2009/08/16 - 2009/08/20
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kevizooさん
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夏旅4日目(8/19)は,白川郷→五箇山の世界遺産巡りとなりました。
五箇山は,険しい山々に囲まれ“秘境”とも呼ばれる富山県の山里にあり,1995年,白川郷(岐阜県)とともに世界遺産に登録されました。
東海北陸自動車道・白川郷IC~(約15.2㎞)~五箇山ICであっという間に到着。道中,約11㎞のトンネルがありビックリ!
五箇山・菅沼合掌造り集落は小ぢんまりした規模で,白川郷とはまた違った景観と歴史,文化に触れることができました。
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まず向かった先は「国指定重要文化財 岩瀬家」です。
東海北陸自動車道・五箇山ICから10分,国道156号線沿いにあります。
隣には茅葺きの山門が特徴的な行徳寺があります。 -
藩政時代には塩硝役宅(五箇山の塩硝をまとめて加賀藩に納める役)を務めた家柄で,建物は五箇山最大規模の合掌造り家屋です。
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囲炉裏端でお茶をごちそうになり,岩瀬家のご主人からお話をうかがいました。
家屋の造りや構造,五箇山の歴史・文化などを知ることができました。
屋根の萱の張り替えには,ウン千万円かかると聞いて驚き! -
1階にある「殿様部屋」は書院造になっています。
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襖に障子,畳。。。和風建築の象徴です。
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岩瀬家は準5階建て。
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岩瀬家独り占め♪@^−^@
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2階に上がってきて。。。どこを歩いてよいのやら…。
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厳しい冬を幾度と乗り越えてきた家屋に歴史を感じます。
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裸足で床板の上を歩く。。。
とっても気持ちイイ♪@^−^@ -
横木をヤナカ,縦木をクダリというそうです。
ヤナカとクダリを結び付けるのには「ネソ」(学名マンサク)と呼ばれる柔軟性に富んだ木が使われています。 -
養蚕の作業場となっています。
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さらに上へとあがれます。
階段は急角度。。。 -
3階に上がってきました。
かなり大きめの家屋であると実感。 -
大きめの窓から日光を取り入れて。。。
柔らかい雰囲気に包まれて。。。 -
千歯こき,唐箕などの農業用具がしっかりと保存されています。
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下の階がしっかりと透けて見えます。
ずいぶんと高い。。。 -
太い柱が合掌をしっかりと支えています。
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むき出しの柱も縄も黒に染まっています。
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爽やかな風と光を全身で感じました。
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養蚕作業用の高下駄です。
細かいところにも様々な工夫が見られます。 -
いろいろな生活用品からも当時の暮らしぶりが想像できます。
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床板の見事な輝きです。
うちの部屋もしっかりと掃除しなきゃ…。 -
合掌造りの構造などインターネットで調べてみると,「へぇ〜」というようなことがたくさん分かります。
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塩硝製造が生活を支えていたのですね。
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ご当主の岩瀬さん,ありがとうございました。
より深く合掌造りについて学ぶことができました。 -
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「菅沼合掌造り集落」にやってきました。
菅沼には9棟の合掌造り家屋があり,小さな楽園のようです。 -
五箇山は,険しい山々に取り囲まれた谷にあり,およそ800年前に源平の戦いに敗れた平家の落人が逃げのびてきたところと言い伝えられています。
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のどかな田園風景の中に静かにたたずむ菅沼合掌造り集落。
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豊かな自然に囲まれたこの場所には,時間の流れから切り取られたひとつの歴史が生きています。
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バス停ももちろん。。。合掌造り♪
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合掌造りの家屋を見慣れてきた感じはありますが,白川郷とは違った雰囲気を感じることができます。
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合掌造り集落を取り巻く景観の美しさにも心打たれて見とれてしまいます。。。
