2009/07/04 - 2009/07/13
1058位(同エリア1556件中)
アルデバランさん
- アルデバランさんTOP
- 旅行記551冊
- クチコミ8件
- Q&A回答7件
- 986,967アクセス
- フォロワー69人
<アルハンブラ宮殿 離宮ヘネラリーフェのアセキアの中庭>
1492年1月2日、箱根駅伝往路の興奮もさめやらぬ頃、
ここグラナダではナスル朝24代スルタンのムハンマド12世ボアブディルが10年間に渡るグラナダの攻防に終止符を打ち、
イベリア半島におけるイスラム最後の牙城をついに明け渡すことを決意し、アルハンブラの城門の鍵を泣く泣くカトリック両王に手渡した。
こうなったのも時代の流れか、はたまた内紛に明け暮れた報いか…
一説によると無謀な戦いの末、捕虜となったチコ王ボアブディル自身釈放してもらう代わりの密約だったとか…
戦勝に沸くアルハンブラで、かのコロンブスもこの騒ぎを見ていたはずだ…
「これで、いよいよインドに向けて大西洋に乗り出せる!」と呟いたにに違いない。
1492年と言う年はナスル朝グラナダ、イベリア半島にとってだけでなくヨーロッパ全体にとっても、それまでの閉塞した中世から輝かしい近世への転換点となる年だった。
鉄壁の守りで難攻不落を誇った要塞都市グラナダも王国内部は一枚岩でなく、
しかも、地方の力も強く、権力奪取のためにカスティーリアの力を借りるなどの節度のなさ。
逆にカスティーリア、アラゴン両国の王女イザベル、皇太子フェルナンドは周囲の反対をものともせず、秘密裏に結婚。がっちり手を組んでアンダルシアになだれ込んだ。
日本でもかつて似たようなことがあったような…
徳川慶喜とボアブディルとがダブって見える。
ではその鉄壁の守りの要塞、アルカサバそして夏の離宮、ヘネラリーフェに行って見ましょ。
-
アルカサバの入口はどこ?
城壁の下で見上げてとまう…
オメナーヘの塔と割れた塔の間の城壁。
な、なにか模様が残ってる。 -
まずはクーボの塔と言われる円塔に登ってみる。
円塔はココだけだが、レコンキスタ後の構築で砲弾に備えて丸くしたとか。
ココだけ丸くしてどうするんだと言いたいが…
要塞という事もあり鉄壁の守りだ。三重の城壁に囲まれているのが良く分かる。
対面に武具の塔門。そしてその向こうにはベラの塔。 -
次に一番内側の城壁である内城壁に登ってみる。
階段の上から登ってきたトンネルを見下ろす。
この狭い階段を登りきって城壁の上に出れる。 -
城壁の上から見た中庭(アルマスの広場)。
建物の基礎部分が区割りとして残ってる。 -
内城壁の上から、先程同様に外を見ると、
かつてアルカサバの正門だった武具の塔門。
ナスル宮殿が出来て裁きの門が正門になるまでの一番古い門だ。
この門を通って城壁の間をぐるっと迂回してアルカサバに入ったんだ…
そしてベラの塔越しにグラナダ市内。
さらにその先にはワシントン・アービング言うところの緑なす沃野(ベガ)が広がる。 -
内城壁から又、外を見下ろすと…
武具の塔門から続くアルカサバへの道。
当然外壁の内側にあり、円塔をぐるっとまわって中に入る。 -
内城壁をどんどん行ってみると武具の塔門まで行けるかと思ったら、
鉄の扉が閉まっており行き止まりだった。
振り返って中庭の区割りを見下ろす。
正面は左がオメナーヘの塔、右は割れた塔。 -
割れ目はどこにあるのか、割れた塔をズームしてみる。
あの、白い丸い玉は何だろ?
下のベンチで休むの危ないでっせ… -
中庭に下りてみると地下への階段があった。
牢獄か何かがあったのか?
それとも食糧庫? -
武具の塔門の内側辺り。
ここはもしかして浴場? -
あらら、また地下の入口があった。
こここそが地下牢だ!
