
ローマ(Roma TE)8時05分発→アルタベロチタ(AV)フレッチャロッサ9452 → フレンチェ(Firenze SMN)9時28分着 フレンチェ(Firenze SMN)→ アルタベロチタ(AV)フレッチャビアンカ9417 →ローマ(Roma TE)

7月17日
ローマ(Roma TE)→ アルタベロチタ(AV)フレッチャロッサ9507→ ナポリ（napoli C.LE)
ナポリ（napoli)13時41分→ チルクムヴェスヴィアーナ鉄道→ ポンペイ(Villa dei Misteri)
ポンペイ(Villa dei Misteri)→ チルクムヴェスヴィアーナ鉄道→ ナポリ（napoli)
ナポリ（napoli C.LE)→ iC → ローマ(Roma TE)

7月18日　
ローマ(Roma TE) →レオナルド・エクスプレス→フミチーノ空港(Fiumicino Aeropor)
フミチーノ空港20時45分発 → JL400

7月19日　
JL400 →成田15時50分着

写真はスイス・バーゼル駅に到着したICE２　　　　　

エリア フランクフルト(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

2010年 7月10日（土）　
早朝福岡空港を7時10分に JL3052で出発し成田空港に到着。
成田空港から出発です。

成田空港でユーロに両替
29,067円／250ユーロ　1ユーロ／116､27円

成田空港12時15分出発のJL407便フランクフルト行きに搭乗します。

こちらのJAL機で出発
機材はB777-300ER

座席は初代のプレミアムエコノミー席

フランクフルト空港に到着。

フランクフルト空港からSバーンでフランクフルト中央駅に向かいます。

フランクフルト中央駅(Frankfurt Main Hbf)に到着。

駅から近いホテルを予約しました。徒歩でホテルに向かいます。

宿泊するホテルはホテル コンコルド（Hotel Concorde）
フランクフルト中央駅正面のカール通りに面した駅に近いホテル。

ホテル コンコルドの客室
明日は早いので駅近が最優先。ベッドは狭いですが清潔な部屋なので問題なしです。

ホテルにチェックイン後、早速フランクフルトの街に出かけます。

マイン川沿いを散策、今晩は一大イベントがあるので時間潰し的な感じですが、いい天気で気持ちがいいです。

マイン川に架かるHolbeinstegから見たフランクフルト。

Holbeinsteg （吊り橋）を渡ります。

Bella Romaで早い夕食。このお店のステーキが美味しかったのでリピートです。

前回はステーキソースがかかったステーキを注文したので今回は塩コショウでいただきました。

今日の一大イベント！
フランクフルト空港に到着して3時間後に2010TIFAワールドカップ南アフリカ大会の3位決定戦が行われました。そして3位決定戦にはここ地元ドイツが出場する事になっていたのでパブリックビューイングを探しているところです。

パブリックビューイング見つかりました！しかも無料でした。
地元ドイツの皆さんと一緒に応援したいと思います。

オーロラビジョンのカメラがサポータを映し出します。
カメラが流れて自分が写っている所でシャッターを切り記念撮影。
普段旅行でセルフ写真撮りませんが、こんな時は記念に残るので撮ることにしました！
ドイツの旗とカメラを持っているのが自分です。

3位決定戦が始まりドイツが先制しました、ドイツのサポーター、自分も大興奮！

試合はドイツがパラグアイを３－２と逆転で勝利し、
大変な盛り上がり。

自国を応援している気分でドイツに声援を送りました。
到着してすぐ地元の人とワールドカップを見れて、
素晴らしい夜を過ごす事ができました。

今回の旅幸先良いスタートです。

試合経過
前半19分　ドイツのミュラーが右隅に先制ゴール！　　　　　　　　　　　　　ウルグアイ０－１ドイツ
前半28分　ウルグアイのカバニが右隅に同点ゴール！　　　　　　　　　　　　ウルグアイ１－１ドイツ

後半6分ゴール　ウルグアイのフォルランが逆転のゴール！　　　　　　　　　　ウルグアイ２－１ドイツ
後半11分 ドイツのが逆転されてもすぐに追いつきます。
ヤンセンがヘディングシュートで同点ゴール！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウルグアイ２－２ドイツ
後半37分 歓喜の瞬間が訪れます。ドイツのケディラがＧＫの頭上を抜いてヘディングシュート。勝ち越しに成功、これが決勝点となりドイツがワールドカップ３位となりました。　
３位決定戦結果　ウルグアイ２－３ドイツ

フランクフルト・マイン駅（フランクフルト中央駅）とICE３
ブルーのネオンがとても綺麗。

ワールドカップでドイツを応援しホテルに帰ってきました。
明日の出発早いので本当に寝るだけのホテルとなりました。

2010年7月11日（日）
朝6時前ホテルをチェックアウトをしてフランクフルト中央駅に到着。

下から4番目、ベルン行き国際線のICE271列車でバーゼルまで乗車します。

ICE271のチケット
上がファーストクラスの指定席券
下が乗車券

ICE271
時刻表
Frankfurt（Main）Hbf　 ６時50分発
Mannheim Hbf 7時36分発
Karlsruhe Hbf　　　　 　8時00分発
Offenburg　　　　　 8時29分発
Freiburg（Breisgau）Hbf 9時01分発
Basel Badischer Bf　 　　9時41分発
Basel SBB 9時47分着
Bern（ベルン）行き

