2009/12/29 - 2010/01/04
6位(同エリア32件中)
きっちーさん
你好、你好。
これだけは、間違いなく言える、唯一お墨付きの中国語です!
子どもの頃からの憧れの地!
「少林寺」へ行くため、上海から中国国内線で2時間ほどの、古都・洛陽へ来ております。
洛陽から少林寺って、バスで日帰りできるくらい、近いらしいんですよー。
ほほ~ん。
なので、今日は少林寺へ、行くんだもんねvv
いやー、朝から宿の飯がウマイ!
冗談ではなく、飛び込みでお泊まりしている『航空城商務酒店』の、朝食バイキングは美味しかったです。
アジア地域は、どこいっても朝食がしっかり食べられるのが、イイと思います!
ヨーロッパとかって、朝飯がびみょーで・・。
不足しがちな野菜もしっかり摂って、いざゆかん!
しゃおりんすぅー(少林寺)!!
うざいテンションです。
しかし、浮かれきっていた私には、このあと起こるべくして起こる、ハプニングを予想することすら出来なかったのです・・。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- JAL
PR
-
まずは、バス・ターミナル探し。
洛陽駅のななめ前に、バス・ターミナルがあると、『歩き方』のマップに紹介されているので、市営バスで「洛陽火車站」へ向かうことに。
洛陽には、路面電車も走っているのですが、そーいうのってよく分からないので、終点が火車站の線を選んで乗り込みます。
洛陽のバスは、ワンマンバスで車掌さんがいません。
ガーン!
『車掌さん、メモを読んでねv』作戦が通じないっ。
「お姉さんどこまで?」
怖そうな運転手さんに声をかけれて、慌てて「到、火車站」と言いますが、まったく通じず(汗)。
メモに書いて見せると、「1.5クァイ!」(1元5角)と教えてくれます。
顔は怖そうだけど、丁寧な運転手さんでした。
ドキドキしながら、洛陽初めてのバス!
ふふのふっ。 -
洛陽駅、到着。
気合いを入れて、駅へ到着した時点で、まだ8:30を少しまわったところ。
少林寺〜っ!
しつこく気合いを入れて(笑)、辺りを見まわします。
洛陽駅の斜め向かいに、『歩き方』の地図にあるようなバス・ターミナルの建物がありません・・。
またかよ、地球の迷い方め〜。
たまに、開発や区画整理で場所が変わっちゃうようなこともあるので、しょうがないんですけど。
仕方ないので、あたりをチェックしてみることに。 -
駅舎に向かって左側を、よ〜くご覧ください。
中国や韓国でよく見かける、長距離バスの行き先看板のようなものが見えました!!
きっと、バス・ターミナルだ! -
やっぱり!
『錦運汽車站』(錦運バス・ターミナル)の看板が見えます。
往き先べつのプレートに、『少林寺』の文字も発見!
よし!
要領の良い、私。
ターミナル・ビルの入口には、あやしげな客引きの皆さんが、「どこ行くの?」「少林寺へ行くの?」と引っ切り無しに近づいてきますが、「不要、不要」と逃げ回りながら切符売場へ。 -
8:50発の少林寺いきをゲット!
19元プラス保険代1元の、計20元(約300円)。
たしか、少林寺まで1時間30分以上の所要時間だと思いましたが、交通費はそんな高くないんですね。
待合室でおとなしく待っていられずに、いそいそと駐車場に出て、バスを探します。
駐車場には、何台もミニバスが並んでおり、行き先の書かれた厚紙が、運転席の前に置かれています。
『少林寺』のバスの前に立ち、降りてきたおばさんにチケットを差し出すと、少し困った顔をされます。
バスの中をのぞくと、乗客ゼロ。
ありゃりゃ〜。
これはちょっとマズいかも〜。
中国の小さなバス・ターミナルでは、路線バスも基本、民営の乗り合いバスなので、乗客が一定人数集まらないと、時間になってもバスが出発しません。
なので、大足石刻へ行った時も、私以外の乗客がおらず、別のバス・ターミナルへ連れて行かれ、ほかのバスへ乗り換えさせられた事が・・。
(もちろん、ちゃんと送ってくれます) -
「今回もそうなっちゃうのかな~」と、思っていたら案の定、
「小姐、こっちへいらっしゃい」
と、バスの運転手のおじさんに、バスを降ろされます。
(写真は乗客ナッシングのバスと、もぎりのおばちゃんと、運転手のおじさん)
おじさんは、普通車の駐車場に停めてあった、自分の車の助手席に私を乗っけると、おばさんに一声かけて、駐車場の外へ走り出します。
駅に向かって、今度は右方向へ進むと、そこにも地図に無い、バス・ターミナル。
その手前で車を停め、しばし考え込んでいた運転手さんが、口を開きます。
「ところで、小姐。相談なんだけど・・」
筆談と、あまり当てにならないヒアリングによると・・・
①少林寺は遠いので、あなた一人のためにバスは出せない
②ここの路線バスも、乗る人が集まらないと、出発がいつになるか分からないので、個人チャーターで行ってはどうか?安くしとくよ
③少林寺は寒いので、180元でコートを買わない?
いらんがな(笑)。
コートは、まったくいりませんが、安く車をチャーターというのは、悪くない提案です。
「多少銭?(いくらですか)」
と尋ねると、
「少林寺のほか、3つの観光スポットの入場料込みで、310元!」
ちなみに、少林寺の入場料だけで120元です。
安いな。 -
「ほかにも、こんな所やこんな所にも、行けるよ」と、手作り案内マップを出してきます。
なんだ、準備がいいなあ〜。
まる1日運転して入場料込みだと、おじさんの手間代は100元(約1500円)ほどなので、非常にリーズナブルな価格設定。
土楼めぐりで、宿のおばさんにぼったくられた価格など、比べものにならない安さです。
いくらなんでも、こんな安くて、いいのかな?
若干、不安を感じますが、「じゃあ、お願いします」と、頼むことにしました。
「あと、龍門石窟にも、行きたいんですけど〜」と、訊いてみると、
「それなら、あした連れて行ってあげるよ!」
おじさんノリノリです。
「これが、わたしの電話番号だからね」
カードを渡されますが、日付も違ってるし(実際は12/31)、予約金も渡していないんですが??
まあ、細かいことは気にしないことにします。
だって、少林寺へ行くんだもん♪ -
おじさんの車はUターンすると、駅前の道南路を今度は西に向かって走り出し、ケータイで誰かと話しながら錦運汽車站前をしばらく走った先の、商店街の道路脇で停車します。
車が停まった途端、乗っていた助手席側のドアを、ジャージの上下を着た中学生くらいの男の子が、開けて乗り込もうとし、「あっ、だれか乗ってた!」と、慌てて閉めます。
誰だろ?
おじさんの息子さんかな?
かっわーいい〜v
今日は大晦日なので、さすがに学校はお休みな気がしますが、ジャージ姿だし、ひょっとして部活かなんかで、方向おなじだからついでに送っていくとか。
地方では、距離のあるところへ行く時の乗り合いタクシーが、そんなに珍しくありません。
麗江でも乗ったし、南京でも乗りました。
おじさんに、約束通り310元を支払って、おとなしく待っていると、おじさんは車を降り、なんと!先ほどの部活っぽい中学生が運転席に腰掛けます!!
ええ〜っ?!
ボク、なにやってるの〜っ?!
中学生にしか見えない彼は、慣れたようすでエンジンをかけ、ギアを入れます。
窓の外では、笑顔のおじさんが「再見!」と、手を振っています。
オイ、待て!
ざいちぇんじゃないよおぉ〜!! -
どどどど、どうしよう・・・っ(汗)!!
この子、何歳?!
ちゃんと免許は、持ってるのかな??
恐る恐る、左に目を向けます。(中国の運転席は左)
ダメ!どう見ても、若い!
小柄で童顔だし、若く見えるとしても、高校生・・いや、絶対ハタチは越えてないよ〜。
一番、おかしいのは、彼の運転がほとんど追い抜きをせず、非常に丁寧なこと。
「フツーじゃん」と、思われるかも知れませんが、中国の運転手さんは、「飛ばして」「追い抜く」のが基本。
せまい車間も難なくクリアして、一台でも先を行くのが、「腕」というか・・。
わたしが最も感動したのは、車の洪水のような、目茶苦茶な合流地点を、一切の接触無く走り抜けてみせた、北京のタクシー運転手さん。
思わず拍手しちゃいました。
ま、そこまで行かなくても、抜かすのは基本の中国の車道で、こんなガチ規則通りの運転をしてみせるなんて・・・!
この子免許取り立てだよ〜っ。
おそろしく丁寧に走った車が、お寺らしき建物の前で停車します。
「小姐、ついた」 -
どこに?
よく分からないまま、車を降りると・・・さぶっ!
洛陽中心部の気温は、ダウンを着ていれば全然寒くないのですが、郊外のこのどこだか分からん寺の前は、凍りつくような寒さです。
「小姐、ちょっと待ってて」
そう言って、彼は約束通りチケットを買いに行ってくれます。
「はい」
と、いってチケットを差し出してくれる彼に、
「几点我回来?」(どのくらいで、戻ってくればいい?)
と尋ねると、
「20分」
と書いてくれます。
ちょっと短いけど、そんな奥行きが無いのかな?
フツー、観光タクシー運転手さんって、待ちたがらないもんだし。まいっか。
第一、めちゃ寒いから、長くいろって言われてもヤダしね! -
「んじゃ、行ってきまーす」
手を振り合って、いざお寺へ!