(勝手に断定…) -
武具の塔門にも登ってみた。
門から入った東側の三重壁。
正面の高い塔がオメナーヘの塔。
アルカサバの中では最も古くとくに土台部分はナスル朝以前のものらしい。
日本の天守閣のような役目の塔だった。 -
武具の塔門の上は、だだっ広いだけだが展望は良い。
-
その、武具の塔門の屋上から下を覗き込むと…
昔はこの細い道をエッチラ・オッチラ上がってきたんだ。 -
ベラの塔の横はかつて厩舎があったとされる場所だ。
武田騎馬隊さながらの、機動力に長けた精鋭部隊を支えたアンダルシア馬がこんな狭い所で飼われていたのか? -
アルカサバの中でも一番目立つベラの塔。
あの上まで登るのか… -
登ったり降りたりウンザリだけど、コレが最後ですベラの塔。
残雪のシエラ・ネバタ山脈。
その向こうは地中海か… -
アルハンブラ宮殿でもアルカサバは最西に位置し、
崖の上に舟の舳先のような形でそそり立っているが、アルカサバでもその突端部分。
この堡塁の中は昔は兵舎だったとか。 -
ベラの塔からベガ(沃野)を見る。
平野を潤したへニール川は…
見えない。
画面右上がカトリック両王がグラナダ攻略のために築いた要塞都市サンタ・フェだろう。
崖の下は陥落後マチューカが造ったグラナダ門だ。
そして、その先にベルメハスの要塞。
いわゆる出城だ。 -
アルカサバ最西端。
その崖下にヌエバ広場、大聖堂も見える。
さらに目を凝らすと泊まってるホテルはさすがに無理だが市庁舎が…
チコ王ボアブディルが慟哭したという「モーロ人の最後のため息峠」はどの辺りだろう?
はるか彼方に連なる山々のどこかだ。 -
翩翻とひるがえるEU旗、アンダルシア州旗、スペイン国旗
グラナダ市旗。 -
ベラの塔はさすがに遮る物がなく360°視界が開けてる。
東側は宮殿方面でアルカサバの中庭を見下ろす形になる。 -
1時をだいぶ回ってしまった。次行かなくっちゃ。
ベラの塔を後にして、ヘネラリーフェに向かう。
アルカサバの南側、アダルベの庭園。
かつては外城壁、内城壁の間の空堀だった所を埋めて庭園にしたという。 -
ワイン門を通ってレアル通りに戻ってきた。
右側はいろんなショップになってる。 -
レアル通りにある箱根細工顔負けの寄木細工の店。
造ってるところにカメラ向けるのはさすがに遠慮して。
壁を撮りました。
小銭を貯めることが好きなんだ… -
三叉路のところまで戻って、次はヘネラリーフェ。
-
谷越しに数々の伝説に彩られるインファンタスの塔。
ワシントン・アービング収集の伝説では、
アノ窓からハシンタが奏でる銀のリュートの音が流れた… -
ちょっとトイレに…
さすが!シエラ・ネバダから有余る水を使用しているだけあって、手洗いがなかなか止まらない… -
ついでに…
この辺の人たちは足が長いのか?
位置が高すぎる… -
ヘネラリーフェに行くまでの左側は畑でした。
なんせ、水が豊富だからねぇ…
ナスル朝当時からも家庭菜園が営まれ、宮殿に野菜を供給していた?
ま、まさか…
その向こうにはインファンタスの塔とカウティバの塔 -
ヘネラリーフェの入口。
野外劇場もグラナダ音楽祭の会場に…
ここは主にバレー、フラメンコの会場となる。 -
そして、振返ればヘネラリーフェの入口だ。
糸杉のアーチが迎えてくれる。 -
入口を入ると、真ん中に池と噴水を配した庭園が
これでもか、これでもかと続く。
往時ここは果樹園だったが、20世紀になって庭園にしたそうだ。
なんせ、20世紀中頃までヘネラリーフェは個人所有だったのだから。
誰あろう、アベンセラーヘ一族と違い王国を見捨てキリスト教に改宗してカトリック両王に帰順の後、
スペインの貴族の中に子孫を残したドン・ペドロ・デ・グラナドス・ベネガスを祖とするカンポテハル侯爵家だ。 -
子供の頃みんなでやったよね、オシッコの飛ばしっこ…
-
池が終わると今度は植木の庭園だ。
シンプソンズの悪たれバートの頭のような杉の木の門が迎えてくれる。 -
おおー!
