2009/07/04 - 2009/07/13
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アルデバランさん
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<Medina Azahara>
7月8日午後、セビリアからコルドバへ移動し、今回の旅の白眉コルドバ郊外のメディナ・アサーラを訪れた。
コルドバが全ヨーロッパで最も栄えたイスラムの時代に世界で一番美しいと言われた宮殿が郊外に存在した。
それがメディナ・アサーラ(Medina Azahara)だ。
しかし、その輝きは一瞬の光芒に過ぎず、今は微かに歴史にその名を留めるだけだ。
メディナ・アサーラ。
後ウマイヤ朝のカリフ、アブド・アッ・ラフマーン3世が940年コルドバの郊外9キロの地に計画し、
何年もの歳月と1万人の人を使い 北アフリカの大理石で外観を飾った宮殿とその城下町。
シエラ・モレナ山脈の山並みを背にその街はグアダルキビル川まで続いていたという。
しかし、建築後70年でベルベル人の手により徹底的に略奪・破壊され、19世紀まではその存在場所さえ不明であったという。
現在発掘されているのはアルカサルを中心とした全体の1/10程度で、低地の町の部分の全貌はわからずじまいだ。
郊外にあるため交通手段はタクシ、レンタカー、バスだろうが、
タクシの場合、帰りは拾えないのでチャーターする必要がある。
バスはツアーバスが市内から出ており、自由行動で滞在時間は出発時間により異なるが1時間30分〜3時間程度だ。
出発時間は季節、曜日によっても異なるので、ホームページ等により事前の確認が必要だ。
-
馴染みになった細い路地、サンタクルス街ともお別れだ。
昼飯も食べたし、ホテルで預けた荷物を取って駅に行こう。 -
ムリーリョ公園の横のメネンデス・ペラーヨ通りでタクシを捕まえ、サンタ・フスタ駅にGO。
途中門のような遺跡が…
イスラム時代の水道橋だ。 -
10分ほどでサンタ・フスタ駅に着いた。
スペインの国鉄は通称レンフェ(RENFE)と呼ばれる。 -
コルドバまで、3時35分のマドリード行きのAVE2等車(ツーリスタ)のチケットが買えた。
あと45分ほどある… -
駅の周りをチェック。
駐車場にあった貸し自転車? -
まだ発車時間まで少しあるけど改札が始まっているようだ。
行ってみよう… -
荷物のセキュリティチェックを受けて、
ここで切符を見せ、ホームを進む。 -
AVEは1992年のセビリア万博に合わせて開通したマドリード〜セビリア間の他にマドリード〜バルセロナなどを結ぶスペイン版新幹線だ。
席は出発時間までには結構埋まりました。 -
オリーブ畑とか、
-
ブドウ畑などのカンポをAVEは快適に進みます。
(カンポといっても郵便局の保険ではありません)
「野っぱら」のことです。 -
コルドバには40分で着いてしまった…
-
コルドバ駅について、まずやったこと。
2日後の朝一番のAVE(ツーリスタ)、マドリード行きも確保できた… -
今日、明日の宿はコルドバのメスキータのすぐ近くのユースホステルだ。
メスキータを目指してヴィクトリア庭園の横をタクシは走る。 -
そして着いたのがメスキータ。
でも、ここはメスキータの何処だろう?
宿はメスキータ西側のユダヤ人街にあるけど、着いたのは反対の東側の角。 -
メスキータをグルッと回って、セビリアと同じように
細い路地が入り組むユダヤ人街に… -
メスキータから路地に入って100mほどで無事ユースホステルを見っけ!
チェックインして、荷物を置くやいなや即出発。
事前にホームページでバス便を確認しておいた。
18時のバスがあるはずだ。
もう5時半になる。
まずは切符を買わなくては。
買えなかったら明日があるからいいけど… -
先程メスキータをグルッと回った時、メスキータ沿いにビジターセンターを見かけた。
17時半だけど開いており、「メディナ・アサーラ行きの切符は何処で売ってるの?」聞くと
教えられたのは、アルカサルの向かいにあるインフォメーションで買えとのこと。
親切にも市内の地図までくれた… -
アルカサルだ!明日ゆっくり行こっと。
で、アルカサルの前に売店のような小屋が、インフォメーションだ…
オンラインで照会すると、18時のバスはまだ席が残っているようだ。
らっきー!
