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香港に2泊したあと、3日目の朝は再び取引先の取締役「ナンチャン」さん(仮名)と待ち合わせ。<br />取引先の取引先商社の社長「リュウさん」(仮名)は仕事の都合で、11時に深センで合流する約束だそうだ。<br />向かったのはホンハム(「紅 石勘」←石へんに勘で一文字)の駅。ここから中国「国境」の街、ローウー(羅湖)駅へ向かう。<br />中国語だとローフー、広東語はローウー。<br />香港のホンハムから羅湖駅へは、列車でざっくり40分程度。<br />実際のところ、香港側の羅湖駅には国境以外の何もなく、そこに行けばもう中国の深センに入るしかない。逆に中国から香港へ入境した人は、羅湖から香港方面への列車に乗るしかない!<br /><br />羅湖で香港を「出国」し、小さな河にかかった橋を渡れば中華人民共和国のイミグレがある。香港のイミグレと中国のイミグレの間にはそれぞれの「免税店」まで揃っている。<br />ナンチャン曰く<br />「中国側に入った途端に、なんかこう、垢抜けない感じなんですよねぇ〜」<br /><br />確かにそうだった。ただしかし。面白かったもの。<br />中国のイミグレには審査官の評価をするためのパネルがあって、緑のボタンで「大変満足」、黄色の「満足」、赤の「不満足」を評価するボタンを押すようになっている。まぁそんなもの押している人はいないけれど。<br />へぇ〜審査官を評価できるなんて、あの無愛想な「合衆国」ぢゃ決してアリエナイような話だ。。<br />そして私の「入国」のとき、担当の係官はおそろしいくらいニッコリ笑ってパスポートを返してくれた。<br /><br />おおぉ〜 これが本当に中国なのか!?!?<br /><br />こうして、初めての香港から中国への陸路入国。<br />税関を出れば、そこが「中国本土」!だった。<br /><br /><br /><br />いや、深センって、都会なんですね・・・(汗)<br /><br /><br /><br /><br />まずは両替しよう、と言われて入った一角には、零細な両替屋が並ぶ。<br />若い女性たちが声をかけてくる中、店の1つに入って日本円を人民元に。<br />ナンチャンの解説によれば、なんと!ここの店のお姉さん達は、世界中のあらゆる通貨のレート、それもその日のその時間帯のレートを暗記しており、両替金額を表示してくれるのだそうだ。リアルタイム情報端末など無いし無くてもよい世界。へぇ〜<br />それに、想像したよりはるかに愛想がいい。<br /><br />「でもね、油断は禁物ですよ。ニコニコしながら平気でひとダマしますからね」<br /><br />おおっとぉ〜(驚)<br />釘をさされつつ、「リュウさん」と合流。近くの飲食店に入ってコーヒー一杯を注文。<br />われわれ3人の隣のテーブルに若干目つきの鋭い「怪しげな一団」が座っていて、日本語が通じないのをいいことに「もしかしてマフィアですかね?」とかテキトーなこと言いつつ、ナンチャンと私の2人だけで向かったのは、「パチモンのデパート」。<br /><br />そうです、ここは名だたるニセモノ天国。香港から駆逐された偽物ブランドも、いまや深センが一大産地となっているようです。。。<br />ビルの中は、<br /><br /><br /><br />「治安」とか書いた、腕章つきの制服さんが歩いているが、別にパチモノを取り締まってるわけじゃございません。といって中国政府がニセブランド品の横行を許可しているわけでも無いようで。。<br />○○ヴィトンやら、○○レックス・・のような「ほんとうのニセブランド品」(表現がアレですが・・)は、店で「カタログを見せてくれ」というと、天井のダクトから商品が出てくるらしいっすね。しかし私は知りませんがアメリカ西海岸発?かなんかのカジュアルなブランドっぽいものは、そのまんま置いてあるらしい。<br />それと、電気製品の場合は、ロゴ自体がビミョーに変えてあるものも、一見わからないようなものも、堂々と置いてある・・・たとえば&quot;S O N Y&quot;のなぜかごっついラジオとか、NOKIAがちょっと&quot;N C K I A&quot;になってるケータイとかですな。。。<br />もちろん、ほとんどすべての商品に、値札はついておりません。。。。(笑)<br /><br /><br />ひととおり廻ったあと、リュウさんの待つ飲食店に戻る。彼が我々の荷物を見てくれていた。<br />深センは何しろ治安が悪いらしい。ふたたびリュウさんの解説を記録しておくと、<br /><br />「中国はね、地方からの出稼ぎが多いんですよ。<br /> でね、犯罪者もまた出稼ぎに来るんです。<br /> 田舎じゃ盗るモノもないですからね。。」<br /><br />・・・<br /><br />ったく、出稼ぎ犯罪者ですか!?<br />さっき、隣のテーブルにいた目つきの鋭い一団は、といえば、<br /><br />「あれね、分かりましたよ。<br /> 香港からの運び屋です。」<br /><br />は、は? はこびや??<br />・・・<br /><br />いやいや、アヘンとかそんなんじゃなくて。。。<br /><br />「中国は出版に対する規制が厳しくて、プリンタのインクも大量に輸入できないんです。政府批判の紙を印刷できますからね。<br />でも、それじゃ印刷物を作りたい多くの人々が困るので、香港から小分けにしたインクを、ハンドキャリーで持ち込んでもらうんですよ。」<br /><br />なーるほど。<br />「上に政策あれば、下に対策あり」・・・とは、実によく言ったものですな。<br /><br />それじゃ、行きましょうか。<br />ふたたび、パチモン城へ。その下の階にバス乗り場があった。広州などへのバスが出ている。<br />我々の行き先は、トンガン(東莞)。<br /><br />激ウマ中華グルメへ、続きます。<br /><br /><br />2010-04-23<br />

