ラインを上る【69】天守閣（ドンジョン）は城の象徴

2008/04/15 - 2008/04/15

2008年4月15日（火）

間もなく右岸に、ブラウバッハの街を見下ろすように、マルクスブルグ城が聳えている。

この城は、建設されてから一度も戦乱で壊されなかった唯一のラインの古城とされ、場内に「ドイツ古城協会」が置かれている。


ここから船は、湾曲した河に沿って大きく二度方向を変え、右岸の山上に廃墟となった、ふたつ並んだ城を見る。

手前から、シュテレンベルク城とリーベンシュタイン城だ。

修理の手が加えられ、生き生きしている「現役城」もいいが、繁栄した往時の残骸を残す「廃城」の風情にも、捨てがたいものがある。


城は建物の集まりだが、集団としての美しさが素晴らしい。

時とともに増築され、その結果視覚的に全体としてのバランスを失ったものもある。

しかしそれはそれで、美しいと見たい。


建築群の中で、ひときわ目立つのは、天を衝く天守閣（ドンジョン）。

一団の建築群を率いて、物理的にも心理的にも、全体の中心をなしている。

天守閣の基礎の構築には、技師たちが心血を注いだに違いない。

その基礎の内部に、牢獄を置くことは、城の性格を象徴している。


写真は、ソフィーさんのマイページ（写真5,800枚）、
http://4travel.jp/traveler/katase/

スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ（写真2,400枚）
http://4travel.jp/traveler/takafumi/

文字が大きくて読みやすい、片瀬貴文の記録
http://blog.alc.co.jp/d/2001114

もっと大きな文字の「人生漫歩録」
http://kk1717.blog83.fc2.com/

などもご覧ください。

エリア ライン川流域周辺(ドイツ)

朝霞にほんのり浮かぶ
ゴシックの塔

河畔に聳える
教会の尖塔

ライン河畔の古い町
丘の上に古城が見える

ライン河畔の
立派な建築群

ライン河沿い
船着き場の立派なホテル？

ライン河畔
ボッパルトの街

新緑の山をバックに
煉瓦つくりの尖塔が映える

ライン河畔の
甍が重なる
古い街並み

ともに廃城となっている
シュテレンベルク城と
ライヒェンベルク城が
並んでいる

中世を思い出す
しっかりした建築が並ぶ
ライン河畔

丘の上に立つ
ラインの古城

ラインの古城