2009/07/04 - 2009/07/13
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アルデバランさん
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<グラナダ大聖堂 アロンソ・カーノの傑作“プレゼンタシオン”>
2日目のメイン、アルハンブラ見学という所期の目的を達成できたので一安心。
坂道を下りたところの書店をひやかした後、情報収集のためレイェス・カトリコス通りにある、日本語情報センターに寄ってみた。
休み中にもかかわらず、情報センターの大道さんからカルトゥーハ修道院への行き方、明朝のセビリア行きのバスセンターへの行き方、安い食事処等色々親切に教えてもらい、
さらに、ホテルに戻るのは1時ぐらいと言われ、少々ビビッタけど、夜はフラメンコを見ることにした。
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では、午後の部。
相当遅い(4時)が、スタートしましょ。
まずは飯だ!
レイェス・カトリコス通りをヌエバ広場に向かう。
おっ!早速…
グラナダのはとバスだ! -
日本語情報センターの大道さんに教わった、ヌエバ広場裏の路地にある安くておススメの店「ヌエバ・ボデガ(LA・NUEVA・BODEGA)」
ちょっと飲み屋っぽいんで、路地の対面の店も覗くと… -
「メソン・アンダルス(MESON・ANDALUZ)」
こちらの方が食事屋っぽい。
時間が時間だけに(4時すぎ)、両方ともお客は誰もいない…
というより、営業している方が不思議?
どちらも、おススメなんで、こちらにしよっと。 -
で、無難に定食を頼みました。
(定食はメニュ・デル・ディアというんだ…)
2日めにして初めてまともな食事。
最初はガスパチョ。
上の皿の具を中に入れる。
悲しいかな、アルコールは全くダメな二人はコーラと水。 -
お次はメイン。我輩は腸詰と生ハムと豚肉そしてジャガイモ。
この辺りの定番らしい。
ご主人様はヒヨコ豆の煮込み。
いずれも目玉焼きが乗ってる… -
デザートはメロンというか、マクワ瓜。
でも美味しかったです。
他に誰もいないレストランで1時間近くゆっくり出来ました。
因みに値段は二人で25ユーロ。
安い! -
食事もして一安心。
次はバスでアルバイシン地区のさらに向こうにあるカルトゥーハ修道院に行って見た。 -
外側はごく普通のレンガ積みの修道院の建物だが、ここの売りは中だ。
-
入場料(3.5ユーロ)を払って中に入ると大きなパティオになっており係りの人は何故か右へ行けと言う。
-
右の部屋は絵が飾ってあるだだっ広い部屋でした。
白壁にリブがキレイな空間はひっそりと静まり返っているが、何故か厳粛な感じというより、美術館にいるような雰囲気でした。 -
回廊を通って、最後の部屋に行くとそこは礼拝堂。
ただし、写真禁止なんで画はありません。
大理石、金象嵌、彫刻、天井まで壁一面の装飾が施され、ただ圧倒されるばかり。
壁一面の装飾といえばアルハンブラだが、こちらも負けていません…
さらに奥の聖具室はもっと凄く、いったいどのような意図があるのだろう。
スペイン・バロック様式極み、そしてスペイン・バロックの最大の奇行、ルイス・デ・アレヴァロによるチェリゲラ様式は「悪趣味」の一言では片付けられないと思うが意見の分かれる所だろう…
ロココにも連なるこのチェリゲラ様式は一見の価値あり。 -
カルトゥーハ修道院前でバスを待つもなかなか来ない。
日差しを遮る物も少なく、ミイラになる直前にたまたま来たタクシを捕まえグランビア通りに戻ってきた。
次は王室礼拝堂だ。
入口はどこ? -
王室礼拝堂の礼拝室の鉄柵。
巨匠バルトロメの手によるあまりにも華麗な柵。
コレだけでも立派な芸術作品ですなあ… -
王室礼拝堂はアルハンブラのパラドールにあった礼拝堂から移されたカトリック両王、
イサベルとフェルナンド。
そして、その娘にして数々の逸話の持ち主、女王ファナ。
さらにはスペイン王室にハプスブルグ家の血を注ぎ込んだ夫フィリップの遺骸を祀っている。
実際にはこの下が半地下になっており、階段を降りてそこに眠っている面々の棺を見ることができる。
もう一つ小さな棺があるがこれは、イサベルが跡継ぎにと可愛がったが、虚しく2歳で身罷った孫のミゲルだ。
孫と言ってもファナとフィリップの子、そうあのカルロス5世やハプスブルグ家に君臨したフェルディナンド兄弟とは
従兄に当たるポルトガルに嫁いだ同じ名の長女、イサベルが産褥死をもって残した子、ミゲルだ。 -
王室礼拝堂を一旦出て、今度は大聖堂に行ってみましょ。
ぐるっと廻って、たしか入口は隣だったような… -
大聖堂の平面図。
午後は4時から7時45分までだ…
昨日はたまたまミサの時間なんで正面(図の下)から入ったが、料金所は反対側の写真上の方にありここから入るんだ。 -
入ってすぐ、美術館のように絵を沢山展示している部屋に出くわす。
カルトゥーハ修道院と同じだ。 -
絵もさることながら、この調度品が凄い…
中は何が入っているのか?