【旅行記2010】まるで出張のような香港&中国で食い倒れ(3)ついに来ちまった中国の巻。

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2010/04/14 - 2010/04/19

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okura

okuraさん

香港に2泊したあと、3日目の朝は再び取引先の取締役「ナンチャン」さん(仮名)と待ち合わせ。
取引先の取引先商社の社長「リュウさん」(仮名)は仕事の都合で、11時に深センで合流する約束だそうだ。
向かったのはホンハム(「紅 石勘」←石へんに勘で一文字)の駅。ここから中国「国境」の街、ローウー(羅湖)駅へ向かう。
中国語だとローフー、広東語はローウー。
香港のホンハムから羅湖駅へは、列車でざっくり40分程度。
実際のところ、香港側の羅湖駅には国境以外の何もなく、そこに行けばもう中国の深センに入るしかない。逆に中国から香港へ入境した人は、羅湖から香港方面への列車に乗るしかない!

羅湖で香港を「出国」し、小さな河にかかった橋を渡れば中華人民共和国のイミグレがある。香港のイミグレと中国のイミグレの間にはそれぞれの「免税店」まで揃っている。
ナンチャン曰く
「中国側に入った途端に、なんかこう、垢抜けない感じなんですよねぇ〜」

確かにそうだった。ただしかし。面白かったもの。
中国のイミグレには審査官の評価をするためのパネルがあって、緑のボタンで「大変満足」、黄色の「満足」、赤の「不満足」を評価するボタンを押すようになっている。まぁそんなもの押している人はいないけれど。
へぇ〜審査官を評価できるなんて、あの無愛想な「合衆国」ぢゃ決してアリエナイような話だ。。
そして私の「入国」のとき、担当の係官はおそろしいくらいニッコリ笑ってパスポートを返してくれた。

おおぉ〜 これが本当に中国なのか!?!?

こうして、初めての香港から中国への陸路入国。
税関を出れば、そこが「中国本土」!だった。



いや、深センって、都会なんですね・・・(汗)




まずは両替しよう、と言われて入った一角には、零細な両替屋が並ぶ。
若い女性たちが声をかけてくる中、店の1つに入って日本円を人民元に。
ナンチャンの解説によれば、なんと!ここの店のお姉さん達は、世界中のあらゆる通貨のレート、それもその日のその時間帯のレートを暗記しており、両替金額を表示してくれるのだそうだ。リアルタイム情報端末など無いし無くてもよい世界。へぇ〜
それに、想像したよりはるかに愛想がいい。

「でもね、油断は禁物ですよ。ニコニコしながら平気でひとダマしますからね」

おおっとぉ〜(驚)
釘をさされつつ、「リュウさん」と合流。近くの飲食店に入ってコーヒー一杯を注文。
われわれ3人の隣のテーブルに若干目つきの鋭い「怪しげな一団」が座っていて、日本語が通じないのをいいことに「もしかしてマフィアですかね?」とかテキトーなこと言いつつ、ナンチャンと私の2人だけで向かったのは、「パチモンのデパート」。

