2009/10/25 - 2009/10/25
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ゆうこママさん
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中部国際空港〜新潟空港〜新潟駅〜佐渡汽船〜佐渡両津港〜定期観光バス半日コース〜ホテル大佐渡〜定期観光バス1日コース〜大佐渡でもう1泊〜息のむ夕日〜相川街歩き〜タクシーで歴史三昧
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「路線バスで巡る佐渡の旅」パンフレットを道案内に、相川発11時15分両津行のバスに乗車。
相川の町を抜けたバスは、稲刈りの終わった田園地帯をのんびり走る。 -
車内の客は、私のほかに地元の方と思われる女性ひとり。
これは経営厳しそうだ。 -
バスの中から見かけた佐渡名物「沢根だんご」のお店。
精選したうるち米を粉にし、練りあげた餡入りの小さな団子。佐渡おけさに“沢根通ればだんごがまねく”と歌われているほどの名物。
この店の向かい側には沢根小学校のりっぱな校門。
沢根というのは、この集落の地名のよう。 -
11時30分、佐和田に到着。
国分寺などがある「佐渡飛鳥路」方面へ行くには、ここで南線に乗り換えなければならない。
しかしだ。
南線で国分寺へ行っても、今度はそこで次のバスが来るまで1時間。どうしようかと迷いつつ振り向くと新潟交通佐渡のタクシーの事務所があるではないか。
事務所をおずおずと覗き、そこにいた運転手さんに
「あの〜、国分寺と長谷寺に行きたいですけど、タクシーでどのくらいです?」
やさしそうな運転手さんが大体の時間と金額を教えてくれ、私が1人と聞くとあまり高くできないなあと思案顔。
で、ひとりの運転手さんを呼んでくれた。
Iさんおっしゃるダンディな運転手さん、とっても歴史に詳しい。
ここから濃密な歴史探訪の2時間半が始まった。 -
タクシーで巡る佐渡歴史三昧。
最初は国分寺跡。
山のなかに突然、広やかな草原が現れる。 -
聖武天皇の詔により諸国に一か寺ずつ建立された国分寺のうちの一か寺で、天平宝字8年(764)、佐渡国分寺として落成した。
この地方では珍しい瓦ぶき屋根の佐渡最古の寺院だったが、1529年の火災で消失。
金堂・廻廊・中門・南大門・塔跡・新堂跡などの礎石がならび、当時の壮大な伽藍の様子がしのばれる。 -
礎石
歴史の重みに胸がきゅんとなる。 -
現在の国分寺。
天平の国分寺より少し東側に立つ。
仁王門は茅葺。佐渡の寺は美しい茅葺が多い。 -
仁王が特徴的。
蝦夷風とでも言おうか。
都とは全く異なる。
うん、いいな、これ。 -
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仁王門を入り参道をまっすぐ行くと瑠璃堂。
この奥の宝物殿に重文の薬師如来がおわすのだが、予約もなしに来たため、拝観はあきらめた。
ただ、そこにいるということを感じながら周辺を歩いた。 -
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本堂
おおらかな瓦屋根が、これまた美しい。
ただ、入口が真ん中にないのが不思議。 -
本堂につづく庫裏は茅葺。
広い境内にもかかわらず、庭はきちんと手入れされ綺麗に掃き清められている。
観光客はもちろん、人がだれもいない。
無音。どこか遠い昔へタイムスリップしてしまったような錯覚に陥る。 -
運転手さんが、「お客さん、歴史がお好きみたいだから大運寺ってところに寄りましょう」
ということで訪問。 -
こじんまりとしているが、きりりとした佇まいの寺。
屋根は、覆いがかかっているが、覆いの下は茅葺であろう。
ここでも観光客に出会わない。 -
本堂から山門への道。
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なよやかな山門。
立ちはだかるような山門とは異なり、なんとも愛らしくそこにすっくりと立つ。
亀井勝一郎氏が絶賛したらしい。
司馬遼太郎も訪れたとか。 -
六地蔵が左右に分かれている。
佐渡では他でもこのような配置を見かけた。
佐渡独自のものかは知らない。 -
大膳神社
当初の予定にはなかったが、運転手さんのおすすめで。 -
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JR東日本のポスター
この場所です。