2枚購入して、バス乗り場を指示される。
一人6.5ユーロ也。 -
くれた3つ折りのパンフレットがコレだ…
チケット売り場の場所と、バスのピックアップポイントも地図に載ってる。 -
裏側にはバスのスケジュール表が載ってるので参考に…
5月1日から9月15日までが夏スケジュールのようだ。
月曜日は運休で、
火〜金曜日は11時、18時の2本、土曜日は3本、
日曜日は10時、11時の2本バスがあるようだ。 -
先程、駅からのタクシで通ったヴィクトリア庭園の外れにあるACホテルの近くの駐車場がメディナ・アサーラ行きのバス乗り場だ。
チケットと一緒にもらったパンフレットに印刷されたバスが来るので、
それに乗れと言うことだが… -
もう来ている…
バスは7割方埋まってました。 -
一番前が空いていたのでそこに座る。
あまりにもスムースに事が運ぶんで怖いくらい…
コルドバについて、ユースにチェックインして30分で
もうメディナ・アサーラ行きのバスに乗ってるなんて…。
バスはヴィクトリア庭園の反対側でも客をピックアップして郊外に…
乗車と同時に紹介の冊子をくれるし(英、伊、仏、独語から選択)
テレビモニターでもメディナ・アサーラの紹介が始まった。やけにサービスが良い。
でも、車窓からの郊外の様子も面白い。開発中の住宅地。
でも家の立つ気配は無い… -
やがて、街道を逸れ、のどかな農道を正面に見える山を目指す。
あの麓辺りにあるのかな? -
おっ!看板も出ている。近くまで来た証拠だ。
-
バスは丘を登りだして展望も良くなってきた。
そして、それらしき物が見えるように…
雄大な景色だ。 -
出発してから35分で駐車場に着いた。
駐車場は遺跡の一番上。
下まで降りた場合、バスまで帰って来るのにきつそうだ…
駐車場には2、3台の車と移動式の売店があるだけで、閑散としている。
滞在時間は1時間30分なので、クモの子を散らすように皆、遺跡目指して下っていく。 -
一番上から眺めるとこんな感じだ。
下のほうに建物が見える。
あそこがメインの宮殿だろう… -
そして彼方まで目をやると…
遮るものが何もなく
雄大な景色に目を奪われる。
それにしても暑い! -
まだ、遺跡の中に入っておらず山側の城壁の上から眺めてるだけだ。
この辺りは糸杉の木が植わっており木陰が出来てる。 -
門の入口の壁の凹凸
このデコボコはなんなんだ? -
そして、枡形になってるノルテ門(北門)がありここから入って下る。
何故ノルテ門って分かるかと言うと… -
ちゃんと案内が出ている…
しかし、いちいちこれを読んでいると
1日仕事になってしまう。 -
入った途端コレだ。
人騒がせな看板。
一体どちらに行けばいいのか…
よく見るとOficialとResidencialの違いか。
左が公的な官庁街、右は私的な住居地区といったところか。
右に行って見ましょう。 -
とにかく暑い。
サハラ砂漠からの熱風がジブラルタルを渡って、
この大地に直接襲ってくる感じだ…
実際には北アフリカの海岸線には4000m級のアトラス山脈が長々と横たわり、そんなことは無いと思うのだが、7時になるのに暑い、暑い。
よく、こんな暑いところに都市を造ったもんだ。 -
山を背に宮殿は3段に分かれており一番上の段は高官たちのお屋敷。
二段目は官庁、庭園。
三段目は平野と同じ高さに庭園とその外側に城下町が続いていたとか… -
一番上部、城壁沿いの通路。
残念ながら復元作業に使ったモルタルの質が悪いようだし、かなり荒っぽい復元をしているようだ。
残った遺物の絶対量が少なく、困難なのは判るけど… -
一人、木陰で乾坤と対座するオッサン。
きっと、1000年昔に遡って思いをはせているのだろう。
