2010/02/27 - 2010/03/02
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2010年2月末から3月頭に、ANAマイルを使って3泊4日で上海に行ってきました。
僕にとっては4年ぶり2度目の上海。でも、奥さんはまだ行ったことがないから行ってみたい! ということで、人民公園脇のル・ロイヤル・メリディアン上海(上海世茂皇家艾美酒店)を拠点に、夫婦2人でのんびりと上海の街歩きをしてみました。
旅行2日目は上海を飛び出し、観光バスで上海市の近くに位置する浙江省の水郷の町、西塘へとやって来ました。
今回の旅行記は西塘での街歩きの後編。前編では水郷の町なのにあまり運河の写真が多くなかったのですが、今回はより運河脇を散策した時の写真が多く、遊覧船にも乗っているので、水の景色をちゃんとお見せします!
今回の旅行記で出てくる地名と位置関係を参考にするのに、下記URLの地図を併せて見るのをお勧めします。
[西塘-生活着的千年古鎮のHP]
http://www.xitang.com.cn/
[西塘地図のURL]
http://www.xitang.com.cn/rn/map2.htm
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス
- 航空会社
- ANA
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-
12:24、西街を抜けて少し広い所に出た。
写真は広場になった所から西街の入口の方を撮影したもの。 -
その広場はちょうど2つの運河がT字になっているところで、東側には安境橋、北側には永寧橋がそれぞれ架かっている。
永寧橋のたもとには、ここ西塘で撮影が行われた映画「M:i III」(ミッション・インポッシブル3)の看板がある。 -
永寧橋から烟雨長廊を望む。
いまいちパッとしない天気だけど、日差しが強くない分、散策には楽で良いのかも。 -
こちらも永寧橋から見た景色。
永寧橋は西塘に11基残っている宋の時代に建造された橋の1つ。 -
永寧橋を渡って、その北にまっすぐ延びる北棚街に入る。こちらにも店が続いている。
ちょうど写真の1番左に写っている青いヘアーバンドをしている女性が「臭豆腐」というとても臭いのきつ〜い豆腐を作って売っていたので、僕等はこの後速やかにこの場所を退散。 -
北棚街と並んで南北に走る運河に架かる北塘橋。
僕等はここは渡らず、もう少し北まで歩いて食堂を探してみる。 -
12:32、また2つの運河が合流する場所に出た。
右側に見える橋が万安橋、正面の橋が安泰橋。
これより北は静かな雰囲気になりそうなので、万安橋を渡った後に南に戻ることに。 -
万安橋から運河の東側の家並みを望む。前編でもちらっと触れたんだけど、やっぱり思いのほか太陽光発電を採り入れている家が目立つんだよなあ。
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万安橋を渡って、運河沿いの廊を南へ進む。お腹も空いてきたので、そろそろどこかの食堂に入りたいところだ。
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塘東街に入る。この辺で食事を摂るのが良さそうだ。
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12:44、「明清食代」の前まで来た。
結構立派な作りの食堂だ。入口の所には、「M:i III」の撮影時に、トム・クルーズを始めとする映画のキャストやスタッフがここで食事を摂った時の写真が飾られていました。
僕等もここで食事を摂ることにしよう。 -
僕等は店内に入ると運河沿いのテラス席へと通された。
写真はテラス席からの運河の景色。今、船が下をくぐろうとしている橋が先ほど僕達も渡った永寧橋だ。 -