入り口でお姉さんが、チケットにスタンプを押してくれます。
さーぶーいぃ〜・・。
これ、バスのおいちゃんの「コート買わない?180元」は、あながち商売だけでなく、親切で言ってくれたコトかもしれないな・・。
ほんっと!寒いんです。
こんな時に限って、マフラーや帽子をホテルに忘れてくる、すっとこどっこいです(泣)。
洛陽があったかいから、舐めてたな・・。
これで少林寺へ行ったら、どんだけ寒いんだろ・・。
ドキドキしつつ、寺見学。
チケットと、今日まわる所が載っているカードを、確認。
えーと、玄奘旅遊区参観留念とか、玄奘故里って書いてあるから、西遊記で有名な玄奘三蔵さんゆかりのお寺なんだろうか?? -
『慈恩堂』と掲げられたお堂の扉をくぐると、ふたつのお坊さんの像と、観音像が安置してあります。
-
やっぱり、玄奘三蔵さん。
中心に鎮座する、お坊さん像が玄奘さん。
うえの写真が、その像です。 -
こわっ!
めっちゃ、こっち見てるんスけど!
玄奘さんの、左に座るお坊さん像。
正面見ないで、顔がこっち向いてます。
なんでー?!
つか、だれー?! -
お名前は、窺基法師さん。
長安生まれで17歳で出家した、玄奘法師のお弟子さん。
玄奘が立ち上げた、「慈恩宗」の正統な後継者で、8世紀初頭に彼の著作が日本へ伝わり、「法相宗」という宗派が生まれる――
みたいな?
たぶん、こんな感じ。←また、テキトーな訳・・
その名の通り、こっちを「窺って」まっせ。
ああ、こわっ。 -
そうすっと、ここは、どちらかといえば窺基法師系メインのお寺さんなのかなー。
玄奘さんは師匠だから、真ん中いるだけで。
「でも、お堂の名前は玄奘さんルーツ?」
ぶちぶち読んでいましたが、顔をあげると、もう一体。
キレイな観音様に目がひきつけられます。
ふたりの法師像は新しく見えますが、この観音様はちょっとレトロな感じ。 -
すごくいい顔してます。
落ち着いてるっつーか。 -
気に入ったので、もう一枚。
これを真ん中にすればいいのに〜。 -
西安の慈恩寺から贈られた、檀香木の・・・玄奘雕像?!
ありゃ、観音様じゃないの?!
つか、真ん中のと全然ちがうんですけどーっ!
うーん。
そうかー。
顔に非常に納得がいかないんですが・・・ワタクシが愁いをおびた美形ラブv孔明さんを幻視するように、西安のお寺さんも、ごっつく汗臭そうじゃない、怜悧な玄奘さんを幻視したに違いない(笑)。
香木で作られているので、
「深呼吸すると爽やかな香りが肺に染み入る」
と、あります。
試しに深々と息を吸い込んでみると・・・さ、寒い・・っ。 -
「寒い、寒い・・」亀のように、ダウンの立襟の中に首をすぼめます。
ちょっとだけ、爽やかになったってコトで(笑)。
さて、慈恩堂の左右の建物が、ミニ展示室になっているようなので、今度はそちらをみていきます!
『前言』とありますが、これは玄奘さんのプロフィールですね。
唐の時代、洛州(現在の洛陽)に生まれた玄奘さん。
四男一女の兄妹。
お祖父ちゃんは、『北斉国子博士』だそう。
お父さんも官吏だったようです。
いわば、「名門」出身。
『玄奘』というのは、出家してからの「法名」なんですね。
あと、なんかいっぱい書いてありますが、読んどいてください(笑)。 -
だって、漢字ばっか〜。
読み飛ばしながら、歩くと・・有名な絵!
教科書とかで、玄奘三蔵!っていうと、この絵ですよねー。
カラーで観たのは、初めてかも知れません。 -
玄奘三蔵さんの旅マップ!
フォトラも真っ青です(汗)。
すごい。どんだけ歩いたんだ〜。
当たり前ですが、インドは丁寧にまわっています。
お坊さんも、体力勝負?
ほかにも、かなり展示があったのですが、寒いので(笑)!
20分も車外に出ていられまへん。
でも、一応、いっぱい時間貰っているので、奥も観てこようかと慈恩堂の裏へ行ったのですが、ただいま修理中のようで・・。
工事の帆がかけられ、立ち入り禁止になっていました。
おそらく、本来はもっと奥に続いている、お寺なんだと思います。 -
あまりに早く帰って来たので、中高生(?)な彼もビックリしています。
えへへ。
だって、寒いんだもん。
「じゃあ、次に行きましょう」
という彼に、等一下。(ちょっと待って)
えーと、請問一下、(少々お伺いしますが)
「我叫、きっちー(本名)。你叫嗎?」(お名前は?)
メモを差し出すと、小さな字で『楊雪朋』と書き込んでくれます。
えーと、『無間道?』の楊(ヨン)でしょ。
それから〜、麗江のご当地名所『玉龍雪山』の雪(シュエ)!
あと、『朋友』の朋ね。
朋友・・・日本だと「ポンヨウ」って読むけど・・・現地発音だと、どちらかと言えば・・・えーと。
「ヨン、シュエ・・」
詰まっていたところで、
「パン・・」
楊くんが、消え入りそうな声で、助け舟を出してくれます。
そうそう!パンだ、パン。
ポンヨウじゃなくて、朋友(パンィヨウ)!
「ヨン・シュエパンくん、ですね!」
楊くんが初めて、ニッコリ笑顔を見せます。
やばい、チョ〜かっわいいよー(照)! -
とろかし系の楊くんですが、やはりどー見ても中高生なので・・・
「ひょっとして、この状況は児童労働だったら、どーしよーぉ?!」
という、心の葛藤がっ!
児童労働や、子どもからの搾取、言い換えれば虐待に、断固反対の立場ですから。
冷や冷やしてきます。
あとで、ゼッタイ年齢を確認しなきゃ!
今は・・どうしたって楊くんに運転してもらうっきゃ無いもんナ〜(汗)。
そんなオイラのひとり相撲など知る由もなく、楊くんが次の観光スポットらしき門の前に車を停めます。
こんどの建物は、お寺というよりは・・倉庫?みたいな??
門の所に、チケット・ボックスと入場ゲートがあるのですが、係りの人が居ません。
「楊くん、楊くん、閉まってるんじゃないの?」
楊くんも、「へんだなあ・・?」と、首を傾げます。
「とりあえず、行ってみましょう」
楊くんが先に立って歩き出します。
勝手に入っちゃっていいのかな〜(汗)。 -
ところで、ココハドコ?
「お墓です」
と、楊くん。
「ムウ?(お墓)」
「そう」
へえ〜っ!
でっかいなあ〜!
「でっかいお墓だね!」(日本語、通じてません〜)と言いながら、入り口の閉まった建物を半周します。 -
「いや〜、誰のお墓か知んないけど、さすが中国!デカイもんだ!閉まっちゃってるけどね!」
調子にのって、デジカメのシャッターを押していると、
「小姐。そっちじゃなくて、こっちです・・」
はい?
楊くんの指差す方向には、小さな塔と、そのうしろには・・。 -
見慣れた、中国式のお墓がありました。
なあんだー。
あの建物の中が、墓所になってるんじゃなかったの!
だははっ!
笑ってごまかす、恥ずかしいオトナに、
「玄奘のお墓です」
と、楊くんが墓の前の石碑を、指差します。 -
えっ?
玄奘さんのお墓って、洛陽にあったの?!
知らんかった〜!
見ると、確かに墓碑に、玄奘さんの名前が刻まれています。 -
見えづらいので、角度を変えてみます。
・・・・・・。
・・・ダメ、やっぱ見づらい。
玄奘さんが、洛陽で亡くなったって話は聞いたコトないんですけど、成都の劉備の墓みたいなものかも?
そう伝わってる、みたいな。
伝承と史実が一致する場合と、違う場合もあるし、私自身が勉強不足なので話半分ですが、観光スポットには違いない! -
「僕ここにいますから、ゆっくり見てください」
そ、そういわれても、墓の周囲をひと回りするくらいしか・・。
墓まわりって、けっこう何度もやってるから、びみょーに恥ずかしくて出来ないんですけど。
しかも、目指せ!少林寺!!のハズなのに、これってなんか玄奘さんツアーになってない?
ブチブチ・・。
あ、でも良いものがあったな。 -
そう、ナントカと煙は・・のナントカ類な人間ですから(笑)。
見たら、いちおう登っとかないと!
香港でも、フランスでも、西安でも、おんなじ事をしている気がしますが・・。
小塔へ足を踏み入れます。
立ち入り禁止みたいには、なってイナイので、いいんだよね?
埃っぽいな〜。 -
小さい塔なので、内部の階段も人がひとり、通れる幅しかありません。
らせん状にクルクル登っていきますが、とくに内部に絵が描かれているとか、展示があるとか、そういうのは無く。
ただ、せまくて埃っぽいだけの階段が、続いています。
フロアごとに、小窓がありますが、なんと柵がない階もあって、ある意味スリリング・・。
一番上まで、登っちゃいました!
「ヴィクトリーっ!」
ささやかにふざけて、もと来た階段をくだります。 -
途中まで降りて、明かり取りの窓から楊くんを隠し撮りしようとしていたところ(←ストーカーかっ)、彼に近づいてきて話しかける、古風ミリタリーなおじいちゃんが見えます。
あや!
係員さんか?
勝手に入っちゃって、楊くんが怒られているんじゃ?!
慌てて、階段を駆け下ります。
しかし、ふたりはさしてトラブってるようすも無く、
「日本人の観光客を、案内してるんですよ〜」
「あ、そうなんだー」
みたいな、会話をしています。
あせってソンした(笑)。
チケットの提示も求めず、「再見」とおじいちゃん。
「入場料が必要」って、入口にあったんですけど、完全スルーしてるな。
すんごい、フリーな施設だ・・。
洛陽の土地柄なんでしょうか、みんなさんどことなく寛容な感じです。
「再見!」
と、おじいちゃんに手を振って、再び車移動。
コースが乗っているカードをみると、次の見学場所は『嵩陽書院』という所になっています。
車は山道へと走っていき、なんだか私有地のようなゲートをくぐり、さらに鉄柵で囲まれた建物の駐車場で、停まります。 -
「小姐・・」楊くんが車を停めて、何か言おうとしたとたん、「こんにちは!」助手席の車窓に、女性が張り付きます。
「ようこそー!」
一瞬、観光地を有料で案内する、怪しげな人かと錯覚しましたが、そうではなくパスを首からさげた、この施設の職員さんのようです。
ものすごい早口で、何か説明されているのですが、当然のことながら不明白(汗)!