この列車が今回乗り鉄の旅で初乗車するスイスのベルン行き
インターシティエクスプレス (Intercity-Express)ICE 1

朝食は駅で購入したフランクフルト。

こちらは食堂車、ICE 2は天井が高く開放的です。

６時50分フランクフルト・マイン駅 Frankfurt（Main）Hbf出発を待ちます。
これから9日間スイスとイタリア列車の旅、どんな旅になるでしょう
期待がたかまる時です。　

６時50分フランクフルト中央駅を出発

7時28分マンハイム中央駅（Mannheim Hbf）に到着。

マンハイム中央駅にミュンヘン行きICE511列車が到着。

7時58分カールスルーエ中央駅（Karlsruhe Hbf）に到着。　　　　

8時27分オッフェンブルク駅（Offenburg）に到着。

ファーストクラスの車内 1＋2座席 3列の座席が並びます。
国際線の需要が少ないのかわかりませんが、かなり空席が目立ちます。

BOX席もありました。

8時59分フライブルク・イム・ブライスガウ中央駅　Freiburg（Breisgau）Hbf に到着。

フライブルグ ブライスガウ中央駅

約7分でバーゼル・バディッシャー駅に到着します。ドイツとスイスの国境はBasel Bad Bfの手前なので間もなくスイスに入ります。

9時36分バーゼル・バディッシャー駅（Basel Badischer Bahnhof）
次は目的駅のバーゼルです。

9時47分 スイスのバーゼルSBB （BaselSBB)に到着しました。

約3時間の国際列車の旅、本当に楽しめました。
これからはスイス国内の鉄道の旅が本格的に始まります。

バーゼルに到着したICE２
この駅からチューリッヒ中央駅まではパリ発のTGVで移動します。

バーゼル駅でスイスパスのICNを発見！
この列車も乗車したい列車なので、日程に組み入れました。

4日目のビール／ビエンヌからジュネーブまで乗車しました。

バーゼル駅でスイスパスのバリデーションを行いたかったのですが、乗換時間が17分と短かったため次の目的地チューリヒ駅でバリデーションをします。バリデーションをすればこの駅からスイスパスが使用できたのですが、乗り遅れたら今日の過密スケジュールが飛んでしまうのでバーゼルからチューリヒまで TGV9207のチケットは日本で別途購入しました。

今日の第二ランナーはパリから到着したチューリヒ行きフランスの誇る高速列車 TGV Euroduplex9207

TGVの国際列車を調べてみました。
・パリ－チューリッヒ(スイス直通)この列車です。
・パリ－ジュネーブ(スイス直通) 2016年10月TGVリリア9761に乗車しました。
・パリ－フランクフルト(ドイツ直通) 2013年10月TGV9553に乗車しました。
　この区間はドイツのICEもフランス・パリに乗り入れてます。
・パリ－ミュンヘン(ドイツ直通)
・パリ－ミラノ(イタリア直通)
この区間は2021年12月イタリア・フレッチャロッサ1000がパリ・リヨン駅に乗　　り入れました。
・パリ－バルセロナ(スペイン直通) 2015年10月TGV9702に乗車しました。

TGV9207チューリッヒ行きファーストクラスの車内

TGV9207チューリヒ行きファーストクラスの車内

バーゼルを出発、これから3日間スイス鉄道の旅が始まります。

TGV9207は11時00分ノンストップでチューリッヒ中央駅（Zurich Hauptbahnhof)に到着しました。

チューリッヒ中央駅に到着した TGV9207

スイスーイタリア間で旧チザルピーノ社が運行していたETR470型ベントリーノ。
チザルピーノという列車名がついていた時代に乗りたかった列車です。

チューリッヒ中央駅で無事スイスパスのバリデーションが出来ました。
（日本国内でもスイスパスのバリデーションは出来ますが、使用済みパスとみなされ日程の変更が出来なくなる事と地元スイスのスタンプ押印がほしかったので現地でのバリデーションとなりました）

バリデーションとは？
鉄道パスを利用する前に行う一連の作業。駅窓口でパスポートと一緒に鉄道パスを提示し スタンプの押印や利用開始日、利用終了日、パスポート番号の記入をして初めて鉄道パスが利用できる。バリデーションを行わないで鉄道を利用すると高額な罰金を支払わなくてはいけないので注意が必要！

乗換時間が37分あったので駅の外に出てみました。
駅や空港など、施設の外に出て初めて海外の国の土を踏んだ気がするので、今初めてスイスに来た感覚となりました。

あまり時間もないので外の空気を吸っただけですが、これからのスイス鉄道の旅
本当に楽しみです。
次回はチューリヒからクールに到着し、鉄道路線の世界遺産となったベルニナ線とアルブラ線に乗車します。あの有名なランドパッサー橋通過やベルニナ急行に乗車などスイス初日から催し物が満載です。
2022年7月31日 投稿

2010年7月世界遺産ベルニナ線開通100年記念ベルニナ急行と氷河急行 スイス・イタイア鉄道の旅(2) 世界遺産アルブラ線乗車編に続きます。