そうです、ここは名だたるニセモノ天国。香港から駆逐された偽物ブランドも、いまや深センが一大産地となっているようです。。。
ビルの中は、



「治安」とか書いた、腕章つきの制服さんが歩いているが、別にパチモノを取り締まってるわけじゃございません。といって中国政府がニセブランド品の横行を許可しているわけでも無いようで。。
○○ヴィトンやら、○○レックス・・のような「ほんとうのニセブランド品」(表現がアレですが・・)は、店で「カタログを見せてくれ」というと、天井のダクトから商品が出てくるらしいっすね。しかし私は知りませんがアメリカ西海岸発?かなんかのカジュアルなブランドっぽいものは、そのまんま置いてあるらしい。
それと、電気製品の場合は、ロゴ自体がビミョーに変えてあるものも、一見わからないようなものも、堂々と置いてある・・・たとえば"S O N Y"のなぜかごっついラジオとか、NOKIAがちょっと"N C K I A"になってるケータイとかですな。。。
もちろん、ほとんどすべての商品に、値札はついておりません。。。。(笑)


ひととおり廻ったあと、リュウさんの待つ飲食店に戻る。彼が我々の荷物を見てくれていた。
深センは何しろ治安が悪いらしい。ふたたびリュウさんの解説を記録しておくと、

「中国はね、地方からの出稼ぎが多いんですよ。
 でね、犯罪者もまた出稼ぎに来るんです。
 田舎じゃ盗るモノもないですからね。。」

・・・

ったく、出稼ぎ犯罪者ですか!?
さっき、隣のテーブルにいた目つきの鋭い一団は、といえば、

「あれね、分かりましたよ。
 香港からの運び屋です。」

は、は? はこびや??
・・・

いやいや、アヘンとかそんなんじゃなくて。。。

「中国は出版に対する規制が厳しくて、プリンタのインクも大量に輸入できないんです。政府批判の紙を印刷できますからね。
でも、それじゃ印刷物を作りたい多くの人々が困るので、香港から小分けにしたインクを、ハンドキャリーで持ち込んでもらうんですよ。」

なーるほど。
「上に政策あれば、下に対策あり」・・・とは、実によく言ったものですな。

それじゃ、行きましょうか。
ふたたび、パチモン城へ。その下の階にバス乗り場があった。広州などへのバスが出ている。
我々の行き先は、トンガン(東莞)。

激ウマ中華グルメへ、続きます。


2010-04-23

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  • いや、深センって、都会なんですね・・・(汗)<br />

    いや、深センって、都会なんですね・・・(汗)

  • 「パチモンのデパート」。<br /><br />そうです、ここは名だたるニセモノ天国。香港から駆逐された偽物ブランドも、いまや深センが一大産地となっているようです。。。<br />ビルの中は、<br /><br /><br /><br />「治安」とか書いた、腕章つきの制服さんが歩いているが、別にパチモノを取り締まってるわけじゃございません。といって中国政府がニセブランド品の横行を許可しているわけでも無いようで。。<br />○○ヴィトンやら、○○レックス・・のような「ほんとうのニセブランド品」(表現がアレですが・・)は、店で「カタログを見せてくれ」というと、天井のダクトから商品が出てくるらしいっすね。しかし私は知りませんがアメリカ西海岸発?かなんかのカジュアルなブランドっぽいものは、そのまんま置いてあるらしい。<br />それと、電気製品の場合は、ロゴ自体がビミョーに変えてあるものも、一見わからないようなものも、堂々と置いてある・・・たとえば&quot;S O N Y&quot;のなぜかごっついラジオとか、NOKIAがちょっと&quot;N C K I A&quot;になってるケータイとかですな。。。<br />もちろん、ほとんどすべての商品に、値札はついておりません。。。。(笑)<br />

    「パチモンのデパート」。

    そうです、ここは名だたるニセモノ天国。香港から駆逐された偽物ブランドも、いまや深センが一大産地となっているようです。。。
    ビルの中は、



    「治安」とか書いた、腕章つきの制服さんが歩いているが、別にパチモノを取り締まってるわけじゃございません。といって中国政府がニセブランド品の横行を許可しているわけでも無いようで。。
    ○○ヴィトンやら、○○レックス・・のような「ほんとうのニセブランド品」(表現がアレですが・・)は、店で「カタログを見せてくれ」というと、天井のダクトから商品が出てくるらしいっすね。しかし私は知りませんがアメリカ西海岸発?かなんかのカジュアルなブランドっぽいものは、そのまんま置いてあるらしい。
    それと、電気製品の場合は、ロゴ自体がビミョーに変えてあるものも、一見わからないようなものも、堂々と置いてある・・・たとえば"S O N Y"のなぜかごっついラジオとか、NOKIAがちょっと"N C K I A"になってるケータイとかですな。。。
    もちろん、ほとんどすべての商品に、値札はついておりません。。。。(笑)

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