テラスから南の方に目を向けると、ここ明清食代のすぐ脇に架かる安境橋が見える。この安境橋も宋の時代から残る古い橋。
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僕等はビールと料理を注文、まずビールが出された。出されたビールはサントリー(三得利)。
日本のビールの多くが「ピルスナー」と呼ばれる淡色の下面発酵ビールに属するのだが、中国では日本で出ているビールよりも淡色のビールが好まれるようで、サントリーのビールであってもご覧のようにとっても淡い色。
そういえば、以前に同じく上海郊外の水郷古鎮、朱家角で昼食を摂った時も、ビールはサントリーだったなあ。江南地方では、烏龍茶の販売とかもあって、サントリーが強いんですかねえ。 -
ビールを飲みながら料理が出てくるのを待っていると、二胡を持った流しのおじさんがやって来て、「曲を演奏するから、何かリクエストはないか?」と言う。朱家角でも同じようなことを経験している僕としてはどちらでも良かったが、これもまた旅の雰囲気を高めていいかもなあ、と思い、適当に中国の曲を1曲リクエスト。おじさんが二胡を演奏し、おばさんが拍子木を打ちながら歌を歌う。途端に外の安境橋を往来している人達が、演奏に気付いて僕等のいる方をのぞき込んでいた。
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演奏を聴いている間、料理の方も次々と出てきた。
1曲歌い終わった後、「ほかにリクエストはないか?」と聞いてくるので曲のリストを見ていると、まだ決めてもいないのに勝手に「北国の春」を演奏しだした。欧米圏で日本の歌と言ったら「スキヤキ(上を向いて歩こう)」であるように、中国で日本の歌と言ったら「北国の春」なんですよね。そう言えば、昨晩に「成行蟹王府」へ行った時にも、日本人観光客のために「北国の春」を生演奏していたなあ。
ちなみに、演奏した2人は2曲を演奏して、僕等はまとめて10元を払いました。本やネットの情報で3曲10元くらいが相場のような書かれ方をしていたので、損をしているのかもしれない。でも、どっちにしろ、二胡のおじさんは次に僕等のすぐ隣の席にいたヨーロッパからの観光客を前に演奏をしていたので、僕達も演奏は何曲も聴いてました。 -
料理で注文したのは、麻婆豆腐と焼きそば、それに豚肉の細切りとタマネギの炒め物。結構たっぷり出たので、すっかりお腹いっぱいになりました。
さて、腹も満たされたので、また散策に出るとしますか。 -
13:42、安境橋から見る明清食代。
この明清食代、単に「M:i III」の撮影時にトム・クルーズが昼食に立ち寄ったというだけではないのだ。
「M:i III」のクライマックスでは、トム・クルーズ扮するイーサン・ハントが敵を追跡するため、自身が捕らわれていた部屋を出て外に出る時、ちょうどこの明清食代辺りの建物の上から出るという設定なのだ。イーサンは2階の屋根の上を走った後、明清食代の2階のテラスに飛び降り、更に2階のテラスからここ安境橋へと飛び移って、追跡のために西塘の街を疾走するのだ。撮影時には「明清食代」の看板も2階のテラスの手すりも取り除いて撮影を行ったようです。
トムは安境橋を渡った後、更に永寧橋を渡って烟雨長廊を疾走。僕等も疾走はしないけど、トムの足取りを追って(笑)、いよいよ烟雨長廊を散策してみます!! -
トム・クルーズ同様に、安境橋、永寧橋を渡って烟雨長廊に入ってきました。
写真を撮ったこのタイミングでは人通りがなさそうに見えるかもしれないが、実際にここをダッシュで駆け抜けていこうとすると、通行人に迷惑がかかりそうである。
まあ、ウチらは最初からのんびり歩いてみるつもりですけど。 -
食材なんでしょう。ザリガニやらウナギがうようよしている。
中央のは何なのかはよく分かりません。 -
この天日干しにしているのは・・・何だろう?