佐渡には、現在も30余りの能舞台が残っています。かつては200以上もあったといわれますから、能が庶民の手によって村々の鎮守の祭りの場として広がっていたことがわかります。
現存する佐渡の能舞台の中でも、県有形民俗文化財に指定されたものが8つ、市指定有形文化財に指定されたものが5つあり、毎年6月の薪能月間には大勢のファンが訪れます。(にいがた観光ナビより) -
鳥居をくぐって参道の先には本殿。
やっと人に出会った。
佐渡飛鳥をウォーキングで巡る人たちのよう。
建物の周囲に荷物があるでしょ。
よかった、ちゃんと人がいて。 -
本殿の横にりっぱな能舞台。
かつて国仲四所の御能場の一つで、茅葺屋根の能舞台があり、幽玄な薪能が例年行われている。この能舞台は佐渡を代表する1つで、気品のある美しさは、周囲の木々と芝生の緑と相まって、建物だけの鑑賞も十分堪える。(県有形民俗)(にいがた観光ナビより) -
鏡板には日輪が描かれている。
通常は松のみだが珍しい。
昨日、日本海に沈む夕日に衝撃を受けた私は、松にかかる日は夕日に違いないと強く思った。 -
能の大成者・世阿弥配流の地でもある佐渡が、日本有数の能の盛んな地になったことに、なにやら因縁めいたものを感じる。
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佐渡の飛鳥路を抜けて慶宮寺へ。
佐渡の飛鳥路とは、亀井勝一郎氏がこの地を訪れた際、田園地帯とそこに連なるおだやかな山並みの景色が奈良飛鳥地方に似ていることから名づけたとか。
さて、慶宮寺。
佐渡に流された順徳上皇の皇女慶子とかかわりのある寺らしい。地名も「宮川」というから慶子宮と関係があるのだろう。
もちろん観光客は誰もいない。 -
本堂から八祖堂への途中で見かけた。
ちょっとごあいさつ。
六地蔵の半分〜佐渡形式三地蔵と勝手に名づけた。 -
本堂を覗くと法事かなにかのご様子でご住職が喪服の集団におはなし中。
入口近くの平服の女性が気付いてくださり、どこから来たかと尋ねる。
住まいを伝え、八祖堂を拝見にと言うと、お堂の鍵にはクセがあり住職でなければ開けられない、何とかしてあげたいが、と申し訳なさげ。この道をまっすぐ行った先だから、もし住職の話が終わったら軽トラックで駆け付けてもらうからゆっくり見ていてとおっしゃる。
まっ、急に来たのだからしょうがない。お堂を見るだけでも十分ですもの。
八祖堂へ向かって歩き、長い石段の下まで来て本堂を振り返ると客たちが帰るよう。 -
慶宮の父、順徳天皇(流されたときは上皇)
世阿弥も日蓮も文覚も佐渡に流されるが、皆都に戻ることができた。ところが順徳上皇はこの地で最期を迎える。一説では自殺であったとか。都に帰れる望みが絶えたことを思い絶食したというのだ。
その暮らしだが、牢獄に幽閉されていたわけではなく、実際には島内を自由に動きまわり、普通に暮らすことができたのだそうだ。
正妻は島まで同道できないが、都からの御付の者たちと共に暮らし、そこで新たに妻を迎え3人の子を生した。
但し、これらの子は天皇家に繋がる子とは正式にはみなされないらしい。
いずれにしても歴史の表舞台から消し去られた人物であり哀れである。 -
建物は想像以上に大きなものだった。
堂内を小窓からのぞき見ていると、
あ〜間に合ってよかったと、ご住職が息を切らして大きな身体で走ってきてくださる。
手には大きな鍵。 -
小窓から堂内を見ることもできるのだが、住職がわざわざ開けてくださった。
ありがたい。こんな幸せなことがあってよいものか。
運転手さんも初めて中を見るという。
偶然そこへ写真を撮りに訪れたご夫婦とともにお堂に上げていただく。 -
内陣に八角の回転厨子があり、金輪仏頂・大日如来・八祖大師と、居ながらにしてすべて参拝できるという珍しい堂。
真言宗の八祖とは、
竜猛・竜智・金剛智・不空・善無毘(インド)、慧果(中国)、弘法(日本)に大日如来を加えたもの。
このありがたい厨子を回転させていただいた。
そっとそっと押した。
ご住職のご好意が胸にしみ、ありがとうと唱えながら押した。
なので、願い事を言うのを忘れた。まっいいか。 -
厨子の中心におわす金剛界大日如来を横から。
真言宗のお寺らしく密教の造形がお堂の随所に。
佐渡は日蓮が流された島でもあり、日蓮宗寺院が多いと思いきや、真言宗の寺院がもっとも多いのだそう。 -
続いて、長谷寺へ
寺の名は「ちょうこくじ」というが、地名は「はせ」
その名のとおり、大和の長谷寺を模したといわれる大同2年(807)開基の古刹。
世阿弥が松ヶ崎から峠を越えて長谷寺に至ったことが書に記されている。
