2007　ヨルダン・エジプト旅記　0521-06

2007/05/15 - 2007/05/24

食事を済ませてからシタデル地区の入場ゲートに近いバス停付近でハイリさんのタクシーを降りた。
あとは徒歩でシタデルのゲートへ向かい入場料を払って中へと進む。

だいぶ陽も傾き始めている。
腕時計を確認すると１５時３０分。
さくっと見学を済ませようと、一番目立つガーマ・ムハンマド・アリを目指す。

中東のお城というべきか要塞というべきか、なんとも威圧感のある巨大な建築物である。
外周をぐるっと周って入り口を見つける。
土足厳禁らしく、靴を入れる袋とかは自前で用意するらしい。
当然そんな用意はしていないので大きなトレッキングシューズを脇に抱えて見学を続ける。

内部に入るとイスタンブールのブルーモスクのような感じになっている。
天井から大きな円形の骨組みに照明が取り付けられてつるされている。
荘厳な雰囲気があり、しばし床に敷き詰められた絨毯に静かに座り込んでしまった。

ガーマ・ムハンマド・アリを後にして隣の軍事博物館に行ってみる。
入り口でカメラとかバックは預けるよう指示される。
少々不安だったが、仕方なく預けて中へと進む。

戦争博物館は、これといって眼を見張るものは・・・。
「ホントにありましたよ！」

ノブラがうれしそうに声を上げた。
ガイドブックにも書いてあった通り北朝鮮コーナーは健在だった。
それだけのことである。

戦争博物館を出て、ノブラを見る。
「今日はいろいろ周りましたね」
「んとだな」
「疲れましたね」

これには素直にうなづいた。
朝から炎天下の下でのピラミッド観光で、１６時を回ってもこの通りまだ暑い。
さすがに今日はこれ以上何かする気にもならなかったので、ハイリさんの待つバス停に戻った。

ハイリさんのタクシーでペンションさくらに戻ると、エザットさんが迎え入れてくれた。
「ピラミッドどうでしたか？」
「素晴らしかったよ」
「いや〜すごかったね」
エザットさんに手配してくれた礼を言ってベットに寝転がる。

「あ〜シャワー浴びたいわ」

ふと同じ部屋の空いているはずのベットの脇には、黒い大きなスーツケースが置かれている。
「誰か泊まりに来たみたいですね」

とりあえずシャワーを浴びるためにバスルームへ。
冷水のシャワーを浴びると生き返る。
体についた汗と砂が浴槽に流れ落ちる。

すっかりリフレッシュして部屋に戻ると、黒いスーツケースの旅人は部屋に戻って来ていた。
その旅人は、福山雅治似の男前だったのが一番の驚きだった。
そんな彼とお互いを紹介しあう。
彼はmixネームでBatigol0828さん。
なんと同じ名古屋出身で驚きを増した。

彼とはいろいろと情報交換をした。
このご縁で今でもマイミクの登録をさせていただいているが、ずいぶん知的な方なんだと日々彼の日記の内容で驚かされています。

ノブラと明日の予定を話し合うことにした。
明後日は日本への帰路につく。
明日は自由に周れる最後の日である。

そこで思い切ってこんな提案をした。
「明日は各自自由行動しよう」

ノブラの反応が気になったが、意外と素直な返事が返ってきた。
「わかりました」
「明日の夜に、どこ行ったか話し合おうぜ」
「了解」

ノブラはシャワーを浴びにいった。

あちきはその背を見送ったのを最後に、晩飯も食べずにそのまま不覚にも寝てしまった。

エリア カイロ(エジプト)

ガーマ・ムハンマド・アリ。

手前の男臭いやつらの名前ではない。

ガーマ・ムハンマド・アリ。

ガーマ・ムハンマド・アリ。

何度も言うが、この二人の名前ではない。

真ん中にあるのが体を清めるところ。

モスクに入る前に、手と足を洗うみたいです。

お祈りするところ。

静かにしましょう。

高台からカイロ市街地を見下ろす。

戦争博物館。