どうやら、ここを含めて周囲施設は、共通チケットで入場できるので、バラバラに買うよりそっちを購入した方がお得ですよ、みたいな話のようですが・・?
「韓国の方(ハンゴー)ですか?」
これだけは、完全に聞き取れた。
いえ、違います。
我是、日本人。
「えー、見えない〜!そうなんですか〜」
またえらい勢いで、話す彼女にビビっていると、楊くんが代わって受け答えてくれます。
すると彼女は、今度は楊くんに弾丸トーク。
彼女はずずいっと、柵の内側に私を押しこんで、楊くんを引っ張って行ってしまいます。
おうっ!
まだ、チケット買って貰ってないし。
見学を終えて戻ってくる時間も、打ち合せてない〜っ。
「コレ、このまんま行っちゃっていいのか?!」
10分ほど柵の内側で固まっていましたが、彼女も楊くんも来ないので、ひとりで歩きだしマス。
前言撤回!
いい人だけど、せわしない洛陽人民もいる。 -
もともと、まったく観光予定に入っていなかった場所ばかりまわっているので、この『嵩陽書院』という場所が、どんな名所なのかサッパリなのですが。
書院って付くからには、西安のように名高い石碑とか書がいっぱいあって、そういうのがウリなのか〜??
試しに、『嵩陽書院』でネット検索すると・・。
あ、ヒットした!!
なんと、この『嵩陽書院』は、中国の四大書院だそうです!
ちなみに「書院」は、書がい〜っぱいあるところじゃなくて、東アジア(中国、日本、朝鮮、ベトナム)前近代の学校、私塾の一類型、だそうです。
無知とは恐ろしい・・。
ちなみに、「門下生のいるような、学者さんのお屋敷〜?」くらいに思うていました(恥)。
この時点で、書にまったく興味がなく、なし崩し的に放り込まれた印象が強かったので、「もういいよ、早く少林寺・・・少林寺へ行きたい・・」と、四大書院を前に早々に引き返そうとしたがる、自分。
写真も、2枚しか撮ってきておりませんでした。
興味のある方がいらっしゃいましたら、スミマセン〜!
落ち着いた趣きのある施設でしたので、お勧めはお勧めです!ぜひ、いらして下さいませ。
興味ないわりに、しっかりまわって駐車場へ出て、乗ってきた車がどこか探していると、楊くんが車から出て手を振ってくれます。
「行ってきました〜」
一応、報告。
「これをどうぞ」
彼が差し出したのは、共通チケット。
楊くんがお姉さんに引っ張って行かれたのは、どうやら『售票処』のようです。
お姉さんは、気を利かせて、さきに観光客を中へ入れ、それからチケットを買う場所へ連れて行ってくれたらしい。
それにしても、せっかちな・・。
「順番が逆だね」と、笑いあいながら、車を走らせます。 -
しかし!
まーだ少林寺に着きません(笑)。
今度は、『会善寺』というお寺さんに、停車。
このお寺が、共通チケットに含まれているようで、
「小姐、チケットを持ってください」と、楊くんにアドバイスされます。
嵩陽書院と同じく、こちらもカードに名前が載っているので、きっと有名な観光地なんでしょう! -
サイテーな観光客ですね(笑)。
せっかく、連れて来てもらってるのに、チョ〜てきとうな観光・・。
おひる時のせいか、チケットをチェックする受付の人がおらず、完全に出入り自由の状態です。
さきほどの、にぎやかで華々しい嵩陽書院とは、エライ違い。
それでも「僕、ここいますんで、好きなだけ観てきて下さい」と、遠慮深い楊くん。
すまないねえ〜。
じゃあ、オイラは行ってきやす。 -
入口は放ったらかしですが、境内はそれなりにキチンときれいにしてある、会善寺。
しかし、観光客といえば私と、間違って入っちゃったような親子連れだけです。
お坊さんの姿もありません。
なんで、こんな閑散としておるのだ。
やっぱ、お昼か?
玄奘さんのお寺にあったような、目をひく仏像もないので、屋内展示室をのぞいて歩きます。
展示室には、拓本や石碑、会善寺の縁起などが紹介されています。
無論、ぜんぶ中国語なので、読んでも本当に合っているかはアヤシイのですが、まあ、せっかくですから目を通していきましょう! -
クイズ!
いちばん有名な、お坊さんは誰でしょう?!
会善寺は、高名な僧をおおく輩出しておりますが、このなかで一番有名な人物は、誰?
さあ!
じぃ〜っと、見てくださいね?
どの人だと思いますか? -
ちなみにワタクシは、『道安』さんかな、と。
ひとりだけ、ヒゲ白いし、どっかで聞いた名前だし(笑)。
答えは〜・・・! -
『一行』さんでしたーッ!
おしいっ!←かすってもおらんわ
中国語で読むと、イーハンさんかな?
この人だけ、別格あつかいでした。
一行さんマネキンまであるし。 -
一行さん、誰?!って感じですが、ちゃんとプロフィールも紹介されておりました。
①一行さん、幼年期より聡明
②一行さん、会善寺で出家
③一行さん、名僧に教えを請うため旅をする
④一行さん、大法会を開催
・・・・つか、会善寺とかぶってるのって、出家した場所だっつーだけなんじゃ・・・?
人気者の一行さん。
仏教に詳しい方なら、それなりに楽しいのでしょうが、無宗教ですので(笑)、全然わかりましぇん。
それより、おなかが空いた~。
少林寺行ったら、食うとこあるかなー?
楊くんもお昼食べてもらわにゃいかんから、オイラ少林寺へ行っとるあいだ、ゆっくりゴハンしててもらおう! -
食事のことしか考えていない・・?
だって、1時近くになってきて、空腹レベルもMAXです(笑)。
お寺見学を切り上げて、楊くんの車へ戻ります。
『私、少林寺を見てまわってくるので、おごりますからどっかで、ご飯食べてきて下さい』という文章を、四苦八苦しながらメモ帳に書き付けていると、
「小姐、おなか空きませんか?」
楊くんが、声をかけてきます。
おおっ、楊くんもおなか空いてたのね。
ついでだし、どこかで食事にすっか。
「ハイ。チョ〜腹ペコです(泣)。食べられる所があったら寄ってください。私、おごるんで」
喜んでくれるかと思ったのですが、楊くんは「お客さんに?ダメです」と首を振ります。
楊くん的には、「ワリ勘で」ということでしょうが・・・。
だって30代オイラが、どう見ても10代の子とワリ勘なんて、思想・信条的にうしろめたくて出来まちぇん。
「まあ〜まあ〜。いいから、いいから。遠慮はナシで!ねっ」
通じないと分かりきっている日本語で押しまくると、言葉は分からずとも、言いたいことは雰囲気で伝わります。
楊くんはちょっと困った顔で、道路わきの食堂駐車場へ車を横づけます。
寄ったお店は、家族経営の小さな食堂。
数少ない席はすでにお客さんで、8割がた埋まっています。
あいた席に腰をおろすと、小太りのお母さんがメニューを持ってきてくれます。
「えーと、何にしようかな?
楊くんも、好きなの選んでねー」
ガイジンとわかると、お店のお母さんは一生懸命、お勧めメニューを教えてくれます。
謝謝。
漢字は読めるから、説明してもらわなくても、どんなものかだいたいの当たりがつきますが、親切にしてもらえるのは嬉しいし有難いことです。
特製手打ち面(麺)と、お勧めの卵野菜炒めを選んで、「楊くんは?」と尋ねると、相変わらず消え入りそうな声で「僕も手打ち面で・・」とつぶやきます。
「えー、それだけ?好きなの頼んでいいよ?」
食堂のお母さんにも、「おかずを選びなさいよ」と促がされ、ようやく骨付き鳥肉炒めを注文しています。
うーん、草食系に見えても、そこは男の子。
お肉が好きなのね。 -
ほどなく卵野菜炒めが運ばれると、取り皿を持って来てくれたり、楊くんはなにかと気を使ってくれます。
んな、気を使わなくても、のんびりしててイイヨ?
骨付き鳥肉炒め食べなよ。
正しい箸の持ち方が出来ていないワタクシは、あまり人と食事するのが得意ではないのですが、見ると楊くんも出来ていないので(中国の人でも!)、安心して出てきたおかずを突っつきます。
しかし!
楊くんのほうが正しかった!
続けて出てきた手打ち面の量は、半端じゃありません(汗)。
食べても食べても、底が見えない!!
(ううっ、おかずは余計だったな・・もったいない)
この食堂の料理は、とても美味しいんです。
仕事で来ている人たちの隠れ家的お店のようで、店先の駐車場にはいつの間にか大型バスが停められ、運転手さんたちが憩っています。
味がよく量も多いとくれば、人気なのも納得です。
頼んだ手打ち面も、相当美味しい!
ですが、もうギブアップ(泣)。
「おなかいっぱいです〜。これ以上は無理だけど、ゆっくり食べてください」と言うと、「僕も、食べ終わりました」と楊くん。
「ええ〜?
合わせてくれなくていいスよっ。ゆっくり食べて?」
「いいんです。食べ終わりました」
同席の女性のペースに合わせて食事するなんて、フランスのテーブル・マナー感覚の人だなあ〜。
どうにも、つかみどころのない楊くんですが、気にかかっていた事を、確認。
『你是学生?』
『不是』
ありゃ、違うのか。
「お幾つですか?」という中国語が出てこなくて、中日共通の「学生」という単語での、質問です。
「学生?」ときかれて、楊くんは照れています。
どう見ても、中高生だけど。
本当にそれ以上、箸をつけてくれなくなってしまったので、清算を済ませ車へ戻ります。
ああ、お腹いっぱい!
助手席でボサッとしている、私の横で楊くんが固まっています。
どうしたの?
