<br />2008年4月15日（火）<br /><br />ラインを愛したフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーは、著作「Ｌｅ　Ｒｈｅｉｎ」（日本語訳『ライン河幻想紀行』榊原晃三訳岩波文庫）で、次のように河を評価している。<br /><br /><br />「河は商品を運ぶと同じように、思想を運ぶ」<br /><br />「創造においては、万物は華麗な役割を担っている。河は巨大なラッパのように、大洋に向かって、大地の美しさ、田畑の耕作、都市の繁栄、そして人間の栄光を歌いかけている」<br /><br /><br />彼は、アルプスを源流に持ち、一方は南の地中海へ、一方は北の北海へと流出する二大河川、ローヌ河とライン河について「ローヌ河はわたしの心に虎の思考を想起させ、ライン河は獅子の思考を想起させる」と述べている。<br /><br />ライン河は「激烈ではあるが憤怒しているわけではなく、野性的ではあるが威厳をもそなえた、誇り高く高貴な河」と評価している。<br /><br /><br />さらにライン河を「封建的であるかと思うと共和的であり、帝国のように尊大であり、フランス的であると同時にドイツ的」<br /><br />「武人を思わせるとともに思想家をおもわせる」<br /><br />「仏独二大様相の下で考察さるべきヨーロッパの全歴史が存在している」<br /><br />等々と、ライン河のスケールの大きさと奥行きの深さを述べている。<br /><br /><br />船はいよいよライン古城群の中枢に差し掛かり、右岸にマウス城、ライヒェンベルク城、カッツ城、左岸にラインフェルス城が見えてくる。<br /><br />ラインフェルス城は、かつてはラインの城で最大だったが、現在は残った一部がホテル・レストランになっているそうだ。<br /><br />ドイツ連邦鉄道（ＤＢ）ザンクト・ゴア駅で降り、急な坂を１０分登れば行けるが、老人には無理らしい。<br /><br />駅前から出ている「ブルグ・エクスプレス」なる遊園地的なトレーンが便利なようだ。<br /><br /><br />写真は、ソフィーさんのマイページ（写真5,800枚）、<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br /><br />スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ（写真2,400枚）<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br /><br />文字が大きくて読みやすい、片瀬貴文の記録<br />http://blog.alc.co.jp/d/2001114<br /><br />もっと読みやすい「人生漫歩録」<br />http://kk1717.blog83.fc2.com/<br /><br />などもご覧ください。<br /><br />

ラインを上る【70】ライン河にはヨーロッパのすべての歴史がある

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2008/04/15 - 2008/04/15

465位(同エリア594件中)

#美術館・博物館

ソフィさん

2008年4月15日（火）

ラインを愛したフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーは、著作「Ｌｅ　Ｒｈｅｉｎ」（日本語訳『ライン河幻想紀行』榊原晃三訳岩波文庫）で、次のように河を評価している。

「河は商品を運ぶと同じように、思想を運ぶ」

「創造においては、万物は華麗な役割を担っている。河は巨大なラッパのように、大洋に向かって、大地の美しさ、田畑の耕作、都市の繁栄、そして人間の栄光を歌いかけている」

彼は、アルプスを源流に持ち、一方は南の地中海へ、一方は北の北海へと流出する二大河川、ローヌ河とライン河について「ローヌ河はわたしの心に虎の思考を想起させ、ライン河は獅子の思考を想起させる」と述べている。

ライン河は「激烈ではあるが憤怒しているわけではなく、野性的ではあるが威厳をもそなえた、誇り高く高貴な河」と評価している。

さらにライン河を「封建的であるかと思うと共和的であり、帝国のように尊大であり、フランス的であると同時にドイツ的」

「武人を思わせるとともに思想家をおもわせる」

「仏独二大様相の下で考察さるべきヨーロッパの全歴史が存在している」

等々と、ライン河のスケールの大きさと奥行きの深さを述べている。

船はいよいよライン古城群の中枢に差し掛かり、右岸にマウス城、ライヒェンベルク城、カッツ城、左岸にラインフェルス城が見えてくる。

ラインフェルス城は、かつてはラインの城で最大だったが、現在は残った一部がホテル・レストランになっているそうだ。

ドイツ連邦鉄道（ＤＢ）ザンクト・ゴア駅で降り、急な坂を１０分登れば行けるが、老人には無理らしい。

駅前から出ている「ブルグ・エクスプレス」なる遊園地的なトレーンが便利なようだ。

写真は、ソフィーさんのマイページ（写真5,800枚）、
http://4travel.jp/traveler/katase/

スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ（写真2,400枚）
http://4travel.jp/traveler/takafumi/

文字が大きくて読みやすい、片瀬貴文の記録
http://blog.alc.co.jp/d/2001114

もっと読みやすい「人生漫歩録」
http://kk1717.blog83.fc2.com/

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