2009/12/28 - 2010/01/05
804位(同エリア914件中)
ちゃおさん
ローテンブルグは「自由都市」であって「城塞都市」。市のハバリア台地に面する部分は高さ5m以上の厚い壁で防御され、前面のタウバー川に面する渓谷は100mを越える断崖絶壁となっている。
自由な市民の権利を守るということはお金のかかることでもあるが、この様な頑丈な都市も一度はプロシア帝国軍の軍門に下ったこともある。30年戦争というから日本の江戸時代初期、1630年頃のことである。日本でも丁度それより少し前、当時の自由都市であった「堺」が信長の軍門に下ったが、洋の東西を問わず、歴史の奇妙な共通点を感ずるものがあった。
ブルク公園の前から、タウバー川にかかる渓谷を眺め、遥か先の集落、そんな小集落の中にも必ず見える教会の尖塔を眺め、再び市内に戻り、台地を取り巻く城壁に上る。
誰のアイデアか、ドイツ人の賢いところは、この城壁を再築するに当たり、世界中からの募金を募り、その募金者のネームプレートを城壁に埋め込み、後々にまで顕彰するということだった。だから目標とする募金は直ぐにも達成されたようである。
城壁に上り、プレートをなぞり、9世紀以来、1000年以上も続いているこの町の人々の自由の気風を感じたりもした。
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この町の先端部、タウバー川の渓谷に臨む断崖はこのような外壁で守られている。
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町の先端部は小公園(ブルク公園)になっていて、軍隊も待機できる広いスペースがあった。
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町全体が城塞化されていて、この公園に面する建物は頑丈に造られている。
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公園を取り巻く建物群。
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さて、これからブルク門を通り、再びローテンブルグ市内に入る。
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ブルク門を入ると直ぐに目に付く聖ヤコブ教会の塔。
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市の東方、台地に面しては数キロに及ぶ城壁が作られている。
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南京城の外壁ほどではないが、かなり立派なものだ。日本には無いような造り。
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高さ5mほどの城壁に上る。昔の兵隊の気分も少しは感ずる。
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この城壁の上は端から端までぐるっと歩くことが出来る。時間があれば歩いてみたかった。
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城壁の狭間から眺める市の外の様子。今では城壁外も市街化が進んでいるようだ。
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城壁の高見から眺める旧市街の様子。聖ヤコブの二つの塔はどこからでも眺められる。
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城壁を再築するに当たってのDonatorの石碑のプレート。
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この人は多分沢山の寄付をしたに違いない。名誉なことだ。
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