楊くんの視線の先には、さきほど同じ食堂にお昼に来ていた、運転手さんたちのバスが停まっています。
食堂の駐車場はさほど広くなく、バスは先行してあった楊くん車に、縦列駐車しています。
きちんと車間をとって、なおかつ私たちの車が出て行けるように、脇に一車線くらいの幅を残してくれています。
ところが・・・。
楊くんは、Uターンが出来なかったのです!!
そのため、バックしたまま並木とバスの隙間を抜けようと・・・。
つまり、車のお尻から通るという、かなりアクロバティックな運転をはじめ、駐車場でタバコ休憩していたおやじさん達に、
「おい、坊や!無理なやり方しないで、Uターンしたらどうだ?!」
と、さかんに声をかけられています。
ダメ!
いまの楊くんに、話しかけちゃ(汗)!
あぶないから、プレッシャーかけないで下さいっ。
ものすごい時間をかけて、バスの間をすり抜け、道路に出たあと、「はあー・・」と肩で息をついています。
うぎゃー。
やっぱこの子は、免許取り立てティーンエイジャーだ〜っ!
可愛カッコイイ男の子の運転で、観光地をまわれるんですから、心に甘いトキメキがあっていいはずなんですが、完全に別の意味でドキドキします。
ほどなく、道のさきにアヤシイ坊さんの銅像が見えてきました。
いよいよ、マーシャル・アーツの聖地!
ジャッキーそして、りんちぇといった、ムービー・スターをトップの座へ押しあげた、夢にまで見た少林寺へ到着です!!
来ちゃったぜーっ!! -
さすが、天下の観光地とあって、あちらこちらに駐車場があるのですが、楊くんはあまり車が停まっていない、少し離れた駐車場に停めて(理由は先ほど分かりすぎるほど分かりました)、「小姐、近道しましょう」と先に立って歩き出します。
楊くんの言う「近道」とは、道路を歩かず、段々に続く駐車場をまっすぐ突っ切って、少林寺の門前広場までくだっていくルート。
急な草むらの段差では、降りやすい所を見つけて、私がコケないようそば付いていてくれます。
ホンマ、いい子じゃのう。
よく考えると、今まで楊くんは玄奘さんのお墓をのぞいて駐車場所から離れる事がなく、車内は暖房が効いた車内にいるので、軽装に問題ありませんでしたが、こんな寒いおもてを出歩いて大丈夫なんでしょうか?
彼が着ているのは、部活の子が着ているような青白の普通ジャージで、ダウンでモッコモコな自分はともかく、きっと相当寒いはず。
よほどコートでも着たほうがイイと思うのですが・・。
『コート、180元』お父さん(姓が同じだから、たぶんバスの運転手さんがお父さん)!
お客だけじゃなく、息子にも気ィ使ってやんなよ〜!
そうこうしているうちに、門前の広場へ到着。
新しいレトロ建築(笑)が、軒を連ねて、お土産を商っています。
電光掲示板で、ケバケバしく售票処の文字が躍っています。
「等我一下」(待っていてください)
と、チケットを買いに行ってくれる楊くんと離れたとたん、さっそく観光客をつかまえようと待ち構える「案内しますよォ〜」の人が寄ってきます。
言葉が通じないと分かると、小走りで戻ってきた楊くんにさかんにアピールしています。
入り口に向かう私たちにくっついて、ずっと話し続ける、観光案内シマスの女性。
若干、胡散臭いものの、こういうのもお仕事なんだろうなあ・・。
楊くんは、うつむきながら歩いていましたが、小さく「不要」と、断ります。
うーん、断り方も楊くんらしい。
入り口前に来ると、
『3点功夫表演。下午16:30回洛陽』
と、メモに書いて渡してくれます。
謝謝。
3時にクンフーSHOWがあって、4:30には洛陽へ帰るってコトね。
了解す!
「行ってらっしゃい」
と手を振る楊くんに、「あんがとー」と振りかえして、少林寺のゲートをくぐります! -
少林寺は観光化されている――。
出発前に散々、ほかのトラベラーさんの旅行記で読んでいましたが、なるほどゲートをくぐると、山道どころかキレイに舗装された広い道が、ゆるやかなカーヴを描いて続いています。
ひょっとして、ゴミ箱も統一規格?
そして・・。
ホントにさぶいっ!
高地の空っ風が吹きつけて、道端には残雪が固まっています。
ぶるぶる〜。
ダウンのジッパーを首まであげます。
いままで、少林寺とはまったく関係なさそうな場所ばかりの観光で、いささか食傷気味でしたが、一番暖かいと思われる午後1:30でこの気温じゃ、バスおじさんが勧めてくれたこの観光ルートは、かなり合理的な道順だったんだな、と。
「朝イチで来てたら、180元コートは必要だったな・・」
寒いのも熱いのも、苦手なヒッキーです。 -
大きな歩道に沿って、少林寺武道学校やホテルなどが続きます。
ガイドさんに率いられた、中国団体観光客さんたちと平行して歩いていると・・・。
お。
電話ボックス。
うえには達磨さん。
そっかー、少林寺って禅宗のお寺だっけ。
だからって、電話ボックスに乗せなくても・・。
しかもこれが結構いっぱいあります。
そんな電話する人、いないだろー(笑)?
電話ボックスの必要性を疑問視してしまうくらい、中国のケータイ電話の普及は、かなりなものです。
それでも、売店の『時間貸し電話』も健在ですけどね。
キョロキョロしながら、先を行くと、非常にショックなものを目撃してしまったのです!! -
それが、コレだぁ〜っ!!
コレっ!
お分かりになりますでしょうか?
平坦な河川敷の向こうに、川が流れています。
これが、どういうことなのかッ!
川のまわりが、平ら。
川のまわりが平らなんです〜っ(泣)!! -
なぜ、平らな川が許せないのか?!
それは・・知っていらっしゃる方もいるかも?
映画『少林寺』というと、りんちぇ(ジェット・リー)の出世作としてあまりにも有名です。
可愛くて無邪気な、キューティー☆りんちぇに、少林寺の坊さん達がもうメロメロって話ですね!←違います
ですが、ジャッキー・チェンも若い頃、『少林寺〜木人拳〜』という少林寺ものに出演しとりまして・・。
親を殺され口が利けなくなった青年(ジャッキー)は、少林寺に身をおき、先輩達のイジメに耐えながら修行に励む。
ある日、少林寺の洞窟に監禁された男と出会い、その男からクンフーを学ぶが、その男の正体は・・・!
ちょっと、りんちぇの『少林寺』とかぶってるような部分もありますが、ジャッキーが水汲み修行をするシーンが、ミドコロになってました。 -
鉄下駄を履き、川から汲みあげた重い水桶を背負って、急な階段を駆け登る・・・。
そんな、シーンが印象的だったのに、なんですか!コレはっ!!
急な階段もなく、どこまでもゆるやかな河川敷が続いています。
しかも、河岸も整備されていて・・。
無論、『鉄下駄☆水汲み』な、修行をしている坊さん達もおりやせん。
うっきーっ!
オイラの夢がぁ〜(泣)!!
ジャッキーの下積みがぁ〜っ。 -
河っぺりで、もだえる観光客が1名。
映画の世界は、所詮は夢か・・。
がっくり。
気を取り直して(早っ)、『表演』が始まるという、3時までの時間を、さきに少林寺のお寺と塔林でつぶすことに致します。←どっちがメイン?
とぼとぼ・・。
鉄下駄・・。
水汲み〜ィ・・。
はるかな道の向こうに、建物のかたまりが見えてきます。 -
うおおおーっ!
少林寺だ!
少林寺ッ!!
パタパタと小走りに行くと、道の端に売店などもポチポチ現れます。
うおおおお〜っ!! -
ついたーッ!!
ん・・・?
なんだか、ちょっとイメージと違うな?
門前には、植木があって、これは映画でもあったと思うのですが・・・。
なんだろ?
じーっと眺めていると、どうも屋根に乗ったカラフルな唐三彩テイストの屋根瓦に、違和感を感じるようです。
もっと、くすんだ雰囲気が頭に残っていたので、ちょっとキレイ過ぎるというか〜・・。 -
それをいったら、広場から道から、もう何もかもって感じですけどネ(笑)。
うっきゃー!
これは、おんなじですぞ!!
むふっむふっv
りんちぇが、胴上げられてた入り口だ〜vv
さっそく、正面入り口の門へ走り寄ります。 -
「もう、なにコレ〜」の、バーコード読み取り式の自動改札を抜けて、境内へ。
ホントに、チケットのバーコードをかざして、回転バーを押して入る方式なんですよー!
ハイテクといえば、そうなんでしょうが、たしかに興は削がれるでゴザイマスなー。
境内には、修行僧の姿は無く、中国の観光客の人たちが物珍しげに写真を撮ったり、思い思いにあたりを見学しています。
団体観光も切れ間なく、
「いよいよ、中国の人たちが、本格的に旅行に乗り出す時代が来たなあ」
という、印象。 -
もちろん、少林寺が人気観光地というのもあるでしょうが。
自分がひとり旅を始めた頃にくらべると、非常に団体観光を見かける回数が増えたのは、間違いないです。
なんつっても、広くて人口も多い国ですから、所得格差はあるにせよ、何割かの人たちでも「旅行へ行くぞー!」と出かけたら、もんすごい経済効果になるんじゃないでしょうか??
うーん、やっぱり中国はスゴイ・・。
それにしても残念なのは、お坊さんの姿がほとんど見られないコト!
少林寺に来たからには、
「ハーッ!ハーッ!」
「フッフッ!!」
なーんて、呼吸も激しく武術に励む、ムッキムキのお坊さんを見学したい(笑)。
しかし、そんな半裸なイメージのお坊さんなど、どこにも歩いてません。
「寒いからか・・?」←根本が違う -
りんちぇやジャッキーのような、将来有望な寺男(?)も歩るってないし!
境内をうろつくのは、これが寺の敷地か?っつーくらい、私を含めて興味本位な観光客オンリーです。
坊さまはおらんのか、坊さまは! -
あ!
