1995/06/09 - 1995/06/22
4317位(同エリア4774件中)
北風さん
イスタンブールはサバ・サンドだけでなく観光名所だらけだった。
どれぐらい観光名所が多いかと言うと、俺の1泊400円のドミトリーの屋上から見えるのは、「ブルーモスク」、歩いて10分で「トプカプ宮殿」「地下宮殿」「アヤソフィア」とこの地区だけでも1週間は楽しめる。
歴史に残る様々な戦争の末、東ローマ帝国時代のキリスト教国からオスマン・トルコのイスラム教国へと、侵略される度に塗り替えられる文化と様式が複雑に絡み合ったこの地区は、高校時代に世界史で挫折した人間にも興味深い場所だった。
イスタンブールに腰を据えてトコトン観光三昧!
そして、次の目的地ヨーロッパへ!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
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<アヤ・ソフィア>
ガラタ橋のたもとには、非常に存在感があるモスクがそびえていた。
海に面してそびえたつ巨大な建築物の頭には、玉ねぎ型の屋根のイスラム教モスクとは少し違う、お椀を伏せた様な屋根を深々とかぶっていた。 -
説明ではギリシャ正教の大本山として建てられたとの事。
イランのイスハーンで、あまりにも色彩豊かなイスラムモスクを見慣れた目には、とても地味に見えるのだが・・・ -
アヤ・ソフィアの内部は博物館になっていた。
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外見の地味な装いとは裏腹に、内部は巨大な美術館の様に装飾されていた。
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このスケールはすごい!
皆、声も出せずに見上げていた。 -
見上げる様な広大な空間に、色彩豊かな宗教画が描かれている。
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オスマントルコに侵略された際に漆喰で塗り固められた壁面のモザイク画が、オリジナルの姿をのぞかせていた。
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<ブルーモスク>
俺のホテルは、1泊400円の雑居部屋だった。
唯一の利点は屋上から隣のブルーモスクが眺められる事だろうか?
イスタンブールにモスクは数あるが、面白い事に同じデザインは1つとなかった。
妙にこのブルーモスクの段々畑の様な作りに惹かれてしまうのは何故だろう? -
「ブルーモスク」の正式名称は「スルタンアフメット・ジャミィ」。
内壁を飾る美しい青いタイルから、ブルー・モスクとの愛称がついたらしい。
夜のライトアップも見事! -
<ブルーモスク中庭>
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<ブルーモスクの内部>
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<トプカプ宮殿>
さすがオスマントルコの栄華を称える宮殿だけあって豪華そのものだった!
港の側から延々と続く城壁が実はこの宮殿のものだったとは!
大きさも桁違いだ! -
中庭で行われていたパフォーマンス。
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旅日記
『地下宮殿』
街の中心の電車道り沿いにとんでもない観光名所が隠れていた。
ちんちん電車の路線は、ブルーモスクの前で急カーブを描いて港へと向かう。
このカーブの近くに、地下鉄の入り口のように地下へと続く階段があるのは前から知っていた。
地下駐車場があるのかと思っていたのだが、実はここが「イエレバタン・サライ」と呼ばれる地下宮殿の入り口だったとは!
癒し系の音楽がかすかに流れる階段を一歩一歩降りていくと、そこには広大な空間が広がっていた。 -
あちこちでライトアップされている柱は、透明な水面から延び出して見事なアーチ状に組まれたレンガの天井へと続いている。
これは、・・・
俺はここがトルコ観光で一番の見所だと思う。 -
薄暗い暗がりの中、時折聞こえる水音だけが響き渡る。
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ここは地下の大貯水池だったらしい。
全体はなんと、たて140m、横70m、高さ8mほどで、約360本の柱で支えられているとの事。 -
薄暗がりの中、水面に渡された見学回廊を奥へ奥へと進む。
一体どこまで広がっているんだろう? -
ひときわライトアップされている柱の側まで来ると、なにやらでかい生物が水面で「ビシャコン!」と跳ねた。
・・・魚なのか? -
かなり大きい波紋の広がる向こうに、縦巻きパーマで水面に耳を当てているような頭が浮かんでいた。
ん?
モーツアルト?
・・・ギリシャ神話に出てくる「メドゥサ」らしい。 -
これは泥棒除けなのだろうか?