参道のボタンの古木も美しく、まさに初瀬の趣。
平安期の十一面観音や不動明王、矜羯羅童子、五智堂、三本杉、高野マキ(県天然)など、歴史の古さを語るものでいっぱい。
初めて観光客がいるところに来た。 -
十一面観音
国・県指定の4体あり、秘仏として33年に一度御開帳が行われます。国指定の3体のうち1体は高さ106cm、ほかの2体は115cmほどです。
この3体は明治39年(1906)旧法による国宝に指定されました。いずれも榧(かや)材一木から彫出された立像です。左肩から右下わきに条帛(じょうはく)をかけ、腰には天衣や裳をまとい右手は下に垂れ左手には持物を持つ姿をしております。
全体に丸ノミのあとが残っており、頭上に一例に並ぶ化仏には目や鼻が刻まれていません。かつては未完成品ではないかといわれましたが、この手法は藤原時代に関東を中心にして、東北、中部地方まで行われた一様式であると考えられるようになりました。したがって仏像は、藤原時代に、この地方で制作された地方色の豊かな作品ということができます。残る一体は県指定文化財に指定されています。(にいがた観光ナビより) -
清水寺(せいすいじ)
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またしても誰もいない。
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大同3年(808)覧応法師が京都から布教のおり、京都の清水寺を模して建立したといわれる寺。それだけに久世観音(聖観音)を祀る観音堂「救世殿(ぐぜでん)」はまさに「清水の舞台」を彷彿とさせる。祀られる観音像は33年毎に開帳される秘仏。
いかにも清らかな水が豊富に湧き出そうな地にある。 -
目的の寺プラスアルファを楽しみ両津港へと向かう。
運転手さん、トキにも詳しい。
せっかくだから、トキのいる辺りを通りましょう。
ということで、放鳥地を見て。 -
エサ場のたんぼとビオトープ
旅行記4でも書いたが、佐渡ではトキ野生復帰に向けて、エサ場となる休耕田を利用したビオトープ作りや、環境保全型農業が官民一体となって取り組まれている。
平成20年秋から人工飼育のトキの放鳥が始まり、そのエサ場にドジョウや昆虫が多く住む環境作りが必要となったからだ。
運転手さんはトキのねぐらの位置やエサを摂る時間までご存知。
繁殖への様々な取り組みを紹介し、近い将来トキの舞う島を取り戻すことができると熱く語った。 -
I運転手さんは、歴史だけでなくいろいろなことに詳しい。
次から次へと様々な情報を披露してくださる。
楽しくって時間があっという間に過ぎていく。
ここは、はだかの大将のお母さんに縁の地。
そのほかにも様々な地を巡り、ガイドしてくださった。描ききれないのが残念。 -
タクシーは2時20分頃に両津港着。
運転手さんが、ホテルから送ってあった荷物を窓口であっという間に引き取ってくださり、そのままジェットフォイル乗り場へ。
3時30分発のクーポンを乗船券に換えるのだ。
「お客さん、2時30分の船に間に合いますよ、どうします?」
「ええっ、そんなことできるんですか」
(と、すかさず切符売り場に振り返り、2時半まだある?ハイあります)
「大丈夫だって。じゃあ、切符は私が交換して受け取りますから、お客さんはそこにある乗船名簿を急いで書いてください」
あわてて名簿記載する私。
「ハイ、お客さんお荷物。じゃお気をつけて。今度は是非、春にお越しくださいよ、いいですよ佐渡の春」
「はい、ありがとうございます。ホントに楽しかったです、では」
こうして佐渡の旅は終わった。
ジェットフォイルに乗り込むとすぐ、例の特大おむすびをほおばり、爆睡のうちに新潟港に着いた。 -
新潟県港湾資料室(入場無料)
新潟港で駅行きのバスを待つ間に時間つぶしで入館。 -
新潟駅前でお土産を買い足し、夕食をとりバスで空港へ。
空港のカードラウンジで出発まで休憩。
胃が疲れている。
新潟は大河ドラマ天地人で沸きかえっている。
が、佐渡は思いのほか静かだった。っていうか、静かなところばかり廻ったからかな。
タクシーのIさん、バスガイドのIさん、ホテルのIさん。
佐渡の旅では、I(愛)に恵まれました。
直江兼続パワーでしょうか。
それと忘れてはならない、ホテルレストランのスタッフさん。おにぎりを作ってくださってありがとう。美味しかった。ごちそうもですが、細やかな心遣いと笑顔が美味しかったです。
ドラマあやかり人気はすぐに去っていくと思います。
が、みなさん頑張ってくださいね。
トキもがんばれ〜!!!