-
烟雨長廊を歩いて行くと、やがて対岸の川沿いに設けられたステージで歌劇のようなものをやっていました。
ステージの端には、4人編成で琵琶やら二胡やら琴のような楽器を演奏し、ステージではそれに合わせて歌いながら演じていました。
1組の男女の悲恋の物語、といったところでしょうか。しっかり見ていなかったので、話の筋は把握できなかったのだけど。 -
13:51、送子来風橋という屋根付きの橋まで来た。この辺が長〜い烟雨長廊の中間地点といったところです。
「M:i III」では、この橋もトム・クルーズは手前から奥の方向へと全力で駆け抜け、その先のどこかで脇の路地へと入っていきます。 -
この送子来風橋、写真でも分かるように通路の真ん中で半分に仕切られ、片側は階段、もう片側はスロープになっているんだけど、階段の方を渡ると男の子、スロープの方を渡ると女の子を授かるという面白い言い伝えがあるんですよ。
トム・クルーズが「M:i III」で送子来風橋を走り抜けた時は階段の方を駆け抜けていったんだけど、この橋をカメラで撮影するには、どうしても階段側から撮影した方が絵になるんですね。 -
橋からの景色も階段の方を通った方が、運河が三叉になっている方が見えていいんですね。
というわけで、僕等も男の子を授かるという階段の通路を通る。橋の脇は腰掛けられるようになっていたので、少し橋からの景色を楽しんでみました。 -
橋のすぐ脇には、遊覧船の発着場がある。僕等も遊覧船に乗ってみることに。
-
橋の東側で遊覧船の発着場と反対側の橋の脇に遊覧船の乗船チケット売場があります。
船は10人乗りで、団体チケットは何人乗っても1団体で100元なんだとか。大人数で相乗りすればするほど、1人当たりの乗船料金は安くなるわけだが、僕等は2人で乗ることに。 -
14:12、僕達が乗った遊覧船は発着場を出発、烟雨長廊に沿って運河を東へ進む。
低い視線で河から見る景色は先ほどまでの景色とまた違った趣がある。 -
運河では洗濯をしている女性の姿もちらほら見られる。
屋根にソーラーパネルを設置している家があるかと思えば、川で洗濯をする人の姿も見られる。
西塘での人は洗濯機って使わないんですかね。 -
船は烟雨長廊沿いの運河をまっすぐ進み、永寧橋の下を通過した後、水路を北へ向かって進み出した。
写真右奥に見える橋は北塘橋。
僕等は乗船時にライフジャケットを着て乗船しています。 -
僕等の乗った船を漕いでくれているおじさん。
所々で話しかけてきてくれるのだけど、基本的には中国語なので余りよく分からずじまい。
ただ、「どこから来たのか?」とか「どこに滞在しているんだ?」といった質問は何となく分かり、英語で答えるとおじさんも主要な単語で答えを把握しているようだった。
写真では、ちょうど北塘橋を通過した所。 -
遊覧船は、西塘古鎮の北の外れに位置する臥龍橋まで進んで、そこから元来た水路を戻りました。この写真の奥にちょっとだけ見えている橋がおそらく臥龍橋。
船がもと来た水路を戻っている時間の多くは、僕はおじさんといろいろ話をしていました。といっても僕も中国語はあまり分からないので、筆談を使ってのコミュニケーション。僕は4年前に朱家角(シュージャージャオ)に行ったことがあることなんかを伝えたりしました。 -
14:38、30分弱の遊覧船での運河巡りを終え、再び散策開始。
写真の白い犬は、僕等がここを通る度、この烟雨長廊沿いにいました。烟雨長廊の看板犬? -
船を下りた後、僕等は烟雨長廊を再び東へ進み、北棚街を経て北塘橋まで来た。北塘橋を東側に渡った後、僕等が目指すのは、中国酒文化博物館だ。
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北塘橋を渡って運河脇の道を入り北へ向かう。
ここも烟雨長廊のようにアーケードになっている。西塘の北東の方まで来ると、観光客もまばらになり、烟雨長廊や西街に比べるとだいぶ静かな雰囲気だ。でも、この通りにもしゃれた感じのカフェとかもあったりするんですね。 -
運河沿いの通りを北に向かう途中で見かけた光景。
店の壁にたくさんのビールの空き瓶がぶら下がっている。どうやら、西塘では店先にこのようにビールの空き瓶をぶら下げるのが居酒屋の目印なようで、ほかにも何カ所かでこうした店を見かけました。
ほかの水郷の古鎮で見られるものかよく分からないのだけど、上海の街中では見かけなかったので、ビールの空き瓶を壁にぶら下げたこの光景は、隠れた西塘の街特有の光景なのかも? -