いた!!
ようやく、通りがかった若いお坊さんを見つけて、目で追いますが、全然フツーな感じで・・。
強そうにも、厳しい修業をしているようにも見えません。
気がついた観光客が、われ先にカメラを向けるのを、不愉快そうに足を早めて、外部者立ち入り禁止の扉の向こうへ行ってしまいます。
まあ、迷惑ではあるわな(笑)。 -
観光地としての『少林寺』と、宗教施設としての『少林寺』が同居するのは、なかなか難しそうです。
一般観光客を受け入れれば、それなりに周辺も含めて経済的には潤うでしょうが、観光客が派手に闊歩するなかで行を積めというのは、環境的に無理があります。
境内は、あくまで観光用。
禅宗的な「おつとめ」は、どっかほかでやっているのかも知れません。
それならそれで、観光客用の頭に6つの禿があるお坊さんを、3分に1度くらい歩かせておいてください〜。 -
「お坊さんは諦めるとして、どっか少林寺っぽい映像を・・・」
デジカメを持ってうろつきますが、どうしても緑の瓦屋根が気に食わない(笑)。
私的イマジナリー中国は、初めて本格的なひとり旅をした山西省の大地です。
砂埃の舞う大きく長い道路と、山々でゆがむくすんだ地平線を揺れて走る、くたびれたバス。陽気な乗客の面々。
気まぐれな夕方の雨が、さっと通り過ぎたあとの街の喧騒など、どうも心の奥底で、あの山西省の雰囲気を求めちゃう部分があるので、へんに色彩があると「なんか、ちがう〜」と、思っちゃうのですが。
となりの(?)省なんだし、もそっと似ていてもイイんじゃ・・。
中国も少林寺も、勝手な空想を押しつけられて、困惑でしょう(笑)。
懲りずに、黒ずんだ石やレンガ造りの、いかにもお坊さんが修行してそうイメージな場所を、撮ってきやシタ!
どうでしょうかー?
りんちぇや、ジャッキーが修行してそうです? -
本当は、いろいろ由来のある境内なんでしょうが、日本語圏の団体観光も見当たらず、中国は不明白の、いつものスチュエーションです。
それでもめげずに、中国の団体観光にくっついていると、この立派な達磨さんレリーフの前で、みなさん写真を撮っています。 -
そうか、そうか。
なんだか分からないけど、さぞかし目玉なレリーフに違いない。
ドサクサにまぎれて、撮って来ました!
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報ください(笑)。 -
縦長に傾斜していく少林寺の、終点の建物まで来ました。
こっから先は、外部者立ち入り禁止区域なので、入れません。
『禅宗』って、枯山水の庭に、広い縁側もしくは畳部屋に微動だに座って、Sっぽいお坊さんに肩を叩かれて有り難がるとゆー・・そういう世界?
んな気がするので、本場『禅宗発祥の地』の建築様式があまりに違って、不可解です。
お庭ないし。
縁側ないし。
畳は・・、中国は室内土足なので、もちろんナイす。
達磨さんは、洞窟で座禅していたそうだから、お坊さんたちも野外でやってるのかな?? -
仏教寺院の1日のスケジュールなんて、素人には推し量るべくもありませんが、観光地の公開部分では尚更です。
-
最後のお堂は、内部立ち入り禁止なので、柵から身を乗り出して覗きこみます。
祀られているのは、観音様かな〜? -
土壁には、こまかい絵柄が無数に描かれています。
これ、映画で見た気がする! -
ぜんぶ映画基準です!←えばるな
ところで、「ちょっとお洒落だな」と思ったのが、この石の蝋燭たて。
すべてロウで作られた蓮形の蝋燭は、中国寺院でわりと目にしますが、石造りのは珍しい。
これなら下も汚れないし、ロウを流しこめば何度でも使えるエコロジー。
気に入ったので、一生懸命撮っていて、ある重大な見落としをしていたのですが、この時は知る由もありません。 -
「しかし、こんだけ観光化されているなら、あったかい喫茶店も作ってくれい・・」
風の冷たさに、亀のようにモコモコダウンに埋没しながら、入口にとって返します。
またもや、バッテリーが少なくなってきたので、慎重にいきましょう(笑)。
丁度、お昼休み(?)を終えたらしき若いお坊さんのグループが現われて、無人だった自動改札の付近で、大声で話をしています。
正直、ガラが悪いので避けて通りすぎようとしたら、
「そこの、小姐」
呼び止めてきます。
「ガイジンデース。ワカリマセーン」
さかんにアピールしたところ、「チケットを見せて」と囲まれます。
「なんで、坊さんのくせにパンピーに絡むんだ〜」
不満に思いつつ差し出すと、パシリっぽい坊さんが、チケットを自動改札にかざしながら、首をひねっています。
なんなのーっ?? -
どうやら、このちょっとヤンキーちっくなお坊さんズは、門番さん。
入場に不正がないかどうかのチェック係のようです。
自分らの見覚えのない入場者がいた場合、呼びとめて、チケットが自動改札を通ったのかどうか、確認するのが仕事のよう。
こりゃ、修業はどした。
チミ達が、飯食っているあいだに、私は見学しておったのだよ。
気に入らないなら、ローテーションでおやんなしゃい。 -
お坊さんが座禅も組まず、入場受付をしている。
こーいうトコが「観光化され過ぎている!」と、来場者に評判が宜しくないのでしょうか??
まあ、これも修行?
ヤンキー坊さんズには悪いですが、見るもの見たように思うので、そのまま門を出ます。
名高い少林寺ですが、公開されているお寺の敷地は、今まで見てきた寺院と比較してもさほど広くはないようです。
外から眺めても、非公開スペースが多くあるようでもありません。
意外と、ちっちゃいもんなんだなあ〜。 -
ふたたび歩きだしたところで、
「あっ!ヤバイ!!」
見逃してしまった・・・!!
寒さで、頭がそーとーあさっての方へ行っていたようです(泣)。
見逃した、床のくぼみをッ!!
たしか、あの壁画のお堂だと思うのですが、りんちぇの『少林寺』で紹介されていた、「お坊さんが長い修業のすえ、踏みしめた床が凹んだ練功穴が!」の、くぼみを見逃してちまった〜!
木を見て森を見ず・・・きれいな蓮のキャンドルに夢中で、練功穴をスルーしちまただわよーっ。
フンガー。
立ち直れない・・。 -
落ち込んでも、観光!
もいっぺん、あのお坊さんたちの前を通るのも恥ずかしいので、練功穴はいずれかの機会に・・。←あるか?
少林寺から10分ほど歩くと、木立の向こうに不思議な光景が広がっています。
塔林です! -
すっごーい。
これは、映画のまんまだ☆ -
中・英・日語の解説付き。
スゴイですねー。
見かけないけど、日本からもお客さんが来てるんでしょうか。
いままで、どこにも出ていなかった日本語を見つけて、ちょっとウレシイ。
若干、へんてこな文法ですが、それだったらオイラも負けてないので、親近感(笑)。 -
「大したことないだろ〜」くらいに思っていた塔林ですが、これがなかなか量があります。
その名の通り、佛塔が林立しています。
傾斜のある場所に建てられていますから、自然とピサの斜塔のように傾いているものが多いです。
倒れないでネ。 -
満面の笑みを浮かべ近づくと、民族衣装に首から数珠や土産物をさげた、女性たちが「買わんかね〜」と声をかけてきます。
若い人からお年寄りまで、年齢層はまちまちですが、よく日焼けしていて「地元の人だー」という雰囲気。 -
「不要、対不起(いえ、結構です)」
と断れば、べつにしつこく付きまとうようなことはせず、つぎのターゲットをロックオンして、行ってしまいます。
映画では確か、「高僧の墓場だから、むやみに立ち入ってはイカン〜」みたいな、セリフがあったように思うんですが? -
現実には、観光客と土産販売の女性たちと、名所有料フォト・コーナーみたいのまであったりして、ガンガン立ち入られています。
逆に、それを規制するような、お坊さんの姿は見えません。
観光客が、この整備された敷地に入るのに、チケット代取られるのは別として。
おそらく、この観光客向けに商っている人たちからは、多少のショバ代を取っているのかも知れませんが、それでもこの『少林寺』が、地域収入の一翼を担っているんだろうな、ということがひしひしと伝わって来ます。
なので、墓の上を行き来されている名僧たちも、片目を瞑ってくれているんじゃないかな、と感じました。 -
少林寺は、境内に入ること自体が有料でしたが、塔林は出入り自由で、積み上げられたレンガの塔を、気ままに見て歩くことが出来ます。
「時代によって、塔の建築様式が違う」と聞いていましたが、一見同じような塔でも、サイズや先っぽの形、全体的なバランスなど、さまざまな事に驚かされます。 -
少林寺だって知らずに、ここだけ観たら東南アジア地域の遺跡にみえなくも無いかも?
カンボジアとか、ベトナムとか・・。行ったことないスけど。
さきほど、傾いている塔がありましたが、もっとイっちゃっている塔には、つっかえ棒がしてあります。
イヤ、無理があるっしょ?ソレ。 -
あまりに、傾いている塔には近寄らないよう警戒しながら、なおも奥へ進みます。
ゆるやかに落ちていく午後の日差しを受けて、活気のある廃墟のような塔林が輝きます。
なんか、イイなあ〜。
こういうトコ、好き。
名僧なんて持ちあげられて、こうしてシンボル・タワーが残されたとしても、現在では「名僧」たる個々の物語は霧散しています。
特定の個人の墓、という本来の意味を失っても、地元を生きる人々を支えるスペースとして、残っていく不思議な光景です。
まったく失われるのではなく、時折、想起されながら、誰とも知れない墓の群れが、きっと何年先までも存在しているんだろうな、そうして、違う誰かがこの場所に立って・・・寒がっているんでしょうか(笑)?
