2009年12月エジプト(09) ハトシェプスト女王葬祭殿４／７

2009/12/12 - 2009/12/12

第三テラスの中央の入口を入ってみます。正面には、こんな感じのところがあります。これは至聖所といって、建物で一番重要なところです。もう少し近寄ると、

エリア ルクソール(エジプト)

こんな感じですが、柵があってこれ以上は進めません。至聖所の左側を眺めますと、

こんな風に高さのまちまちな柱が並んでいます。列柱の跡です。

ここは、至聖所のすぐ左側です。レリーフが右に見えますが、その右側の人のレリーフが削られています。

こちらは至聖所のすぐ右側のレリーフです。左側の人のレリーフが削られています。通説では、この葬祭殿のハトシェプストのレリーフは、トトメス３世によって削られてしまいました。ハトシェプストはトトメス１世の娘で、トトメス２世と結婚しましたが、トトメス２世はすぐに亡くなってしまいました。ハトシェプストに息子はなく、トトメス２世と別の女性との子がトトメス３世としてファラオになったのですが、まだ子供だったのをいいことに、ハトシェプストは自らファラオになって、トトメス３世をいじめました。ハトシェプストをうらんだトトメス３世は、後にハトシェプストのレリーフや名前を削り取ってしまいました（ハトシェプストとトトメス３世は実は仲が悪くなかったという説もあるようです）。ハトシェプスト以外のレリーフも顔の部分を中心に削られており、ここに後に住んだコプト教（キリスト教の一種）の人たちによって削られたところもあるようです。

第三テラスの右側手前から左前方をみると、こんな感じです。中央に見える柱で囲まれたところが至聖所です。

第三テラスのすぐ上には崖が迫っています。

このような感じで。

第三テラスを出ます。出口（入口の裏）の周りにカルトゥーシュがありました。多分トトメス３世のものだと思いますが、わたしの知っているトトメス３世のカルトゥーシュは○の他に長方形に毛が生えたようなのとフンコロガシのマークがあるやつで、この写真では判別できません。