ちょっとお、そこのカップル、邪魔せんとき… -
このあたりは周りの小区画と違いだだっ広いところで
正面に見える小区画の住居の前にひろがる中庭だった所らしい。 -
上から見るとまるで、迷路のようになってます。
大きな門がある一帯がYa’far Houseだ。
アブド・アッ・ラフマーン3世の息子ハカム2世は文化・教養に熱心で政務は宰相に任せていた。
その宰相の屋敷跡だ。 -
一段下の段にはかなり復元された部屋と庭園もあるが、はやる気持ちを抑え、上の段も一応全部まわることに…
-
もう一箇所広いところがあり、通路を隔て左右2箇所に同じようなタイプの広い区画がありました。
周りは小さい区画になった住居跡。天井はどのようになっていたのだろう? -
時間がないのでやみ雲に歩いてもムダだが、バスでもらった小冊子の見開きページの地図が役立った。日本語版があれば言う事ないのだが…
-
山の中腹に有るので水が生命線になるが、
背後の山からの水が豊富にあったようだ。
宮殿、庭園とか下の街にも水路が縦横に行き渡っていた。 -
これはその地下水路か…
顔を近づけると涼しい! -
下に一段降りると小さな小部屋が続く。
先ほどの迷路のようなところだ。 -
いつの世も、どこでも石は貴重な建築資材。
山から切り出すより再利用したほうが手っ取り早い
石までもが略奪の対象となり、コルドバ市民までもがそれに加わったとか。 -
こんな細かな細工をして復元しているのか…
-
おっ!この大理石のところには扉があったのだろう。
戸の軸受けの丸い溝が残ってる。 -
水洗トイレもあったのか。
ま、まさか… -
大通りにポッカリと穴が開いてました。
下には水道でもあるのか?
メディナ・アサーラの特徴は水の音だったという。
流れる水の音、噴水の音…
涼しさを演出したのだろう。 -
今度は広い部屋の真ん中に1つ穴が…
何の部屋だったのか想像するのは楽しそうだが、
生憎そんな余裕はありません… -
もう一つの特色は庭園だろう。でも地図を見るとこの場所は空白になってる…。復元できないのでとりあえず庭園にしたのか?
植わっているのは山モモだ。 -
暑くて暑くて…
水の誘惑には勝てない。
頭を冷やそう。 -
東側の外れにやって来た。
大きな門がある。 -
想像するとこんな感じだったというが…
結構想像力が豊かだねー -
大きな門の外側はかなり荒れており、保存状態が良くない。
この状態からどうやって復元するのか… -
下の方を見ると…
一番下の段にあるモスク跡だ。 -
わかるだろうか?
宮殿の向きとは全く違った方向を向いてる…
そう、キブラのためメッカの方角を正確に割り出して縄張りしたんだ。
一番向こう側の壁がミフラブで5身廊のようなところが礼拝堂。
手前の椰子のところが中庭。手前に門のように空いてる箇所の基礎部分がミナレットの跡。
そして一番手前の小さな区画は住居部分だ。 -
そして更に下ると、また庭園があり…
漆喰細工のかけらを通路にしいてる!
でも大丈夫。
この通路は立ち入り出来ません。
通路を利用して復元作業をしているのか? -
この辺りの地面には漆喰いわゆるプラスターがごろごろ露出してる。
破壊された跡だろうか… -
そしてここが核心部のアブド・アッ・ラフマーン3世の間、いわゆる「富の間」(Salon Rico)
と、ところが!
修復中なのか、肝心な柱に養生が… -
うーん…
これじゃあねぇ
ここまで隠すとは。
わずかに柱頭部分だけが見えてる。
柱隠して頭隠さずとは… -
外側の壁は、壮大なるジグソーパズル…
気の遠くなるような作業だ。 -
内部は柱も壁も全て覆われてしまってる!
ご主人様もこれにはガックリ!
