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遍照寺の年中行事の中でも、特に迫力のある春の大祭です。<br /><br />信徒さんが一同に集まり、厳かで神秘的なお祭りに息をのみます。<br /><br />桜の季節がすっかり過ぎて、今日は何とも云えない晴天です。<br />久しぶりに穏やかな春の嵯峨野、ホラ貝の響きが風に乗って真っ青な空に溶け込みます。<br /><br />[参考]<br />遍照寺は、成田山新勝寺を開いた寛朝僧正が、平安の中期に広沢池畔の山荘を改め寺院にしたのが始まりとされる。<br /><br />宇多天皇の孫寛朝僧正の没後寺は衰退するも、鎌倉時代に後宇多天皇により復興された。その後応仁の乱によりまたしても廃墟となる。長い歴史の中で奇跡的に再建され今に至る。<br /><br />本堂には、十一面観音菩薩立像と赤不動明王坐像が安置されており、どちらも重文に指定されている。<br /><br />また、源氏物語ゆかりの寺としても名高い。

2010・遍照寺・春の大祭

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2010/04/29 - 2010/04/29

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coro

coroさん

遍照寺の年中行事の中でも、特に迫力のある春の大祭です。

信徒さんが一同に集まり、厳かで神秘的なお祭りに息をのみます。

桜の季節がすっかり過ぎて、今日は何とも云えない晴天です。
久しぶりに穏やかな春の嵯峨野、ホラ貝の響きが風に乗って真っ青な空に溶け込みます。

[参考]
遍照寺は、成田山新勝寺を開いた寛朝僧正が、平安の中期に広沢池畔の山荘を改め寺院にしたのが始まりとされる。

宇多天皇の孫寛朝僧正の没後寺は衰退するも、鎌倉時代に後宇多天皇により復興された。その後応仁の乱によりまたしても廃墟となる。長い歴史の中で奇跡的に再建され今に至る。

本堂には、十一面観音菩薩立像と赤不動明王坐像が安置されており、どちらも重文に指定されている。

また、源氏物語ゆかりの寺としても名高い。

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  • 鯉のぼりではありません。<br /><br />遍照寺の本日のお祭りのノボリです。

    鯉のぼりではありません。

    遍照寺の本日のお祭りのノボリです。

  • 案内の立て看板は

    案内の立て看板は

  • 広沢池にも

    広沢池にも

  • 勿論、山門にも...<br />

    勿論、山門にも...

