2005/08/06 - 2005/08/06
238位(同エリア353件中)
ゆのきちさん
初めて一人旅をした時の旅行記です。
旅のルート
関空→ シンガポール→ クアラルンプール →クラビ →ピピ島 →バンコク →関空
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- シンガポール航空
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この日は朝から「Hi Phi Phi」へ向かった。「Hi Phi Phi」とは、この島を愛するある外国人男性が津波後に立ち上げた津波復興ボランティアだった。
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実は津波の爪跡は未だ深く残っており、メインストリートから一歩外れればそこは瓦礫の山だった。実はこのピピ島へ来たのもあるHPを見て影響を受け、アジアへ行くならば絶対に寄ろうと思っていた場所だった。少しでも何か手伝いがしたいと思っていた。
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「Hi Phi Phi」の受付に入っていくのには少し勇気が必要だった。自分みたいな技能もないボランティアなんて本当に必要とされているのだろうか。他の白人達はみなグループで来ているようだし、自分は1人ぼっちで少し孤独感を感じる。
←やしの木の上まで波がきたことを物語っている。 -
しかしここで引き下がっては何の意味もない。思い切って聞いてみると、今日の仕事は浜のゴミ拾いだから「あっちの方に行ってみてくれ」という。ズタ袋と軍手を借りて行ってみるが誰もいない。。。
再び戻ると、「小学校のほうに移動したかもしれない」と言われた。歩いて20分、これで行ってみて誰いなかったら虚しいなと思う。
しかし途中でハイピピのTシャツを着た女性を発見、話しかけてついていく。現場に行くとそこには壊れかけたボートがあり、これを壊して燃やすのが今日の仕事らしい。 -
10人ほどいるがみんな若い、カップルもいれば刺青だらけのやんちゃそうな兄ちゃんもいる。軽く自己紹介をすると、「え、日本人?」と日本語で聞かれた。
ポールはイギリス人で河内長野で先生をしているらしい。片言だけど久しぶりの日本語が心地良かった。 -
片言の英語で話しながら、船をハンマーでブッ叩く、みんな何かのうっぷんを晴らすかのようにガンガンぶっ壊す。
話してみてわかったんだが、以外にも1人旅の人が多かった。解体作業は2時間ほどで終わり、みんなで事務所まで帰る。その後みんなは思い思いに海に行ったりして楽しみ、夜はいつも「HIPPIE’S BAR」で飲み倒すらしい。 -
このボランティアに参加してみて、自分も含め多くの日本人がボランティアというものを重く考えすぎているように思った。
日本ではボランティアというと自己犠牲だとか偽善だとか言われたり、冷やかされたりする事が多々ある。
また、それが特別なことで特別な人がやることだという捉えが一般的だ。しかし、ボランティアってのは必ずしも、困っている人とか誰かの為にという意識でやらなくてもいいのではないかと思う。 -
これに参加していたみんなの話を聞いて特にそう思った、ある青年は「明日はフィッシングに行くから参加しない」とかを普通に言う。
自分の都合のよい時だけでいいのだ。極論を言えば「暇だから参加する」、それでもいいと思う。
そういう風に思うと、ここに参加する前に色々と悩んでいた自分がバカらしくなった。これからの若い世代のボランティア精神にはこの「軽さ」が必要なんだろうと思う。 -
夜のおやつはバナナクレープ風
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