2009年12月エジプト(42) コムオンボ神殿３／４

2009/12/12 - 2009/12/19

通路を建物のつきあたりまで行くと、建物の外に出てしまいます。昔は建物があったはずですが、壊れてしまったのです。そこには石が並んでいます。左側に見えるのがホルス（ハヤブサ）神の至聖所、右側に見えるのがソベク（ワニ）神の至聖所です。２つの至聖所の間には、

エリア コム・オンボ(エジプト)

このような穴がありますが、前のページの出産と授乳のレリーフを順番待ちして写真に撮っていたため、ガイドさんの話を聞いていませんでした。

至聖所の更に奥へ行ってみます。左側を回って、神殿の敷地の一番遠いところへ行ってみると、神殿の周囲を囲っている外壁に、このようなレリーフがあります。左右の人の上半身がちょん切れていますが、左の人はトラヤヌス帝（ローマ皇帝）、右の人はイムホテプだそうです。イムホテプは、古代エジプトの中でもずっと前の時代の人で、後で訪れるジェセル王の階段ピラミッドを設計した天才的な人です。この神殿が建てられた頃には、イムホテプは一種の神様と考えられていました。この真ん中の部分をよく見ると、

このように当時の医療器具が詳しく描かれています。このようなレリーフも、とても珍しいものです。以前、ここは病院として使われていたそうです。