中国・山西省の旅（３８）五臺山・台懐鎮の朝。

2009/08/04 - 2009/08/10

ドライバーの張君との待ち合わせ時間は７時。外は既に５時前から明るくなり、外の車の音などが遠くに聞こえてくる。朝食を兼ねて朝の散歩に出かける。高原の朝は気持ちよい筈だ。

外に出ると、外気は矢張り少しひんやりとしている。寒いほどではないが、ランニングの上に１枚羽織って出る。邨の人々は朝が早い。「早点」、と看板の出ている朝食食堂では、早くも湯気がもうもうと店の外まで出ていて、いかにも中国の朝らしい。

起きたばかりでまだ食欲も湧かず、招待所の近くを少し散歩する。昨日、１０ヶ寺以上の由緒ある古寺を回ったが、欲張りの気質は改まらない。今朝も時間があれば、近くのお寺に参詣に行く。これはもう好奇心というか、貧乏性のなせる業。

お寺には、この真夏でも石炭が山積みされ、少しばかりの煙も出ている。この地方では石炭ガ暖房用に使われるのは当然としても、炊事等の燃料にも使用されているに違いない。果たしてこの町で、プロパンガスのボンベは一度も見なかった。

一巡し、先刻の「早点」食堂に戻り、この店の朝の単品料理、朝粥を朝食に頂く。・・・矢張り、タイの方が美味しいなあ・・

ゆっくり食事を取ってから招待所に戻り、持ってきた日本のキャンデーをリュックから取り出してベッドの上に置いて娘さんのお土産とし、若主人の杜さんに挨拶し、張君との待ち合わせ場所に向う。いよいよ以って、この五臺山ともお別れになる時がきた。

エリア 五台山(中国)

招待所の内庭に積んである練炭の山。

四合庵の造りに似たこの恵源招待所は、このような細い通路を通って、外に出る。

又、外の通りに出るにも、このような狭い路地を通らなければならない。昔から続いている、防犯上の街区設計の思想が今にも続いている。

東台頂の方向から、漸く朝日が登って来る。

朝の食堂、「早点」。湯気がいかにも美味しそう。

今朝訪問した招待所近くにある「広化寺」。

ややマイナーなお寺でも境内は立派だ。

ここでも文殊様が最高佛として崇められている。

主たる燃料は石炭。夏でも大量の石炭が保管されている。

菩薩頂に最後の別れをして、この町を後にする。