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「塩硝の館」へ。
塩硝とは…火縄銃に使われる黒色火薬の原料のこと。五箇山では加賀藩に年貢として納めていたそうです。 -
塩硝づくりの材料を見て。。。
ん? 蚕の糞? フン?? -
五箇山の塩硝づくりは加賀藩が長きに渡って行ってきた藩の直轄事業でで,加賀の塩硝は「日本一良質である」とされていたそうです。
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人里はなれた五箇山の山村は,塩硝の密造には好都合の場所でした。
この塩硝づくりは,山村生活の廃棄物と発酵の力をうまく利用した知恵ですね。 -
この桶を使って塩硝を抽出していました。
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再現VTRならぬ,再現ぬいぐるみ♪
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塩硝づくりの手法を生み出した先人の知恵には驚かされるばかりです。
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いろいろな道具を使って製造していたのでしょう。
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製造された塩硝は「塩硝街道」とよばれる険しい山道を輸送され,金沢へと届けられていました。「塩硝街道」は地図にも書き記されない秘密の輸送ルートであったそうです。
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鉄砲伝来の歴史を改めて確認。。。
なるほど…鉄砲の登場が全国統一のスピードを早めていったのですね。
歴史を大きく変えたできごとです。 -
初めて鉄砲を間近に見ました。
重そうな感じがします。 -
柄の部分の細工に職人の技を感じます。
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これにも細工のこだわりがうかがえますね。
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縄ひとつにもため息。。。
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【鑑札】かんさつ
ある種の営業や行為に許可を与えたことを証するために行政庁が交付する証票。
(Yahoo辞書より) -
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鉄砲を使ってシューティング♪
的を射ると鉄砲に関するVTRが流れます。
ズシッと重量感がある鉄砲です。 -
鉄砲の登場によって兜や鎧も改良されたんですね。
一度フル装備で着てみたいです。 -
次に「五箇山民俗館」へ。
約200点の生活用具が展示されていて,伝統的な五箇山の暮らしを見ることができます。 -
さっそく食いついたのは…「ささら」。
「ささら」は五箇山を代表する郷土民謡「こきりこ」に欠かせない楽器です。
シャリシャリと木が奏でる心地よい音です。
奥さん,なかなかの腕前ですね♪@^−^@ -
これは…笛でしょうか?。。。
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この「唐箕(とうみ)」も立派な一品です。
今でも使えそう。。。 -
「纒(まと)う」コーナー。
「衣」の文化も知ることができました。 -
読んでみましょう。
籠の渡し
加賀藩は五箇山を軍用煙硝の生産地とし,また重罪人の流刑地とした。そのため,他藩の隠密や他国の者が入りこまないよう危険な籠の渡しのみを床川を越す乗り物とした。
なるほど…徹底していたんですね。 -
かなりの数の生活用具が展示されています。
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蚕の繭とくれば。。。
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そう,糸づくりですね。
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生活感がダイレクトに伝わってきて,タイムスリップしたような気がします。
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ずっと室内にいたので,日差しが眩しいのなんの。。。
稲の緑も鮮やかで眩しい! -
のどかな田園風景にのほほん。。。
この旅はのほほんする旅。 -
合掌造りの家屋には欠かせない水。
聞くところによると…合掌造りを火災から守るため,放水銃の操作を確認し,実際に放水して点検するという行事があるそうで。。。 -
一斉放水,紅葉,雪景色。。。いろいろな五箇山の風景を見るために,また来なければいけませんね。
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この角度から見る画,けっこう好き♪@^−^@
茶色と緑色のベストマッチ♪ -
帰ってきてからの事後学習して分かったこと。
茅葺き屋根の勾配は,五箇山の合掌造りは白川郷と比べ,勾配が若干急になっているそうです。
これは,同じ豪雪地帯でも五箇山地方の雪は湿気を多く含んでいて重いため,少しでも屋根から雪が落ちるよう考慮されているとのこと。
さらには…,
家の入り口が妻側(合掌造りの手を合わせた形に見える方が正面)にある「妻入り」構造なのは菅沼集落のみだそうですよ。 -
と,まあ…この旅行記を作りながら旅の余韻にまだまだ浸っています。
合掌造りという外見の魅力だけではなく,五箇山の気候や人々の生活の知恵,受け継がれ守り続けてきた伝統や文化を知って,さらなる魅力を発見することができました。
秘境・五箇山。。。また会う日まで。。。
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