ウィーンのカフェ４題

2010/08/12 - 2010/08/14

まずは最も有名なザッハー(Sacher)。観光客でごった返していて、席は満席、店員は忙しくてノーケア。テーブルも椅子も高く、落ちつかない雰囲気。早くも印象が悪い。しばらくして席は空いたのだが誰も案内しないので、直接座る。お決まりのザッハートルテなどを注文。ここのホイップクリームは乳脂肪分が入っているのだろうかというくらい、甘さがなくかつフワフワ感がない。子供達はおいしいと言っていたが、店員の態度といい不快。

次は、デーメル（Demel)。お店の奥が喫茶室になっているが、これまた誰も案内してくれないので、どうしていいのか迷う。ここでも勝手に座る。たぶん旅行客は迷うと思うが、１Ｆ奥の小さな喫茶室（隣がガラス張りの厨房になっている）が喫煙可の席で、禁煙席は２階にある。案内などまたずにずかずか入るのが宜しいようだ。しばし待つと、店員さんが注文を取りにきてくれた。ケーキは店のカウンターで予め指定して、その番号を書いた紙をもらい、それをウェイトレスさんに渡すというシステム。ガイドブックにもこういうノウハウは書いてないので、大変だった。店員さんの愛想が非常によく、ケーキの味は忘れたが、彼女の笑顔は心に残ったので満足。

美術史博物館内のカフェゲルストナー(Gerstner)は圧巻な作り。大理石の広い空間に、広い吹き抜け。日本では絶対に味わえない雰囲気を持つ。あーヨーロッパへ来て良かったと思える場所。上階のロビーからカフェを見下ろして写真を一枚。ケーキもカフェも美味しく大満足。店員さんもしっかりケアしてくれた。

最後になんとなく外観に惹かれて入ったカフェが非常に良かった。カフェツェントラル(Cafe Central)。有名だと知らずに入ったが、昔の文士が集まる文学カフェだったそうな。ここの店員さんはきびきびよく働いていた。広い１９世紀の空間に舞い戻る。イチゴのミルフィーユが最高に美味しく、絶対的にお勧め。

カフェというのは本当にヨーロッパ。今回、旅行した甲斐がありました。上の写真は美術史博物館内のカフェ。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5

カフェツェントラルの外観。１９世紀の香りがする。

カフェツェントラルのイチゴケーキ

美術史博物館内のカフェゲルストナー。雰囲気に酔いしれてしまう。