スリランカで最も有名な茶農園のひとつ、リプトン・ダムバテンネ工場。そこからリプトンズシートへの散歩道は、心洗われる体験だった。

[スリランカ] リプトンズ・シート茶畑の純真

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2009/02/15 - 2009/02/30

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#ハイキング・登山

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スリランカで最も有名な茶農園のひとつ、リプトン・ダムバテンネ工場。そこからリプトンズシートへの散歩道は、心洗われる体験だった。

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ハプタレーからバスに乗り、リプトン・ダムバテンネ工場にやってきた。この茶農園の最大の見所は広大な茶畑、そしてその中を7キロ歩いた先にあるリプトンズ・シートと呼ばれる展望台だ。
スリランカ高地はお茶の栽培が盛んで、工場見学を受け入れる茶畑がいくつかある。ここリプトンの工場でも見学可能だ。ただ、200ルピー(170円)とやや割高で、目当ての試飲はさせてもらえない。やはり、ここの楽しみ方は茶畑の散策である。
リプトンズシートへの道は一応舗装されているため、オートリキシャで行くことも出来る。しかし、それでは趣がない。のんびり茶畑を歩きながら、リプトンズ・シートを目指したい。
工場の裏側に出ると、そこは一面の茶畑。谷のようになっていて、四方八方みどりで囲まれている。早速、男性の茶摘グループに遭遇した。突然の来訪者に笑顔で接してくれる気さくな人達だ。わざわざ茶摘のポーズまでとってくれた。
茶畑の斜面をジグザグに登り、丘の向こう側に向かう。

丘を越えたら道のアップダウンは少なくなるが、まだまだ先は長い。日中、日差しを遮るものがないため、非常に暑い。しかし、日差しの強い時間帯こそ、農園が緑に輝き、一番美しく見えるのだ。
これでもか！というほど、どこまでも続く茶畑。
標識を見ると、リプトンズ・シートまであと1.5km。もう一息だ。
１時間半ほど歩いてシプトンズ・シートに到着。着いてみればただの静かな展望台。以前、リプトンがここを訪問したことが、この展望スポットの由来になっている。ここは絶壁の端のような場所で、遠くまで高原が見渡せる。すぐ下にある山に目をやると、やはりそこも茶畑で埋まっていた。
帰りは下りなので、水路脇の道を近道して下っていく。今度は女性の茶摘グループに遭遇した。ここでも、みなさんフレンドリーな対応だ。茶摘はセカセカしないマイペースな作業なのかもしれない。
摘んだ茶葉は背中の麻袋に入れていく。ある女性に勤務表を見せてもらった。一日３回計量があり、何キロ茶を積んだか記録される。一日１２キロほど収穫しているようだ。
道沿いにはなぜか十字架の石碑がある。農園で働く人はタミル系で、ヒンドゥー教信者と思っていたが、そうとは限らないようだ。
丘を越え、工場のある谷まで戻ってきた。ここには集落と学校がある。ちょうど下校の時間帯で、多くの生徒とすれ違った。彼らは農園に住み込みで働く人たちの子供だろう。悪ガキタイプの子が多いのに、少し違和感を感じた。今日、農園で多くの大人と会話したが、ほぼ全員穏やかな人達だった。　観光客ずれした人、強引な人、なれなれしい人は一人も居ない。世の中こんなに心の澄んだ人達がいるんだ、と少し驚いた。自然の中に隔離された環境がそうさせるのかもしれない。
照りつける太陽と農園の静けさ。邪念や欲のない人たち。茶畑の中を歩き続けた３時間は、少しだけ違う世界にワープしたかのような、そんな不思議な体験だった。

元記事
http://sekakoh.web.fc2.com/srilanka/srilanka_lipton.html

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