2010/01/01 - 2010/01/01
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ソフィさん
2009年12月31日(木)
由志園の寒ボタンは、雪の中でけなげに咲いていた。
しかし過半数は、重すぎる花が雪と風に押されて、うなだれていた。
「牡丹の館」に咲いているものは、大切に育てられただけあって、か弱さを示しながらも華麗に、自らの生命を謳いあげている。
由志園からバス停まで、帰りの道はいっそうの荒れ具合だった。
雪がひどいので、バスの運転士に「大変だね」と声をかけたら、「今日は夜まで働くんですよ」とのことだ。
ご苦労様。
ホテルに帰ってひと風呂浴びたら、ちょうど夕食だった。
今日は大みそか、一年の最後の日のためか、ホテルに働く人がみな、明るくキビキビしているように見えるのは、錯覚だろうか。
2010年1月1日(元日)
早朝初湯を浴びながら、「一年の計」を考える。
今年は80歳を迎える、節目の年である。
その前に、日本男子の平均寿命79歳なにがしをも超える。
思えば、長生きしたものだ。
昭和32年(1957年)肺結核が見つかって「明日から出勤相ならぬ」と聞いた時は、そろそろ人生の終わりかと思った。
その前年新婚早々で、枕元のミカンも凍る雪深き只見の山奥に別居を強いられながら、人生計画を立てたばかりなのに、もう終るとは・・・。
ところがあれから53年も生き延びようとは、思いがけない幸運だった。
当時の人生計画は、50歳までに人生の基礎を作り上げること。
具体的には、世界を見る目を持つこと、だれにも負けない専門分野を持つこと。
そして国鉄を辞し、60歳まで思う存分生きること。
正月早々から、長すぎる懐旧は良くない。
後刻将来を見据えながら、ゆっくりと、これからの生き方を考えよう。
とにかく、初詣を終えてからにしよう。
朝食のビュッフェの席には、ずらりとお節料理が並んだ。
入口には御屠蘇の台がしつらえられ、綺麗な訪問着のお姉さんがニッコリしながらのサービス。
奥まったコーナーでは餅つきが始まり、お雑煮の振舞いだ。
お雑煮にはお澄ましタイプと、アズキタイプがあり、アズキタイプとは、すなわちぜんざいのことと言う。
当地では、ぜんざいが一番ポピュラーな雑煮と聞く。
私のいただいたお澄ましの雑煮の餅は、たまたまハート型だった。
何かしら吉兆を感じ、嬉しかった。
(片瀬貴文)
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