いろいろ想像をかきたてる、塔林です。 -
この塔の前で、中国の団体さんがガイドさんに説明を受けているので、近づいていく(笑)。
なんか、えらく汚いけど・・。
雑草が生い茂ってるし・・。 -
汚いのには、理由があった!
古めかしいのが、見たまんま。
これは、塔林内最古の佛塔だそう!
西暦791年に建てられた、法玩禅師の塔(お墓)です。
お葬式には数万の信者が参列したというから、スゴイ。
車で走ってみたかぎりでは、さほど人口の多い地域とは思えないので、きっと遠方からも大挙して来ていたって事でしょうね。
しかし、ガイドさんが説明するような場所に、さりげなく解説板を置いてくれるとは、やるな!
助かる(笑)。 -
そういわれると、古いところに趣きを感じてしまう。
でも、雑草は抜いてもいいんじゃ・・。 -
そう思って、まわりの塔もながめると、けっこう雑草がチョロチョロ生えているみたい。
へたに、手は加えずにそのままの状態をキープしているってコトでしょうか。
下にはゴミひとつ落ちていないので、環境管理には気が配られています。 -
物売りの女性たちが進めてくるのも、首からさげる数珠のでっかいのとか、仏具系ですし。
そういう点では、ただ商業主義が蔓延している観光地、というのは当てはまらないようにも思えます。 -
なんにせよ、生活のため働く仲間です。
働く女同士の親近感を持って歩いていると、「ガン売りしようぜグループ」から離れて、ぽよんとサボっている子を発見。
ヤバイ。
こっちが、オイラの仲間かも(笑)。 -
オチがついたところで、塔林から元来た道を引き返します。
だって、そろそろ3時だ!
功夫表演3点だもんね!
行かなーっ! -
少林寺の敷地は、門前広場のゲートをくぐって、『学校』→『少林寺武術館』→『少林寺(寺院)』→『塔林』という順番に、1本道でつながっています。
迷う心配もなく、非常に分り易いです。
また、各施設ごとの距離は、だいたい10分チョイくらいですし、傾斜もほとんど無いので、徒歩でじゅうぶん。
足に不安がある方でも、電動カートが行き来しています。
ダイエットのために(?)、グイグイ歩いて武術館まえ〜。 -
少林寺武術館は、なかなか立派な建物です。
楊くんに買ってもらった共通チケットに、入口でパンチを入れてもらい、先行していた団体さんにくっついて中へと入ります。
少林寺武術館の外装は派手ですが、中はフツーの公民館のような感じで、廊下の向こうに半円形のホールへ入る、いくつかの扉がならんでいます。
西日の射す廊下には、売店やお土産コーナーもあります。
さらに、団体さんにくっついて、ホールの扉をくぐります。 -
イヤっ、なにこれ(笑)。
ホール正面には、少林寺風の胡散臭げな舞台が設置されており、4〜5人の道着姿のお坊さんと、亀仙人のような白鬚の道士が、観光客の男性を中心にポーズをキメています。
中心にいる男性の連れらしき人が、写真を撮っていたりして・・。
うーん。
コレ本当に、禅宗の元祖たるお寺の施設なのだろうか〜(笑)。
真面目に禅の境地を目指している人がみたら、腰砕けてしまいそうな有様ですが、舞台の周囲をめぐる階段状の客席には、すでに大学生ぐらいのグループが、最前列にキープして開演を待ち構えています。 -
負けじと、正面あたりの席に陣取ると、時間通りにホールの照明が落ち、いよいよ開演です!
「表演」は、いくつかのパートに分かれて行われています。
一幕めは、4〜5人の子どもたちが、動物や昆虫にちなんだ武道のカタを披露してくれます。
カエル拳(?)が可愛かったのですが、「強そう」と聞かれると、無駄以上に体力使う感じで、ぶっちゃけすぐ負けそう〜。
おなじく披露されていた蟷螂拳は、りんちぇが『ドラゴン・キングダム』でジャッキーに披露していましたが・・・やっぱ、りんちぇはスゴイですよ!
おなじコトしているのに、動きのキレや美しさが全然ちがうんですものv
りんちぇー!
やっぱり、功夫之王ですっ! -
二幕めは、少林寺拳法というよりは、はっきり「ヨガ」と言っていいんじゃないでしょうか。
ひょろりと細いお坊さんが、信じられない身体の柔らかさで、ポーズをとっていきます。
目を見張るような体位に、マジックを見せられているようです。
個人的には、一番面白かったです。
そして、今度は「気功」!
頭や喉に気を溜めて、槍を曲げたり、ガラスに小穴をあけたりしてくれます。 -
びみょ〜!
超びみょ〜っ!
いやあ〜、ホントにこれ修行なのかな(笑)?!
ひとつひとつのテクニックや到達点みたいなのは、たしかにスゴイのですが、お坊さんが追求する世界なのかが、イマイチ飲み込めない部分があります。
これが、お坊さんじゃなくて、マジシャンや武道家だったら違和感ないと思うんですけどー・・。
演目のインターバルで、DVDとか販売されちゃった日には、納得できません(汗)。
なまぐさぼうず〜っ!
浮世の垢に汚れきってないか?!
世界を席巻する新自由主義の波に洗われて、お寺の経営もキビシイのかしら〜?? -
そのわりには、手を叩いて面白がって、たくさん写真撮っちゃいましたけど!
お坊さんたちの動きが速くて、離れた客席からだと上手く撮れない・・。
端っこでも、最前列で観た方が良かったな。
ところで、あんまカンケーないですが、少林寺の技は小柄な人がやった方が、迫力があります!
ジャッキーやりんちぇ贔屓だから言っているんじゃなくて、ホントに小柄な人がパシッと決めると、同じ技を背の高い人がやるより、絵になるんですよー。
これは、不思議でした。
映画では、よくある描写ですが。
生で武術を観て、初めて思いました。
小柄の人の方が、似合う!! -
30分弱で、すべての演目が終わります。
-
お疲れ様でしたー!
ちょっぴり、少林寺拳法の世界を垣間見れたってトコロでしょうか。
喝采を受けて、舞台そでに引き揚げていくお坊さんたちを観ていると、舞台役者さんかミュージシャンのようです。 -
ホールは入れ替え制なので、演目がすべて終了すると同時に、観客は外へ流れます。
楊くんとの待ち合わせ時間までは、まだ小1時間ほどあるけど、そろそろ広場へ引き返そう。
達磨さんの洞窟を観に行くには、もう時間が足りなそうだし。
おみやも見たいし♪ -
トコトコ戻る道すがら、往きに見かけた『少林寺塔沟武術学校』の前にさしかかります。
野外事業時間なのか、赤いジャージ姿の子どもたちが、グラウンドでキックボクシングをしたり、教員の号令で運動に励んでいます。
「う〜ん。寒いのに御苦労なこっちゃのう〜」
もはや、澄み切った心とは縁遠い大人は(笑)、頭を掻いて通りすぎようとしたその時! -
学校から、道を挟んだ向こうの河川敷に、文字通りうじゃっと坊主頭の子どもたちが集まっています。
人数はゆうに1000人は、超えていると思います。
赤ジャージに黒パン姿の、中高生くらいの子どもたちが、命綱をつけて壁を駆け登ったり降りたり。
対戦チームに分かれたりしながら、スタントマン顔負けのトレーニングをしており、かなり壮観です。
観光客の中には、口が開きっぱなしで、立ち止まっている人もいます。 -
人口の多い中国ですから、子どもの数だって多いでしょうが、これは違った意味でスゴイ。
川原で歓声をあげて修練にいそしむ全員が、武道家やスタントマンを目指しているわけではないでしょうが、こんなにたくさんの子たちを抱えた少林寺という組織は、それなりに余裕がないと立ち行かないんじゃないでしょうか?
ひとりひとりをみていく先生だって、相当数いないと・・。
いやー、たまげた。
ビッグだぜ!
こんなかから、将来の映画スターも出てくるかもネ。
なんとなく、ボーッとしたままゲートを出て、お土産屋さんをまわります。
が、どこも似たり寄ったりなので、結局見ただけで駐車場へ戻ります。
「えーと、この辺だったかな?」
キョロキョロしていると、車から出てきた楊くんが、わざわざ助手席へまわって、ドアをあけてくれます。
「謝謝」
「もう、いいんですか?」
40分ほど早く帰って来た私に、楊くんが心配そうな顔をします。
武道館でちゃっかりゲットしてきたお土産を見せて、
「很高興〜!」(トテモウレシカッタ〜)
中国語で応えると、使い方が違うのかクスリと笑って、エンジンをかけます。
お。
ようやく、表情が出てきたな。 -
言葉の通じない外国人で、しかも戦中・戦後に渡って(毒ガス遺棄被害や数々の補償問題などで)、中国の人たちを傷つけている「日本人」ですから、楊くんも仕事とはいえ、あまり良い気持ちはしないだろうと気になっていたのですが・・。
「小姐、寒かったでしょう?」
暖房を強くしてくれたり、午前中はほとんど硬い表情をだった彼が、ふっと笑いかけてくれると、少し安心します。
こういう、ささやかな友好に溝が出来ないよう、襟を正していかんとなあ〜。
少林寺をあとにして、車は洛陽への帰路につきます。
帰りの道路はまずまず順調で、前の車両を抜かすのが苦手な楊くんでも、かなりのスピードで走っています。
少林寺の周辺地域は、砂利(?)の産地らしく、荷台一杯に砂利を積んだ大型トラックが、のろのろと数多く走っていますが、楊くんは細心の注意を払って、それらを抜いていきます。
しかし、たいがい後続の車にトラック抜きの先を越されて、なかなか追い抜けない(笑)。
ガンバレ、楊くん!
楊くんもいつかは、イケイケのドライバーさんになっちゃうんだろうなあ〜と、微笑ましく思う間に、あたりは街路樹が林立する、洛陽中心部近くまで走っています。
帰りはあっという間だ。
感慨にふけっていると、不意に、楊くんが道脇の高い柵の前で車を停車させます。
どしたの?? -
「小姐、降りて」
楊くんが言います。
え?