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この旅行記へのコメント (6)
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- 三昧さん 2010/07/24 13:50:40
- 2泊3日とは思えないような、
- ゆうこママさん、こんにちは
佐渡2泊3日のひとり旅、読み通すと5泊6日くらいに感じました。
人情味もあって、佐渡は黒鯛釣師 旅行先の候補地に ゆうこママさんの旅行記を拝読して 行かねばならない旅先地になりました。
- ゆうこママさん からの返信 2010/07/24 23:07:41
- RE: 2泊3日とは思えないような、
- 最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
>
> 佐渡2泊3日のひとり旅、読み通すと5泊6日くらいに感じました。
>
急に決めた旅なので、本当はもっといいところがあると思います。
そもそも、つれあいが使うはずだった新潟行きの航空券が、急用で行けなくなり、ならば私がと決めた旅。
新潟で知っていた地名が佐渡だけだったので、訪れたのです。
結果は、大正解でした。
是非お出かけください。
そのときは、お知らせくださいね。
旅行記、必ず拝見しますから。
では、また。
- 三昧さん からの返信 2010/07/24 23:46:36
- RE: 2泊3日とは思えないような、
- ゆうこママさん、今晩は
ゆうこママさんの佐渡旅行記に黒がカキコしたメールに一つ一つご返事いただきまして、ありがとうございます。感謝です。
さすが、仏心を持っていらっしゃる方!黒には、真似できません。
でも、ここ数年 感謝の気持ちを大切にするありがたさを感じる日々を過ごす生活をしております。
高校、大学と道元禅師ゆかりの学校に通っておりましたが、「般若心経」を空で唱える事が出来るようになったのは、ヒニクにも10年前に妻を亡くしてからです。・・・、過去の嬉しい思い出としては、中国の西安の大雁塔の下で「般若心経」を唱えたでしょうか。何故か感無量でした。
- ゆうこママさん からの返信 2010/07/25 08:12:05
- 般若心経
- おはようございます。
> ゆうこママさんの佐渡旅行記に黒がカキコしたメールに一つ一つご返事いただきまして、ありがとうございます。感謝です。
とんでもない!
丁寧にコメントいただき恐縮です。
日本語めちゃめちゃなので、読みにくかったことと思います。
> さすが、仏心を持っていらっしゃる方!黒には、真似できません。
仏心だなんて、バチが当たります。
仏像を単なる鑑賞の対象として見たりしてますから、
こういう人間には、いずれ手ひどいしっぺ返しが。
後ろめたさを抱えながらの日々です。
奥様をなくされたのですね。
般若心経を通して、交信をなさっているのですよね。
空で唱える事が出来たらカッコイイな、なんて気楽に思ってましたが、心から唱えるには、私はまだまだ人間が出来ておりません。
今、突然思い出しましたが、あの夕日の場所で日没を待つ時、海の方から釣り人が帰ってきました。
黒様は釣りをなさるのですよね。
ならば、釣り+夕日なんていかがでしょ
-
- morino296さん 2009/11/01 10:25:13
- 充実の旅
- ゆうこママさん
佐渡の旅人は、観光バスかレンタカーを利用されのが多いのでしょうかね。
路線バス、貸し切り状態で、これでは経営が難しくなりますね。
効率良く観光するには、タクシーが良さそうですね。
一人ですと負担が多いで、少人数のグループがいいのでしょうが。
でも、タクシー会社の方も親切で、いろいろ便宜を図っていただけたようですね。
ゆうこママさんの人徳なのでしょう。
急に決めてお出掛けになった(?)旅行のようですが、
いっぱい楽しめて良かったですね。
お疲れ様でした。
(コメント完成前に失礼しました。)
morino296
- ゆうこママさん からの返信 2009/11/01 23:54:30
- RE: 充実の旅
- morino296さん
観光バスはたくさん走ってました。
ホテルは団体さんが多かったです。
あとは、レンタカーやフェリーで車ごと来たりでしょうか。遠くのナンバープレートの車を時折見かけました。
でも、見所が散在し案内も少ないため、観光バスやタクシーのほうが楽しめるかもしれないですね。
>
> 急に決めてお出掛けになった(?)旅行のようですが、
> いっぱい楽しめて良かったですね。
ありがとうございます。
欲張らずに中央部に限定したのがよかったのかもしれません。
2泊3日では佐渡は味わえないと思いました。
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