2009/08/03 - 2009/08/09
106位(同エリア146件中)
ちゃおさん
山西省の人口は約3300万人。省都が太原市で人口約340万人。ここ大同市は省都ではないが、山西省では最大の都市で、人口約600万人。
この場所に最初に市街地が出来たのは、今から1600年も前の紀元400年ごろ、魏志倭人伝で日本人にも馴染みの深い、鮮卑族の拓跋氏が北魏王朝を開いたのが最初である。その後又、遼(遼寧省、遼東半島の遼と同じ)とか金の王都にもなり、幾多の変遷を繰り返し、今日に至っている。
その北魏は仏教に深く帰依し、この町の郊外にある岩肌に幅1キロ以上に渡っての石窟寺院が造営され、「雲崗石窟」寺院として、2001年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。中国で28番目の世界遺産である。
1時半、北京からのバスが大同北ターミナルに到着し、直ぐにも五臺山行きに乗り換えるべく、窓口で確認したところ、今日の五臺山行きは既に終了し、明日の朝まで無い、と言う。
ではやむを得ない。この町に1泊し、それでは、この文化遺産「雲崗石窟」でも見に行こう。早速ターミナル傍の食堂で、お昼を食べ、ターミナルビルに併設されている簡易宿泊所に1泊60元でチェックインし、リュックを預けて、雲崗へ行く。
タクシーの呼び込みが激しく、聞くと100元で往復してくれると言う。ではと、タクシーをチャーターし、早速雲崗まで行ってもらう。雲崗は町から見える山肌にあるかと思ったら、その山を一山越えた先の柔らかい岩肌に幾多の仏像は刻まれているのだ。
タクシーを降りると、目の前の土産物店通りの先に、大きな岩肌が見え、巨大な仏像が刻まれている。圧倒的な大きさだ。丁度感覚はアンコールワットの正面に立った時のようだ。観光客の多さも同様だ。
入場料60元を支払い、遺跡の中に入る。巨大な石仏が目の前に迫る。1600年前の芸術性の高さ、宗教心の旺盛さに圧倒される。ただ見入り、感動するだけだ。
大勢の中国人観光客が団体で来ている。白人の姿はちらほら。数人、数十人程しか見かけない。99%が中国人の旅行者に占められている。世界遺産の遺跡、中国中から集まってきているに違いない。このすごい数にも又、圧倒された。
1600年前、人里離れたこの山の中で、誰が、どのような意図で、これだけの数の石仏を造営したと言うのか。当時の石工も今ここにいる大勢の中国人と同じ様に、この岩肌に張り付くようにして、仏像を刻んでいたのか。
円仁さんが入唐したのは、これより300年も後のことであるが、あれだけ足まめに歩いた円人さんもこの場所を訪ねてはいない。もう既に300年の歳月の中に、この地は既に遺跡、遺物となっていて、人々の記憶の中から忘れ去られてしまっていたのか。
ほの暗く、ひんやりした洞窟の中で、色々なことが去来した。
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