![ミラノ訪問の最大の目的にしていた美術館や博物館見物と街歩き。<br />いよいよドゥオーモ周辺にも足を伸ばして、昼と夜の二本立てでその風情を楽しんでみる予定のSUR SHANGHAI。<br /><br />ミラノの街の中心部にあって、街を代表するシンボルにもなっているドゥオーモは、14世紀後半に着工されたゴシック様式の傑作。<br />ドゥオーモの一部としての石が最初に置かれたのは1386年、ようやく完成を見たのは1813年のことだったのだそう。<br /><br />豪壮な建築は洋の東西を問わず気の遠くなるような時間と労力をかけて造られるものだけど、このミラノのドゥオーモもその一つだったんだ…。<br /><br />離れて見ると、精巧なレース編みに縁取られたように見えるドゥオーモ。<br />まずは内部見学後、その屋上にも上ってその見事な建築をあれこれ鑑賞してみます。<br /><br /><br />表紙の画像は、西日を浴びて金色に輝くドゥオーモ。ジェット機がその上空を貫いて飛んで行く。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/38/70/650x_10387044.jpg?updated_at=1319711798)
2008/12/07 - 2008/12/08
1508位(同エリア2976件中)
SUR SHANGHAIさん
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ミラノ訪問の最大の目的にしていた美術館や博物館見物と街歩き。
いよいよドゥオーモ周辺にも足を伸ばして、昼と夜の二本立てでその風情を楽しんでみる予定のSUR SHANGHAI。
ミラノの街の中心部にあって、街を代表するシンボルにもなっているドゥオーモは、14世紀後半に着工されたゴシック様式の傑作。
ドゥオーモの一部としての石が最初に置かれたのは1386年、ようやく完成を見たのは1813年のことだったのだそう。
豪壮な建築は洋の東西を問わず気の遠くなるような時間と労力をかけて造られるものだけど、このミラノのドゥオーモもその一つだったんだ…。
離れて見ると、精巧なレース編みに縁取られたように見えるドゥオーモ。
まずは内部見学後、その屋上にも上ってその見事な建築をあれこれ鑑賞してみます。
表紙の画像は、西日を浴びて金色に輝くドゥオーモ。ジェット機がその上空を貫いて飛んで行く。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
前編でポルタ・ティチネーゼ大通り沿いのサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会を訪れた後、さらにトリノ通りを北上して行くと、思いがけなく目の前にドゥオーモがある広場に出た。
ミラノは見所がギュッと中心部に詰まった街で、ちょっと歩いて行くうちにいきなり有名な場所に出てしまうのがおもしろい。
ちょうど日が傾いた時間帯。冬の夕日がドゥオーモを金色に照らし始めた。
今日は外側だけ見て行こう。
元々、ドゥオーモ内部の見学を予定していたのは明日だし。 -
イチオシ
冬の夕日を浴びて金色に輝くドゥオーモ。
ゴシック様式の尖塔やレース編みのように繊細な石の彫刻に縁取られたドゥオーモが光り輝く時間。
こんな夕暮れに立ち会えて今日はラッキー。
ふとその屋上を見上げると、冬のうす青い空を切り裂いてジェット機が飛んで行くのが見えた。
なんだかずいぶんシュールな街角風景。 -
さて、翌日出直してやって来たドゥオーモ。
地下鉄1号線または3号線のDUOMO(ドゥオーモ)駅からすぐそこで便利ですよ。
2008年12月上旬現在、ドゥオーモは無料でも見学できましたが、アプシス(後陣)は見学制限ゾーンで、個人だとドゥオーモ内部のオーディオ・ガイド無しでは入れませんでした。
そのオーディオ・ガイド+アプシス(後陣)見学のチケット売り場は、ドゥオーモ裏手の建物にありました。画像の右手にDUOMO i POINT と出ているオフィスがそう。
2008年12月上旬現在、ドゥオーモ内部の見学時間は特別な儀式が無ければ毎日7:00〜19:00でしたが、オーディオ・ガイドの貸し出し時間は異なっていました。
月〜金:9:00〜18:00(最終貸し出し17:15)
土:9:00〜17:00(最終貸し出し16:15)
日:13:00〜16:30(最終貸し出し15:15)
オーディオ・ガイドは日本語版は無かったので、私は英語版を借りました。お値段は4ユーロだったと思いますが、引き換えに身分証を預けなければいけないので、借りたい方はパスポートかそれに代わるものを持って行くのをお忘れなく。
ついでに言うと、ドゥオーモ屋上に上がるチケットの売り場もここ。
2008年12月上旬現在、ドゥオーモの屋上の見学時間は9:00〜。
最終入場は16:20と出ていましたが、夏季には1時間延長されるようでした。
チケットは2種あり、階段使用だと5ユーロ、エレベーター使用だと7ユーロでした。 -
前置きが長くなりましたが、やっとドゥオーモの内部に入ったSUR SHANGHAIでございます。(;^ω^)
入口では簡単なセキュリティ・チェックあり。
誤解されるような物は持ち歩かないのが吉。
ふと気付くと、ドゥオーモ内部の簡単な説明も、日本語で出ていました。
画像をクリックして元画像で見てみると、大きく表示されます。
そうそう、ドゥオーモ内部は写真撮影はOKですが、三脚の使用は不可。
ビデオも禁止だったのでご注意を。 -
ドゥオーモの内部に入ってまず驚くのは、黒々としたごつい柱が何本も立ち並んでいること。
外部の繊細な装飾のある尖塔や縁飾りのような石の彫刻とは趣が全く違って見えます。
それに、外部の軽やかな印象とはかけ離れたこの重々しい暗さに驚く人は多いかも。
人々のざわめきにもエコーがかかって聞こえる広さと高さ。
そもそも、ドゥオーモというのは教会堂のことで、ラテン語で神の家を意味するDOMUSから来ているんだそう。
よって、ドゥオーモと呼ばれる建物はこのミラノのドゥオーモだけでは無い点に要注意です。 -
イチオシ
ドゥオーモ内部の柱がどの位高くてごついか、この画像に写っている人影と比べてみるとよく分かるのでは。
ドゥオーモの高さは100mを越えると知っていても、驚きの大きさ。
繊細な外観とは全く様相を異にしていると思いませんか?
