2013/06/27 - 2013/06/28
510位(同エリア3131件中)
クッキーさん
当初ベネチアからニースへの移動で通過するだけの計画でしたが、列車の時刻の関係上、うまく接続できないか、あるいはニース到着が夜遅くになる恐れもあったので、大事をとって、ミラノに一泊としました。
ついでの訪問にもかかわらず、ミラノのドゥオーモやガッレリアなどの見どころを堪能してきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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駅でメトロの1日チケットを購入するのにも右往左往したが、何人かの人に助けられゲット。4.5ユーロ。
何番線が便利、とか危険度が少ない、とかの情報は得ていたが、結局私が取った方法は周りの人に訊くこと。
乗る前に訊き、メトロ内で訊き、降りて歩く方向を訊き・・・
こうして現地の人とコミュニケーションをとるのが私の旅行だと、すっかり割り切っている。
ドゥオーモの正面から。
1386年にミラノを統治していたジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの命により建設が開始され、500年後の1887年にようやく完成したという。 -
14:34
正面の姿をじっくり見ることなく、すぐにエレベーター乗り場を探す。
ガッレリア側に沿って歩き、後陣にほど近い所にエレベーターへの入り口。
迷彩服を着た兵士のような人達がセキュリティーチェックをしている。
すぐチケットを買った後、少し待って屋上へ。チケットは12ユーロでお高めだけど、歩いて上る体力はなし。 -
ドゥオーモの上はこんな風。
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大聖堂の屋根から延びる尖塔の数は135本。
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尖塔の先を見上げる。
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これは飛梁といって、天井を支える身廊の外側が倒壊するのを防ぐために、側廊の外側から身廊の壁に設置されたアーチ状の梁。
建物の構造上の機能がどうとかではなくて、その見事な装飾に圧倒される。 -
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聖人たちの彫刻が、柱や壁の、まさに至る所に施されている。その数はおよそ3500体だと云う。
さまざまな表情や佇まい。 -
ガーゴイルの数や形状の豊かさも際立っている。
このガーゴイルはユニークさが秀逸。
いったい誰がこんな形を考え出したのだろう。 -
空の青さに映える尖塔。
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上から下まで彫り物でびっしり。
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ミラノの近代的な街。
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ドゥオーモ広場。
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14:55
いちばん高いところにある金色のマリア像「マドンニーナ」まで108.5メートル。マリア像の下は工事中なので残念。
屋根に傾斜があるので足元に気をつけよう。 -
屋上から間近に見えるマドンニーナ。
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アップにしてみる。
さらに天上界を見ている。 -
こちらはミラノの旧市街方面かな。
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こぶしを振り上げて、勇ましい姿。
後ろ姿しか見えないのが残念。 -
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やさしい顔立ちのマリア像。
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こんなさりげない彫刻に心惹かれる。
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15:03
次の予定があるので、下りることにしよう。 -
ガーゴイルが勢ぞろい。
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こういった意匠を思いつく人達の感性に感心するばかり。
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こちらのお嬢さんにはお願いしてモデルになってもらった。
いつも見ていて思うのだが、欧州系の女性は写真を撮るときに、とてもきれいなポーズをとる。
常日頃から、自分をきれいに見せる方法を研究しているのだろう。
旅行ブログに載せたいと云うと、拒むことなく親子で喜んでくれていた。 -
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たっぷり一時間ほど屋上の尖塔を堪能してきた後は、外観の美をじっくりと。
ガッレリア側から。 -
最近の修復で入れ替えられた大理石が美しい。
透かし細工のような多数の彫刻。 -
15:30
正面まで戻ってきた。
縦にしても横にしてもなかなか全景が入らない。 -
入り口の大扉はゴシック様式のレリーフが見事なブロンズ製。
尖塔に負けず劣らず、目眩がするほど緻密。
中央の大扉は、ルドヴィコ・ポリアーリによるもので、聖母マリアの生涯が描かれている。 -
アップにすると。
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左もアップで。
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ドゥオーモ広場の中央には、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世騎馬像
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ガレリアの正式名称は、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアで、ミラノ名物の1つ。
建築家ジョゼッペ・メンゴニが12年の歳月をかけて1878年に完成させた、歴史的価値の高い建築物。 -
まずは広場から真っすぐ中心に向かって進む。
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中央部近く。
観光客がぎっしり。 -
東西と南北のアーケードが交差する、天井の高い中央部。ここの上部分にあるフレスコ画は、東西南北の大陸を表現しているらしい。
床には美しいモザイクタイルが引き詰められているのは知っていたはずなのに、アーケードに気をとられて、すっかり忘れていた。 -
15:40
フレスコ画。 -
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15:58
ミラノと言えば「最後の晩餐」行くべきかずいぶん悩んだが、折角ミラノを訪れる機会を得たのだからと、ホームページからの予約に挑んだものの、時すでに遅しで予約が取れない。あきらめきれずにあれこれ調べていると、HISの現地ツアーを見つけ、値段も個人予約とさほど変わらないので即予約。 -
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会前からの街角風景。
ドゥオーモ前からメトロに乗る時には女の人に尋ね、その方に引き継ぐようにおじさんが気をつかってくれた。
そのおじさんは自分も降りるから一緒についてくるように言い、協会のすぐ近くまで引率してくれた。
こんなにたくさんの親切をいただいて、ミラノ好感度はマックス。
ふと思ったのだが、こういう会話はいったい何語で話されたのだろうか。