だってまだ、洛陽へついてないよ?
よくわからず、言われるまま車を降りると、楊くんが私のメモに何か書きこんで、差し出してきます。
メモには小さな字で、
『白馬寺 照相』
と書いてあります。(『照相』は写真の意)
あ!
ここが、ガイドブックにも出ていた、有名な『白馬寺』なの?!
楊くんは柵のあいだを指さして、「ここからなら、ちゃんと写真が撮れますよ」と勧めてくれます。
バスのおじさんと契約したコースではないので、入場こそ出来ませんが、最後に少し時間を割いて楊くんは洛陽の名所にもう一ヶ所、寄ってくれたのです。
ええ〜っ!
超、カンゲキなんですけど!!
すんごいおとなしいタイプだから、どう接していいか分からなかったのですが・・・やさしい子だー・・。 -
なんか、久々にジーンとしてしまった。
ありがとねー。
「写真、撮れました?」と、たずねる楊くんにお礼を言って、ふたたび心地良い沈黙のなか、車は走り続けます。
「楊くん、楊くん。もういっこ、リクエストしていい?」
たぶん、降車地点はもとの洛陽駅前で、そこへ向かっていると思うんですけど、
「航空城商務酒店まえで、降ろしてもらえる?」
お伺いをたてマス。
「かまいませんよ」
快く応じてもらい、「ラッキ♪帰りのバス代、浮いちった」と喜ぶ、セコイ乗客。
さて、順調に進んできた道のりでしたが、郊外から洛陽中心部へ入る道には、一ヶ所、ものすごく渋滞する地点があって、気持ち悪いほど車が詰まっています。
さすがの温厚な楊くんも、これにはうんざりした表情で舌打ちますが、それでも、
「暖房は、暑くないですか?とめなくて大丈夫?」
などと、声をかけてくれます。
基本的に、面倒見がいい人なんだな・・。 -
最後の渋滞で、いささか疲れたものの、日が沈む前に無事ホテルへ到着。
「明日は、このホテル前に朝8:30集合で、龍門石窟ですよね?」
「ハイ、よろしくお願いします。今日は、謝謝!」
翌朝の予定確認をして、車窓越しに「再見」の手を振り、車をスタートさせる楊くんを見送ります。
楽しかったな〜。
明日も、運転は楊くんがいいけど、きっと違う人だろうな〜(笑)。 -
少林寺は、まあ、その・・ああいった部分は覚悟してたので、まあまあ、そんなもんでしたが。
思いがけず、全然知らない玄奘スポットへ足を向けることになったのは、うれしいハプニングでした。
そして、(やや児童労働の疑いが拭いきれなくはありますが)心根の優しい、楊くんの案内でまわれたのは、楽しかったし、少林寺のことを思い出す時には、ゼッタイ楊くんのことも思い出す!
すっかり日の暮れた、洛陽の街です。
夜空にはポッカリ、大晦日の満月が浮かんでいます。
ネットで遊びだすと、止まらなくなっちゃうからニャ。
今日のあれこれを楽しく思い返しながら、ホテルでヒッキーにならないよう、街へ出て食堂を探しますが・・・あんま無いんですよねー。
コリアン料理のお店はあったんですけど。
中国の古都へ来て、ビビンパブを食すのもどうかな、と。 -
だからって、パン買うか?!
と、突っ込まれそうですが。
だって、女の子が結構入っているお店で、おいしそうだったのだよー!
そんなわけで、菓子パンを買ってきてしまいやした(汗)。
←これなんか、ヤバイくらいにパチ物。
なのに、あんこが入っておらんのですわ。
舐めとんのか、おんどりゃ!
糖分よこせ、糖分!!
いちごジャムが入っていても、イヤですけどね(笑)。
見た目は、某子ども向けキャラですが、中身はプレーンでございました。
さあ!
明日は、世界遺産☆龍門石窟に行っちゃうぞーっい!! -
次回!
あくまでビギナー④は・・・?
龍門石窟へ行く前に、すんごい博物館へ連れて行かれました!!
これって、アリ?!
おったのしみに!!
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この旅行記へのコメント (21)
-
- 城壁フェチさん 2010/01/31 15:39:52
- 紹介して!
- きっちーさん洛陽も行っちゃったんですね。私も行ってみたいです〜!(ブログ読んでるとこうなります)
きっちーさんのブログ読んでいると、何だかオバさんも一人で行けるんじゃないかと勘違いしてしまいます。
楊君の様な白タクさんに出会えるのは、日ごろの行いが賜物!!!
- きっちーさん からの返信 2010/01/31 20:59:19
- 写真の電話番号で頼めば、楊くんに会える!・・かも?
- 悠久の古都洛陽ですが、城壁は見当たらなかったすよん♪
念のため(笑)。
ちなみに、完全素人の旅ですから、山西省をまわられた経験のある城壁フェチさんなら余裕だと思います!
お時間がありましたら、ぜひぜひv
日本から本数出ている上海や北京で、中国国内線航空券買えば、日本からチョクで押さえるより、航空券も取りやすいです。
今回は、たまたまバスの運転手さんの仲介で白タクに乗りましたが、ホテルでも白タクは頼めます。
最後日の白馬寺は、ホテルのフロントで頼みました。
ホテルに頼むほうが、街なかで行き当たりばったりにお願いしたものより、金額的に全然高いですが、そのぶん、ホテルの人が白タク運転手さんとケータイで常に連絡態勢を取ってくれるので、まったく知らない相手にお願いするより、気持ち的に安心かなと思います。
楊くんとの出会いは、すっごい良い思い出ですが、行ないはというと〜・・・(汗)。
先日、20年以上も知らずにいた、とりかえしのつかない酷い事を自分がしていたと知り、すんごい落ち込んでいます。
自己嫌悪で凹みきってますが、これからも知らずに過ごすよりは、ゼッタイわかってよかったと思うので、遅くなりましたがケリをつけようと思います。
へんな話しちゃって、すみません〜。
なんか、まだ立ち直れてなくて。
そんでは!
- 城壁フェチさん からの返信 2010/02/01 12:25:02
- 前向きにね!
- 落ち込んでいる原因は解かりませんが、20年以上と言えば未だ社会の仕組みさえ判らずに居た頃の事、その事に気づいただけでも良かったね。
私は未だに気づかず年を取って居るかも知れないのに。
近頃は姑を送ってしまった開放感からか、自分をもっと解放してもいいかなという気分が満ちてきています。
だから大好きな中国へ行って、何かあっても別に良いかなと思うくらいです。
でもドキドキはするけどね。
今年は思い切って・・・家族からは信用無いからどうかな〜?!
- きっちーさん からの返信 2010/02/01 13:19:16
- ありがとうございます
- ありがとうございます〜(泣)。
小学生の時に引っ越しがありまして、新居の団地では飼えないからと親に説得されて、飼っていた猫たちを泣く泣く人に譲ったのですが、じつは貰い手がなく保健所におくられて殺されていたことが、わかりまして。
いままで、生きていると(少なくともネコの寿命がある間は)疑わずにきたので、たまたま処分場の映像をニュースで観て「まさか、あのとき・・」と思い、親に確認したらそうだったんです。「引っ越しのときには、もう死んじゃってたんだ」というのが、えらいショックで・・。
親も20年以上言えずにいたのは、辛かったと思うのですが、自分自身も小学生とはいえ踏ん張りきれず結局、飼い主の責任を放棄したわけですから、酷い事をしたと思います。
なんとか慰霊碑を探してお参りすることにしました。
今日、愛護センターに電話して慰霊碑の場所もわかりましたので、休みの日に行こうと思ってます。
個人的な話ですみません。
城壁フェチさんの中国旅行記は、私の行き当たりばったりの旅にくらべたら、きちんとプランを立てられているし、楽しい旅をいっぱいしてほしいな〜と思います。
状況の分からない場所へ行くのですから、リスクがどのくらいまで大丈夫かっていうのはあると思いますけど。
いままで中国を旅したなかでは、スリや多少の引っかけはあっても、中国の人たちに危ない目にあわされたことっていうのは、一度もないので、わりと旅しやすい国だと思います。
やっぱり言葉が通じなくても、人と楽しく過ごせる時間が、一番ですよね。
- 城壁フェチさん からの返信 2010/02/01 20:31:05
- 納得いくまで合掌!
- そういう事だったのね、それはご両親も言えない事ですね。
仕方ないですよ。慰霊は自分が納得できるまでするしかないことです。
今後もっと身近な大事な人の事で・・いずれ来ることなので、その時は後悔の無いように、誰の為でもない自分が納得行く様にしてくださいね。
若い若いと思っていても、突然その時を迎えることもありますから。
だからヤッパリしたいことしとかないと・・・決断するのみ!頑張ります!
- きっちーさん からの返信 2010/02/01 23:34:20
- 暗い話ですみませんでした
- 親の選択と自分の選択って、やっぱ違うんだな、と思います。
自分も人に言えない秘密を持つかも知れないけど、この「負い目」を大事にしたいと思いました。
話は変わりますけど、「今しか出来ないから」ってセリフ、よく無責任な表現に思われがちですけど、自分けっこう好きです。
プロフィールで誰かが言い方違いますけど、そういう意味のことを書かれているのをみかけると、「ホント、そうだよな〜」って思います。
要するに「一期一会」って感じで。
そのとき、なんとなく心惹かれて選択しなかったら、永遠に行き会わず通り過ぎちゃうのって、旅をしている時じゃなくても、よくあります。
だから、「いつか」じゃなくて、無責任でも何でも「いま」やっても良いんじゃないかって思います。
今年も何かチャレンジしたいけど、城壁フェチさんのように、いろんな本を読んで、ぼさっとマンネリしないように、違う方向を目指すのも大事ですよね。
あっしも、がんばりまっす!
