2009/10/09 - 2009/10/09
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frau.himmelさん
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前回は、ハッケシャーホーフとマウアーパーク(壁公園)、そしてベルリン「記憶の場所を辿る旅」に掲載してあった逃亡のトンネルを訪ねました。
ここで訂正しておきたいのは、この逃亡のトンネルは、映画「トンネル」で出てくるトンネルとは違います。
逃亡のトンネルはこの他いくつも存在したようです。
さて、私達は壁公園を後にしていよいよ東西の分断を象徴する場所・ベルナウアー通りに向います。
ここはソ連区域(東側)、フランス区域(西側)に接して建物が建っていたため、東側政府は西側に面する全てのドアを塞ぎました。
ところが人々は窓から飛び降りて逃亡したのです。
当時のニュースは、窓から飛び降りる人たちを、建物の下で大きな布を広げて救助している西側の人々の姿を映し出していましたが、私の記憶にはまだそれが鮮明に残っております。
その地域は、かって私達が滞在していた時、よく散歩していた場所だったと言うのは最近知りました。ホントに無知でした。
◇◆◇
写真のコメントを書いていくうちに、何とも言えない気持になり、キーボードがなかなか進みません。この回は写真だけの旅行記にしてしまおうかな…、と何度思ったことか!
でも…、思い切って、間違っているかもしれないけど、私なりの駄文を書くのも、その当時の方々への供養かもしれない…?と。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
-
マウアーパークからこの建物のある方向に出ます。
建物に描いてあるサッカーをしている少年達(でしょうね?)の大きな壁絵は2年前と変わりません。 -
早速壁の跡が出てきました。
-
ここなどは壁の跡が道を突っ切ってずーーと向こうまで続いています。
-
アンペルマンが進めの合図をしています。
ベルナウアー通りと交差しているこのヴォリナー通りのこちら側は西側です。
東西分断時代はもちろんこの通りも分断されていたわけですから「通り」という名がついていても、行き止まりだったのですね。
もっと先に進みます。 -
ベルナウアー通りとシュヴィネミュンダー通りの交差するところに小さな公園があります。
東側政府は最初、西側に面する建物のドアを閉鎖して、逃亡者を阻止していました。
ところが今度は窓から逃げる人々が後を立たないため、西側に面する窓という窓を全て閉鎖しました。 -
ホントに小さな公園で緑の木立の中にベンチが何台か備え付けてあるだけです。
そこに石が置かれています。 -
これは東側の建物から飛び降りて亡くなった方の犠牲者の碑なのです。
石には「壁の犠牲者を偲んで…」とだけ記され、犠牲になった方々の名前と没年月日が記されています。 -
この公園にあった地図です。
こんなところにまで落書きをする人が居るんですね(怒)。
これじゃ地図がよく見えないじゃない! -
その後東ベルリン政府は、ベルナウアー通りに面したアパートに住んでいた住民を強制的に立ち退かせ、建物を爆破してここを封鎖地区としました。
まだ今でも、この辺は空き地として残っています。 -
壁が崩壊した後、ベルリン市当局はこの空き地に出来るだけ早く育つ木を選んで植栽をしました。
20年たった今ではとてもいい具合に並木道として体裁を保っています。 -
私達は西側をずっと歩いてきましたが、そろそろアンペルマンのこの信号に従って東側に渡りましょう。
-
ベルリンの壁資料センターの近くで、20周年記念特別展が開催されていて、パネルが展示されていました。
-
早速私達もそちらのほうに向います。
大勢の人々が、熱心にパネルに見入っています。 -
これが特別展の看板です。
それではいくつかパネルを紹介しますね。
私なりにコメントをつけていますが、間違っていましたらご容赦を! -
ベルナウアー通りは西側はフランス区域でした。
フランス区域はここで終わりだというフランス語とドイツ語の立て札。
壁の向こうでは、こちらからの写真の撮影者を望遠鏡で覗いて威嚇しているのでしょうか?