運河沿いのアーケードは、道が安泰橋で運河を越える所で切れる。この安泰橋を渡ってすぐの所に中国酒文化博物館がある。到着したのは14:50。
西塘では明の時代より酒造りが行われるようになり、特に「黄酒」(ホワンチュウ)と呼ばれる酒は、「嘉善黄酒工場」という国内最大手の黄酒メーカーが西塘の北にあるのだとか。中では、酒造りにまつわる収集品が展示されており、酒の販売も行われています。
ちなみに、中国酒文化博物館内では撮影禁止です。 -
中国酒文化博物館を出た僕等は、いったん安泰橋まで戻った後、東西に延びる運河沿いに東へ歩き、1つ目の獅子橋を南に渡る。写真は獅子橋から南側を撮影した風景。この辺は観光スポットもなく、本当の地元の人々しかいなそうな場所だ。よく見ると、屋根の形が変わったものが見られる。隣の家との境なのか、「うだつ」と同じものなのか、すごく上にせり出している部分がある。
この辺も散策してみたい気もするのだが、この時点で時刻は既に15時を回り、16:15のバス出発まで残りは1時間と少し。しかも、現在地はバスの駐車場から最も遠い方なので、あまり深追いをせずに観光客が多くいる方へ戻ることに。 -
明清食代のある塘東街に戻り、南へと向かう。通りで女性が何かの編み物をしているようだ。
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僕等が向かうと、ちょうどその女性も傍で編み物を見ていた女の子も家の中へ入ってしまった。
編んでいたのはこの履き物だったんだな。 -
15:15、聖堂に到着。安境橋の場所よりも更に塘東街を南へ向かい、焼香港と呼ばれる東西に延びる水路に出た所を左(東)に曲がると、やがて左手に見える。明の時代に最初に建造されるが、清の時代に2度改修され、関羽を祀るお堂となった。
ここでは、地元の子供達が案内をすると言って、お参りの仕方を教わった。何かいろんなものを買えとか言われるんじゃないかと少し警戒したが、幸い僕等はそういう目には遭わなかった。ただ、5元札を出し、「日本円に替えて」と言われたので両替はした。
中に英語が話せる子がいたので、英語で意思疎通を行った。ちょうど旧正月の時期でもあったからか、「新年好」(Happy new year.)を日本語でどう言うのかを訊かれ、それに答えると今度は「明けましておめでとう」と「明けましておめでとうございます」の違いは何だ?とか、いろいろ訊かれた。でも、何とか答えることができた・・・と思う。 -
聖堂で地元の子供と話ができたのは、それはそれで楽しい経験ではあったのだが、そこで思いの外時間を費やしたので、駐車場に戻るのに結構タイトな時間になってしまった。僕等は送子来風橋を越えた先で午前中にちまきを売る店を見かけていたのだが、それを食べてみようと話していたのだ。
僕等は何度も行き来した烟雨長廊を急ぎ足で西へ向かう。その間、殆ど足を止めることはなかったが、この綿飴を売っている店だけは写真に撮ってみました。 -
15:37、環秀橋近くのちまき屋さんに来た。それほどお腹が空いていない僕等にとって1人1個は多いなと思い、1個だけ購入。僕等が買ったちまきは1個5元だったが、ちまきは1種類だけではなかったような気がする。
ちなみに、この店にもトム・クルーズが来た時の写真が飾ってありました。 -
環秀橋を渡った所にちょっとした広場とベンチがあったので、そこでちまきを食べることに。
やっぱり食べでがありました。奥さんと2人で分けて食べたんだけど、結構お腹にたまりました。 -
ちまきを食べ終わった頃には、時刻はもう15:45。あと30分でバスが出てしまう。午前には環秀橋まで来るのに35分程掛かっていたので、その先の帰り道はひたすら駐車場への道を急ぐことに。
石皮弄より西側の唐家弄より運河を離れて南に進み、宏福路という広い道に出ると、今まで散策してきたような古い街並みはそこにはなく、普通の街並みになってしまった。宏福路を更に西に進むと、朝に自転車タクシーが多く待機していた場所に出た。最後にそこの運河から東を見ると、運河の向こうに護国随糧王廟の建物が見えた。
結局、僕等がバスに戻ったのは、出発間際の16:10。僕等が1番時間をフルに使って西塘の街歩きをしていたようだ。
西塘は夜の風景もまた素敵なんだとか。僕等は西塘の街を満喫しながらも、どこか去りがたい思いで西塘を後にしたのありました。
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