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南インド・ケララといえばバックウォーター・クルーズの旅。そんなメジャーな話題は他の人にまかせて、地味なローカル船の話でもしませんか。現地人ご用達のあのボートです。

[インド] ケララ 現地人たちのバックウォーター (アレッピー)

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2009/02/01 - 2009/02/15

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世界攻略者

世界攻略者さん

南インド・ケララといえばバックウォーター・クルーズの旅。そんなメジャーな話題は他の人にまかせて、地味なローカル船の話でもしませんか。現地人ご用達のあのボートです。

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  • ケララ州アレッピー。ここからコーラムへの8時間の船旅(写真)、いわゆるバックウォーター・トリップは、南インド観光のハイライトの一つです。しかし、これはあくまで観光客向けの路線で、他にも水郷地帯を走る船は沢山あります。そんな地元民向けの交通機関である、ローカル船にスポットを当ててみたいと思います。

    ケララ州アレッピー。ここからコーラムへの8時間の船旅(写真)、いわゆるバックウォーター・トリップは、南インド観光のハイライトの一つです。しかし、これはあくまで観光客向けの路線で、他にも水郷地帯を走る船は沢山あります。そんな地元民向けの交通機関である、ローカル船にスポットを当ててみたいと思います。

  • アレッピー周辺は、水郷地帯(バックウォーター)になっており、自然・人口の水路が複雑に入り組んでいます。ローカル船は、その中を町から町へ、頻繁に岸に寄りながら運行していきます。観光船を高速バスとすれば、こちらは市バスのようなものです。

    アレッピー周辺は、水郷地帯(バックウォーター)になっており、自然・人口の水路が複雑に入り組んでいます。ローカル船は、その中を町から町へ、頻繁に岸に寄りながら運行していきます。観光船を高速バスとすれば、こちらは市バスのようなものです。

  • そんな役割ですので、眺めや快適性はあまり重視されていません。船の中心にむき出しのエンジンが置いてあり、結構うるさいです。船によっては前方に運転席があり、前が全く見えないこともあります。そして、乗り合いですので座れる保証はありません。

    そんな役割ですので、眺めや快適性はあまり重視されていません。船の中心にむき出しのエンジンが置いてあり、結構うるさいです。船によっては前方に運転席があり、前が全く見えないこともあります。そして、乗り合いですので座れる保証はありません。

  • さて、いろんな路線を試してみたいのですが、アレッピーの船着場には時刻表がありません。いつどの船がどこに行くかは各ボートの車掌のみぞ知る世界です。また、船用の地図など気の利いたものはありません。いろいろ探した結果、1つだけ役に立ちそうな地図をみつけました。DTPC(観光局)の職員用の地図で、これには小さな水路までちゃんと描かれています。

    さて、いろんな路線を試してみたいのですが、アレッピーの船着場には時刻表がありません。いつどの船がどこに行くかは各ボートの車掌のみぞ知る世界です。また、船用の地図など気の利いたものはありません。いろいろ探した結果、1つだけ役に立ちそうな地図をみつけました。DTPC(観光局)の職員用の地図で、これには小さな水路までちゃんと描かれています。

  • 水路にも大小あり、主要な水路や分岐点には標識がついています。この標識を見ると、今いる水路が、ウォーターウェイ No.3、つまり国道ならぬ水道3号であることがわかります。こういう標識はめったにないのでたいして役に立ちません。やはり、地図を片手に位置を確認するのがベストです。それでは、ローカル船の旅に出発です。

    水路にも大小あり、主要な水路や分岐点には標識がついています。この標識を見ると、今いる水路が、ウォーターウェイ No.3、つまり国道ならぬ水道3号であることがわかります。こういう標識はめったにないのでたいして役に立ちません。やはり、地図を片手に位置を確認するのがベストです。それでは、ローカル船の旅に出発です。

  • まずは、ロンプラにも記載があるコタヤム線。アレッピーからコタヤムまで2時間半の船旅で、一日5便あります。前半は広い水路を走るだけで、面白みがありません。椰子の木だけでは飽きてしまいます。