確かにわずかな灯りで照らした水面にこんな首が転がっていたら、石の様に固まってしまうかもしれない。 -
旅日記
『I do not like iSTANBUL』
もし、誰かに「イスタンブールは好きか?」と尋ねられたなら、俺は「夏は大嫌いだ!」と答えるだろう。
様々な歴史ある建築物、今まで食べた中で最も俺の舌に合った食べ物、安い物価、何故か噛み応えのあるアイスクリーム、これだけならこれほど魅力ある街は世界にそうそう無いと思う。
「では何故?」との答えは、夏のイスタンブールの繁華街を歩いた者なら理解できるかもしれない。
この街にとって夏は、観光シーズン真っ只中だ。
ドルやドイツマルクを忍ばせた観光客がわんさか押し寄せる。
つまり、蜜があれば、蟻が群がる。
繁華街にはこの夏の売上で冬を越そうとする一発屋の蟻(どちらかと言うとキリギリスだが)のじゅうたん屋が群がっていた。
一歩街に出ると、じゅうたん屋のマシンガンのようなセールストークが浴びせかけられる。
しかも日本語で!
無視をすると「ケチは帰れ」等と捨て台詞まで吐かれる。
そして、次の5mでまた、違うじゅうたん屋が待ち構える。
100mも行かないうちにはうんざりしてしまう観光客も少なくない。
客を「ケチ」とか「貧乏人」などと挑発して買わせる商売人は初めてだった。
あのしつこいインド人でさえ、こんな強引な商売はしていなかった。
トルコ商人と言えば歴史にはちょくちょく顔を出すくせに、世界的には全くと言っていいほど頭角を表さない理由はこんな所にある気がする。
しかも街の若者は、すれ違う日本人に「落ちましたよ」などと声をかけて、きょろきょろあたりを見回す観光客を見て笑い転げる。
挑発好きの性格は、騎馬民族の血からきているんだろうか?
俺はこの街の夏の人間が好きになれなかった。 -
旅日記
『ヨーロッパに行く前に その一. トルコ風呂初体験』
トルコを旅立つ前に是非行きたい所があった。
その名は「ハマム」、別名トルコ風呂。
スチームバスの中であかすりをしてくれる所らしい。
準備は万全だった。
伊達に2年半も旅を続けてきたわけではない。
とんでもない陽射しで何度も脱皮を繰り返してはいるが、小麦色の皮膚の上にはトルコのおばちゃんの厚化粧顔負けの、何層ものアカがコーティングされているはず!
あかすり親父の職業意識を満足させないはずはない!
風呂上りに白人並に白くなっていたらどうしよう?
イスタンブールには観光ハマムというツーリスト向けの豪華版もあるらしいが、もちろん俺の旅行スタイルにフィットするはずもなく、ホテルの近くの庶民向けのハマム(大衆浴場といった所か?)へ行く事にした。
入り口には日本の銭湯よろしく番台みたいな物があった。
アラブ系の親父に500円を支払う。
パンツを脱いでタオルを巻く。
中は日本の銭湯と同じくらいの広さだった。
しかし、ムッとするほどの湿度が身体にまとわりつく。
目を凝らすと湯気の向こうでミイラが手招きしていた。
おっちゃん、一日中ここにいるんだろうか?
もはや骨と皮だけだ。
いきなり背中をごしごし洗われる。
ナイロンタオルみたいな物だが全然痛くない。
・・・手を抜かれているんだろうか?
自分でやった方がまだましだ。
文句をいおうと振り返ると、おっちゃん何やらぶつぶつつぶやいていた。
言葉はわからなくても「汚すぎる」と全身で訴えている。
何も言えなくなってしまった。
背中が終わったらしく、おっちゃんが前を向けという。
と、いきなり両足をつかみガバッと広げられた。
つまり、何の遮蔽物もなく大股開きをしている俺がいた!
おっちゃんの手の動きに全神経が集中される。
耳の奥で、「イスラムの男はホモに走る」との噂話が記憶の底から浮上してきた。
ヨーロッパへ旅立つ前に、俺は違う世界に旅立つのだろうか? -
気がつけば、観光と休養とVISA手続きで、イスタンブールに3週間!
明日は、とうとうそのVISAを持って、東欧ブルガリアへ!
初めてのヨーロッパだ!
(トルコは分類上はヨーロッパになっているが、どう見てもアジアだろ?ここは!)
予定では、東欧を北上し、スカンジナビア半島で友人に会って、西欧をぐるっと廻ってまたこのイスタンブールへ帰ってくる。
そして、その後はアフリカを目指し中東を南下。
・・・そう考えれば、改めてこの国がヨーロッパ、アジア、中東、アフリカの陸路交通の要所だと思える。歴史上、諸外国がこの街をノドから手が出る程欲しがった理由は、陸路移動の貧乏バックパッカーにも非常に理解できた。
さぁ、物価の高いヨーロッパは短期決戦!
移動、移動の体力勝負の旅が始まる!
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