ドゥオーモが世界最大のゴシック建築だというのがこれで実感できた気がしたSUR SHANGHAI。 -
ちょっと重々しすぎるほどのドゥオーモ内部の薄闇。
心地いい薄闇とはちょっと違って、なんだか居心地の悪さを覚えたSUR SHANGHAI。 -
それでも、ミラノのシンボルと言われるドゥオーモは、見応えのある芸術品がぎっしり詰まった宝箱のよう。
お時間に余裕のある方は、じっくり見て回るといいですよ。 -
ずいぶん縦長のステンドグラス、巨大な枝付き燭台。
日々のお手入れも大変そうと思ってしまうSUR SHANGHAIは貧乏性。(;^ω^) -
ドゥオーモの内部。
幾多のステンドグラスに彫像が並ぶ空間。
ドゥオーモは、内部だけでも大小1300体の彫像があるんだそう。
ちなみに建物の外部分を飾る彫像は、2200体もあるらしい。
もちろんゴシック建築の傑作と言われるドゥオーモなので美しいとは思うんですが、これだけの装飾は必要なの〜?と思ってしまうSUR SHANGHAI。
カトリックの教会はどこも装飾過多では?…、と言ったら罰当たりですね。<(_ _)> -
SUR SHANGHAIは、見学制限ゾーンのアプシス(後陣)のオーディオ・ガイド付きチケットを買っていたので、その部分にも入って行ってみます。
-
見学制限ゾーンのアプシス(後陣)に入ると、主祭壇の地下にある別の礼拝室らしき部屋が垣間見えた。
その小部屋を掃き清めている人がいた。
静かに静かに箒を使っている様子は、スローモーションの映像を見ているみたい…。
このお掃除をしているのは、まさか大司教さんでは無いでしょうから、神学生さんなのかも?間違っていたらお許しを。
ちなみに、2002年からこのドゥオーモで大司教としてお務めしているのは、ディオニジ・テッタマンツィという枢機卿さんだそうです。
枢機卿の定義は、次のウィキペディアのページで見てみるといいですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%A2%E6%A9%9F%E5%8D%BF -
ドゥオーモの見学制限ゾーンのアプシス(後陣)の出口辺り。
アプシス(後陣)では、主祭壇真後ろの大きなバラ窓(この画像では真ん中のステンド・グラス)が見られるんですが、狭い通路の高い所にあって写真に撮りづらかったと思うSUR SHANGHAI。
う〜ん、チケットを買ってまでアプシス(後陣)まで行かなくてもいいかも、という感想。 -
ドゥオーモのステンド・グラスあれこれ。
まだまだこのほかにもありますよ。
お気に入りを見つけて来ては? -
さて、今度はドゥオーモの屋上へと行ってみます。
そのチケット売り場については、この旅行記の出だしに説明したとおり。
屋上のテラスは上下に分かれていて、寒さの厳しい時期は上のテラスは通路が氷結するので閉鎖されます。
SUR SHANGHAIが行った2008年12月上旬の午前中は閉鎖されており、チケットを買う時に「今日は下のテラスだけだがいいか?」と念を押されました。
結論から先に言うと、下のテラスだけでも十分見る価値ありの眺め。
気候のいい時期には上のテラスにも行けて、さらにすばらしい眺めになるのだと思います。
チケットは、出だしにも書いたように階段使用だと5ユーロ、エレベーター使用だと7ユーロ。
階段使用はドゥオーモの北口から、エレベーター使用は同じく南口から上って行くようになっていました。
この画像は、南口エレベーターの上り口。入り口では金属探知機を通りました。 -
イチオシ
ドゥオーモの屋上テラスは、上と下のどちらにも行ければ一番いいんでしょうが、上のテラスが氷結する冬は、下の段だけでも楽しんでくるといいですよ。
ミラノの街並み風景も尖塔の合間から見えますよ。
下のテラスに出ると、それまで曇っていた空から一瞬日が差してきて、金色のレースのようになった屋根の縁取り彫刻が暖かい色。 -
同じ街並みが見えるドゥオーモのテラスでも、上の画像のように日が差している時とこの画像のように差していない時とではずいぶん印象が違います。
出来ればお天気のいい日にテラスに上がるのが○。 -
この画像の左上の塔は主尖塔で、そのてっぺんに見えているのは、金のマリア像。
ミラノのこのドゥオーモが、聖母マリアに献納されているというのを端的に表わしていると思います。
昔は、このマリア像より高い建物を建てるのはご法度だったのだとか。
もし現代にも通用していたら、ミラノの街には高層ビルは出来なかったでしょうね。 -
ドゥオーモの下のテラスからは、ミラノの街並みのその向こうにアルプスの山々も朝日に薄赤く染まって見えましたよ。