茫然自失… -
へなへなと床にヘタリ込みそうになるのを必死でこらえる…
その大理石の床です。 -
その、床の大理石をよーく見てみると…
番号が振られている。
そして、赤茶けているのは略奪された時、放たれた火により宮殿は燃え上がったが、
業火の中で梁を支えていた鉛が溶けて床に落ちた跡だという噂だ。 -
壁も完璧に隠してます。薄いから少し透けてるけど…
-
せめて、アーチ部分だけでもよーく見ておこう…
アーチの本来の模様はプラスター(漆喰)と赤い楔形が交互に
ぐるっとアーチを囲む、完璧な馬蹄形アーチのはずだ。
内部のアーチは復元できているはずだが… -
時間があまりなくなったので先に一番遠くにある「富の間(Salon Rico)」を優先させたけど
最後に「high basilican building」に寄ってみた。
カリフの政庁があったところだ。 -
役所なんで迎賓館の役目の「富の間」と違って、装飾は至って簡素だったらしい。
そろそろ時間だ、引き返さなくては。置いてかれたら大変だ…
他の人たちは修復中である事を知っているのか、一番下の「富の間」に行ったのは結局4,5人だったようだ。 -
ということで、出発地点の城壁の外側、ACホテルの駐車場に戻ってきた。往復もいれると2時間30分のアブド・アッ・ラフマーン3世の夢の跡でした…
ご主人様は何を血迷ったのか、セビリアのアルカサルに続きここでも又明日も行きたいと…
市内の考古学博物館に出土品が展示されているというので、なんとかそれで我慢してもらうことに。
だって、明日はメスキータとアルカサルが待っている。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- Michyさん 2011/02/04 18:31:21
- 見つけた!
- こんばんは、アルデバランさん♪
早速お邪魔致しましたMichyです。
いらっしゃいましたね、窓口のお兄さん(^。^)
なんだか知り合いに会ったように嬉しくなりました。
それにしてもアルデバランさんのスペインの旅行記は読みごたえがありますね〜。
次々に読み進めていくうちに、自分のスペインの旅も想い出されてきて、あの青い空と明るいスペイン人、美味しい料理に数々の見応えある世界遺産…また行きたくなってしまいました(笑)
中国の旅行記もかなり気になります。
またお邪魔させて下さい。
Michy
- アルデバランさん からの返信 2011/02/05 09:44:00
- RE: 見つけた!
- Michyさん、早速のご訪問ありがとうございます。
卒論の資料集めにイスラム建築が残るスペインに、という娘との旅はとても思い出深い旅となりました。
したがって、旅行記もいつになく気合が入ってしまいました。
友人知人からは「よく娘さんが承知したねェ」と言われましたが、ツアーコンダクター兼ボディーガード兼お財布役ということで…
でも、集めた資料は役に立ったけど、我輩は役に立たなかったと言われてしまいました。
英国ミステリーが大好きでエディンバラやグラスゴーに行ってみたいとプランをたて始めましたが、Michyさんの旅行記を拝見してヨークとかの城壁都市もいいなあ、と迷ってしまいます。
ストーンヘンジも捨てがたいし…
-
- みつくんさん 2010/11/07 18:07:12
- メディナ・アサーラ
- こんばんわ。はじめまして。
メディナ・アサーラはコルドバに行った時に行こうかと思ってた候補です。
残念ながら情報がほとんどなく、時間が限られてたため断念しましたが、
写真を見てるとかなり大きな遺跡のようですね。
遺跡好きとしてはやっぱり行っとけばよかった(笑)。
- アルデバランさん からの返信 2010/11/07 19:13:58
- RE: メディナ・アサーラ
- みつくんさん、こんにちわ。
メディナ・アサーラ。
丘の斜面にあり雛段が南面し周りに何もなく暑かったです。
職場が都内のスペイン観光局の近くだったので、そこでバス情報を入手できて効率的に行けました。
大きな遺跡で発掘・復元されているのはその一部で、ツアーバスで行きましたが、滞在時間が短かくて隅々まで見れませんでした。
でも、コルドバの繁栄に思いをはせることができよかったです…
丘の上から宮殿の遺跡越しに眺めた遥か彼方までつづくなだらかなカンポの景色がとても印象的で、同行した娘と時々思い出話をします。
> こんばんわ。はじめまして。
>
> メディナ・アサーラはコルドバに行った時に行こうかと思ってた候補です。
> 残念ながら情報がほとんどなく、時間が限られてたため断念しましたが、
> 写真を見てるとかなり大きな遺跡のようですね。
>
> 遺跡好きとしてはやっぱり行っとけばよかった(笑)。
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