思わず中国の漢方屋さんを思い出してしまった。 -
数々の名画を眺め、イエスの像もみて、
厳粛な気持ちになり、では大聖堂に行ってみましょう… -
まずは後陣の丸くなったところ、すなわち周歩廊の見上げ。
礼拝室にも数々の美術品が飾られてる。 -
周歩廊、最奥部
-
アロンソ・カーノの絵があちこちにありました。
カーノって建築家にして、彫刻家。
そして絵もこなすという才人だったんだ。
『無原罪の御宿り』聖母マリアの懐胎 -
総譜真っ青な巨大な楽譜が飾ってありました。
見る人はきっと物凄い老眼だったのか、それとも
遠くから見たのか… -
非常に明るい側廊というよりここも身廊か?
外光を積極的に取り入れてる為か、それとも漆喰の化粧の為。
空間と上へ上への高みが崇高な中にも軽さを感じるのはやはり明るさの為? -
金ピカの祭壇。
中央の聖母像もアロンソ・カーノの作か? -
正面入口の大扉。
1715という数字に見えるが、製作年?
でも、外側のファサードは1667年にこれもカーノの手によってバロック様式で作られた筈… -
身廊部のオーダー。
円柱の林。
画に人を入れると大きさが分かる…
それにしても、このオーダー…
普通は石を積み上げるけど、これはどう見ても
漆喰のような、モルタルのような…
少なくとも外側は石じゃないよね。 -
5身廊からなるバシリカ式のちょうど中央部
-
主祭壇の上を見上げると、十字架上のイエスのステンドグラス。
その下には二連アーチのステンドグラス。 -
その祭壇を引いてみると…
昨日はこの椅子に信者が埋め尽くされていた。
左右のパイプオルガンも立派です。 -
身廊部見上げ。
柱頭の柄から推測するとコリント式のオーダー、
そしてリブ・ヴォールトは網状で装飾性が強い。 -
この控えめで簡素なステンドグラス。
気に入りました。
ゴシックと言っても、大聖堂の外観を見るとフライング・バットレスを持たない単純な形なんで壁もこうなるのか… -
運がいいとオルガンを演奏してる所にも出くわす?
ちょっと聞いてみたい気もする。
どんな残響だろう… -
こっちの祭壇も金ぴかでした。
馬上のイエスが鞭をふる。
左右の司教も首をかしげ、オウ・ノー… -
外側もぐるっと廻ってみた。
アロンソ・カーノによる正面のバロック様式
この大聖堂はルネッサンスあり、ゴシックあり、バロックありの混在様式だ… -
もう、7時30分になる。まだ時間帯が早いのか、
空いているビブランブラ広場の路上レストラン街をぐるっと廻って、
アルカセイリアを通り、一旦ホテルに戻ることに。
夜のフラメンコは10時にヌエバ広場にバスが迎えに来るというのでそれまで休憩する。 -
サンニコラス広場からアルハンブラ宮殿を見る。
約束の10時過ぎにヌエバ広場で待っているとホテルを廻ってお客を乗せたバスがやって来た。情報センターの大道氏も確認のため来てくれた。
他にもう一組と一緒にほぼ満員のマイクロバスに乗って、夜のアルバイシンに向かう。
サルバトーレ広場でバスを降りてサンニコラス広場までぞろぞろ歩いて夜景をみる。
サンニコラス広場は夜にもかかわらず、観光客で結構賑っていた。 -
夜景をみて、徒歩で10分ほど坂を下りフラメンコ会場に着いた。
そこは、昨日坂の途中でご主人様が暑さにばててバスに乗った所だった…
その名も、『ロス・タラントス…』 -
バスの一行全員が席に着いて、飲み物の注文を受け(1ドリンク付)
ダンサーの登場を今やおそしと待つ面々。
一番いい席を確保… -
女性ダンサーが3人ほど、入れ替わり立ち替わり次々と激しく踊る。
-
その中でも一際綺麗だった、黒ずくめのダンサー。
ニコリともせず只管踊る。 -
3人の他にギタリストの横で手をたたいてる女性がオオトリ、真打…
現役ダンサーです。
いわば、新日本プロレスのジャイアント馬場みたいな存在。
もっとも、馬場は社長だったけど…
恐れ多くて、踊ってる写真は撮れませんでした。
ホントは手が震えて画がブレてしまった… -
帰りは、各ホテルの前までバスは行ってくれる。
ただし、ナバス通りは車が入れないのでレイェス・カトリコス通りで降りる。 -
さすがに夜中も1時になると道も空いてる。
明日も早いんで起きれるか心配だ…
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