2009年12月エジプト(15) ラムセス３世葬祭殿３／５

2009/12/12 - 2009/12/19

第一塔門を抜けると第一中庭に出ます。それほど大きな中庭ではないので、目の前に第二塔門が見えます。

エリア ルクソール(エジプト)

中庭の左側にはこのように円柱が並んでいて、

一方右側にはこのようにオシリス柱が並んでいます。こんな風に左右対称になっていない葬祭殿や神殿は珍しく、奇抜なデザインです。

円柱の上部は開花パピルスの形をしています。

円柱の奥の壁には色が残っています。

ここで振り返って第一塔門の裏側を見てみます。左側の第一塔門の裏側（つまり振り返って右側）には、野牛狩りのレリーフがあります。一方、右側第一塔門裏側（つまり振り返って左側）には、

このようなレリーフがあります。

このレリーフで山積みになっているのは手です。ラムセス３世は、家来が敵を討ち取った証拠に、手を切り取って持ってこさせました。すると、ずるい家来がいて、女性や子供の手を切り取って、水増ししました。そこでラムセス３世は、

男性のモノを切り取ってこさせました。ここに山積みになっています。右の人が１本手につかんでいます。（今回ガイドさんが案内してくれたのはここでしたが、他の人のホームページなどを見ると、このレリーフの位置が第一中庭の左側（円柱の奥）となっていたりしますので、そちらにも同じようなレリーフがあるのかもしれません。）

この時の話はすべて、第二塔門の右側に、このようにヒエログリフでぎっしり書かれているのだそうです。一方、第二塔門の左側には、

このようなレリーフがあります。ガイドさんの説明を忘れてしまいました。確か、右側のラムセス３世が左側の神様たちから、特別なものをもらっている場面だったと思います。