  • 朝早くから準備の方達が会場作りを頑張っておられます。

    朝早くから準備の方達が会場作りを頑張っておられます。

  • 火床の木組や杉の葉がスタンバッテいます。

    火床の木組や杉の葉がスタンバッテいます。

  • 会場の壁際には旬のフジの花です。

    会場の壁際には旬のフジの花です。

  • 本堂前に受付けが設けられています。<br /><br />護摩木 1支200円です。

    本堂前に受付けが設けられています。

    護摩木 1支200円です。

  • 本番を控えて、雑談風景。<br /><br />これから、境内を巡回します。

    本番を控えて、雑談風景。

    これから、境内を巡回します。

  • 本日の主役、山伏の面々です。

    本日の主役、山伏の面々です。

  • まずは、裏手にある富岡大明神に向かいます。

    まずは、裏手にある富岡大明神に向かいます。

  • 北門の傍にある祠です。

    北門の傍にある祠です。

  • 富岡大明神での読経が終わると、外の道を通って山門に向かいます。

    富岡大明神での読経が終わると、外の道を通って山門に向かいます。

  • 京都ならではの風景と云えます。<br /><br />何とも、しっくり馴染みます。

    京都ならではの風景と云えます。

    何とも、しっくり馴染みます。

  • 山門を入ってすぐ左手にある小さな祠の前でお題目。

    山門を入ってすぐ左手にある小さな祠の前でお題目。

  • 次は、中門を通って本堂に向かいます。

    次は、中門を通って本堂に向かいます。

  • 本堂です。<br /><br />この中に、赤不動明王坐像と十一面観音菩薩立像が安置されています。<br /><br />本日は中に入って見学が出来ます。

    本堂です。

    この中に、赤不動明王坐像と十一面観音菩薩立像が安置されています。

    本日は中に入って見学が出来ます。

  • さあ次は、いよいよメーン会場です。

    さあ次は、いよいよメーン会場です。

  • 時間は午後1時過ぎ。<br /><br />良い天気です。

    時間は午後1時過ぎ。

    良い天気です。

  • 聖域として作られた会場の、東北角?に入口が作られており、そこで何やら山伏同士が揉めています。

    聖域として作られた会場の、東北角?に入口が作られており、そこで何やら山伏同士が揉めています。

  • 山伏の格好をしているが、そのほう本当の山伏なるか。ならば、証明して見せよ。みたいな問答が始まります。<br /><br />故郷に神楽という郷土芸能があり、その中の「大江山」で、酒天童子の鬼退治に源頼光と渡部綱は山伏姿に変装して出掛けますが、そこでの鬼との問答でも同じ様な光景があります。<br />思い出してしまいました。

    山伏の格好をしているが、そのほう本当の山伏なるか。ならば、証明して見せよ。みたいな問答が始まります。

    故郷に神楽という郷土芸能があり、その中の「大江山」で、酒天童子の鬼退治に源頼光と渡部綱は山伏姿に変装して出掛けますが、そこでの鬼との問答でも同じ様な光景があります。
    思い出してしまいました。

  • 右手の山伏さんが、自分は間違いなく本当の山伏である殊を、一生懸命説明します。<br /><br />山伏の云われや、そのいでたちの意味合い等、質問にことごとく答えていきます。

    右手の山伏さんが、自分は間違いなく本当の山伏である殊を、一生懸命説明します。

    山伏の云われや、そのいでたちの意味合い等、質問にことごとく答えていきます。

  • 分かり申した、本当の山伏さんに間違いございません。どうぞお入り下さいな。

    分かり申した、本当の山伏さんに間違いございません。どうぞお入り下さいな。

  • これが神聖なる域に入れる入口です。

    これが神聖なる域に入れる入口です。

  • これから、色んなセレモニーが始まります。<br /><br />この山伏は弓矢を持っています。

    これから、色んなセレモニーが始まります。

    この山伏は弓矢を持っています。

  • 東西南北にそれぞれ矢を射ます。

    東西南北にそれぞれ矢を射ます。

  • 見物する方もよく見ておかないと危険です。<br /><br />この矢は一番先に取って、持ち帰っても良いみたいです。縁起でも良いんでしょうか。

    見物する方もよく見ておかないと危険です。

    この矢は一番先に取って、持ち帰っても良いみたいです。縁起でも良いんでしょうか。

  • 中央の火床に矢を射る山伏。

    中央の火床に矢を射る山伏。

  • この山伏は、マサカリを振りおろしています。

    この山伏は、マサカリを振りおろしています。

  • 住職の読経が始まりました。

    住職の読経が始まりました。

  • いよいよ、火つけです。<br /><br />まず二本の竹の先に、祭壇の蝋燭の火から移します。

    いよいよ、火つけです。

    まず二本の竹の先に、祭壇の蝋燭の火から移します。

  • 山伏のリーダー格が火床の前で読経です。

    山伏のリーダー格が火床の前で読経です。

  • 二人の山伏が火を付け始めました。

    二人の山伏が火を付け始めました。

  • 付いたかな?

    付いたかな?

  • どうやら無事付いたみたいです。

    どうやら無事付いたみたいです。

  • 早速、柄杓で水を掛けなくては。

    早速、柄杓で水を掛けなくては。

  • 天気も良いから、良いあんばいに...<br />

    天気も良いから、良いあんばいに...

  • たまに風向きによっては...<br />

    たまに風向きによっては...

  • 煙たくないのかしらね。

    煙たくないのかしらね。

  • 修練を重ねています、

    修練を重ねています、

  • これしきの事で止める訳にはいきません

    これしきの事で止める訳にはいきません

  • それぞれ、一生懸命です。

    それぞれ、一生懸命です。

  • これは、小さな火事です。

    これは、小さな火事です。

  • うわっ!