いつも、ありがとうございます。
聞いていただいて、元気が出ました。
きっちー
- ジェームズ・ボンドさん からの返信 2010/02/05 19:50:59
- RE: 暗い話ですみませんでした
- ペットを飼うのは大きな覚悟が必要です。
飼えないからと行って捨ててしまう事こそ無責任に思いますよ。
話は変わりますが、子供の情操教育に子犬を飼っている家庭がありました。
でも子犬は、すぐに大きくなってしまいます。
そこで両親は子犬が成長すると保健所に持って行き、新しい子犬と交換して貰うのです。
子供は最初からこうですから、時々犬が替わる事に疑問を持ちません。
アイディアとしては秀逸ですよね。
- きっちーさん からの返信 2010/02/05 22:49:35
- 小型犬を飼えばいいじゃん!
- 小型犬、飼えばいいじゃん!って、話ですよね!!ヒドイ・・。
師匠、浮上しかけたのを、おもりつけて沈めないで下さい〜(泣)。
ここ2〜3日、動物愛護センターに電話しまくりですよ。
死んでしまった施設は判明しましたが、死亡日も分かんないもんかと。
古い記録がないか職員さんに調べてもらいましたが、保存期間は1年だけだそうです。
「保健所」って言ってましたが、東京都は「動物愛護相談センター」って名称なんです。初めて知りました。
愛護センターって、ぜんぜん別組織だと思ってました。
根掘り葉掘りウザかったでしょうが、電話口で親身に聞いてくれて、慰霊碑までアクセス方法や、埋葬した灰自体もずっとそのままにされないことなど、丁寧に説明してくれました。
自己正当化は得意なんですが、こればっかは一生自分を許せないですね。
どんな生き物もいつかは死んじゃいますけど、最後までそばに居たかったです。
- ジェームズ・ボンドさん からの返信 2010/02/05 23:22:12
- 動物イジメ
- 子供って、動物をイジメるのが好きですよね。
よく、カエルやザリガニを平たくして遊びました。
でも動物イジメは中学時代を最期に止めました(ちょっと気付くのが遅いかなぁ)。
中学入った頃は、犬に火を付けて遊んでいましたが(犬って良く燃えるんですよ、ウソだと思うんなら人間の髪で実験して見て下さい、犬はダメです可哀想です)。
ところが「犬に火を付けたところ、その犬が床下に逃げ込んだために家が丸焼けになった」とうニュースを知って、怖くなってヤメてしまいました。
でも、この時に自分だけだと思っていた「犬に放火する」のが一般的な遊びと知って驚いた記憶があります。
- きっちーさん からの返信 2010/02/05 23:34:25
- 実録クリミナル・マインド!!
- 師匠っ。
ダイジョブですか?!
ウラで連続殺人とかしてナイでしょうねっ。
おねしょと、放火と、動物虐待は、サイコパスの兆候。
って、プロファイラーが言ってまちた。
犬は飼ったことないですけど、犬派の人たちが悲鳴をあげてますヨ。
お父様が骨を折ったのも、まさか・・原因は・・・?
フォトラは、師匠の狩場・・・?
オフで接触した老若男女は、行方不明・・・?
こわい〜。
- 城壁フェチさん からの返信 2010/02/06 16:52:10
- RE: 実録クリミナル・マインド!!
- あんたら何言うとりますネン!!
きっちーさんのご両親は最終手段を選ばざるを得なかっただけで・・・
子供は自分のことで手一杯で、あまり動物の行く末まで気を留めることは出来ないだけ。まだ社会が狭いし。
しかし犬に火を点けたのにはビックリ!まあそんな悪さをしながら”命”と言うことを何となく考えるようになるのでしょね。
我が家にも大分年をとってきた、36キロの大型犬が居りますが、一年でも長く生きてくれるよう祈る日々です。
君達それより骨折するのは年老いて来た証拠、安穏としてないで親の方も少しは、気遣ってね!・・・親世代代表より
- きっちーさん からの返信 2010/02/06 21:32:35
- 反省・・
- すみません(汗)。
言葉が過ぎました。
反省。
まだちょっと、親に腹立ってます〜。
わかってはいるんですけど。
動物好きの親が、そんなことするなんてよっぽどだったろうな、とも思います。
4匹もいたので、それをまとめて引きとってくれるなんて、今考えるとありえないし。
頭では、ちゃんとそこらへんも理解できるんですけど・・。
でも、3匹の子猫たちは、生まれた瞬間を私だけが立ち会ったのを、思い出しちゃって。
なにも殺さなくたって、隠れて飼ったっていいじゃないか、とか。
もともとノラちゃんだったので、エサあげてんのにハトを捕まえてきてたし。子どもらに狩りを教えてたので、きっとたくましく生きたんじゃないかとか。
ダメだ・・。
なんでー!
どうしてー!
って、どうしても感情がまだ先にたっちゃいます。
気持ちを整理するために、平日に半休とれたので、愛護センターの慰霊碑へ行ってきます。
JB師匠のコワイ話は、怒らせて元気づけてくれている冗談9割だと思いますが、生き物を飼う責任はたしかにおっきいと思います。
今回の事はショックだし、寿命どおり死別しててもきっと辛かったろうけど、動物大好きなのでまたいつか、一緒に暮らしたいなと思います。
きっちー
- 城壁フェチさん からの返信 2010/02/07 14:56:39
- RE: 反省・・
- こちらも突然話に割り込んでしまって失礼しました。
4トラから、書き込みに返信がありましたとのメールが入っていたので、
つい読んでいたら「コラコラ!」なんて思ってしまい・・・
まあペットは子供達が小さいうちは飼わないに限ると思っている次第で。
そして出来れば早く皆さんにも"親”に為って頂きたいと思うばかりです。
家の娘を見ていても、30過ぎても全く大人に為り切れていない、相変わらず自分の事で手一杯の、子供の時と大して替わっていないなあと思うからです。
大変失礼致しました m(__)m
- ジェームズ・ボンドさん からの返信 2010/02/07 20:41:26
- 南極物語
- きっちー家の「南極物語」やなぁ。
ウチも犬を飼ったことがありますが、すぐに死んでしまいました。
以降、飼っていません。
今、ATOK2010を使っていますが変換が遅いぞっ!
- きっちーさん からの返信 2010/02/08 23:43:13
- 行ってきました〜
- 掲示板が、スレッド関係者全員案内だとは知りませんでした。
こちらこそ、失礼しました。
何年会員しているのか〜(汗)。
今日、ニャンコたち最期の地へ行ってきました。
東京都の埋立地で、運搬道路と倉庫しかないような場所で、羽田の飛行機の騒音がひどくて、「働いている人には悪いけど、こんな寂しい所で死んじゃったのか。私、サイテーだ。あの子たち怖かったろうな・・」
と思ったら、もうバスの中でガーッと泣けちゃって。
愛護センターの職員さんに事情を聞かれても、いい大人がべそべそ泣いていて、謝んなきゃいけないのに頭が真っ白で、まともに声が出ませんでした。
23年も前のことでこんな凹んでる私は、脳内物質の分泌や伝達がやばい事になってるんじゃないかとか、よけいな事まで浮かんで、なんだかワケわかんなくなってしまいました。
職員さんに色々聞きたかったんですが、いたたまれなくて10分も居られませんでした。
気持ちの整理がもう少し着いたら、また、あらためてお参りに行こうと思ってます。
自分にとっては大ショックですが、職場でも話せる事ではないので、城壁フェチさんやJB師匠が聞いてくれて、ホント嬉しかったです。
楽しい話ではないのに、本当にありがとうございます。
すみませんでした。
きっちー
-
- ジェームズ・ボンドさん 2010/01/21 00:43:59
- 子供店長
- 子供がドライバーなんて珍しくないよん。
「鉄人28号」の金田少年だって「巨人の星」の花形満だってブイブイ走り回ってるし。
最近は売る方に回った、子供店長だって居るし。
それより、アンパンマンのパン。
あんパンは日本オリジナルだそうだけど、中国にも有りますか?
- きっちーさん からの返信 2010/01/21 09:42:47
- ドコモの鉄人CMは・・
- 街壊しまくって、「行くぜっ」とか言っちゃダメです(笑)。
CM自体は、映像的に面白いですけど★
あんぱんって、中国では見たことないです!
ちなみに、写真のぱちアンパンマンは、中身入ってません。
もっとこだわれ〜。
期待して買ったんだから〜。
ちなみに、中国で有名な餡子のお菓子は、月餅とかありますけど。
パンの中に、餡子が入ってるのは見たことない・・?
いっかいだけ、台湾のファミマで『北海道産小豆使用、あんぱん』を買って食べたことありますが、それはフツーにあんぱんでした。
牛乳がプラスされれば、張り込みができそうな美味しさでしたよ(笑)。
- ジェームズ・ボンドさん からの返信 2010/01/21 22:41:24
- RE: 子供店長
- あんパンマンの中はアンコではないのかぁ。
あのパンを食べて腹痛を起こしたらバイキンマンパンどすな。
- きっちーさん からの返信 2010/01/22 12:22:51
- RE: RE: 子供店長
- バイキンマンには出会わなかったので、ダイジョブです。
でも、ここまでやったんなら、アンを入れてほしいと思いアップしました。
期待してかじったら、なんもなくて悲しい〜・・。
中国のお菓子は、当たり外れありますが、菓子パンはフツーに美味しかったですよ?
-
- 唐辛子婆さん 2010/01/19 08:52:48
- ああ面白い
- はやく次が読みたいよ〜〜。
きっちーさん、おっはよ。
自分のラオス編のコメントはなかなか進まないのに
きっちーさんのを早くはやくとせきたてる
わがまま唐辛子婆であった。
- きっちーさん からの返信 2010/01/19 09:40:42
- はよざーすっ
- 仕事中なので、あ・と・で(笑)v
お早うございます!
いやー、マジ焦りましたよ〜。
顔の可愛さには騙されないぞ、キミいくつ?
って感じです(笑)。
でも、すっごく優しい子だったので、将来有望!
絶対モテモテだ!
唐辛子婆さんもリタイヤなんて、はるか未来なことおっしゃらないで、冒険旅行へ行きましょうよ〜vv
ディープ・ラオスとか・・。
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