それとも逆カメラを撮っているのかも知れません。 -
このベルリンの壁資料センター近くの見取り図です。
道路の向こうにある資料センターからこの景色が見れます。
ベルク通りとアッカー通りの区間約200メートルにその当時のままの壁が残されています。
道路に面した壁の内側にもう1枚の壁があるのがわかると思います。
この内側は無人地帯(緩衝地帯)で警備兵が常に警護していたり、犬が放たれて居たりしたそうです。 -
1989年、壁が崩壊した当時の航空写真です。
赤丸が現在の位置。
この写真を見ると壁の存在がはっきりわかります。
ベルナウアー通に沿って左へ行くと直角に壁が上に伸びています。
その左側の広い敷地は駅があったところだそうです。 -
2007年の写真です。
手前の丸い建物は和解教会です。
これは後ほど。 -
壁と壁との間の緩衝地帯には教会がありました。
この教会から西側に逃れた人も居たようです。
なによりこんな真ん中に教会があったら警備上非常に不便だということで、この教会が爆破されることになりました。 -
1985年、教会が爆破された瞬間の写真です。
いま正に塔の上に立っていた十字架が吹っ飛んでいる様が見えます。
教会が爆破されたのは、東西の壁が崩壊するたった4年前のことでした。 -
話は前後するかもしれませんが、西側の人々が張り紙を真剣な表情で見ています。
何が書かれているのでしょう? -
この写真では西側と東側のボーダーラインが示してあります。
こういう風に西側の人々は自由に往来できたのに、
東側には警備兵が立っている…。
東側の人の目にはさぞかし西側は自由な都市に映ったことでしょう。
西側に亡命したい東側の人々の気持がよく理解できますね。
ただ西側は、東側の人々にとってとてつもなく遠いところだったようです。 -
このパネル展の先には和解教会が建っています。
その前に面白いものを!
この右側にあるのは1985年に爆破された教会の十字架ではないでしょうか?
今写真を見ていて発見しました。 -
さあ、中に入りましょう。
この教会は、「ベルリンの壁による犠牲者追悼メモリアル」として、2000年に造られました。
材料は木と粘土だとか。 -
教会の内部です。
大変質素な教会ですね。 -
説教台。
中に入ったら若い日本女性に声をかけられました。
ここで案内などのボランティアをしている若い学生さんでした。
この地味な場所で、この若い可愛いお嬢さんが…、と思うと頭が下がります。 -
「和解」という名の彫像です。
-
「和解」の説明プレート
-
教会の周りは畑が広がっています。
私達が行った時は刈り取られて整地されていましたが、
ここには聖書の「葡萄酒の晩餐」にちなみ、パンの原料のライ麦が栽培されているそうです。 -
資料センターを見ていてとても重たい気持にさせられました。
もうこれ以上いいわ!
胸の中に重たい荷物を抱えて、ノルドバーンホフ(北駅)まで歩きました。
このトラムの駅は新しく出来た駅だそうです。 -
北駅のホームです。
東西分断時代には境界線上にあったため、列車は停まることなく通過したいわゆる「幽霊駅」だったそうです。
駅の入口も壁の跡を利用して出来ていたんだそうですが、
写真を撮るのを忘れていました。
さあ、このホームから気分を変えてポツダム広場駅まで行きます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 近鉄バッファローズさん 2010/11/03 22:48:50
- 隣の芝生
- frau.himmelさん、こんばんは。
何度も書き込みしている、近鉄バッファローズです。
東西ドイツが分裂している頃、
壁ができる前は一方的に人口が西へ流出していました。
アメリカからの経済援助で西は大きく発展していましたから。
ソ連もそうですが、計画経済では
利潤追求がないためか技術革新などが一向に進まず
また効率化も進まないため、特に重工業は
時代が経てば経つほど衰退していました。
第二次産業の物品は不足していたようですが、
第一次産業の産品にはそれほど困らなかったようですし、
また、医療や保育はタダだったりしました。
で、壁が崩壊して統一ドイツになってみると、
東ドイツの人はなかなか市場経済について行けず、
東側は未だ以て失業率が高かったりしています。
私には、結局「隣の芝生は青く見える」という
諺が当てはまるように見えます。
まさに「オスタルギー」が良い証拠だと思います。
西ドイツをパラダイスのように思っていた人々が
統一しても別の悩みで苦しんできた結果だと思います。
あくまで私の意見ですので、
間違っていると思えば聞き捨てて下さい。
- frau.himmelさん からの返信 2010/11/04 22:19:25
- RE: 隣の芝生
- 近鉄バッファローズさん、こんばんは!
私も難しいことは解からないのですが、
旅行記を書くにあたり、東西ドイツ統一のことを少しだけ勉強しました。
ですから、近鉄バッファローズさんが仰ること理解できます。
まさに、「隣の芝生は青い」、そうですね。
統一してみたはいいけれど、
西側の人は東側よりいい生活をしているじゃないか、
失業率も東側が高いじゃないか
昔は良かった、東側には失業がなかった、
などとグチばかりが聞こえてくるように思います。
最も旧西側の人も旧東側の人を格下にみているようなところも
あるようですから、どちらが悪いともいえないと思いますが…。
昨夜、深夜映画で「善き人のソナタ」を見ました。
シュタージに監視される生活、あれはいやだと思いましたね。
あれだけでも、私が東側の人間だったら、西に逃亡したいと思いますね。
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