初めてのマレー鉄道一人旅　その３　【KLタワー編】

2005/08/02 - 2005/08/02

初めてバックパックを背負って一人旅に出た時の旅行記です。

旅のルート
関空→　シンガポール→　クアラルンプール　→クラビ　→ピピ島　→バンコク　→関空

エリア クアラルンプール(マレーシア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道

とりあえずセントラル駅（KLC）へ向かう、次の目的地はタイの「ハジャイ」なのだが、今夜発の寝台列車で行くか、今から飛行機で飛んでしまおうか悩んでいた。

実は駅で今話題の「Airasia」がプロモーションをしていた。電車の値段がRM52（1500円）で、それより安いのだから、驚きを通り越して経営自体を心配してしまう。

←宿の入口（田舎の雀荘の入口なみである）

マクドで朝食をとりながら悩みに悩む、しかしせっかくの旅、金を払ってでもゆっくり行こうと心に決め、荷物を預けてクアラルンプールの街へ繰り出した。

←宿主と。なぜか片手がない。こわいぞ。

KLと言えばKLCC（ペトロナスツインタワー）だろ。と勝手にブツブツ呟きながらモノレールで向かう。しかし人数制限があるらしく結局登れず仕舞い。

せめて記念撮影でもと写真をとっていると、ニコニコしながら男が近づいてきた。英語で「どこからですか」と聞かれたので「日本」と答えると大げさに「お〜こんにちは〜」と日本語で喜んでいる。

観光名所で満面の笑みを浮かべ片言の日本語を喋る奴らは、100%詐欺師である。さっさと蹴散らそうかとも思ったが暇だったので話しに付き合ってみた。

彼曰く、娘が来月から早稲田に留学するらしい、是非娘にアドバイスしてあげて欲しいとの事。早稲田ときたか、なんて図々しい奴だ、ちょっといじめてみたくなった。

私　　「早稲田は北海道にあるからマレーシアの人には寒くて大変だね」
詐欺師「そうなんだ、それも心配なんだ」
私　　「そうだね、気持ちはわかるよ」
私　　「ところで家賃はいくらくらいか知ってるの？」
詐欺師「いや知らないいくらだ？」
私　　「まあ5000ドルくらいかな（英語）。んなわけないだろ（日本語）」
詐欺師「（しばらく考え）1年か？」
私　　「いや1ヶ月さ（英語）、アホかボケ！！（日本語）」
詐欺師「・・・」

などと、誰が騙されるんだこんな話、とあきれながらも10分以上も付き合ってしまった。彼はなんとか家まで私を連れて行きたいらしい。
途中、自称嫁まで現れたので面倒になりバイバイした。

←KLタワーの中は、こんな感じのショッピングセンター

夕飯は駅でカレー

その後、色々と周ってみたがどうも何かがもの足りない、この街の雑踏が性に合わないのだろうか？

20:45初の寝台列車に乗ってみて、何が足りないのかすぐにわかった。普通の話をろくにしていないのだ、単に寂しかったのだと思う。

←KLのモノレール

私の寝床は上段だった。向かいは中華系のおじさん、下はオーストラリアからの親子、隣はインド系とマレー系の女友達。おじさん以外はみんな旅行者だ。

たいした話はしていないが久しぶりにまともな人とコミュニケーションをとれたことが嬉しい。

「クラビはいいぞ〜プーケットなんかよりずっとキレイだ」おじさんがしきりにクラビを薦める、他のみんなにも勧めている。クラビへの夢が頭の中で膨らんでいった。