2010/04/08 - 2010/04/08
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ソフィさん
2010年4月8日(木)
伊丹空港から乗った飛行機は、737-800型機。
ボーイング737型機は、1968年就航以来改良が重ねられ、737-600型以降はニューゼネレーション(NG)と呼ばれて、今や受注8,000機、就航6,000機を超える、世界市場でのベストセラー機である。
就航機数が多いだけ、事故の実績も多いと報告されているが、多く売れているところから見れば、安全性も高いと見るべきなのだろう。
ちなみに、世界中の客貨民間航空機数は2万機を切る程度、2009年は23億人を乗せて3,500万便が運航された。
そしてIATA(国際航空運送協会)の統計によれば、昨年中の死亡事故回数は18回、死亡者数は685人と言う。
新幹線の過去における死亡事故ゼロの実績には及ばないが、自動車に比べれば航空機はかなり安全な乗り物なのだ。
交通事故による死者数は、世界全体で100万人と言われている。
さらに大気汚染による死者数は、その3倍300万人と発表されている。
今日は素晴らしく、天気がいい。
これまで数十回は九州に往復しているが、こんなに下がよく見えたことは、記憶にない。
間もなく神戸空港が見え、須磨海岸公園、垂水漁港を過ぎれば、明石海峡大橋だ。
この明石海峡大橋には、数々の思い出がある。
1968年から1971年に至る国鉄パリ事務所勤務から帰った時、私の担当業務は、鉄道建設公団や本州四国連絡橋公団の、国鉄側の協議の窓口だった。
明石大橋は、1955年より国鉄による鉄道橋建設調査が始まっていたが、四年後の1959年から建設省による道路橋建設調査も重なり、私の担当したころは鉄道と道路を同時に通す橋にしようとする計画が進んでいた。
調査が進み、日本経済の発展のため着工しなければならない時期が近付くにつれ、国鉄の赤字問題が年々厳しさを加える。
そして、私の担当のころの国鉄は、進めるべしとする積極派と、赤字国鉄の建設費負担は避けるべしとする消極派の二つに対立していた。
それぞれに国会議員の応援団が付いていて、両者に挟まれながら、いかに両者を納得させるかの調整に苦しんだ。
その結果、国鉄内部にとりあえず経営問題も視野に入れた「本州四国架橋技術委員会」を立ち上げることを提案し、建設・運輸両省の工事実施計画認可を得た後も、実質着工は当委員会の結論を待ってからとする。
こうした条件で国鉄部内の決裁を得、本四公団からの協議文章を、省のレベルに上げることに成功し、1973年にようやく「工事実施計画」が認可される。
さらに私が国鉄をリタイアした直後、1981年と記憶するが、「鉄道・道路併用橋をやめて道路だけを通す工夫はないだろうか」と言う相談を私的に受け、「鉄道は後日別にトンネルを掘る」とする鉄道・道路分離案が国会で決議され、1985年道路橋が着工された。
また1976年以降担当したザイールでのコンゴ川横断橋は本四架橋がモデルとなり、本四架橋における鉄道長大橋技術の検討結果が大きく役立つことになる。
このように、私と本四架橋との関係は、浅からぬものがある。
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(片瀬貴文)
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