2010/03/12 - 2010/03/15
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アルデバランさん
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3日目は今回の旅行の主目的である大葆台西漢墓博物館の黄腸題湊を見に行く。
戦国時代から前漢までの陵墓の地下墓室は木造で「梓宮、便房、回廊そして黄腸題湊」という形式をとっていた。
漢書とか史記の文献では記録されているが、この埋葬形式は過去一度も発見されていなかったが、1974年に北京郊外で2000年前の燕王の墓が発掘され、始めて明らかになった。
なんせ、90センチのコノテガシワの芯材を内部に向かって縦方向に積み上げて墓室を造るというから、一体何本必要なのか…
にわかには信じられないが実際に見れるとあって、この目で確かめてみましょう。
バスで1時間、豊台区の「世界公園」から歩いて10分というが、バスの乗り場が分からない。
宿のフロントのお姉さんは大葆台西漢墓博物館は知らないようで近くの「世界公園」行きのバス路線をネットで調べてもらった。
前門から特7のバスが出ているようだ。
-
ヤバ!
朝飯を食べに出かけた時の小雨がいつの間にか雪に変わった…
前門近くでは早速、傘の立ち売りが出ている。
上海で買った傘は100m歩いたら、風であっという間に壊れたけどコレはもう少し丈夫そうだ。
10元で購入。7時30分。 -
世界公園行きのバスはどこから出ているのだろう?
とりあえず前門で探して分からなかったらタクシーでもいいやと思っていたが、ラッキー!
なんと世界公園と表示の特7のバスが停まってました。 -
ちょうど1時間で北京市内の前門から六里橋を通って南西にある豊台区の世界公園に着いた。
さすが中国、名前がデカイね。でも、中は小さい。
小さいと言っても狭いわけではないよ、ミニチュアで世界中の有名どころの建造物を展示しているとのこと。
きっと、ピラミッドとかエッフェル塔とかが有るんだろうね。
日本代表は何を展示してるのかな?
姫路城?大仏殿?法隆寺?東照宮? -
世界公園の前の道を10分ほど進むと北京大葆台西漢墓博物館はあるはずだ。
でも、先を見ると道が左に大きくカーブしている。
交差点が有り道の反対側では朝飯の屋台が出ているが、やたら道幅が広くて雨交じりの雪の中渡る気力が湧かない。 -
そこで、ここで聞いてみることに…
中ではおっちゃんがストーブにあたってました。
あのカーブに沿って行けばいいとのこと。 -
あらら、またポリスボックスのようなのが有ります。
道なりにカーブを曲がっていけばいいのか… -
ちなみにこの世界公園の前の道の名前はと言うと
豊葆路(フェンバオルー)か… -
そして着きました。
北京大葆台西漢墓博物館!
8時40分。 -
で、でも、入り口のゲートは閉まっている。
今日は休館日でないことは調べてきたのに…
開かないかなあ?と
門扉をガチャガチャちゃやっていると、
入ってすぐの料金所の小窓が開いて、
「9時からじゃ!」と怒られた… -
まだ、開館時間まで20分もある。
小雨がふる寒いなか、ただひたすら待つ… -
門前で時間があるので細部まで見てしまいます。
道路に建ってる博物館のモニュメントの土台はエフロが生じてまっせ。
比較的新しそうなのに。
やっぱ施工がねェ… -
おっ!豊葆路はバスも走っているんだ。
692番か。
帰りに世界公園まで徒歩10分なんで乗ることはないと思うが… -
んーむ…
することがない20分って長いねェ。
アプローチには色んな掲示がしてある。
建物の中まで入れろとは言わないがあそこまでは入れてくれとも良さそうなのに… -
全体の平面図も有りました。
身をのりだして眺める。
至って単純な造りでポイントは
「西漢墓室」「車馬坑」「陳列室」の3か所なんだ。 -
9時になった。
チケット売り場でパスポートを提示したら入場はタダでした。
中国の博物館はタダになったということだけどホントなんだ。 -
さあ、いよいよ大葆台西漢墓博物館。
一号墓と二号墓が並んで発掘されたが公開されているのは一号墓の方で墓の主は前漢はかの武帝の孫、
燕王(広陽王)劉建と推測されている。 -
何故かアプローチで掲示していた、10点ほどの湖南省長沙の馬王堆漢墓の解説を横目で見ながら進むと
本当の入り口です。 -
入り口を入ってすぐのあの体育館みたいな建物が西漢墓室です。
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その前に建物手前にある金代磚井の中を覗き込む…
-
建物の中に入って西漢墓室に行く前に車馬坑がある。
ガラス張りを上から覗き込む。
何となく骨の跡らしきものが見えるが…
何が何だか今一つ分からない。 -
そういう場合はこの解説図が掲示されているんで比較することが可能。
車馬坑は西漢墓の副葬として漆塗りの3両の馬車と11頭の馬が埋められたようだ。
3両に11頭では数が合わないけど深くは追求しないでおこう。 -