肉眼では確認できましたが、この画像ではちょっと見えませんね。残念。 -
ドゥオーモのテラスに出ると、こんな不思議な構築物があります。
これは何かと言うと、飛び梁(フライング・バットレス)と言って、ウィキペディアによると側廊屋根裏に隠されていたアーチを側廊屋根よりも高い位置に移して、空中にアーチを架けた構築物のこと。
これによって天井部分を高くすることが出来、荘厳な空間を創り出せるようになったんだそう。
建築については無知なSUR SHANGHAIも、理解できる範囲で聞くならおもしろいと思う。
飛び梁(フライング・バットレス)については、下記のウィキペディアのページで見てみるといいですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9 -
ドゥオーモの飛び梁(フライング・バットレス)に付いている石の花。
これまた不思議な造形美。
これは単なる装飾品? それともこれにも何か重要な役割が? -
ドゥオーモの飛び梁(フライング・バットレス)の合間からミラノの街を見る。
聖人像を載せたドゥオーモの尖塔が、痛々しいほど細く長いのがこれでよく分かると思います。
画像奥の緑色のドームは、すぐ近くにあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア。
この2008年の12月初めは、夜の青いイルミネーションが最高にきれいでした。
その様子は、次編でご紹介しようと思います。 -
ミラノのヘソ部分にあるドゥオーモだと分かっていても、次々に目に入る彫刻群を眺めていると、街から離れた所にあるような錯覚に陥ったりします。
でも、ちょっと下を覗きこむと、すぐそばには現代の街並みも。 -
ドゥオーモの屋根の上には、針のように尖った細い尖塔が並んでいて、独特のスタイルを見せています。
この尖塔は全部で135本あるんだそう。
それぞれのてっぺんに立っているのは聖人の立像。
こんなに華奢な尖塔を載せたドゥオーモは、第二次世界大戦中の戦火では無事だったんだろうかと思ったら、連合国側の判断で爆撃されなかったんだそうです。
日本の京都と同じだったんですね。 -
ドゥオーモのテラスで見つけたガーゴイルらしき石像。
翼を持ったイヌのようなブタのような奇怪な姿。
西洋の石造りの建物によく取り付けてある怪物の形をした装飾物をよくガーゴイルと呼んだりしますが、ガーゴイルは雨水の排出口としての機能があるもので、それ以外の怪物像はグロテスクと言うんだそうです。
じゃ、この画像の怪物はガーゴイルじゃなくてグロテスクかも? -
ドゥオーモの外観が繊細なレース編みで縁取られているように見えるのは、テラスの壁面を飾っているこんな彫刻のおかげ。
これもずいぶん装飾的。 -
フッと視界を何かが横切ったような気がした。
何だろう、とドゥオーモそばの建物に目をやると…、
わ! (◎◇◎) あんな所に人が!
窓のお掃除屋さん? 窓枠の修理屋さん?
まさか泥棒じゃないよね。(;^ω^)
ヘルメットも作業着も命綱も着けていないように見えるけど…。
こっちがハラハラ。 -
イチオシ
冬の遅い朝日がやっと高くなってきた。
その光の中でシルエットになるドゥオーモ屋上の彫刻群。 -
さ、この後は、またミラノの街を歩いてみよう。
ドゥオーモのあたりはまた夜にも戻ってそのライトアップを見てみたい。 -
暗くなってから戻って来たドゥオーモ。
地下鉄1号線または3号線のDUOMO(ドゥオーモ)駅からすぐそこにあるので、暗くなった後は宿に帰るのがルールのSUR SHANGHAIでも安心。
地下鉄駅の階段を上がってきて、上を見上げると、昼にはただ大きいとしか思わなかったクリスマス・ツリーが白く輝いていた。
わ、きれい! 昼に見るのと全然違う! (^◇^)
階段を下りてくるおにいさんもカッコいい。 -
画像右奥にチラリと見えているのがドゥオーモ。
ライトアップされて、クリスマス・ツリーに負けないほど白く輝くその姿。
ツリーの前を行き来する人たちのシルエットもきれいなドゥオーモ前の夜。 -
白くライトアップされたドゥオーモのある夜景。
こうして見ると、銀細工や氷細工のようにも見えて夢うつつ。
クリスマスはもうすぐそこなのね…、と柄にも無くしんみりとした気分になったSUR SHANGHAI。
次編では、このドゥオーモのお隣にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアをご紹介しようと思います。
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