祈りの島を旅する　五島列島・中通島全２９教会巡礼紀行　６／６

2009/09/14 - 2009/09/19

最終日。旅のエピローグ。

昨晩から風が出てきたので、帰りの船の出港が気になるところ。
長いようで短かった６日間の滞在も、残すところあと数時間。

最後の半日は何をするでもなく、気の向くままに時間を過ごしてみました。

エリア 五島列島(長崎)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船 レンタカー JALグループ ANAグループ JRローカル

AM6:30
島で見る最後の朝日。
最後の日の始まりは、いつも何だかちょっと切なくなる。

朝食前の散歩は、港まで。
登校する小学生たちに挨拶をされながら。

滞在中一番風が強く、波が荒れていたこの日。
帰路の船を、高速船にしようかフェリーにしようかと迷ったりして。

AM7:30　朝食。
いつものように、納豆と焼魚。

この日は大きな栗の渋皮煮まで。
五島産の栗です。

AM9:00　荷物をまとめて、部屋をきれいに片づけて。
６日間も過ごすと、妙に愛着が湧いたりするものです。

玄関の看板。
「古民家　永田旅館　創業昭和三年」

永田旅館のお母さん、６日間お世話になりました。
車で去っていく僕たちを、姿が見えなくなるまで見送ってくれました。

途中でレンタカーを返して、その足で有川港まで。

永田旅館のお母さんの勧めに従って、予約していた昼過ぎの高速船をキャンセルして、午前中のフェリーで帰ることに決めました。

フェリーターミナルで、中通島産のアイスを食べました。
「たまご」と「みかん」。
美味しいので大阪でも売って欲しい。

AM11:00　乗船。
いよいよ、五島を離れる時間がやってきました。

大好きになった、五島の海も島影も、しっかりと目に焼き付けとこう。

ロープが解かれ、船が岸壁から離れます。

少しずつ、港から遠のいていくフェリー。
また来れるといいな．．．

かすかに見える島の集落に、昨日訪れた丸尾教会の姿が。

あれはどこの集落だろう。
たった５日間過ごしただけなのに、故郷のように離れ難くなっていることに気づいたり。

島影が見えなくなった頃、揺れの激しさに立っていられなくなって、室内に引き揚げてきました。

風は強くなり、波はますます高くなってきます。

波しぶきに虹が見えて。

ちょうどこの頃、予定していた午後の高速船の欠航の情報が入ってきました。
永田旅館のお母さんの言うことを聞いてて良かった。

ほどなく爆睡。

PM14:00　佐世保港に到着。
一転して波は穏やか。

荷物をコインロッカーに預けると、遅い昼食を食べに「白十字パーラー」に。

ひよこ豆の入った豆カレーサンド。
辛さもちょうどよくて美味しい。

ミックスジュース。
大阪でありがちなバナナっぽいのではなく、すっきりとした口当たりでした。

お土産に、「ぽると」など洋菓子をいくつか買って帰りました。

歩道橋の上から、なにやら興味深そうな通りが見えます。

懐かしい雰囲気の市場が立ち並ぶ通りです。

地元の海産物の類や、野菜などを扱う店を覗きながらぶらぶらと。
ガイドブックにも載っていない通りを歩くのが、町歩きの楽しさ。

PM15:00
今回の旅の最後を締めくくるのが、一番最初に訪れた三浦町教会への再訪。

初日に訪れた時は、キリスト教のことをほとんど知らなかったんだなぁと、つくづく。
中通島での教会巡礼で、ずいぶんと見方が変わりました。

今日は光の差し込むいい天気。
祭壇にステンドグラスの光が当たって、とても幻想的。

旅の最後の穏やかな時間。
最高の贅沢。

赤い毛氈に、燭台の影が映って。

正面入り口扉の上部は、荊を纏ったキリストの心臓のデザイン。
ああ、どこかと同じだなぁと思い出したりして。

合計で30個もの教会を巡った今回の旅。
その一つひとつを思い返しながら、ゆっくりとした時間を過ごしました。

PM16:30
教会を出て、いよいよ佐世保を離れる時間。旅もついに終わりです。

PM18:00頃
佐世保発大村行きの快速シーサイドライナーからの車窓。
大村湾に沈む夕日。

徐々に薄暗く変わってゆく空を眺めながら、五島で過ごした６日間を思い出します。
旅で知ったいろんなことや、島で出会ったいろんな人たちのこと。

帰ったら早速、遠藤周作の「沈黙」を買おう。
そしてまた、いつか来れたらいいな．．．。