    まずは、ロンプラにも記載があるコタヤム線。アレッピーからコタヤムまで2時間半の船旅で、一日5便あります。前半は広い水路を走るだけで、面白みがありません。椰子の木だけでは飽きてしまいます。

  • 後半、町が近づくにつれ、水路が細くなり、より生活が感じられるエリアに入っていきます。水辺の住民は、運河の水で皿洗い、洗濯、沐浴など水回りの家事をこなします。特に遅れもなく、コタヤムに到着。コタヤムの船乗り場は町外れにあるので、帰りの便まで暇をつぶすのが大変です。

    後半、町が近づくにつれ、水路が細くなり、より生活が感じられるエリアに入っていきます。水辺の住民は、運河の水で皿洗い、洗濯、沐浴など水回りの家事をこなします。特に遅れもなく、コタヤムに到着。コタヤムの船乗り場は町外れにあるので、帰りの便まで暇をつぶすのが大変です。

  • 次に、ローカル船を乗り継いで、水郷地帯一周に挑戦することにしました。アレッピーからネドゥムディ、チャムバクラム、エダトゥア、ニーレトゥプラム、キンダンガラと乗り継いでアレッピーに帰ってくるルートです。これは、あくまで「理屈の上で可能」というレベルですが、とにかく出発してみました。エダトゥアまでは順調に乗り継いだのですが、この先船がありません。以前は運行していたと聞いていたのですが。

    次に、ローカル船を乗り継いで、水郷地帯一周に挑戦することにしました。アレッピーからネドゥムディ、チャムバクラム、エダトゥア、ニーレトゥプラム、キンダンガラと乗り継いでアレッピーに帰ってくるルートです。これは、あくまで「理屈の上で可能」というレベルですが、とにかく出発してみました。エダトゥアまでは順調に乗り継いだのですが、この先船がありません。以前は運行していたと聞いていたのですが。

  • 悔しいので、チャンガナシェリーまでオートリキシャで移動し、そこからアレッピーに船で戻りました。聞いたことがない地名がたくさん出てきて訳がわかりませんね。端的に言うと、サークルトリップの野望は失敗しましたが、一応オープンジョーは成功したわけです。<br />

    悔しいので、チャンガナシェリーまでオートリキシャで移動し、そこからアレッピーに船で戻りました。聞いたことがない地名がたくさん出てきて訳がわかりませんね。端的に言うと、サークルトリップの野望は失敗しましたが、一応オープンジョーは成功したわけです。

  • ところで、この地方はキリスト教が結構普及しています。水路沿いにも沢山教会を見つけることができます。先に紹介した地図にも、教会のマークがばっちり載っています。この辺りのチャーチは南国チックで派手ですよ。

    ところで、この地方はキリスト教が結構普及しています。水路沿いにも沢山教会を見つけることができます。先に紹介した地図にも、教会のマークがばっちり載っています。この辺りのチャーチは南国チックで派手ですよ。

  • やはり、路線図や時刻表がないこともあり、なかなか次の目的地が定まりません。えいやっ、とたまたま船乗り場に停泊していた船に乗ってみました。これはカヤルプラム行きのボートで、その町がどこにあるかは知りません。どっかの町でしょう。船は、細い水路を縫うように進み、水郷地帯をどんどん東に進んでいきます。最初は民家の多い生活感のある場所をちまちま走ってましたが、後半は田んぼの真ん中を快走していきます。

    やはり、路線図や時刻表がないこともあり、なかなか次の目的地が定まりません。えいやっ、とたまたま船乗り場に停泊していた船に乗ってみました。これはカヤルプラム行きのボートで、その町がどこにあるかは知りません。どっかの町でしょう。船は、細い水路を縫うように進み、水郷地帯をどんどん東に進んでいきます。最初は民家の多い生活感のある場所をちまちま走ってましたが、後半は田んぼの真ん中を快走していきます。

  • 二時間半ほどで、終点のカヤルプラムに到着。ここは田んぼのど真ん中、これ以上の田舎はないくらい辺鄙な所です。実際には近くに学校があるようで、小学生がたくさん船着場で待っています。水郷地帯に住む子供は、やはり水郷地帯にある学校に通うのでした。もちろん船で。