ちなみに下に降りて真近で見るとこんな感じです…
今はこんなにひしゃげているけど身分の高い、王が使ったものを副葬したはずで軛とか轅は煌びやかに装飾されていたに違いない。 -
そして、車馬坑の奥に西漢墓室。
薪をきれいに積み上げたようなもの。
なるほどこれが話に聞いていた「黄腸題湊」だ! -
この「黄腸題湊」で墓室を形造りその中に墓棺を3重に入れているのがよくわかります。
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体育館のような建物の中にこの西漢墓室は展示されておりその周りをぐるっと回って見学できます。
兵馬俑と同じですね。 -
「黄腸題湊」というのは春秋戦国時代から前漢時代に皇帝やそれに準ずる諸侯に許された木槨墓。
「黄腸木」すなわち柏木の黄色い芯材を「題湊」すなわち頭の小口を内側に向けて積み上げるという事で、ぐるっと周りを積み上げるんで、当然のことながら相当量の木材が必要となってきます。 -
なんでもこの西漢墓1号墓には14,000本もの黄腸木が使用されているとか…
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ここにちゃんと解説が掲示されています。
-
奥の方はこのように墓室を覆っていた頂蓋が見学できます。
白い部分が主成分のモンモリロナイトを含んだ「白膏泥」、その周りに「木炭」。
これらを天蓋部と地面に大量に使用して、水分の侵入を防いで密封していた。 -
真後ろから見た図。
これは単に土を被せただけですね… -
ぐるっと周りをほぼ一周したところで、見つけました。
地下に降りる事ができます。
ただし、60元が必要…
ここまで来て近くで見ない訳には行かない。
建物の入口にいる係りの所まで戻って、
「地下に降りて見たいんですが…」と60元払う。
ついでにオーディオガイドも借りるがこれがかなりの代物。 -
怪しげな輩が地下を見たいというので変な事されては、と案内が3人もついて下に降りました。
写真はフラッシュ焚かなければOKと言う事ですが、なんせ地下で照明も何も無く暗すぎて… -
3人とも説明できる人らしく、ここを見ろ、あそこを見ろと親切に案内してくれる。
オーディオガイドは中国語をPCで無理に翻訳したようなおかしな日本語でところどころ意味不明… -
西漢墓1号墓の横に並行して2号墓というのもあったようだが
前漢時代の墓のご他聞に漏れずこの墓も盗掘にあって埋葬品はことごとく
もって行かれたようだ。 -
木造の墓室は火災と盗掘に弱いことが致命的でやがて磚や石に取って代られた。
後の人たちは分かったんだねすぐに盗掘にあって墓を暴かれてしまう事が…
ちょうどこの辺りが前室にあたる「便房」で墓の主がお客さんをもてなす場所だ。 -
木棺部。
3重の内棺。
この外側に更に2重の外棺があり都合5重の木枠に囲まれ埋葬されていた。 -
外側に2重の外棺。これは墓を造る時この場で構築。
内側に3重の内棺。これは埋葬時に外から押しいれた。
あまりに重すぎて思い通りに入らず、ちょいと偏ってしまったようだ… -
地下の墓室をじっくり見たあと、陳列室を見学。
発掘当時の写真、墓室の構造、出土品等が展示してあります。 -
前漢時代の墓のご他聞に漏れずこの墓も盗掘にあって埋葬品は殆ど持っていかれたようだ。
わずかな残り物が発掘され陳列されてました。
これは墓室のドア・ノッカー。
地下宮なんで誰も訪れないのに…
口に咥えていた円環は無くなってる。これじゃあノック出来ないねェ。 -
発掘前の当地の様子。
畑の中にモッコリといかにも古墳と言う感じの丘が二つ。 -
全体の見取り図です。劉建の墓とありますね…
羽子板のような形をしており、羽子板を握るところが馬車抗。
その奥が墓室で棺の前にかなり大きな空間があります。
きっと食事するダイニングスペースなんだろうね。
いわゆる「便房」だ。
木棺は何重にも囲われその中の黒い部分が黄腸題湊。 -
出土した漆の箱の底に釘で刻まれていた文字。
「二十四年五月丙辰丞」がこの墓の主を推定する貴重な決め手となった。 -
全国で発掘された前漢の黄腸題湊墓の一覧も掲示されてました。
いかにこの大葆台西漢墓が貴重なのかを発掘された黄腸木の本数で自慢してます… -
車馬坑の馬車の復元図もありました。
一轅衡軛式で車を牽引していたんだ。
前漢時代は二轅衡軛式が普及した時代なんだけど。
それにしても、馬は11頭か… -
副葬品の陶俑も何体か発掘されたようだ。
中まで詰まっているものと空洞のものがあるみたい。
その発掘時の状況も写真でありました。 -
あらら、杖まで出土したんだ。
-
この方々が博物館のスタッフです。
日曜日の午前中で天気も悪かったためか入場者は我輩一人で貸切状態でした。 -
外に出てビックリ!
雪がこんなに積もって… -
そして、怪しい我輩が悪さをしないか付き添ってくれた優しい郭さん
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