    うわっ!

  • ゲホッ!

    ゲホッ!

  • 太鼓の鳴り物も、大切な小道具です。

    太鼓の鳴り物も、大切な小道具です。

  • 護摩木の束を投げ入れます。

    護摩木の束を投げ入れます。

  • 杉の葉も、残り僅かになりました。

    杉の葉も、残り僅かになりました。

  • 護摩堂が燃えてるように見えます(笑)

    護摩堂が燃えてるように見えます(笑)

  • 煙に襲われても、じっと座って耐えておられた信徒さん達です。

    煙に襲われても、じっと座って耐えておられた信徒さん達です。

  • もうまもなく供養イベントも終わりです。

    もうまもなく供養イベントも終わりです。

  • お疲れさまでした。

    お疲れさまでした。

  • 片隅で見守っておられた、嵯峨野消防員の方です。<br />御苦労様です。

    片隅で見守っておられた、嵯峨野消防員の方です。
    御苦労様です。

  • 春の日差しをいっぱい浴びて、風になびくノボリ。

    春の日差しをいっぱい浴びて、風になびくノボリ。

  • 良い一日でした。

    良い一日でした。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • すずかさん 2010/05/09 14:20:11
    日本の祭り風景ですね♪
    coroさん、こんにちは〜。

    遍照寺の春の大祭にお邪魔させていただきました。

    火床の煙迫力ですね。
    見ている私までゴホゴホいいそうになりました。
    煙に包まれている山伏の方もきっと思いっきり煙たいと思うのですが、
    さすが修行されているだけあって、煙たさを出さずに堂々とされてますね。

    嵯峨野の消防員さんもほんとお疲れ様ですって言いたくなりました。

    これから京はお祭りがたくさんですね。
    また素敵な日本の風景見せてくださいね。

    ではでは〜〜

    すずか

    coro

    coroさん からの返信 2010/05/10 06:57:23
    RE: 日本の祭り風景ですね♪
    > coroさん、こんにちは〜。
    >
    > 遍照寺の春の大祭にお邪魔させていただきました。
    >
    > 火床の煙迫力ですね。
    > 見ている私までゴホゴホいいそうになりました。
    > 煙に包まれている山伏の方もきっと思いっきり煙たいと思うのですが、
    > さすが修行されているだけあって、煙たさを出さずに堂々とされてますね。
    >
    > 嵯峨野の消防員さんもほんとお疲れ様ですって言いたくなりました。
    >
    > これから京はお祭りがたくさんですね。
    > また素敵な日本の風景見せてくださいね。
    >
    > ではでは〜〜
    >
    > すずか

    すずかさん、おはようございます。

    御訪問ありがとうございます。

    住宅街の中の小さなお寺ですが、この日ばかりは町内に煙をそそぎ、存在をアピールしていましたよ(笑)

    春の新芽の杉の葉は、よく燃えていました。水をたっぷりかけることで煙の演出を出していたんですね。

    嵯峨野の里の風物詩を、これからも見つけていこうかとおもいますので、ヨロシク。

    coro
  • 鴨川の夕立!さん 2010/05/02 11:53:57
    春の大祭!
    大祭の一連の流れが良くわかりました。
    火床の煙 生の杉の焼ける匂いはすごかったように記憶していますが・・
    まさしく写真を見ているとこちらまで届きそうです。

    coro

    coroさん からの返信 2010/05/04 23:03:37
    RE: 春の大祭!
    > 大祭の一連の流れが良くわかりました。
    > 火床の煙 生の杉の焼ける匂いはすごかったように記憶していますが・・
    > まさしく写真を見ているとこちらまで届きそうです。

    早速、お立ち寄りありがとうございます。

    また、お気に入りの了承誠にありがとうございました。

    知名度は低い「遍照寺」ですが、近所と云う事で度々登場させています。

    春の大祭のほかに、お盆の送り火の夜の灯篭流しに秋の名月観賞会などが有名です。

    今年は、近所以外の場所も頑張って廻ってみようと考えております。
    ヨロシクお願いいたします。

    coro

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