    二時間半ほどで、終点のカヤルプラムに到着。ここは田んぼのど真ん中、これ以上の田舎はないくらい辺鄙な所です。実際には近くに学校があるようで、小学生がたくさん船着場で待っています。水郷地帯に住む子供は、やはり水郷地帯にある学校に通うのでした。もちろん船で。

  • カヤルプラムに到着した船は、すぐに折り返してアレッピーに向かいます。乗り込んだ小学生は、どんどん降りていきます。そこには手漕ぎボートが待っていて、ローカル船さえ立ち寄らない場所に子供を運んでいきます。水郷地帯に住むのは、どんな感じなのでしょうか。ちょっと想像つきません。

    カヤルプラムに到着した船は、すぐに折り返してアレッピーに向かいます。乗り込んだ小学生は、どんどん降りていきます。そこには手漕ぎボートが待っていて、ローカル船さえ立ち寄らない場所に子供を運んでいきます。水郷地帯に住むのは、どんな感じなのでしょうか。ちょっと想像つきません。

  • 基本的に水郷地帯にはまともな橋や道路がありません。変な表現ですが、陸の孤島です。仮に道が繋がっていたとしても、そもそもバスが走っていないので、結局船での移動がメインになります。バックウォーターの住民にとって、ローカル船はライフラインの一部なのです。<br />

    基本的に水郷地帯にはまともな橋や道路がありません。変な表現ですが、陸の孤島です。仮に道が繋がっていたとしても、そもそもバスが走っていないので、結局船での移動がメインになります。バックウォーターの住民にとって、ローカル船はライフラインの一部なのです。

  • こんな感じで、ローカル路線の全貌は見えずじまいでした。それでも水郷地帯の空気は少しだけ感じられた気がします。より詳しくは、こちらのサイトで<br /><br />http://sekakoh.web.fc2.com/india/india_south_backwater_local.html<br />** GMAP付き<br /><br /><br /><br />-----------------------------------------<br /><br />[リンク集]<br /><br />==インド旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?view_mode=&amp;dmos=os&amp;level1=1&amp;level2=609&amp;level3=&amp;sort=when<br /><br />==海外旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br />==国内旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br />==その他==<br />バックウォーター・トリップ(観光用) 体験記<br />http://sekakoh.web.fc2.com/india/india_south_backwater.html<br />

    こんな感じで、ローカル路線の全貌は見えずじまいでした。それでも水郷地帯の空気は少しだけ感じられた気がします。より詳しくは、こちらのサイトで

    http://sekakoh.web.fc2.com/india/india_south_backwater_local.html
    ** GMAP付き



    -----------------------------------------

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    ==インド旅行記一覧==
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    バックウォーター・トリップ(観光用) 体験記
    http://sekakoh.web.fc2.com/india/india_south_backwater.html

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 川岸 町子さん 2011/05/20 23:20:20
    ありがとうございました
    初めまして。
     バックウオーターへ行く前に、こちらの旅行記を拝見し、参考にさせていただきました。観光用ではなく、ローカルボートのアレッピー・コタヤム間を楽しみました。あっという間の2時間半でした。
     おかげで旅の大まかな予定も立てやすく、良い情報を下さり、本当にありがとうございました。
     これからも少しずつ拝見します。よろしくお願いします。
                            川岸 町子

    世界攻略者

    世界攻略者さん からの返信 2011/05/22 05:33:43
    RE: ありがとうございました
    こんにちは。お役に立てて何よりです。私の訪問地は辺鄙なところが多く、誰の参考にもならないことが多いのですが、こういう形で感想をいただくと励みになります。南インド..は遠いですよね。そんな場所でローカル船に乗りまくったのは、いい思い出です。こちらこそ、よろしくお願いします。


    > 初めまして。
    >  バックウオーターへ行く前に、こちらの旅行記を拝見し、参考にさせていただきました。観光用ではなく、ローカルボートのアレッピー・コタヤム間を楽しみました。あっという間の2時間半でした。
    >  おかげで旅の大まかな予定も立てやすく、良い情報を下さり、本当にありがとうございました。
    >  これからも少しずつ拝見します。よろしくお願いします。
    >                         川岸 町子

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