英語だけではなかったように思うのだが、地図を見せて道を尋ねると、ちゃんと通じるんだよね。
皆さんの親切のおかげで、16:00前に着くことができた。 -
ここでバウチャーをチケットに引き換え。
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教会前の広場のベンチで待っている時に日本人の若者に遭遇。
彼は予約が取れなかったそうで、当日券の可能性を期待して、待機していたらしい。 -
16:10頃バウチャーを引き換えた案内所入口から中に入り、右側の待合室へ。実は、どこで待てばいいのかさえ分からず、教会の中に入って人に尋ねなければいけなかった。バウチャーの説明はちょっと不親切。
16:30から入室。無菌室に入るように 、厳重な二重の扉を通って壁画のある部屋へ。デリケートな壁画なので、空調にもかなり気を使っている様子。フレンドリーな2回ドアで仕切られている。
待っている間に庭を撮ってみる。
ダビンチの最高傑作「最後の晩餐」を前に鳥肌が立つ、かと思ったが、実物との対面の感動はさほど感じなかった自分の感性にちょっとがっかり。
5時前に外に出ようとしたら、たたきつけるような激しい雨が降っていた。少しの間様子を見ていたが止む気配もないので、隣の教会で雨宿りがてらの見学。
まだ降り続いていたので、受付の前で傘を売っていた人から折り畳み傘を5ユーロで購入。
帰りはスムーズにメトロに乗り、17:30には再びドゥオーモへ。先に屋上に上っていたのは正解だった。メトロの地下通路には何人もの傘売りが商売をしていた。 -
ドゥオーモへ。
教会に入るのは無料。フォトチケットは2ユーロ。
中に入るとなんとも神秘的で荘厳な雰囲気に包まれる。 -
両側にはステンドグラスから射し込む光に映し出されて巨大な柱が林立する。それがアーチ状の天井を支え、ちょうど薄暗い森の中で巨木に囲まれているような雰囲気。
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ゴシックとはもともと「ゴートイック(ゴート風)」という意味だそう。
アルプスの北にいたゲルマン系のゴート族は森の民と呼ばれ、立ち上がる木々と大きく張った枝葉に守られながら、あるいは森を神と会話する聖なる場所と捉えて暮らしていた。その記憶から来るイメージでデザインされた建物だから"ゴシック"と呼ぶのだとか。
そう聞くと、この教会の醸し出す雰囲気がよく理解できる。 -
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林立する柱と同様に目を引くステンドグラス。
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これがコンデジでの限界だが、お気に入りのステンドグラスの一枚。
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17:00
下の一枚とセットで。 -
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これも下の一枚につながっている。
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拡大したステンドグラスには聖書の教えが刻まれているというが、無信仰の私にはただ美しいだけ。
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ここでは服装チェックが厳しく、ノースリーブの女性が何人も注意を受けていた。
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18:20頃、トラムに乗って、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会へ。
歩ける距離らしいが、トラムの一日券を買ったのでトラムにも乗ってみなくては。
乗るべきトラムを尋ね、降りるべき場所を訊いたにもかかわらず一つ手前で降りたらしく少し歩くが、遠くからでも目印になる、道から広場を遮るように建つ石列柱。 -
18:45
16本の石列柱だそう。
4世紀、この教会を造る時に、回廊用として他にあった古代ローマ時代の石柱を移築したために今に残るのだとか。教会自体はほとんどが12〜13世紀と16世紀に改築され、建築史的には大変価値があるらしいが、まあ普通の教会である。 -
教会の中は整然とした感じの造りで人はまばら。
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石列柱
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ここは昔の城壁か何かかしら。
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こうしてみると、石列柱は独立した存在のようだが、実際には街の通りやトラムの路線と一体化して見える。
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城壁のトンネルの中をトラムが走る。
手前の自転車に飾られたお花が素敵。 -
このアングルからは古代ローマの遺物と見えなくもない。
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18:55
見納めの石列柱。 -
19:04
再びトラムに乗ってドゥオーモ広場へ。
トラムから見える風景に惹かれて、途中でトラムを降り、少しだけ街歩き。 -
ミラノの街角。
旧市街といったところか。 -
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19:09
これはガッレリアではなく、ドゥオーモの南側の建物のアーケードの天井。
これだけで美術品のよう。 -
で、このアーケードにつながっているどこかのオフィスかショップの入口。
過去と現在の融合。 -
イチオシ
19:11
再びドゥオーモへ。 -
ドゥオーモの南側へまわる。
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工事中。
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19:15
もう閉館だね。
セキュリティーの関係者も退出中。 -
この方たちは今から活動かな。
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19:23
後陣の側。
窓の装飾は、外から見ても美しい。 -
19:21
後陣の正面から。
これが、お気に入りとなったステンドグラスを形作るものなんだ。 -
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食事をするために再びガッレリアへ。
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19:25
軒を並べるのは世界的な名店や老舗ばかり。 -
19:45
La Locanda del Gatto Rosso ガレリアの中央部にあるレストランにて。
ここはsatさんのお勧め。
野菜スープは12ユーロ。コルチナで食べたものに似ている。
ここではオリーブオイルを入れてくれた。 -
野菜サラダは7ユーロ。付いてきたパンは3.8ユーロ。
ドレッシングらしいものはなく、塩こしょうで味付け。 -
20:27
グラスワインの2杯目を注文したら、クッキーを出してくれた。
しっとりとしたクッキー。 -
20:45
2杯のワインですっかりほろ酔い気分。
ドゥオーモの前で歌っていたこの女性の歌声に、しばし聞き惚れる。 -
メトロで駅に戻り、
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21:12にはホテルに。
9時過ぎでもまだこんなに明るいが、品行方正な一人旅。 -
今日の総歩数。
半日列車に乗っていた割には、よく歩いている。 -
今日のチケット。
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