凄く見晴らしのいいところに来た。
手前の大きな塔が離宮ヘネラリーフェへの門、アラバル門に建つ「嘴の塔(ピコスの塔)」だ。
屋上部分から飛び出てる石落しが鳥の嘴に似ている。 -
下の庭園が終わり、ヘネラリーフェの離宮部分への入口にやって来た。
ヘネラリーフェは離宮と言うか夏の別荘のようなもので、アルハンブラとは谷を隔てたソルの丘の傾斜地に階段状に庭園と宮殿が造られた。
シエラネバタの水と太陽を一杯に浴びた緑、そして手に取るようなアルハンブラ宮殿と市街地の眺望が素晴らしい庭園だ。 -
ポロの中庭。
ポロするにはちょっと狭いと思うが…
下の段と上の段の二間、一見四分庭園風な感じで、
ライオンの中庭のように四隅にオレンジが植わってる。 -
そして、更に階段を登ってみると…
-
アセキアの中庭。
ヘネラリーフェの核心部だが、1958年の火災で遺構が見つかり復元されたとか…
正面のパビリオンの1階のアーチと二階のバルコニが微妙にずれてるので、
泉越しに見ると2階部分がちょっと左に寄ってる… -
今度は反対側から見て見ました…
タレガの「アルハンブラの思い出」のトレモロをイメージしてたけど豪快に噴水が飛んでて、ちょっと違う感じですな。 -
水遊びするんじゃない!
とご主人様からたしなめれらながらも
遊んでしまいました。 -
アセキアの西側のパビリオンのテラスからアルハンブラ宮殿を望む。
一番手前の貴婦人の塔の向こうにトンガリ屋根のライオン宮二姉妹の間の屋根が一際目立つ。 -
こちらのライオンの方がたてがみが立派だしスタイルもいい…
-
やはり二姉妹の間の屋根が目立つ。真ん中にドーンとコマレスの塔。
彼方は豊穣なるベガ(沃野) -
アセキアの中庭から続く、糸杉の庭。
-
上段の庭園から糸杉の庭園越しにパビリオンを見る。
糸杉の庭園の傍らにある、庭園の名前にもなった斜めに傾いている糸杉。
ライオン宮のアベンセラーヘスの間でアベンセラーヘス一族がボアブディルに首をはねられたという怪しげな話の発端になったのが、この名高い糸杉。
ワシントン・アービングによるとボアブディルの后モライマがアベンセラーヘス家のアルビン・ハメットと恋に落ち、この糸杉の下で密会を重ねていたのをアベンセラーヘス家と勢力を二分するセグリー家の騎士に目撃されボアブディルに讒言され、ボアブディルが頭にきてライオン宮で首を刎ねたというが…。未だにその糸杉が立ち枯れとはいえ、ここにあるほうが不思議だ。 -
水の階段。
ナスル朝時代のものと言われるが、手摺りの水路はなんか新しげだった… -
結構急斜面なんで水が凄い勢いで下ってる。
分かりにくいが、よーく見ると水路に段差を設けてある。
水が流れる音がバシャバシャするようにと細かな演出だ。 -
階段は途中で3箇所、踊り場のようにテラスになっている。
-
庭園は花が咲き乱れていた、とまではいかなかったが
少々集めてみました。
バラとブーゲンビリア -
夾竹桃のトンネルを通って出口に向かいます。
-
箱根の杉並木も真っ青な、糸杉の並木を過ぎればもう出口。
-
もう3時だ!8時30分に入場したから…
アルハンブラに6時間30分もいた事になる。
チケット売り場にあるショップを覗いた後、
坂下にあるバス停からアルハンブラバスで下ることに。 -
ということで近くにあるマニュエル・ファリャ博物館にも行きたいとは、
ご主人様にとても言えませんでした。
バスは無情に博物館の前を通りすぎる…
ファリャ博物館の隣にある美術学校の塀。
アートなのか単なる落書きなのか…
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
アルデバランさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
55